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)【小説】ZOMBIE ゾンビ そのX【創作】

1 :E-774:2007/02/09(金) 21:46:49 ID:SNsg2yJ90
このスレは、ゾンビ好きな人がゾンビをネタにした小説をupするスレです。

○過去ログ

(1)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/occult/kako/1030/10304/1030468085.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako1.html (ミラー)
(2)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
http://curry.2ch.net/occult/kako/1034/10343/1034309472.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako2.html (ミラー)
(3)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その3
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1036704369/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako3.html (ミラー)
(4)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その4
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1047896148/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako4.html (ミラー)
(5)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1052060297/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako5.html (ミラー)
(6)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5.5
http://makimo.to/2ch/hobby3_occult/1053/1053501319.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako6.html (ミラー)




2 :本当にあった怖い名無し:2007/02/09(金) 21:47:42 ID:ox3/z3RZ0
2げっとしてもいいよね?

3 :E-774:2007/02/09(金) 21:48:16 ID:SNsg2yJ90
(7)zombi ゾンビその6
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1054460858/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7.html (ミラー)
(8)zombie ゾンビその7
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1055955467/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7a.html (ミラー)
(9)ZOMBIE ホームセンター攻防編 八日目
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1062185351/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako8.html (ミラー)
(10)zombie ゾンビその9
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1083297464/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/22/1083297464.html (ミラー)
(11)【かゆ】ゾンビの世界で戦う小説【うま】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1100529954/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0503/19/1100529954.html(ミラー)
(12)【小説】ZOMBIE ゾンビ その11【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1108381059/
(13)【小説】ZOMBIE ゾンビ その12【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1113141723/
(14)【小説】ZOMBIE ゾンビ その13【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1117637335/
(15)【小説】ZOMBIE ゾンビ その14【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1124753567/
(15)【小説】ZOMBIE ゾンビ その15【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1129125869/

4 :E-774:2007/02/09(金) 21:48:37 ID:SNsg2yJ90


3 非通知さん sage New! 2005/10/12(水) 23:09:49 ID:PXTxWYVr0
○作品保管庫
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/
○避難所/雑談所
【小説】zombie ゾンビ【創作】分室
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/
○2ちゃんねる オカルト板 ゾンビ小説スレ保管庫
http://zombiesurvival.fc2web.com/



5 :E-774:2007/02/09(金) 21:49:02 ID:SNsg2yJ90


4 非通知さん sage New! 2005/10/12(水) 23:10:43 ID:PXTxWYVr0
【スレのお約束】

1 基本的にsage進行でお願いします。
2 作品投稿のage・sageは、作者の判断にお任せします。
3 作品には感想をお願いします。感想についての批判は作者・読者ともに控えましょう。
  「感想・意見・批評」と「誹謗中傷」は異なります。
  よけいな争いごとを持ち込まぬよう、表現にはくれぐれも気をつけましょう。
4 煽り・荒らしは放置、反応なしでお願いします。

【マナー。その他】

1 連続投稿数は5〜10レスを目安にしましょう。
2 作品投稿は間隔に気をつけてください。場合に応じて間隔をあけましょう。
  投稿前と投稿後に宣言すると、スレの流れがスムーズになります。
3 自分の意見に返事を期待する作者は、トリップを付けたほうがいいでしょう。
4 個人攻撃、的外れな批難の類は流したほうが無難です。
5 496KBで警告メッセージが出力されます。
  512KBでスレッドが終了なので、950からか450KBを過ぎた時点で新スレッドへの
  移行を話し合いしましょう。




6 :E-774:2007/02/09(金) 21:52:00 ID:SNsg2yJ90
全軍待たせたな!

自分の手持ちログが15しか無かったので15を元にたてさせてもらった。
タイトルをちとしくじったりしたが大目にみてくれ!

た、たててよかったんだよな?(´・ω・`)

7 :本当にあった怖い名無し:2007/02/09(金) 23:24:32 ID:vPgiISlk0
【小説】ZOMBIE ゾンビ その16【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1149172575/
【小説】ZOMBIE ゾンビ その17【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1137418562/
【小説】ZOMBIE ゾンビ その18【創作】
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1162726951/

http://zombie2ch.hp.infoseek.co.jp/log002.html


このスレでその19だけど落として立て直したほうがいいのかな?



8 :本当にあった怖い名無し:2007/02/10(土) 02:48:46 ID:alqdPIwn0
僕はあまり気になりませんが・・・

9 :本当にあった怖い名無し:2007/02/10(土) 05:37:25 ID:bJHXC8cyO
>1乙

10 :本当にあった怖い名無し:2007/02/10(土) 19:22:51 ID:5QCbfJvJO
あれ?小説スレが復活してる。
>>1さん乙

11 :本当にあった怖い名無し:2007/02/11(日) 00:42:26 ID:E8a3A0QJO
>>1

正直諦めていたよ

12 :本当にあった怖い名無し:2007/02/11(日) 09:03:16 ID:nAiw+N/NO
>>1
おつ!

13 :通勤電車男:2007/02/11(日) 23:52:01 ID:EJKz3LdnO
E-774様、スレ立てお疲れ様です!。
前スレで感想書けなかった作者様方、失礼致しましたm(_ _)m。
とても楽しみにしておりますので、気が向いた時にでもまたお願い致します。

14 :掃討部隊の話:2007/02/12(月) 03:34:52 ID:LFs52WbPO
「隊長、報告によると先遣部隊は全てゾンビによって壊滅させられたようです」
「腐敗しているのに不敗、か…」
「…隊長!前方にゾンビの集団を視認できました」
「…死人だけに、か…」
「……隊長!どうやら先遣部隊の生き残りが交戦中のようです、すぐ救援に向かいましょう!」
「…いや、感染の恐れがあるからここで観戦していよう」
(…こいつゾンビより腐ってやがる)

…新スレなのに本当にすみませんでした

15 :本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月) 23:30:25 ID:DK3D+MqdO
>>14
ワロスwww

16 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:14:00 ID:CVFWcQaSO
>>1さんスレたてありがとうございます。
久々に駄文を投下させて頂きたいと思います。
今回はいつもよりチョイっと長めですがよろしければお付き合い下さい。

17 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:16:43 ID:CVFWcQaSO
《13班が状況を把握、前進せよ。状況開始。》
本隊からの非情な命令。
班長を先頭に全員が走る。
「冗談じゃない。もう何班も戻って来ないじゃないか。人殺し野郎!。」
大学病院で入院患者からゾンビが発生したと一報を受け警察が出動。
しかし事態を収拾出来ず、程なくして県知事から災害派遣出動が自衛隊に要請された。
突入した先発隊からは全く連絡がない。
相次ぐ二重遭難。
習志野から特殊作戦群がこちらに向かっているがそれまで手を拱いている訳にもいかない。
せめて内部の状況把握だけでも。
そして我々第13班に突入命令が下った。
病院正面入口ではなく地下の業者用資材搬入口から侵入する。
先発隊が遺していった軽装甲機動車の横を擦り抜け病院内に通じる扉を開けた。
それが地獄の門だった。

18 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:19:58 ID:CVFWcQaSO
「現状把握と先発隊の捜索が任務だ。後はS(特殊作戦群)の連中が片付ける。簡単だろ?。」
班長が銃口を薄暗い通路の先に向けながら言う。
新館の渡り廊下を通り旧館へと進む。
床もカーペットからコンクリの打ちっぱなしに変わりブーツの足音が否応なく通路に響く。
「班長。本当にここなんですか?。」
89式の銃身につけたライトで階段を照らしながら俺は言った。
通路や天井には無数のパイプが走りまるで人間の血管のようだった。
通信士が無線アンテナを気にする。
「避難してきた職員の話しだと患者のゾンビが確認されたのはこの先、旧第3内科だ。しかし、、、」
通路には冷蔵庫や検査機器が溢れており何か大掛かりな実験を行っていた事は明白だった。
「混戦になると厄介だな。」
班長が89式から取回しのよい9ミリ拳銃に持ち替える。
「ヒトロク、ヒトサン。これから旧第3内科に進入。状況を把握する。」
永遠とも思える程の長い時間を掛けて、慎重に内部を調べる。
「班長!。あれは!?。」
目の前に戦闘防弾チョッキと88式ヘルメットが落ちていた。
確認するために近付くと防弾チョッキに中身が詰まっている。
理解出来なかったのは一瞬だけだった。
厚いケプラーに覆われた胴体部の防弾チョッキ以外をゾンビに喰われた先発隊員の姿だった。
血まみれのヘルメットには頭皮が残っている。
俺は込み上げるものを抑えるので必死だった。

zuri

19 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:27:13 ID:CVFWcQaSO
周りを見渡すと更に多くの2形迷彩色の布を纏った肉片が大量の薬莢と共に散らばっていた。

ZURI ズリズリ

「班長?!。」

「ああ。分かっている。先発隊は全滅。撤収するぞ。長居は無用だ!。」

「違うんです。あの音!!。」

ズリ ズリ! ズリ!!

「!。」
音のする先には足を引きずりながらこちらに向かって来るサージカルガウンを着た人影。
ゾンビが!。
班長が素早く9ミリ拳銃でゾンビの頭にダブルタップをくらわす。
崩れ落ちるようにゾンビが倒れる。
「なっ。簡単だろ。」
班長がそういい倒れたゾンビに近付いた瞬間、、、
アコーデオンカーテンを引きちぎり、どす黒い塊が班長を呑み込んだ。

20 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:29:35 ID:CVFWcQaSO
「班長っっっ!!!。」
どす黒い塊の間から噴水のように血飛沫が上がる。
班長は死んだ。
しかし部下思いで面倒見の良かった班長の死を悲しむ暇はなかった。
どす黒い塊=数10体のゾンビどもがこちらに向かって来た。
「アップ!。撃て!!。」
小銃の切換えレバーを単発から連発に移しゾンビに5.56ミリ弾を叩き込む。
いかんせん数が多すぎる。
手榴弾は非殺傷の音響手榴弾しかなくゾンビ相手に効果は期待出来ない。
「退避!。退避!。」
通信士を含め次々とゾンビの餌食となる。
部屋が狭すぎて89式小銃を構えるのさえままならなかった。
「うああっっっ!!!。」
退路を確保に向かった隊員から悲鳴が上がる。
後方にも回り込まれたというのか!?。
俺以外全滅だった。
フルバースト射撃に89式の銃身が熱くなる。
空のマガジンをダンプポーチに放り込む。
残りのマガジンも僅かだった。
「?!。」
突然巨大な棚が倒れてきて俺を押し潰す。
身動きがとれなくなった俺にゆっくりとゾンビどもが迫って来る。

21 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:32:14 ID:CVFWcQaSO
死を覚悟したその瞬間
《こちら習志野ロク。送れ。》
通信士の持っていた無線器からだ。

窓の外でホバリングしているであろうヘリの爆音が聞こえる。
《こちら習志野ロク。支援を行いたいがそちらの正確な位置が分からない。送れ。》
主を失った通信器はゾンビのまっただ中。
せめて窓さえ割れればこちらの位置を知らせられる。
俺は窓際に音響手榴弾を投げた。
非殺傷とはいえ凄まじい音と衝撃でガラスが砕ける。
次の瞬間多数の弾丸が俺の直ぐ上を飛び、今まさに噛み付こうとしていたゾンビの上半身を粉々にした。
UHー1ヘリからの大口径機関銃による制圧射撃だ。
動けない俺はゾンビとガラスの破片から身を守るだけで精一杯だった。
あらかたゾンビどもを掃射した後、粉々になった窓枠から人影が飛び込んできた。
手には89式ではなく光学機器を満載した米軍のM4カービンを持ち機動性の高い小型のプレートキャリアを身に纏っている。
屋上よりラペリングしてきたであろう特殊作戦群の隊員達である。
残ったゾンビどもに次々と正確無比な小銃射撃を加える。
《こちら習志野ロク。フロアを制圧。状況終了。》
棚とゾンビの肉片の間から俺は助け出された。
地獄から脱出出来た。

外に出た俺に連隊長が話しかけて来た。
今日のような事は全国で頻発しているらしい。
間もなく内閣総理大臣から発表がある。
我々はこのゾンビという理解不能な[敵]と全面的に戦う事になると。
俺は空を見上げた。
冬の北陸地方独特の低く垂れ込めた灰色の雲が空を覆っている。
まるでこれからの俺達の行く末を暗示するかのように。

俺は地獄に足を踏み入れたばかりだった。

22 :空中ぶらんこ:2007/02/13(火) 01:41:55 ID:CVFWcQaSO
以上です。
日本海側にある某普通科連隊とその近く(丘二つ越えた位かな)にある某大学病院をモデルにしたのですが、、、、。
話しはグタグタで主役のゾンビは的にしかなっていない私の悪い癖が出てしまい申し訳ありません。
まこしろ様をはじめ作家様方の偉大さを改めて実感しました。

23 :本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火) 07:03:59 ID:hhz2SFbDO
>>22
乙。

………習志野は第一空艇団だったり。


24 :通勤電車男:2007/02/14(水) 00:01:29 ID:gOisDoZiO
掃討部隊の話様・空中ぶらんこ様、新作の投稿お疲れ様です。
掃討部隊の話様、誰がうまい事言えとwww。
ゾンビ小話乙です(o^-')b!!。
空中ぶらんこ様、社会秩序が崩壊するちょっと前の、漠然とした不安感みたいなモノが
この唯一生き残った隊員から滲み出ている感じがして、なんだか胸がざわつきます。
まぁその感覚が堪らない訳ですが( ̄ー+ ̄)。
またお暇な時にでも投稿していただけると幸いです。
ありがとうございました!。

25 :まこしろ:2007/02/14(水) 02:29:56 ID:SfGPQOZP0
小説スレがいつの間にか落ちていたので諦めていましたが、>>1さんGJです!

現在、続編をちょこちょこ書いているのですが、なかなか進みません・・・
今度は長々ダラダラと続けないようにある程度、めどが立ってからうpします。
それまではROMって皆さんの作品を楽しませていただきます。
性懲りもせず、再会の折にはよろしくお願いします。

26 :本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水) 12:03:35 ID:PfN5ZGceO
スレが復活している!?
空中ブランコさん乙です!
特戦群は第1空挺団と同じ習志野駐屯地で大丈夫ですよ
今となっては貴重な自衛隊ものなんで次回作も宜しくお願いします!
まこしろさんお帰りなさーい!!

27 :本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水) 19:41:18 ID:9lrXzKb70
映画一般にゾンビスレ立てました、よかったら来てください。
ttp://tv10.2ch.net/test/read.cgi/movie/1171443614/l50

28 :本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木) 11:23:47 ID:QQyhyLYWO
まこしろさん降臨!他の作家さんも、刮目して待つ!

29 :本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木) 12:18:44 ID:mBvdo8uWO
保守

30 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/15(木) 16:16:11 ID:e0+31gq60
さて、問題はどう脱出するかだけど…。車まで行くのは問題ない。ガレージには屋内からでも行けるようになってるし。
ただ、そこから次をどうするかだ。シャッターを上げた瞬間に奴らが殺到してくるだろう事は想像に難くない。
何人(?)いるかはわからないが、あの呻き声を聞く限り相当な数の筈だ。騒ぎを聞きつけてさらに集まってもくるだろうし。
この辺りに残ってる『獲物』は俺たちだけってか?籠の中の鳥ってわけですか、ハァ。
軽自動車じゃあ無理だろうな…パワーが足りない。囲まれて身動き取れなくなって終わりだろう。親父のRV車を使うしかない、か。でもなぁ。
「三枝!準備できたぞ!あとは車に荷物載せればすぐ行ける。真奈美さんは?」
「ああ、お疲れ。あの人なら今準備させてるから、すぐ来るだろ。今のうちに荷物積んじまおう」
その時、ガタン!!という大きな音と共に、バリケードの一角に積み上げておいた机が崩れ落ちた。破られるのも時間の問題か。こりゃ相当急がないとまずそうだ。
「真奈美さん、急いでくれ!もう持たない!!」
階上に叫びつつ、大村が準備してくれた荷物をもってガレージに駆け出した。
車の鍵は…あった。壁にぶら下がっていたそれを持ち出し、トランクをあけて荷物を放り投げる。大村も俺に倣い荷物をポイッと放った。


31 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/15(木) 16:17:06 ID:e0+31gq60
残りを早く持ってこなきゃ。念の為にゴルフクラブを掴み、急いで元の場所へ戻ろうとした。
どうやら思った以上に時間がなかったようだ。廊下の角を曲がった瞬間に、誰かと正面きってぶつかってしまった。急いでいたので当然その勢いのまま相手と胸と胸で衝突した。
「っうおわ?!」
俺は驚愕の叫びと共に後ろに吹っ飛んだが、倒れこむ前に大村が支えてくれたおかげで転がらずにすんだ。
痛ってぇ〜…真奈美さんか?痛む胸をさすって、相手を確認しようとしたが、大村の警告の声が早かった。
「ゾンビだ!まずい!」
「なっ…!」
絶句した。まさかこんなに早くバリケードが破られるなんて?!
見れば確かに、ゾンビが廊下に仰向けに転がっている。しかしやはりと言うべきか、激突の衝撃なんて全く意に介していない。もぞもぞと動いたかと思うと、不意に起き上がりこちらに迫ってきた。
動かなきゃやられる。そう判断するが早いか、俺は体勢を立て直してゾンビに向かっていこうとした。ところで床にしりもちをついてしまった。
「あ…?」
ペタンと腰を落としてしまった自分の行動が信じられなかった。なんだ?膝に力が入らない。こんな時に!!
思いのほか、激突のダメージが足にきていたようだ。立ち上がれない。ゾンビが迫ってくる。まずいまずいまずい!


32 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/15(木) 16:18:32 ID:e0+31gq60
「貸せ」
頭上から大村の声が降ってきたかとおもうと、俺の脇に落ちていたクラブを掴み取り、真っ直ぐにゾンビに向かっていった。
「おい、ま…」
待て、の一言を言い終える前に大村は武器を振りかぶり、躊躇う素振りすら見せずにそれをゾンビの頭に振り下ろした。
俺のときのように、何かが潰れるような音はしなかった。ただ小気味よい、そう、俺には小気味よい音に聴こえたんだ。カンッ!という音と共に奴の顔が横向きになり、そのままドウッと廊下に倒れこんで動かなくなった。
「大村…」
俺が床にへたり込んだまま声をかけると、大村はふうっと息を吐き出してクラブをだらんとぶら下げた。
「やったみたいだな…。三枝、立てるか?」
「あ、ああ。少しふらつくけど大丈夫だ。…悪い」
大村はこちらを振り向かなかった。ただ黙って掌を中に挙げ、天井を見上げた。自らの行いを、神に対して悔いているようにも見えた。神がいればの話だけど。
俺は立ち上がり、自分の体に他に異常がないか確かめた。傷も無い、大丈夫だ。


33 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/15(木) 16:20:16 ID:e0+31gq60
「大村、いけるか?」
「ん、ああそうだな。…こういうことか…これが…」
「え?どうした、怪我したのか?!」
最後の言葉はよく聞き取れなかった。どこか痛めたのだろうか。
「いや、なんでもない。大丈夫だから急ごうぜ」
ようやく俺の方を向いて笑いかけてきたが、その笑顔はどこかぎこちなく、また悲しそうでもあった。
その顔を見て理解した。大村は嫌悪を抱いている、自分の今の行いに。俺と同じ様に。後悔しているかはわからない。だけど俺のせいでそんな気持ちを抱かせてしまったのは確かだ。
だけど俺は謝らなかった。さっき二人で話して、お互いがそうすると宣言したばかりだ。
ただ、大村の心が耐え切れずに潰れてしまわないように、それだけを思った。

スレ立ってた――(・∀・)――!!
空中ぶらんこさん乙です!
まこしろさんお帰りなさい!


34 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/15(木) 16:22:38 ID:e0+31gq60
大「殺ったかな…」
三「確かめようぜ」
大「もしもし、生きてますか?」
三「・・・・・・・・」
大「返事が無い。ただの屍のようだ」
三「それなんてドラクエ?」



ごめんね
ではノシ

35 :通勤電車男:2007/02/15(木) 22:31:10 ID:HkTtjmVdO
我流様、続編の投稿お疲れ様です。
「廊下の角でぶつかってビックリ」ってイベントは、転校生とか部活の後輩なら
甘酸っぱい(*´Д`)フラグなのでしょうが、
相手が「アーウー(/゜Д。)/"」しか言わないしそもそも死んでるしじゃあ腰も抜けますね(^_^;)。
真奈美さんの活躍も楽しみにしております!。
まこしろさ〜ん('ー`)ノ~!!。また硬派で読み応えのある作品をお待ちしてます!。
そして何度でも電車降り損なわせて下さい!!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

36 :14i1Co:2007/02/15(木) 23:38:24 ID:JKRmBgyxO
金沢駐屯地
普通科14連隊を登場させて下さい!

37 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:48:05 ID:bThhbzqD0
「おじちゃん・・・怖いよ・・・」
「大丈夫。おじちゃんは強いからお嬢ちゃんを必ず守ってあげるよ。お嬢ちゃん、名前は?」
「まみ・・・」
「よし、マミちゃん。今からおじちゃんと一緒に外で待っているヘリコプターまで行くからね。
しっかりおじちゃんにしがみついているんだよ。いいね?」
少女は高井の方を見上げてコクリと頷いた。
「じゃあ、抱っこだ。」
そう言ってしゃがみ込んだ高井の首に腕を巻きつけて少女はしっかりと手を組んだ。
「それでいい。ちょっとの間だから、がんばってね。離しちゃだめだよ・・・」
高井はそう言うとまだ弾が残っている弾倉を抜くと、ポーチから新しい弾倉を取り出した。
少女を抱きかかえた状態では弾切れの際に弾倉交換が出来ない。少しでも多くの弾を装填した状態にするためだ。
そしてショルダーホルスターに納められていた拳銃を取り出して、スライドを引き、初弾を装填した。
続けて右足のレッグホルスターの拳銃も同様に初弾を装填した。
高井は傭兵時代の経験から常に拳銃は二丁携行するようにしていた。

身を守る武器は多い方がいい。

多くの「戦闘」の中で出した結論だった。
高井の持つ拳銃は自衛隊で通常、使用されている9ミリ拳銃ではなく、米軍で使用されているベレッタである。
その理由は単純で、装弾数が多いから、ということであった。
あくまでも「生」に執着する高井のこだわりなのだ。

38 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:49:16 ID:bThhbzqD0
「高井さん、聞こえますか?」
無線機に橋本の声が入る。
「ああ聞こえるよ。今からそっちに行く。正面から出て一気に走るから、ヘリよろしく。」
「援護します。高井さん一人なんですか?」
「いや、マミちゃんが一緒だよ。援護、よろしく頼むよ。出るタイミングはそっちで合図してくれ!」
「了解しました。銃撃を開始します。準備してください。」
「頼んだ。・・・さあ、マミちゃん。行くよ、いいね?」
少女は更に力を込めて高井の首筋にしがみついて頷いた。

39 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:49:52 ID:bThhbzqD0
「射撃開始」
無線機の声と同時に外に激しい銃撃音が鳴り響いた。
部屋に飛び込んでくる破片が少女に当たらないように高井は身をかがめるようにして橋本の合図を待った。
「高井さん!今です!」
その声が無線機に入ると同時に高井はドアを蹴り破って外へ飛び出した。

目の前に立ちはだかった「敵」に向けて高井は焦ることなく銃を向けてトリガーを引いた。

タタン

短い射撃音が響くと同時に目の前の「敵」は後ろへのけぞるように倒れた。
ヘリまでの距離はおよそ30メートル。
しかし少女を抱えた高井とヘリとの間には十数の「敵」の姿。周辺には更に多くの「敵」。
高井は即座にその位置と数を把握すると、もっとも近い「敵」から照準していった。
いくら射撃の名手といえども腰だめでポンポンと正確に命中させられるのは映画の中だけである。
最初の射撃での弾道を確認してから手元を微調整し、「敵」に銃弾をヒットさせるしか方法はなかった。

タタン タタン タタン タタン

銃弾は次々に「敵」に撃ち込まれる。

40 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:51:01 ID:bThhbzqD0
わずか30メートルの距離が高井には数百メートルに感じられる。
あっという間に小銃の弾が切れた。
残弾数をカウントする「癖」がついている高井は空撃ちすることなく小銃から手を離すと、
素早く拳銃を取り出した。

パン! パン!

拳銃射撃が苦手な高井であるが、練習をした成果と少女を守ろうとする意志の表れからか、
その放たれた銃弾は「敵」の顔面に命中した。

ようやくヘリに辿り着いたときには最初の拳銃は投げ捨てられ、手にはもう一丁の拳銃が握られていた。

「橋本さん!この子を頼む!」
高井が少女の体を持ち上げると、橋本と周りの隊員がすぐに手を伸ばした。
「さあ!こっちへ!」
少女の体がヘリの中に引き込まれる。
高井は少女の体が自分から離れたのと同時に左手で予備の拳銃弾倉を取り出し、装填した。

41 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:55:39 ID:bThhbzqD0
「高井さんも!早く!」
高井は自由になった両手で近づいてきた二体の「敵」に向けて銃を放つとすぐにヘリに飛び乗った。
「いいぞ!」
声を上げると同時にヘリは急上昇を開始した。
急速に小さくなる地上の「敵」は、恨めしそうにヘリを、いや取り逃したヘリの中の「獲物」を見つめているようだった。

「よかったよ・・・『第一種』がいなくて。」
高井はぽつりとつぶやくと、ふと思い出したように少女の方に目をやった。
少女は高井をじっと見つめていた。
その姿を見て、高井はにっこりと少女に微笑みかけた。
ヘリの音で聞こえることはなかったが、その口の動きで高井は少女が言った言葉がわかった。

ありがとう・・・

42 :まこしろ:2007/02/16(金) 03:58:18 ID:bThhbzqD0
ちょろっとだけですが再開の第一弾を投下しました。
また、しばらくの間ですがおつきあいいただければと思います。
このスレで完結できればいいかなと思いますが、また長引いてしまったら
スンマセン・・・

43 :まこしろ:2007/02/16(金) 04:03:32 ID:bThhbzqD0
おーっと!いきなり間違いハケーン!

(誤)高井は自由になった両手で近づいてきた二体の「敵」に向けて銃を放つと
(正)高井は自由になった両手で銃を構え、近づいてきた二体の「敵」に向けて銃を放つと

先が思いやられますね・・・orz スンマセン


44 :本当にあった怖い名無し:2007/02/16(金) 04:14:17 ID:4VRxdxs/O
>>36
現職の方かな?


まこしろさんお帰りなさーーーい!
相変わらず読ませる文で引き込まれます
長くなっても時間が掛かっても構いませんのでこれからも宜しくお願いします
ご家族とご自分の仕事のついでで結構ですのでこのスレだけとは言わず次スレにも次々スレにも是非!
執筆再開おめでとうございます

45 :本当にあった怖い名無し:2007/02/16(金) 13:40:16 ID:s/ZE3e8H0
ウヒョーいつのまにか復活してる

46 :本当にあった怖い名無し:2007/02/16(金) 13:51:26 ID:eHp9/NBu0
まこしろさんGJ

47 :通勤電車男:2007/02/17(土) 00:01:09 ID:1vXbhbA2O
まこしろ様、新作の投稿お疲れ様です!。
昨日の今日で投稿していただけるとは嬉しい限りです(*^_^*)/"。
高井さんもご壮健な様で何よりです。新作もやはり彼中心に展開していくのでしょうか。
それにしても再開初っ端に少女を鮮やかな手際で救出とは!。
この人ホントかっこいいなぁ〜。
携帯のストラップが電車の扉に挟まって四苦八苦してる今の私も颯爽と救出して(^_^;)。
決算期や年度末で忙しい時期がやってきますが、お手隙な時にでも
また投稿していただけると嬉しいです。ありがとうございました!。

48 :本当にあった怖い名無し:2007/02/17(土) 10:37:45 ID:9uXXb5S+O
ふと思ったのだが








スレの復活にほとんど誰も気付いてなくない?!

49 :本当にあった怖い名無し:2007/02/17(土) 13:17:35 ID:iSs72uE1O
やった!高井ストーリーの続編だッッ

…前作から気になっていたのですが、高井さんは先に救出された奥さんと再会出来たんでしょうか?

50 :本当にあった怖い名無し:2007/02/17(土) 13:21:59 ID:jziJM7JeO
>>1

51 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:26:40 ID:jziJM7JeO
さて、久しぶり

52 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:28:52 ID:ZZd+PC2i0
本人が惚れ惚れするぐらい久しぶりである。
学校が冬休みやら、入試休みや早帰りの最中で俺は何をやっていたのやら・・・。


前回までのあらすじ。

日は11月23日。
少年達5人は寒空の下を走っていた。
そんな中、一人がゾンビに捕まり殺された。これにより、残り四名となる。
彼らは仲間の死から逃げるかのように病院へと逃げ込んだ。

53 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:32:53 ID:ZZd+PC2i0
日付は変わり、11月24日。深夜の午前二時三十四分。
すっかりと暗闇に静まり返った病院の中。悠夜は独り、目を覚ました。
彼は立ち上がると仲間達が眠る監視室を出た。
「・・・父さん」
悠夜は呟く。自分の父が働いていた病院の中で。
手がかり。足跡。どのような言葉にしろ、探すのはそれらだ。
スイッチを入れる。刹那に廊下を照らし出す蛍光灯。
もしかしたら、曲がり角に奴らが居るかもしれない。
死ぬかもしれない。だが、それも良い。
「出会いがあり、別れがある。別れはまた出会い・・・か」
興味があった。この世との別離の先にどのような出会いがあるのか。
だが、今はまだそれを確かめる術を知らず、知っていてもそれを行えない。
美沙を生かさないといけないからだ。家族の一員として。
死後については、その後にでもゆっくりと考えよう。
ふと、その時後ろで扉が開いた。
「・・・お兄さま?何処か行くの?」
不安そうな表情でそこに美沙が立っていた。
「トイレに行こうと思っただけだ」
表情一つ変えずに、偽りを言う。しかし、それは否定される。
「嘘だよ・・・お父さまについて調べようとしたんだよね?」
「・・・あぁ」
嘘は無駄だと判断した。そして、肯定。そんな悠夜に美沙が寄る。
「駄目・・・危険だもん。もしも、もしも・・・」
まるで駄々をこねる子供のように服を掴んで泣きそうな顔で乞う。
それはむろん駄々ではない。身を心配しての事である。
悠夜は重々承知していた。だからこそ、あやすように言う。

54 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:34:58 ID:ZZd+PC2i0
「大丈夫だ。危険を感じたら戻ってくるから」
「でも・・・嫌だ。お兄さまと離れたくない。どうしてもと言うんだったら、私も行く」
「それは、駄目だ」
ふと悠夜は思った。駄々をこねてるのは自分かもしれない、と。
しかし、だからどうした。ただ知りたいのだ。
父親が何処に居るのか。手がかりだけでも掴みたいから。
「じゃあ、行かないでよ。お願い・・・」
「おとなしく待っていろ」
「嫌だよ・・・絶対に、嫌だよ」
なおも美沙は掴んだ袖を離そうとはしない。
「・・・仕方ない・・・」
諦めの溜息。悠夜は小さな妹の手を握った。
「離れても俺は知らんぞ」
「・・・うん」
そこで悠夜は考える。エレベーターと階段。どちらが安全か。
結論から言えば移動そのものが今現在は危険である為、大した差は無い。
エレベーターの場合、中に居ないとも言い切れない。
しかも、降りた先に奴らが居たとしてもすぐに扉を閉鎖出来ない。
階段の場合は、美沙の体力が心配になる。いや、その時は背負うなり何なり出来る。
悠夜の出した道のりは階段を通る道。四階の監視室から三階の外科医の待機室までは片道八分ぐらいと見積もる。
「美沙、辛くなったら言えよ」
「うん・・・」
こつこつ。足音だけが響く階段。
まずは、三階に着く。ここは、患者が入院するための病室がある。
悠夜が一番恐れているのがここである。
患者が全部まとめて、あれに捕まったとしたらその数は相当なものになるからだ。
少しだけ足早に二階へと降りる。
「この部屋だ」
入り口のスイッチを入れて蛍光を点す。部屋の様子を見る。どうやら、大丈夫そうだ。
廊下からこちらが見られないようにブラインドを下げる。
かつて外科医数人がそこでコーヒー等を飲んでいたのだろうその部屋は正直言うと酷い有様だった。

55 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:36:55 ID:ZZd+PC2i0
コーヒー、お茶が染み込んだ書類やカルテ。そして、ところどころに見られる血。
悠夜はそれらを観察する。何があったのかが、想像図ではあるが頭の中で流れる。
入ってきた奴ら。それらから逃げるように外へと飛び出る医者達。
机の上のコーヒーや手に持っていたお茶を弾き飛ばしながら。
中には怪我した奴も居るだろう。血が滴りながらも逃げていく者。
「父さんの机はここだな?」
「うん・・・多分」
父親の机。そこにも点々と紅く紅く血が滴っている。
そこにある一冊の開かれた日記帳。悠夜は手に取ってそれを見た。
日付は、11月23日。
「・・・・・」
そこに記されていた文章を冷静に頭の中へと入れていく。
この事件に自分の父親が一枚絡んでいる事が記されているとしても、冷静に。
自分と、恐らく美沙だろう少女が何らかの実験の被験者にされた事が記されていても。
冷徹な目で、ただ文章を見続ける。
「地下室のメロディー・・・」
叫び声=メロディーなら、地下室はどこにある地下室か。
少なくとも、この病院に地下室は無い筈である。
もしかしたら、何か別のものに喩えているのだろうか。もしかしたら隠された何かがあるのか。
「お兄さま、どう?」
そこで我に返る。
「駄目だな・・・全くもって足取りが掴めない」
呟きながら、悠夜は頭の中に絡まっている言葉を考えていた。
部屋を出る前に、悠夜は振り返る。
そこに居たであろう人々は、今何処に居るのだろう。
彼らのように彷徨う死人と化しているのだろうか。
「・・・・・」
そんな思考に脳内のほとんどを狩られながら、部屋を出る。
そして、さっきは下った階段を今度は上る為に段差に差し掛かる。と、

56 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:43:26 ID:ZZd+PC2i0
「止まれ、美沙」
「え?」
二階から三階へと上る段差。その途中で、悠夜は美沙を止める。
自身も立ち止まって上を見上げる。そこに何かが居るのを感じたのである。
それはゆらゆらと揺れながら近づき、そして遠ざかっていった。
「・・・行くぞ」
「うん」
再び階段を上り始める。
悠夜は美沙に気づかれぬようしまった父親の日記がポケットにあることを確認する。
あくまでも何気なく。この事実を教えるわけにはいかない。
本当の兄妹でない事。何かの実験台にされた事。
ただでさえ病弱な体―――実験のマイナス方面の恩恵―――なのだ。
そこに更に精神的ショックを与えるわけにはいかない。
二人は、三階に到着する。
四階への階段を上ろうと悠夜は上を見上げる。
そして、すぐに美沙を抱き上げると目的の階とは違う三階の廊下へと走った。
あの動く死人が四階へと上るのを阻止せんというように立っていたからだ。



廊下に響く悠夜が走る足音。病室の中の陰が、その音に気付いてうめく。
獲物が来た喜びの声で。

57 :帰ってきた男 ◆3pKabM1O5Q :2007/02/17(土) 14:44:25 ID:ZZd+PC2i0
今回はここまで。

58 :本当にあった怖い名無し:2007/02/18(日) 17:18:47 ID:E9WWDGb6O
保守

59 :通勤電車男:2007/02/18(日) 22:20:49 ID:npbInUKrO
帰って来た男様、続編の投稿お疲れ様です。
夜の病院はリアルでも怖いんですよね〜。(患者さんの)呻き声が聞こえたり
曲がり角の向こうから足を引きずって歩く様な音が聞こえたりと...。
悠夜君も大変そうですが、義妹さんを守る為に夜の病院の恐怖に負けないで
頑張って下さい(`・ω・)!!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

60 :本当にあった怖い名無し:2007/02/19(月) 03:43:27 ID:4BXhTYwn0
保守するなら上げないと
また消えちゃうぜ


61 :本当にあった怖い名無し:2007/02/19(月) 18:59:27 ID:RJmKj5ic0
最終書き込み時間でdat落ちは決まる。
詳しく言うとスレの数が一定数に達すると圧縮といって最終書き込み時間の古い(長い間書きこまれていない)スレがdat落ちする。

62 :本当にあった怖い名無し:2007/02/20(火) 00:05:31 ID:Yd4emkze0
         ビクッ. ∧ ∧ ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/         Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) < うお!なんかすごいところに迷い込んじまったぞゴルァ!
  ウ…ウウ       / つ つ    \______________________
\         〜(_⌒ヽ ドキドキ
             )ノ `Jззз


63 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/20(火) 12:17:31 ID:gV8UUHRz0
死霊堂から来てまいりました、拙い文章ながら参加してもいいですか?

64 :本当にあった怖い名無し:2007/02/20(火) 15:40:34 ID:hsFDnD1zO
>>63
駄目と言おう筈がない!

65 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/20(火) 17:53:26 ID:FRK1VDiV0
では拙いが

ガサッ
森の中から人が現れた、性格に言うと人だった肉の塊と言った方が正しいか
「クソ、こっちにも現れたか」
ここには正常な人は5人ほどしか居ない、それに対して人外に者は数十体居る
「もうだめじゃないのか…ハハハ」
「バカ、諦めてどうするんだ、生きるんだろう」
少年は人外の者を蹴っ飛ばして言う。
後の三人は木の上から弓などを使い人外の者に囲まれてしまっている少年を
助けようとするが数が違う、遂に少年の一人が人外の者に押し倒されてしまう
もう一人の少年は人外の者を斬り助けようとする、しかし人外の者は
斬られてもまだ動く、押し倒された少年は必死に抵抗するしかし
人外の者との力の差は歴然、人外の者は少年の肉を食らおうとしてる
そして少年はもう抵抗しなくなった……そしてほかの人外の者は少年だった者
に集まり屈みこんで同じ動作を続けている、ほかの人外の者の相手を
していた少年達は近くにいた人外の者を倒して点呼をする
反応をした少年達は4人だけ、少年たちはあたりが暗い為よく見えない
だが音は聞こえる。
「クチャクチャクチャ」
不快な音だ、少年達は音がする場所に集まると惨状を見た。
人外の者達がついさっきまで仲間だった少年だった者の肉を食らっている
唖然としている少年達は背後から来る人外の者に気づけなかった
一人の少年が悲鳴を挙げて倒れる音がする、ほかの少年達も
後ろを振り向くがすでに手遅れだった…人外の者たちはすぐに
少年達に襲い掛かる、すると悲鳴が次々に挙がるかすぐに静かになる。
そして「クチャクチャクチャ」静かに人外の者達が食事をする音以外はしばらくしなかった。


66 :本当にあった怖い名無し:2007/02/20(火) 17:53:47 ID:w3+jyosx0


67 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/20(火) 17:57:17 ID:FRK1VDiV0
感想お願いします、まだ初心者なのでバンバン指摘してください。

68 :項龍 ◆838fte6OC. :2007/02/20(火) 17:58:44 ID:FRK1VDiV0
やっちまった、回線切って首吊って来る

69 :本当にあった怖い名無し:2007/02/20(火) 20:35:18 ID:9fberc4KO
>>65
取り敢えず……話はもうちょい書いてくれんと判断のしようが無い。
んで、効果音なんかは「肉をそしゃく(携帯につき何故かry)する音」とか淡々と解剖するようなのが
感じが出るかも。

70 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/20(火) 21:19:05 ID:HyyAM2IU0
短編で書いたつもりなんですよ〜
あとは淡々にですか…精進します。

71 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/20(火) 21:21:03 ID:HyyAM2IU0
またやっちまった……トリップはこれでとおすからな

72 :本当にあった怖い名無し:2007/02/21(水) 01:24:31 ID:oSls11pLO
お疲れ様です。独特の雰囲気ありますね。
句読点の使い方を工夫すれば、もっと読みやすくなるのでは。

73 :通勤電車男:2007/02/21(水) 21:09:53 ID:vme0fJctO
項龍様、新作の投稿お疲れ様です。
独自の風味が何となく香ってきます。
良く味わってみたいので(食べ足りなかったかな)おかわりを(^_^;)。
あ、味は濃いめで。それなら作品の大まかな世界観とか
登場人物達の状況に対する「立ち位置」みたいなモノがより
分かりやすくなるかな〜と。
私の味覚が弱ってるだけだったら失礼しましたm(_ _)m。
お手隙な時にでもまた投稿していただけると嬉しいです。
ありがとうございました。

74 :バレンタインチョコ:2007/02/22(木) 00:42:55 ID:+n+DNycR0
街が死者に呑まれた・・・
細菌だかウィルスだか知らないが死んだ人が起き、歩き出す。
傷口から空気感染するのか、さっきまで普通だった人が
あっけなく死に、すぐ生き返り彼らの仲間になってしまった。
俺は死体が歩き出すのを見た瞬間から戦い始めたね。
その咄嗟の決断が正しかったのだと思う。
倒した中には見知った顔もあった。そりゃ良心の呵責はあったよ。
中には天の恵み!嬉々として手にかけた・・・いやなんでもない。

そんなこんなでようやく周囲が片付いたようだ。
徐々に増えていった仲間たちともどもひと安心。

と、、、街の外から大量の車両が向ってきた。
けたたましいサイレンを鳴らしながらパトカー隊だ。
「ったく、今頃助けにきやがってww   ???」

俺達は包囲された・・・

『そこの人達、君たちは包囲されている。武器を捨てて出てきなさい!』

「で、いいんですか、隊長?」
「ああ・・・・」
「でもあの人達だって必死だったんですよ」
「確かに伝染病によるゾンビ騒ぎでみんな生き残りをかけて戦ってきたが
今まで『 ゾ ン ビ が 人 を 襲 っ た 』という報告はないんだ・・・
つまりだな、ただ徘徊するだけのゾンビが生き物だとしたら単なる大量殺戮だ。
ん、、、殺戮でいいのかな、、、ま、どんな法律で裁かれるか、、、
裁かれるのかすらわからんがまずは治安を回復するのが先だ」
「しかし、、、、」
「むしろこうやって戦いを停める停めないの争いで死者が大量に出ている。
ったく、これじゃ全員ゾンビになったほうがよっぽど平和だったよな。
さて、抵抗してくるぞ、さっさと終わらせよう。ライフル隊を前に!」

75 :バレンタインチョコ:2007/02/22(木) 00:48:27 ID:+n+DNycR0
んーーーイマイチorz

たくさんの死体がただ動き回りだす、だけの状態になったとしても
映画やらの影響で人間は彼らを排除しようとするんじゃないか、
と思いついて脊髄反射で書いただけです。
あまりに出来が悪いんでみなさんにも不快さを共有してもらおうとorz

前に短いのをいくつか書いたが
もしかしたら地球、自然界にとっては人間よりゾンビの方が
歓迎される存在なんじゃないか
と思って以降、ネタが思い浮かばなくなってきたです。
なんかこんなテーマで上手いの書ける人いませんかね。

76 :瑞穂:2007/02/22(木) 01:58:55 ID:ndnHsHLZO
携帯からで申し訳ないです。初めて書いてみました。
プロローグ
ダグラス「なんでママに会いにお外いっちゃだめなの?」
パパ「ママわね、重い病気にかかっちゃったんだ」
ダグラス「なら看病してあげなくてもいいの?」
パパ「うつったら大変だから近くにきちゃだめって言うってたよ」
ダグラス「そっかママ早く良くなると良いね。」
ドンッドンッ窓を叩く音が響く…
カーテンを開けるとそこには、無惨な姿て窓を叩き続ける少年の母がいた。
パパ「ダグラス見てはダメだ…」

17年後。

はぁ…はぁ…はぁ…
フィリップ「うなされてぞ。大丈夫か?」
俺「あ…あぁ。大丈夫だ。幼い頃の夢を見ていた。」
フィリップ「それより今からグリーフィングが始まるぜ。」

これが全ての始まりだった。

77 :瑞穂:2007/02/22(木) 02:01:44 ID:ndnHsHLZO
sage忘れ、
ごめんなさいorz



78 :項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/02/23(金) 17:00:53 ID:zEPPdBpd0
まああの作品は30分ぐらいしか書く時間を使っていないから内容も
薄いと思っていましたので出来が悪いと思っていたんですけど
あまり叩かれていないことにやや嬉しかったので次は長編的なのを
書きたいと思います。
あと>>65は続きのネタが思い浮かばないので全員食われたということに
してください。

79 :本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 21:14:19 ID:dmz8U6YIO
>>76
お疲れ様です。グリーフィングのシーンに繋がるのが渋いですね!携帯からだと大変ですが、めげずに頑張って下さい。
>>78
待ってますよ〜

80 :通勤電車男:2007/02/23(金) 22:43:52 ID:vrPlXvvhO
バレンタインチョコ様・瑞穂様、新作の投稿お疲れ様です。
バレンタインチョコ様、思い切った設定ですね!。
空気感染し人を襲わない。ただその辺をうろつくのみ...。
今迄のゾンビ作品とはちょっと別の不気味さがあって素敵かも(o^-')b。
瑞穂様、ゾンビが発生して少なくとも17年間、人類はゾンビと戦っているのですね!。
彼らとの戦闘にも慣れ、特徴等もある程度把握できているにも関わらず
まだ一掃できていないと言う事は、だいぶ追い詰められているのでしょうか。
子供のままではいられない時代に成長してきたダグラスさんの活躍に期待しております(`・ω・)ゞ!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

81 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:45:05 ID:HuAyU/VE0
3−3

目が覚めた。というかあたしはいつの間に眠っていたのだろうか?
三枝君に何かの説明を受けていたのはなんとなくだけど覚えていた。だけどそれが何だったのか、何のことだったのかは、寝起きでぼんやりとした頭では思い出すことが出来なかった。
それになんだか思い出そうとすると、猛烈な拒否感が襲ってきて気分が悪くなってしまったので、それ以上記憶を探るのはやめた。
きっと後から思い出すんだろうと思ったし。もし思い出せなくても、その方がなんとなく自分にとっていい気がした。
とにかくあたしは目覚めた。何かがぶつかるような大きな音と、その音に伴って小さくは無い振動がベッドを揺らしたから。
今のは一体何だろう…。未だに薄ぼんやりした思考で(あたしは低血圧で朝が弱いほうだ)何が起きたのかと首をひねる。
とりあえず様子をみようと、暫くの時間ベッドの上で上半身を起こした状態でじっとしていた。待っていれば二人のうちどちらかが事態を告げにくるだろうという考えが思考を掠めたから。


82 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:46:00 ID:HuAyU/VE0
5分は待っただろうか。それとももっと短い時間だったのかな。時計を確かめなかったので定かじゃなかったけど、そうしているうちに体と脳の血の巡りがよくなったのか、意識もしっかりと覚醒してきた。
その間も二人が部屋に来ることはなかった。このまま待っていても埒が明かないと思ったあたしは、さっきの音と振動の原因が何か解るかもかもしれないと思い立って、窓から外の様子を見ることにした。
それが間違いだったんだ。この時外の確認なんかしなければ、三枝君の教えてくれた残酷な真実を思い出さなくてすんだのに。
でもその頃には、あたしの周りの小さな世界の大部分があいつらに侵食されていたから、結局は知る羽目になっていたんだろう。
それでも思わずにはいられなかった。事実を知るのはもっと後がよかったと。せめてあと数時間は、自分の身に降りかかった災難が現実ではないという夢想を抱いていたかった。
そんな逃避は贅沢な望みだったかな?


83 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:47:13 ID:HuAyU/VE0
窓から外を覗き込んですぐに目に入ったのは、片側が抉られたようになっている門柱と車の後部だった。玄関から突き出ている。
…ん?玄関から車?そこで唐突に頭に浮かんだのは『事故』という単語だった。玄関に車が突っ込んだんだ!じゃあさっきの揺れはこれが原因だったのだと理解した。
二人は無事だろうか?巻き込まれていないだろうか?それに運転していた人はどうなっただろう?
あたしはどうすべきか数瞬悩み、すぐに階下へ下りて皆の状況を確かめるべきだと思い、実際にそう行動しようとしたその時だった。
街灯の下、丁度光と闇の境目に人影がゆっくりと姿を現し、この家に向かってきた。
その足取りはぱっと見ただけでも覚束ない頼りないものである事がわかった。もしかして事故に巻き込まれた人だろうか?
あたしは窓を開けてその人に声をかけようとしたけど、大丈夫ですか?の一言は言えなかった。
その人は『違う』ということが解ったから。解ってしまったから。


84 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:48:10 ID:HuAyU/VE0
同じだ。あの時、お母さんを襲っていた奴らと。あたしに迫ってきた女の人と…。人で在ることをやめてしまったかのような人達と。
そうしてあたしは思い出した。眠りに就く前に三枝君が言っていたことを。
「あれは、ゾンビだと思う」そう言ったんだ。
まさか、そんなのありえないよ。映画じゃないんだよ?ここは日本なんだよ?馬鹿にしないでよ、あたしを!!
この期に及んでまだ現実を受け入れようとしないあたしがいた。眼下にはありえない光景がひろがっていたというのに。
これが現実なら、その人達は生きているはずはなかった。もし生きていたとしても、致命傷で動き回るのはあきらかに無理だったろう。
腕が無い人もいた。全身血まみれで、歩くたびに足元に血溜まりができている人もいた。腹部から何かがこぼれ出している人も。そしてそれを気にする風でもなく、その何かをずるずると引きずりながら歩いている。
なに…これ…。次々に湧き上がる疑念、そしてその光景に対する嫌悪感、あたしは発狂寸前だったかもしれない。
込み上げた吐き気を我慢できずに、吐瀉物を窓から撒き散らしてしまった。
いや…やめてよ…なんなのよ…


85 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:48:56 ID:HuAyU/VE0
『あれはゾンビ・・・ゾンビ・ゾンビゾンビゾンビ・・・』
三枝君の言葉が脳内でリフレインする。じゃあ本当に?香奈美も?あいつらに襲われたお母さんもこうなるの?もしかしたらお父さんも?
考えたくもなかったけど、どうしてもその事が頭を離れなかった。
「ヴ…アアア"ア"ア"…」
下から声が響く。見ると、街灯の下に照らされた、死んでいるはずの人々が増えている。そしてその動きはゆっくりだったけど、明確な目的を持って歩みを進めているようだった。全員が同一方向に、この家に向かって歩いてくる。
一番近くに居た人がついと顔を上げて、あたしの視線とその人のそれとが交差した。視線を外すことができなかった。
その人(…そう言っていいのか判らない)はあたしのほうに向かって何かを求めるかのように腕を持ち上げ、その掌をひろげ、咆哮を上げた。



86 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/02/23(金) 23:49:47 ID:HuAyU/VE0
以上で。

電車氏へ真奈美から伝言

「嫁にしてくれ」

ではノシ

87 :通勤電車男:2007/02/24(土) 22:39:26 ID:gaCEjCH3O
我流様、続編の投稿お疲れ様です!。
眠り姫がようやくお目覚めですね。王子様達は階下で死闘中ですが(^_^;)。
家の中へゾンビの侵入を許してしまった以上、もたもたしてもいられないハズ。
はやくに〜げ〜て〜!"ヽ(;゚Д゚)/゙!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

真奈美さんへ伝言を。
「俺、これ読み終わったら故郷の幼馴染みと結婚するんだ...。」


88 :本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土) 23:39:50 ID:Y4U4pz6S0
それなんて死亡フラ、うわ、何をするやめ、hiohoihoiおひhふじ」こhio


カユウマ

89 :本当にあった怖い名無し:2007/02/25(日) 22:53:25 ID:yztGZlcWO
保守

90 :本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月) 20:53:31 ID:MAQobNYY0
落ちちゃいやーん

91 :本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月) 23:42:10 ID:0VakEpVUO
( ^ω^)ageるぉ

92 :本当にあった怖い名無し:2007/02/27(火) 09:05:11 ID:WH/E8wxr0
ゾンビがメインで無い話でもいいですか?
一応は出てきますが、結構出番が少なく・・・・・

93 :本当にあった怖い名無し:2007/02/27(火) 11:24:10 ID:6Tfg2/V70
>>92
お待ちしとります

94 :本当にあった怖い名無し:2007/02/28(水) 12:53:42 ID:xLlSDQWa0
あうー

95 :本当にあった怖い名無し:2007/02/28(水) 15:35:59 ID:iDKVDRWcO
お゙ゔぇあ゙ぁぁ〜

96 :本当にあった怖い名無し:2007/02/28(水) 15:40:20 ID:YIGGzLgB0
>>94
新作投下乙です。
死んで蘇ったゾンビの第一声というのはそんな感じなのでしょうね。

>>95
これまた新作乙!!
ゾンビに断末魔の叫びはあるのでしょうか、考えさせられました。

97 :age:2007/03/01(木) 20:07:35 ID:zycSDQGg0
age

98 :本当にあった怖い名無し:2007/03/02(金) 20:17:53 ID:Gwur6WQ10
保守させてくださーい

99 :本当にあった怖い名無し:2007/03/03(土) 21:51:59 ID:4vTuF1ptO
age

100 :本当にあった怖い名無し:2007/03/03(土) 21:58:04 ID:twhEM4jk0
100get

101 :本当にあった怖い名無し:2007/03/04(日) 01:16:11 ID:aTT7u5IdO
>>96
見事な感想ですね、そろそろコテつけたらいかがでしょうか?

102 :本当にあった怖い名無し:2007/03/04(日) 21:31:57 ID:HGQDdqSH0
h

103 :本当にあった怖い名無し:2007/03/05(月) 02:04:14 ID:iula6ZdO0
o
m
o

●<マッガーレ

104 :本当にあった怖い名無し:2007/03/05(月) 02:14:47 ID:s44qO4HF0
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
この中にゾンビ、SWAT隊員、スーパーのオーナーがいたら私のところに来なさい。以上」

・・・・・・ハァ?

こうして俺達は出会っちまった。
しみじみと思う。偶然だと信じたい、と。

105 :本当にあった怖い名無し:2007/03/05(月) 13:17:46 ID:iula6ZdO0
待てwww


ゾンビがハルヒの超常現象によって引き起こされたとする物語は、面白いでねーか?
書け!!

106 :本当にあった怖い名無し:2007/03/05(月) 21:59:31 ID:awNi1t6R0
キョン・・・ただの高校生、語り部

涼宮ハルヒ・・・超常現象を引き起こし世界を根底から変えてしまう力を持っている。
 ただし本人は全くその力を自覚していない。やれやれ困ったもんだ。

朝比奈ミクル・・・未来のゾンビワールドでゾンビと戦う特殊戦隊員。
 その世界で無尽蔵のゾンビと戦うより、最初の一人を倒したほうが手っ取り早いと
 過去に送り込まれた。ま、ターミネーターみたいなもんだな。

古泉イツキ・・・定番、謎の転校生。実は地場スーパーチェーンオーナーの跡取り息子。

長門ユキ・・・生と死の逆転に歓心をもった「宇宙の意思」がハルヒを観察するために
 送り込んだヒューマノド型インターフェース。人間ではないが、甘噛みによって
 噛んだ相手にナノテクロボットを注入しゾンビ化させる能力もある。



自由奔放に活動するハルヒ、それを見守る俺(キョン)
あれやこれやと奇想天外非常識な日々の連続、勘弁してくれよ、、、
そんなある日、ハルヒがゾンビ映画を観て興味を持ってしまったのが運の尽きorz
ゾンビに囲まれた世界で仲間とスーパーに立て篭もることに興味を持っちまったのさ、、、
でちょっと待ってくださいよ、朝比奈さん。そうならないようにするのがあなたの仕事でしょう。
ハルヒの手下になってどうするんですよ。
て、おい、長門、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
古泉、おまえはいい、ただスーパーを提供してくれればあとは黙ってろ。




あとはハルヒネタもわかる人だけで妄想してくださいなw

107 :暗眠:2007/03/05(月) 22:10:00 ID:o6xePZU30
車は雨が降る中を静かに進む。俺達はこれからどうなるかは、分からない。
どうでも良いことだ…というか考えたくなかった。
弟は黙ったままワゴンを運転している。
あいつらが街に現れてから2週間程経っただろうか?
「もうそろそろ着くぞ…ほら見えてきた。」
午前4時だというのに明かりがついたままのデパート。

暖かく、そして何故か不気味な雰囲気が漂っている…だが行かなければ。
「ハジキ、要るかタケシ?」
護身用の古くさいオートマチックを、弟のゼンゾウが差し出してくる…タケシ、俺の名前。
「いいよ…使ったら、またあいつら沢山くるからさ。」
俺はそう言いながら、足下に備え付けられている発煙筒を手に取る。
奴らに遭ったらこいつで脅かしてやろう。それに逃げ足には自信があった。

俺は雨が降る外に出る。生暖かい雨がスーツをポツポツと打つ。
「じゃあ俺、あいつらが来ないように、ここ離れるからさ、
 出るときはトランシーバーで呼びかけて。」
俺はそれに対して、問題ないと言うように手を振る。
実際、何故か俺は全く怖くなかった。
腹が据わったのか、今の状況にリアリティがないせいなのかは分からないが…

車のドアを閉めるバンという音が雨音に混じって鳴る。
車はゆっくりバックすると離れていき、雨と闇の中に消える。
「さて、行くか。」
そう独り言を言うと、デパートの自動ドアに向かう。見た感じでは誰もいない…
でも、どこかに隠れているかもしれない。
だってあいつらは、油断も隙もない連中なのだから。


108 :暗眠:2007/03/05(月) 22:29:09 ID:o6xePZU30
ガアッー、という音がして自動ドアが開く。ここには結構買い物に来たもんだ。
俺は辺りを見回しながら進んでいく。中の感じはこの前来た時のまま。
いや、地元名産品のコーナーが新しくできているか…
誰もいないから、柱にかけてる時計の秒針が動く音が分かる。
ガランとした雰囲気、このデパートは特に人気がある訳でもなかったが、こんな感じは初めてだ。

そんなことより…俺は入り口近くの公衆電話に寄ると、赤い110番の時に使うあのボタンを押す。
1、1、0。俺は番号をプッシュして、受話器を耳に当てる。
ツー、ツー、ツー、通じない。やっぱりな。俺は念のため119番も試してみるが、
これもやっぱりダメだった。外と連絡が一向につかない。
携帯電話も使えない、電話は全部だめだった。
「なんでだろう…」
俺は不思議そうに呟く。本当に不思議だった、はっきりいって全く見当がつかない。

だが、まだ希望はあった。誰か他の人を捜すのだ。あいつら以外の…まともな誰か。
そのためには店の中を探しまわらなければ、ついでに何か頂いていこう。
どうせ誰も文句は言うまい…なにせこの2週間の内に、警察署でも盗みをしたのだから。
カートと籠を見つけると、ガラガラと引く。俺の好きなチョコパイやケーキを、
弟の好きな酒とツマミを、沢山持っていこう。教会にはもう沢山あるのだが…
それくらいしか楽しみがない。それに、神父ももうあまり怒らなくなってきた。


109 :暗眠:2007/03/05(月) 22:52:30 ID:o6xePZU30
慣れた感じで…実際慣れて要るのだが、俺は店を散策する。
少し楽しい気分だ、かっぱらいをするからだろう。
略奪、窃盗…だが犯罪でなくとも、何かを手に入れるというのは案外気持ちいいものだろう。
それに今は誰にも咎められない。咎める人が要るのなら、嬉しいことだ。

休憩所のテレビが点いている…俺の気に入っているニュースキャスターがキレイに喋っている。
女は飲食店で男が女を殺したということを詳細に話す。この街については一言も触れていない。
なんでだろう?あんな連中が街をうろついているのに外では全く騒ぎになっていない。
ラジオもそうだ、何も触れていない。まるで陸の孤島にいる気分だ。
地方ではあるが、そんなに田舎の訳でもないのに…

まあいいさ、今はまともな人間探しと、買い物に専念する時だ。
俺はテレビから離れると、食品売り場に行く、このデパートで一番広い売り場だ。
宝石店やATMには興味はない。誰もいなくなって2、3日の頃は、
ゼンゾウと一緒に色々なところでそれらを盗んだが、
例えそれらを盗んでも、今は使い道がない。できるだけ役に立つものを持っていくべきだ。

ガランとしたデパートで俺は食品を籠に入れていく。
今日はみんなに、俺が手料理を振る舞うのも悪くない。
ユウコも俺の料理は気に入っている…そうとなれば、食材は良いものを選ばなければ。

俺は独り遊びが昔から得意だったせいか、周りのものから楽しみを見つけるのが得意だ。
それに人生は長い、楽しまなければ損だという言葉は、昔からよく聞いたことがある。
これは悪い習慣じゃないはずだ。俺は独り納得すると、食材を選んでいく。
だが、あまりいつまでも長居する訳にも行かない。あいつらがここに集まってくるかもしれないのだから…




110 :通勤電車男:2007/03/05(月) 23:37:24 ID:D9UfrRjlO
104様・106様・暗眠様、新作の投稿お疲れ様です。
104様、彼女はデッドラ○ジング2でも作るんでしょうかね(^_^;)。実写で。
次の学園祭で上映か!?。
106様、彼女が見た映画によって結末が全く違ってくるのでしょうか...。
新丼でない事を切に祈ります...orz。
暗眠様、雨の降りしきる人の気配の絶えた夜の街。
おぅ〜雰囲気ありますね( ̄ー+ ̄)。
そして銃ではなく発煙筒を武器?にチョイスする辺りが、この二週間の間に
潜り抜けて来た修羅場の種類と踏越えて来た場数を如実に物語っていて、
これから起こるであろう危機に主人公がどう立ち回るのかwktkしております(o^-')b!。
割込んでしまっていたらスミマセン(・ω・;)
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

111 :瑞穂:2007/03/06(火) 18:21:43 ID:JydBCqigO
俺は今兵員輸送ヘリの中にいる。
外は激しい雨だ。
こんな荒れた天気の中、ヘリを飛ばすなんて大佐も狂ってやがる。
時刻はすでに午後6時をまわっていた。

目標降下地点に着いた俺達はロープで降下を始めた。

ダグラス「48時間後にまた合おう」
パイロット「健闘を祈る」
そう言うとヘリは飛び立った。

地獄の48時間が始まった。

112 :瑞穂:2007/03/06(火) 19:24:47 ID:JydBCqigO
グリーフィングの内容はとある廃病院の調査。
何故廃病院なんか…と思ったが任務は任務だ。
フィリップ「笑っちまうぜ、大の大人が8人揃って肝試しとはよ。」
俺「ハッハッハッ。楽に行こうぜ。」
北棟内部に侵入し、3階から1階をくまなく調査したが特に変わった様子もない。
普通の病院だったのであろう。
次に東棟に向かった。
ここも変わった様子もない。ただ南棟に続いていたであろう廊下が閉ざされていた。
しかたなく北棟に戻り西棟の調査がてら南棟を目指すことにした。
西棟も特に変わった様子もない。
西棟を抜け南棟へと続く廊下を歩いていると、何かの作動音が聞こえる。
音を辿ると自家発電機が作動している。
だが北棟、東棟、西棟には電力は供給されていない…、しかし何故無人の廃病院で自家発電が作動している…謎は深まるばかりだ。

時計は午後9時をまわり辺りは暗闇が広がっている。

113 :瑞穂:2007/03/06(火) 19:50:47 ID:JydBCqigO
フィリップ「さすがにこー暗いと感じ出るよな。」
俺「恐いのか。」
フィリップ「恐くなんかねーよ。」
俺達の声と雨が窓を叩く音以外聞こえない暗闇の廊下は少し不気味だ。
南棟の入り口には防火扉で堅く閉ざされていた。
しかたない戻るか…。
西棟に戻り外にでる。
相変わらずの雨足だ。
しばらく歩くと、真新しい轍を見つけた。
轍を辿ると南棟の裏側へと続いている。
轍の先にはトラックがとまっていた。
保冷車か。
荷台を開けると無数の死体袋が積まれている。
恐る恐る開けるとそこには囚人服をきた死体が入っていた。

午後11時

114 :飛び入り:2007/03/07(水) 07:37:40 ID:hESpJWDP0
間違ってクリックして、このスレを発見しました。
面白そうなので参加させてください。

115 :飛び入り:2007/03/07(水) 07:38:30 ID:hESpJWDP0
クソッ、きのうの遭遇戦で負った左腕の傷が痛む。
我が隊のメンバーもかなり減った。ここ一週間で既に8人も医療部へ後送したし、
2人も戦死させてしまった。残ったメンバーも全員どこかしら負傷している。
「勝てないのか?」思わず言葉が漏れてしまう。
「何でしょうか、中尉殿。」近くにいた軍曹がにじり寄ってきた。彼も額の傷が痛々しい。
とっさに頭を切り替える。戦闘に次ぐ戦闘で、思考もにぶりがちだ。
「いや、明日の早朝索敵に2個分隊のメンバーを選出してくれ。」あたまを振り振り答える。
復命して下がりかけた軍曹の背中へ、急いで付け加えた。
「軍曹、あそこの2人の新兵は外してやってくれ。」少し離れた所で膝を抱いている2人を見る。
「了解しました。」振り向いた軍曹がニヤリと笑う。「この分だとすぐ古参になりますよ。」
「ああ、そうだな。」苦笑いを浮かべてうなづいた。生き残ればな、と胸で続ける。
一週間前、補充された新兵は6人いた。みな元気いっぱいの様子だったが、一週間の内に
3人が戦闘不能の傷を負い、1人が死亡した。今の2人は疲労困憊に見える。
心が挫けなければいいがと考え、それは自分の事だと気づいた。苦笑が深くなる。
敵の事を考えよう。思考を前向きにしなければと自分を叱咤する。
あいつらは、話に聞いていたよりもはるかに素早い。それが最大の誤算だ。
奴らの素早さを帳消しにする戦術が必要だ、どうする。

116 :飛び入り:2007/03/07(水) 07:39:09 ID:hESpJWDP0
翌朝、2つの斥侯チームを送り出した後、隊のメンバーを集合させた。
「あいつらは森に潜むよりも、なぜか廃ビルに集まる習性がある。」全員を見回しながら告げる。
「この一週間、我々は夕方の攻撃を実施してきた。今朝は不意を突く。」声に力をこめる。
「一気に廃ビルに突入だ。」おぅという低いざわめきが上がる。大丈夫、まだ士気は高い。
密やかな移動を開始する。今朝は静かだ、鳥も鳴かない。新兵が横に来た。
「やれるか?」目を見ながら尋ねる。新兵の目が暗く光り、力強いあごが頷いた。
新兵仲間の敵討ちのつもりだろう。軍曹の言うとおりだ、古参の風格を付け始めている。
あいつらは森の中には見張りを置かない。不思議な奴らだ、易々と敵を近づけてしまっている。
午後になれば様子が変わるのか、いやそんな事はどうでもいい。森のふちは目の前だ。
軍曹に合図を送る。大きく息をつく、そして右腕を振り下ろした。突撃だ。
「よし、成功だ。敵の反撃がない、このまま廃ビルの中まで進め。」軍曹に早口で命令し走る。
廃ビルの反対側では、先に送り出した斥候チームが突入している。
本隊もほぼ廃ビルにとりついた。いきなり目の前に顔を出した敵を右拳で張り倒す。
信じられないが、完全に奇襲は成功だ。分散してる敵を面白いように撃破する。
小部屋の前で隊のメンバーが倒れている。右腕が吹き飛ばされて、苦痛にもだえている。
ドアをノックする。木の扉のすぐ近くから震える声が聞こえた「所属と名前を言え。」
扉に右拳を叩き込むと、木っ端が舞い腕が突き抜けた。勢いで相手の首に腕を回す。
「バカ野郎、ゾンビに名前なんかあるかよ。」牙をむき腕に力をこめる。首が折れる。完勝だ。

117 :飛び入り:2007/03/07(水) 07:43:18 ID:hESpJWDP0
以上です。スレ汚してたらゴメンね。

118 :通勤電車男:2007/03/07(水) 21:28:52 ID:3RVLRO+iO
瑞穂様・飛び入り様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
瑞穂様、またいいトコでお話を切りましたね(^_^;)。
塞がれた南棟、動き続ける発電機、そして死体。
舞台が整った以上あとは主役の登場に期待するばかりです!。
飛び入り様、最後近くまでゾンビ側の視点だと気付かなかったので、
チョツピリ驚いてみたり( ̄○ ̄;)。
映画等で、なぜか先回りされておいしくいただきますされるのは実は
こういう事だったんだ!。と納得しておこうかと。
続編&新作の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

119 :本当にあった怖い名無し:2007/03/08(木) 00:30:41 ID:ydjvpddT0
飛び入りさん 乙です。

まだ詰めが甘いけど電車さん同様、なかなかいい視点だと思います。(エラソウニスマン)
気が向いたらまたよろしく。

ところでゾンビが送られる「医療部」ってのはどんなところで何をするのか教えろww

120 :飛び入り:2007/03/08(木) 07:48:19 ID:Idf7g8Xv0
通信室に入ったとたん、通信士官から報告を受けた。
「少佐、偵察隊から連絡がありました。」そこでロベルト中尉は、わずかに口ごもる。
「やはり第3小隊は全滅でした。」懸念の色はあるが、動揺してはいないようだ。
こちらの目をまっすぐ見ている。口調も上ずってはいない、なかなかの士官だなと思う。
本部付きの事務士官などと違って、前線の士官はそこにいるだけで鍛えられている。
「わかった。」軽く舌打ちする。
「なるべく正確な戦死者数が知りたい。次回の連絡はいつになる。」
全滅とはいっても、3分の1か4分の1は助かるものだ。
「次回、定時連絡は1400になります。しかし少佐。」中尉はすまなそうに続けた。
「ゾンビ相手では、その・・・戦死者・・・というか遺体数は正確にはわかりません。」
通信室を出ようとした足を止め、中尉を凝視する。「それはまた、なぜ。」
ロベルト中尉は驚いた表情を浮かべ、こちらを見ている。しまったな。

121 :飛び入り:2007/03/08(木) 07:49:02 ID:Idf7g8Xv0
「中尉、私はゾンビの事をよく知らない。」最初に言って置くべきだったか。
「なぜそうなるか、教えてくれると助かる。・・・急な着任だったのでな。」
これでは言い訳だなと自嘲する。
「失礼しました。ゾンビどもは、その・・・食うのです、死体を。」ドギマギして中尉が言う。
「・・・そうか。」なんてこと、なんてこと、なんてこと。
「なんてこと。」くそっ、口にするな、部下の前で醜態をさらすな。女だと侮られるな。唇をかむ。
「なるほど。よくわかった。」きっぱりと言い、後ろにつき従っていた伍長に命令する。
「緊急会議を招集する。各小隊の隊長と参謀士官を集めて。」中尉に向き直る。
「中尉、あなたも出席して。時間は・・・30分後の1330。」伍長が敬礼して走り去る。
「了解しました。」中尉が起立し敬礼した。頬の辺りが薄赤く染まっている。
ふむ、会議は初めてなのか。前任者のやり方を確認しておいた方がいいな。
ひとりごちながら部屋をでた。

122 :飛び入り:2007/03/08(木) 07:49:36 ID:Idf7g8Xv0
会議室には、すでに作戦参謀のリード大尉、医療士官のマードック大尉がいた。
その隣にいるのは、まだ顔を合わせていないが同じ医療士官だろう、少尉章をつけている。
そのほか2名の小隊指揮官がいる。どちらも中尉だが、顔と名前がまだ一致しない。
「ご苦労まだ時間前だが、誰かゾンビについて説明して。」席に着きざま言った。
ロベルト中尉がそっと入室してきた。こちらに目であいさつしてくる。軽くうなづいてやる。
マードックと少尉が顔を見合わせ、少尉が話し始めた。長い黒髪を後ろに流している。
「ゾンビとは、イータ・フェトロン菌の変異体による感染症で発症した・・・」
「そうじゃなくて。」思ったより強い口調になった。なぜか同性には強く当たってしまう。
「そうじゃなくてゾンビの生態を知りたいの、少尉。」柔らかく言い直す。気をつけねば。
会議室のドアが勢いよく開けられた。大柄な男、テイラー大尉だ。第1小隊指揮官。
「遅れたって訳じゃねえよな、まだ1分前だ。・・・どうもウェーバー少佐」ふざけた敬礼だ。
「これで全部そろったかしら。」落ち着いた声で確認する。背を伸ばして見回す。
「ああ少佐。情報参謀のバリス君が作戦中でね。」しなびた声のリード大尉が続ける。
「・・・ま、会議には間に合わんか。」時計を一瞥してこちらを見、笑顔になった。
間に合わんのハナなら言うな。思わず手を握り締める。

123 :飛び入り:2007/03/08(木) 07:52:02 ID:Idf7g8Xv0
「あの・・・生態といいますと少佐、例えば?」黒髪少尉が自信なさそうに言う。
少し力を抜こう。着任早々の会議で癇癪を起こしても、いい事は何も無い。
「その前に全員に報告しておく。第3小隊が全滅した。」ロベルト中尉に顔を向ける。
「はい少佐。偵察隊の報告では、小隊が臨時基地にしていた廃ビルは無残な有様です。」
ロベルト中尉が歯切れよく続ける。「生存者はいない模様です。」室内が一気に冷えた。
「で、少尉。奴らは肉を・・・人肉を食べるらしいじゃない。」少尉の顔が少し青ざめている。
「ウェーバー少佐。」低いテノールのマードック医療大尉が声を上げた。
「その事なら私のほうから説明しよう。」中年で中太りだが落ち着いている。信頼できそうだ。
「お願いします。」
「彼らは雑食ですが、肉を好みます。しかし2〜3日食べなくても平気らしい。」彼ら、と言うなよ。
「発症してから平均1年間生存します。十分なデータではありませんが。」1年間ならいづれ勝つ。
「また手足を失っても、接合すれば組織が再生します。驚異的な回復力です。」なんてこと。
「よって、こちらの兵士の遺体は、彼らの治療にも使われるわけです。」なんてこと。
「新鮮な遺体を部品として使用すれば、寿命はまた延びます。さらに、」なんてこと。
「損傷の少ない遺体は、彼らのそばで死後2、3日でゾンビとして生き返ります。」なんてこと。
前任のデル少佐は、重篤な胃潰瘍で戦線離脱、着任指示書にはそうあった。
ホント、笑い事じゃない。ウェーバー少佐は胃が固くしこるのを感じ眉をしかめた。

124 :飛び入り:2007/03/08(木) 07:55:01 ID:Idf7g8Xv0
>>118 暖かいお言葉ありがとうございます。調子に乗って連投です。
>>119 医療部ではありませんが、生態での回答です。失礼しました。

125 :119:2007/03/08(木) 22:18:11 ID:nfHl6mH/0
>飛び入りさん

いいじゃないの、いいじゃないの、調子に乗ってもっとイパーイ書いてくださいな

126 :リア厨ー。:2007/03/09(金) 19:20:18 ID:W7RoGshl0
このスレで武者修行させて下さい。書きながらの投稿になりますが…
―僕1―
僕は急いで扉の二重のロックを掛けた。
こんな日が来ると思っていたんだ。 絶対に。
十数年分の食料はある。 大丈夫、水は何とかなる。昔のゾンビ映画の光景がフラッシュバックした。
いずれ外も屍に埋め尽くされるのだろう。 それも生ける屍に。
まだニュースでは暴動が首都部で暴動が発生としかなってないけれど、すぐに原因が知れ渡るだろう。
2ちゃんねるでは大変な騒ぎになっている。 都心部の2ちゃんねらーの皆さんからは悲惨な報告が入ってきている。
大規模な釣りで、本当の暴動なのかもしれない。 けれど備えるに越した事はない。
僕は随分な心配性で、家は大地震に耐えうる物に、さらに地下に核シェルターを造ったほどだ。(これも親が富豪のお陰だ、もう他界してしまったが)
数年前から僕はある事に関心を示していた。
―――ゾンビが発生したらどうする?
多分、持久戦になるだろうと思った。
最初の数ヶ月を耐えれば、絶対に小グループ、あるいは軍隊が救出に来てくれる筈だ。(しかし当てにしすぎるのも危険である。)

342 :本当にあった怖い名無し :02/28(水) 13:32:23 ID:Idf5hei3
ちょwwwwww家の前wwwwwwwww

343 :本当にあった怖い名無し :02/28(水) 13:33:11 ID:s56qO4ty0
>342
ゾンビか? すぐに食料持って、二階が在れば二階に逃げろ。
おしくらまんじゅうの要領でドアを壊してくるかもしれないぞ!

もう襲われている所もあるようだ。 そう言えば、と僕は思いついた。
「バリケード…」
2重ロックではドアを破られるかもしれない。篭城戦ではバリケードを築くのは大事だ。
だが一人ではバリケードを築くのは難しい。
こっちは北陸。 まだゾンビ襲来まで時間があるとしても…
「アイツを呼ぶか…」

127 :通勤電車男:2007/03/09(金) 22:39:10 ID:vgHz3wpcO
飛び入り様・リア厨ー様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
飛び入り様、その辺に転がってる手足を使って再生Σ( ̄○ ̄;)!。
何て質の悪い...。間違えて腕に足つけちゃったりしないのでしょうか。
四肢が全部足とか...。アレ?、サ*レント・ヒル(^_^;)?。
リア厨ー様、2ちゃんの書込みを演出として上手く利用されましたね!。
すごく「それっぽい」です。「ちょwww」とか書いてないで逃げろってw。
ゾンビの出現を想定して備えていたという主人公の活躍を期待しております(o^-')b!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

128 :リア厨ー。:2007/03/10(土) 18:30:15 ID:YKDYhh8G0
>>127 感想有難う御座います、宜しくお願いします。
―僕2―
内気、内向的な僕には小中学生時代にも友達は殆ど居なかった。
しかし居た居た。 一癖も二癖もある友達が。
「数年ぶりに…一体どうした?」
ウチに集まったのはたったの5人。 本当はあと十人ほど来る予定だったが、首都圏在住の為か連絡が取れない。
―――ゾンビ発生は本当だったか…
「中学時代の同窓会でもやるってか?」
背高のっぽの真田が首を回した。
「嫌ですよ、自分は。 ヲタですし。」
「まぁ永井ん家は広いからピッタリかもな。」
「あのさ…」 まずこの友達達の雑談をとめるのから始めなければならなかった。
そして推測や事実を交えた話を僕はした。 話が進むにつれ、皆は無言になっていった。 どうやら疑問も無く信じている様である。(これが想定外だった。)
まず声を上げたのは自分をオタクを自称、自覚している加藤だった。
「どうやら正直君(こういうあだ名で僕は呼ばれていた)の言うのが正しいとすれば、早急な対策が必要ですね。 ここは生き残れそうな場所ですよ。」
「だが、映画なんかではセオリーじゃないのか? 篭城ってのは誰かが助けに来るのを期待してするもんだ。」
肉体派の真田は僕の篭城策を否定した。 真田の言うとおり、方針はもっと慎重に決めなければならない。 しかし未知の相手だ。最初は慎重に出た方が良いんじゃないのか?
「ゾンビ対策は大丈夫だろ? 映画と2ちゃんねる。」 真田とは正反対、小さくて素早い黒田が声を上げた。
その時、2ちゃんねらーの大門が駄目だ、と首を振った。
「2ちゃんねるは大混乱状態だよ。 スレッドが乱雑して有効な情報が拡散してるは、アンチスレまで立って、双方が罵り合ってる。」
「じゃ、結果的には篭城して様子見するって事か?」理論が先行する山口が口を開いた。
議論は活発になり、取りあえず篭城すると言う事になった。


129 :リア厨ー。:2007/03/10(土) 18:31:28 ID:YKDYhh8G0
篭城の為の準備が始まった。 当初、真田は地域の人達とも連携しようと言い、町ごと大きな城となり篭城しようというという壮大な計画を提案した。
無かったが、無理だった。 何故ならば他の人達は全く耳を貸さなかったからである。
そして太陽が地平線に隠れる頃には皆、疲れ果てていた。
水を貯め、近辺の食料を全部買い占める。(篭城戦は長持ちする食料はあればある程良い。)
屋敷のドアは完全に封鎖し、門の前には車を止めて置いてやった。 とりあえず窓際にはバリケードを築く。
それと、である。
武器を選定しておいた。 やはり完全な篭城を選んだと言っても武器は欲しい。
真田やオタクの加藤によると、やはりナイフや包丁よりバットの方が良い、という結果になった。

…数日後、遂にゾンビが現れた。


長かったので分けました。

130 :本当にあった怖い名無し:2007/03/12(月) 00:39:18 ID:no2N8L6L0
hsyu

131 :本当にあった怖い名無し:2007/03/12(月) 08:21:00 ID:I8qjtit60
あうー

132 :リア厨ー。:2007/03/12(月) 18:54:51 ID:py1psB6V0
―僕3―
僕の心は葛藤していた。
ゾンビの現れた日の晩、悲鳴が何度か聞こえた。 それはまるで自分達を非難している様に聞こえた。 何故助けてくれなかったんだ?という様に。
真田が気にする事はない、と励ましてくれたが、本人も顔が青かった。
――――今からでも遅くない、ゾンビ追い払って、助け合おう。
しかしその事を言い出す勇気は無かった。 自分は篭城戦を主張した張本人なのだ。 意地がある。
まだゾンビは都内で群れている様で、こちらまで来ているゾンビはまだごく僅かである。 戦って、地盤を固めるには今だ。 それに良く考えれば、自衛隊を当てにするのも止めたほうが良いかも知れない。

真田は自分が言いたい事をすべて代弁した。 食事の間で。 僕と真田の考えは一致した。
すぐに大議論が始まった。
「止めといた方が良いんじゃないのか? 下手に打って出れば…誰が死ぬか…」
「この長い篭城戦となれば…どの道を選ぼうと死ぬ確率はある。」
山口と黒田が真田に対抗した。 山口と黒田の意見は手を出さずにいた方が生き残る確率は高い、無難だ、という意見だった。
確かに無難だ。 だが僕はここで打って出なければ、長い篭城戦の中ですぐに精神を病んでしまうだろう。
「俺達だって助けたくない訳じゃないさ…」
「どちらにしろ、議論に膨大な時間を掛ける訳にはいきませんよ。」 加藤が一言。
結局、篭城開始二日目での議論では決着は付かなかった。
僕は自らを恥じていた。 何故真田側に加担しなかったのだろう、と―――――――。
三日目の朝、すぐに議論が始まった。
「どうやら東京のゾンビどもは主に千葉方面に流れて行ったらしい。 打って出るなら、今の内だ。」
大門が徹夜で2ちゃんねるで張り付いて得た情報を報告した。(まだ電気は通じている。)
131 :本当にあった怖い名無し :03/05(月) 08:21:00 ID:t2wdfxk12
こちらは銚子だけど、ゾンビ来た。
133 :本当にあった怖い名無し :03/05(月) 08:22:12 ID:I9qjtt10
>131 千葉の友人からだと、東京近辺はもう駄目っぽい。 北、西にはあまりゾンビは流れていない。
うち愛知だけど、どうしよ…

すぐに意見は傾いた。

133 :リア厨ー。:2007/03/12(月) 19:28:32 ID:py1psB6V0
―僕4―
次々と頭部がかち割られていく。 生者への行いではない。 死者への行いだった。
ゾンビ映画のセオリー通り、奴等は全員、頭をかち割られると動けなくなる。
主戦力は黒田、山口、真田、大門だった。
僕は唯、醜悪な化け物を前にゲーゲー吐く事だけだった。(嘔吐した物でゾンビが倒せれば良いが…)
しかし奇妙である。 数時間、数十分前には生者だった(であろう)者達が腐敗した姿で襲い掛かってくる。 戻す方法は無いのだろうか?
「永井、危ないッ!」
「ん…?」 真田の声を飛ぶ。僕は吐き気を堪え、周りを見た。
ヴォォォォォ…
化け物が数m傍に居た。 僕は飛び退き、吐きながらも、何とか立ち上がった。
生きている時は中々の長身の男性だったのだろう。 だが腰が曲がり、爺婆の様になり、ジャケットとジーンズはボロボロに破け、腐敗した肉が露見していた。
奇怪な叫びと共に掴みかかって来るゾンビ。
僕は両手に持っている護身用のバットを振り被りつつ、避けた。
右に飛び退くと共に、スイングを後頭部に喰らわせる。 だが何しろ態勢が悪く、決定打にはならない。
すぐに向きを変え、今度は飛びかって来るッ! ―――速いッ!?
とっさに体が動いた。 避けるのではなく…
気合の叫びと共に蹴りが出た。 奴の両手が届く前に僕の蹴りが先に奴を捉えた!
吹っ飛ぶゾンビ。
「糞野郎ッ!」 僕は思い切り止めを刺した。

134 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/12(月) 19:36:04 ID:py1psB6V0
取りあえず今日の投稿は終わりです。
トリップ付けてみました。 書きながらの投稿ですみません…。

135 :本当にあった怖い名無し:2007/03/12(月) 22:27:41 ID:1FUctdQ4O
乙です
続き是非頼みます

136 :通勤電車男:2007/03/13(火) 00:07:32 ID:Yv3AGWnkO
リア厨ー様、続編の投稿お疲れ様です。
生存者を見殺しにする事で良心の呵責を覚え、
その負い目による精神的疲弊も危険だと悟り、
安易で安全な篭城策から厳しく危険な攻撃策に出るとは...。
永井君若いのにしっかりしてるなぁ〜。うん!予想外(^_^;)!!。
オッサン年齢になるとどうも守り思考になりがちでして。
みなさんの生還をお祈りしております!。がんばれ〜!(`・ω・)=3。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました。

137 :本当にあった怖い名無し:2007/03/13(火) 01:17:14 ID:n5KgZwVB0
>リア厨ー。さん

乙です。で、山口、大門、永井って誰よ?

真田、加藤、黒田ってきたら福島とか石田とか宇喜多とかこだわって欲しかったなあww

うん、確かに真田なら城の外で派手に戦って味方が集まってくるのを期待する、なんて
作戦たてそうだし、加藤なんて最強の城を作りそうだし、黒田も政略に政治にいろいろと
悪巧み張り巡らしそうだしww

138 :本当にあった怖い名無し:2007/03/13(火) 05:17:17 ID:iXm5IxYp0
ゾンビ対戦国武将って面白そう。忍者も出てきて欲しい。

139 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/13(火) 18:19:26 ID:Md6Jmhpl0
>>135-138
有難う御座います。 これからも宜しくお願いします…。
最初は豊臣関係の名で固めようとしましたが、どうも… 厨房には荷が重過ぎます…。

―僕4―
初めてゾンビを倒した時、僕は少しばかりの罪悪感と快楽を感じた。
例え化け物になってしまっても数日前までは普通の人だったのだ。 そして快楽を感じた自分を呪った。
―――他の人達の敵を討ったんだ、決して悪い事じゃない。
―――化け物とはいえ、少し前までは普通の生活を送っていた人々を殺っていいのか?
化け物はすでに人間ではない。 ゾンビだ。 自分達と同じ人間じゃない。 屍肉を喰らう者だ。
そう判っていても… この罪悪感はいつか消えて無くなるだろう。 その時僕はどんな人間になっているんだろうか? 不安を覚えた。

「車を出せッ! 道を塞ぐんだ、あそこのアパートに人が居ないか?!」
今回出た目的は近辺の人を助け、町を外界と隔離する。
この町は主に一本の国道と数本の細い道が町外と通っている。 
ここを車等でバリケードを築けば、来る、ゾンビの大軍団を防ぎとめる事が出来るだろう。
「うわっ!」 近くの民家に拳をぶつけてノックしていた黒田が悲鳴を上げた。
黒田がドアの右側に飛び退いており、数秒前黒田の居た場所にはゾンビの群れ。
「何で只の家からこんなに?!」
黒田に疑問に答える者は屍達の中には居ない。 とにかく彼等は立ち上がり、黒田に掴み掛かろうとするだけだ。
「黒田ッ!」 真田がゾンビ達の後方から黒田を援護する。 真田の周辺のゾンビの頭が2,3個吹っ飛んだ。
黒田は兎に角、バットを振り回し、ゾンビ達を近づけまいとする。
…大丈夫、黒田の事だ… どこかそう思っていたのかもしれない。
だがその予想は裏切られ、黒田はバランスを崩した。 どうやらゾンビの手が脚を捉えたようだった。
「黒田ァァァァッ!!」 僕はバットを振り被って、すぐに援護に回った。
大丈夫だ。すぐにゾンビ達は動きを止めて、黒田は微笑しながら、危なかった…って…

140 :本当にあった怖い名無し:2007/03/13(火) 18:23:20 ID:b00MisCC0
wktk

141 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/13(火) 18:24:10 ID:Md6Jmhpl0
スマソ…―僕4―じゃなくて―僕5―の間違いです…。
書きながら投稿は駄目だと判っているんですが、ちょっと暇が無くて…すみません…
春休みが楽しみです…。

142 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 12:00:47 ID:cNYrxzUA0
ho

143 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/14(水) 20:48:47 ID:uWwDOZcr0
―僕6―
僕は自問自答していた。
あの時、僕は篭城戦を主張していれば、黒田は死ぬ事はなかった。
だが篭城していれば、助ける事が出来た人達はどうなっていた?
どちらが良かったのか、僕には判らない。

結局戦いは成功を収めた。 一本の国道と数本の道を塞ぎ、町ごと城に仕立て上げた。
だがこれに大きく、小さい犠牲を払った。
「どうする…?」 山口が問いかけた。
僕達の輪の中心には束縛された黒田が居た。 全身に十数の噛み跡。
「駄目です、全身の腐敗が信じられない速度で起こってます…。」 加藤が項垂れた。
「黒田… くそ…」 真田が脱兎の如く、大広間から飛び出す。 大門がすぐに追った。

僕が考えているのは篭城したら…だけではなく、他の事もあった。
黒田を助ける為、僕は少しの罪悪感も感じず、次々と奴等の頭を潰していたのだ。
―まるで化け物だ…。 自分に嫌悪感を感じていた。
幾ら餓鬼(餓鬼道に落ちた亡者の事)の様に死肉を喰らう者でも、そう簡単には殺って良い訳は無い。
それを罪悪感無しで… 黒田を失った今でも、本当にやって良い事だったのか疑問に思っていた。
それに黒田を失ったのは、自分のせいだ。 篭城するべきだったのだ。
篭城すれば、絶対に黒田を失う事は無かった。 断言出来る。
それに黒田も浮かばれない。 確かに数十人を助ける事が出来た。 しかし黒田は無念だっただろう。

「あの…?!」
突然、広間の扉の方から声がした。
見ると其処には色白の少年が立っている。 歳は16程度だろうか? 材木店で助けた子だ。
「何か出来る事は無いでしょうか? 何か役に立ちたいんです。 竹中と言います。 親方には半兵衛と呼ばれてました。」
しかし少年はすぐに空気を察したのか、お辞儀して出て行った。

何となく、無限の自問自答の答えが見つかったような気がした。

144 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/14(水) 20:52:50 ID:uWwDOZcr0
すいません… 短くなってしまいました。
ウチのPCが調子が悪くなってしまって……。 書き溜めした物全部ぶっ飛んでました…。
竹中半兵衛重治。 出してみますた。 しかし策士としては…。

145 :本当にあった怖い名無し:2007/03/15(木) 03:21:46 ID:MQkN+jsw0
良スレあげ

146 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/15(木) 18:37:22 ID:Hqx3Gj3I0
―僕7―
僕はやる事の多さに、愕然としていた。
まずこの孤立した町の中のゾンビを全て、機能停止させる。
その前に助けた数十人の人達を説得し、一緒に働いてもらう。 さらに付近の町から使えそうな物を取って置く。
一番難しいのが缶詰等の食料が尽きる前に自給自足の仕組みを確立する事。(畑仕事と、近くの川、湖の魚釣り?)
「説得は僕がやります。」 竹中君が協力を申し出てくれた。 それに正直、僕は地域の方々と交流が殆ど無かった。 説得は地域と馴染みが深い竹中君に任せた。

「この野郎ッ!!」 真田や山口は完全に理性を失っていた。 四六時中ではない。 ゾンビと対峙した時のみだ。
黒田を失ったのは自分も悔しい。 だが真田達の様に理性を完全にかなぐり捨て、次々とゾンビを叩き潰す気にはなれなかった。
ゾンビとの戦いは映画等で見るより、意外と楽だ。 一瞬、一瞬の動きは速い。 だが基本的に動きは鈍い。 だから簡単に弱点である頭をかち割れる。
一番苦戦するのは、ゾンビが死角から奇襲を仕掛けてきた時である。 それも大勢。
勿論、戦いだけしていれば良い訳でも無かった。 町(町と言っても半分程田舎だが)内の川の魚の取れ具合を調べたり、山(北東には野山が在る。)に入ってみたりと大忙しだった。
「永井さん、皆段々、飲み込んできたみたいです。」
「なら良いんだけど…」 何か不安である。 上手くいっているのは良いが、何か引っかかる。


147 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/15(木) 18:37:59 ID:Hqx3Gj3I0
数日後、それは明らかになった。
手伝ってくれる人十数人と、ゾンビ狩りをした帰り。 突然数人の男達が帰路に立ち塞がった。
ならず者の様な風貌だ。 少し関わりたくない。
「何で「救世主面するのもいい加減にしろよ。」 僕が何ですか? と言い終わる前にリーダー格の男が言った。
「別に…」 動揺した。 確かに僕は…
「偉そうにしやがって… あんな化物怖かねぇよ。」 腰巾着と思われる男も言う。
「何だと?…」 真田はムッと来たらしい。 真田は短気な方で怒らせると危険だ。
「ちょっと、小六さん…」 竹中君が数人を引っ張って行った。
僕は少しショックを受けた。 確かに僕達は少し強引過ぎたのかも知れない。 確かによそ者に命令されたり、提案されたりされるのはその土地の人間にとって嫌な事だろう。
しかし、数日後に起こる異変の前ではこんな動揺、何でも無かったのだ。


長かったので分けました。

148 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/15(木) 18:57:07 ID:Hqx3Gj3I0
―僕8―
『事件』の数日後には町内は殆どゾンビ駆除は殆ど完了しており、危険な町外の物資を大量に持って来れる様になった。
『事件』はまだ解決していないが、竹中君と二十数人の協力してくれる人達の説得が続いている。

そんな中、異変は町外からやって来た。
もし普通の暮らしを送っているならば、黒山の人だかりを何だろう? と思ったろう。
だが今なら確実に言える。 車のバリケードの向こう側を行進しているのは、ゾンビだ。
気付いたのは町外に物資集めに行こうとした時だった。 町外に出ようとした時、いつも散らばっている筈のゾンビが、群れを成して歩いていたからだ。
すぐに僕は判った。 ゾンビの大群団。 東京から溢れて来たのだ。
「とりあえず、今日はウチに避難しよう。」 無駄に皆を心配させる訳にも行かない。 とりあえずバリケードの向こう側の光景を見せない為にも自宅に引かせる事にした。
あの大群団を見れば殆どの人が希望を失うだろう。 ―――人類は自分達以外、化物になってしまった、と。(勿論そんな訳無い訳だが。)
さらに、車のバリケードでは少々不安である。

もう一つ、事件があった。 電気の供給が不安定になっているのだ。
これはバリケードの外の問題より、大きい問題だった。 電気が無ければ皆不安になるだろう。
ウチには発電設備があるが、どれだけやれるか微妙であり、街灯は殆ど消えている状態である。

―――これからどうなるのだろう?
一番僕が不安に思った夜だった。


とりあえず今日の投稿は終わりです。 何となく質が落ちてますが…

149 :本当にあった怖い名無し:2007/03/16(金) 09:58:28 ID:D9twAIFo0
ho

150 :通勤電車男:2007/03/16(金) 22:19:21 ID:rwKUu03bO
リア厨ー様、続編の投稿お疲れ様です。
街の封鎖に成功された様で何よりですが犠牲者もやはり出ましたか...。
生存者も一枚岩とはとても言えず、そして街の外にはゾンビの群れ。
ん〜戦国物とかなら援軍が来てもよさそうな雰囲気。
...合流出来ないと思ってた元同級生が援軍連れてやって来たりΣ( ゚∀゚)!?。

ご自分のペースで結構ですので、続編の投稿をお待ちしております。
ありがとうございました。

151 :本当にあった怖い名無し:2007/03/17(土) 02:25:27 ID:rnSiG+ef0
こういう場所で盗まれた自分のペットのぬこがまとわりついてきたら怖いな

http://www.youtube.com/watch?v=7UCh9dMfuaE

152 :本当にあった怖い名無し:2007/03/17(土) 22:49:34 ID:pGC/1mvSO
続きはまだかなアゲ

153 :本当にあった怖い名無し:2007/03/17(土) 23:49:49 ID:YCmjQPxCO
休みに入ると変なの涌くからageないほうがいいよ・・・

154 :本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 05:53:08 ID:tH8lEwbc0
正直読み辛い

155 :本当にあった怖い名無し:2007/03/18(日) 17:43:41 ID:GFGKBYh80
続きマダー?

156 :本当にあった怖い名無し:2007/03/19(月) 23:09:20 ID:RKDma78T0

バイクの爆音が道路に響き渡る。
そのバイクは中型で、鮮血を彷彿とさせる赤と、正に漆黒といった黒で彩られていた。
それに乗っているのは・・・
男だろうか?
身長は180センチ弱ほどで、太っているともいえず、痩せているとも言えない。
服装はこれまた鮮血のような赤いシャツ。
そして漆黒の薄手のジャケット。
動きやすそうなズボン。
フルフェイスのヘルメットだった。


ここはアメリカ合衆国、キアランシティーに続く国道で、周囲はとても静かだった。
男は、バイクのスピードをさらに速めた。
その先にはキアランシティーのへの入り口がある。

そろそろ男の紹介をしておく。
彼の名は、ジャック・クリスティン。
職業は合衆国政府情報機関諜報部員。
簡単に言うと国家お墨付きの情報機関のスパイ、いや、エージェントといったところか。
歳は21。
こんなに若いエージェントは他にはいない。
・・・
さて、紹介はこんなところでよいだろうか。


はじめまして、この度作品の導入といったところを投下させていただきました。
これからちょくちょく投下させていただきますので、よろしくお願いします。

157 :本当にあった怖い名無し:2007/03/20(火) 01:21:56 ID:ILvLqeFcO
CIA登場か?現実的に、奴らホントに何を仕出かすか分からん。

158 :156:2007/03/20(火) 17:26:33 ID:DnRCsptS0
>>157さん
とりあえず全部フィクションのつもりなのでCIAとかは関係ないです。

159 :本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 18:40:12 ID:tbvXr9OH0
ho

160 :通勤電車男:2007/03/21(水) 22:30:17 ID:Q+M2Ex7AO
156様、新作の投稿お疲れ様です。
随分と派手な諜報員さんですね(^_^;)。その以外さが狙いなのか、そもそも気にする必要がない任務なのか。
これからの活躍に期待しております!。
続編の投稿お待ちしております。

161 :本当にあった怖い名無し:2007/03/22(木) 07:41:25 ID:n8rkkyOBO
保守(・ω・)っ上げ

162 :156:2007/03/22(木) 17:18:57 ID:zVPYsODH0


ジャックは道路にバイクを止めた。
その前方には巨大なゲートがそびえ立っていた。
ジャックはそのゲートに向かって走り出そうとした。
すると、右のほうから1人の若い兵士が現れ、
「貴様!ここで何をしている!」
と、叫びながらこちらに向かってきた。
ジャックはふっとため息をつき、ジャケットから手帳のようなものを取り出し、兵士に見せた。
すると兵士は
「しっ、失礼致しましたァッ!」
と、ジャックに謝罪した。
ジャックは
「いいんだよ、慣れてるから。ところで、ケビン・マッケラン大佐は何処にいるんだい?
 この近くにいるって聞いたんだが・・・」
「マッ、マッケラン大佐でしたら、ゲートの近く野営テントの中にいらっしゃると・・・」
「ありがとう。」
ジャックは兵士に礼を言うと、テントに向かって走り始めた。

163 :156:2007/03/23(金) 17:13:50 ID:t3/fwIJy0
テントの前に着いたジャックは、
「失礼します。」
と、言いながらテントに入った。
「おお、ジャックか。」
というよく通る声がした。
「お久しぶりです。大佐。」
ジャックが言う。
「いやいや、遠い所をどうもすまない・・・」
「とんでもありません。私のほうこそ、こんなときにしかお役に立てませんから・・・
 それで、今回の任務ですが・・・」
「うむ、今回の事件は、アンブレラの残党と思われる者が、
 このキアランシティーにt-ウイルスを撒いたらしい・・・
 幸いなことに、このウイルスは感染者、つまりゾンビに噛まれただけでは感染しない。」
「一体何故?私が知っている範囲では、噛まれたらすぐにワクチンを打たないと感染すると・・・」
「おそらくアンブレラ倒産の時にほとんどの研究資料が政府に持っていかれたので、
 完全なものは作れなかったんだろう。しかし、一つ困ったことがある。」
「困ったこと?」
「ああ、言うよりは見たほうが早いだろう。」
大佐はそう言うと、デスクの中から幾つかのの写真を取り出した。

164 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/25(日) 17:52:11 ID:PnXpSVtS0
すみませんでした。 dionの規制に巻き込まれ(一週間程度)、書けませんでした。
それどころか、メモ帳に書き留める事も無く…死ぬほど反省します。

165 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/25(日) 17:54:42 ID:PnXpSVtS0
―僕9―
嫌でも必死になった。 まず信用出来る友人と、数人の地域の人と外界と町の境のバリケードを補強した。
ゾンビは町に目もくれず、ただただ西の方角へ歩いていく。 何故だろうか?
その帰り、またもやあのならず者達が居た。 何やら、手に手に武器を持っている。
「何しようとしてるんだ…?」 口から出たのはそれだけだった。
男達は大きな声を張り上げ、車のバリケードの上によじ登り、手製の武器でゾンビの頭に攻めかかろうとした!!
ヴォォォォォ!! ゾンビ達が呼応する。 目の前に降って沸いた幸運に。 餌に。
「やめて下さい、小六さんッ!」 竹中君が叫んだ。
「こんな化物ども、俺達に掛かれば…!」 小六は大きな棍棒を振り回し、今にも車上に飛び移りそうだった。
「奴等はただモンじゃないぞッ! ましてや数百のゾンビに突っ込ん「うるせぇ!!」
山口が意地でも小六を止めようと、叫んだが、小六の大声に掻き消される。
「やめないかッ!!」 真田と大門が車上に上ろうとする小六とその一味を掴んだ。 遅れて僕達も行く。
小六とその一味はどうやら自暴自棄になっているらしい。 なんとしても止めなければ…。
「俺達は生きててもしょうがないんだよッ!」 小六の腰巾着が叫んだ。
―――俺達は生きててもしょうがないんだよッ…
「どういう事だ…?」 真田が問いただそうとした時だった。
小六達は僕達の手を振り切り、車上に登り、反対側に飛び降りた!!
「小六さァァァン!!」 竹中君の悲痛な叫び。 そして彼は膝を付き、項垂れた。
バリケードの向こう側では、グシャメシャ、と頭が潰れる音がしたが、数分で何回か散発的な悲鳴が起こり、十数分で戦いは終わった。

「山口、竹中君を見張って置いてくれないか?」
竹中君には精神的ショックが大きすぎる。 用心に越した事は無い。
どうやら小六はバツイチで、子供をゾンビに殺られてしまって居り、それで自暴自棄になった様だ。
―今回も…か。
僕達がさっさと篭城戦では無くて、打って出ていれば、小六の子供は死ななかった。

段々と精神的に参っている僕が居た。

166 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/25(日) 18:23:08 ID:PnXpSVtS0
―僕10―
「竹中君だが…大丈夫そうだ。 だが、大分落込んでいるみたいだな…」
山口が竹中君の見張りを交代して来た。
今、頼れる人と友人、二十数人で広間に居る。 会議である。
「竹中君の先輩だったんですよ。 小六さんは。」 小六は竹中君の材木店での先輩にあたるそうだ。
なんだかんだ言って、小六は良い奴だったのかもしれない。
「仕方が無いさ、この状況じゃ。 実際、俺達だってどうにかなりそうだ。」
中年の町内会長(―――中村と言っただろうか?)がやれやれ、と首を振った。

突然だった。 もの凄い悲鳴がする。 竹中君が軟禁されている部屋の方だ。
「どうしたんだッ! ゾンビかァッ!!」 真田が傍らの金属バットを構えた。
ゾンビ、という単語に皆がどよめいたが、皆、心の奥では判った筈だ。 勿論、僕も。 この数分後に目撃する事件を。
廊下に出ると、見張りに付いていた女の人が泡をくっていた。
「た、竹中君がッ!」
すぐに悪寒が的中した。 部屋に入るとそこには、真っ赤な血の海に横たわる竹中君を目撃せざるおえなくなった。
「何が起こったんだッ!!」 真田が憤怒の声を上げた。
さらに慌てる女の人(―――長谷川と言ったか?)。
傍らに落ちているフォークが血に濡れている。 これで凶器も察する事が出来た。
「真田、その人を問い詰めている場合じゃ無いッ! 宮部さんッ!!」
宮部さんというのは、この町の医者である。 僕も何回かお世話になったことがある。
察していた。 勿論、察していたとも。 この子が助からない事を。
しかし、現実逃避をしたかった―――――。

朝、全ての生き返らせる様な、生命力に満ちた朝日が自分を刺す。
だがその朝日は今まで死んだ人々を助ける訳ではない。
竹中君の両親は錯乱状態に陥り、母親は狂乱、ナイフを持ったまま、あのバリケードの外へ飛び出した。 父親は自ら命を絶った―――――

167 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/25(日) 18:25:08 ID:PnXpSVtS0
すみません、あげてしまいました。
厨房も大変で、宿題多すぎですOTZ

168 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/25(日) 18:59:31 ID:PnXpSVtS0
―僕11―
奴等の目的が判った様な気がした。
バリケードの向こうの連中はとにかく西を目指している。 それは知能がまだある証ではないのであろうか?
東、東京に固まっていればいずれ西の自衛隊がすぐに制圧する。 だが早いうちから散開しておけば、どうだろうか?
だからこそ、この町の周りに固まらないのだ。 勿論、仮説に過ぎないが。
数千のゾンビが一度に押し寄せれば、この車のバリケードも破られてしまうかも知れない。 今の内に補強する必要性があった。
「今のままの田畑では、駄目ですね、食糧が足りなくなります。 山の方まで開拓しなければ…。」
加藤の報告は殆ど良いものは無かった。 既に電気は通じなくなっており、殆ど情報は得られない。 セオリーであるラジオも、この周辺には局が少なく、もう通じていない。
しかし、今日だけは、小さな収穫が報告された。
「試作段階ですけど、クロスボウと弓矢作ってみました。」
「は?」
差し出されたのは、所々鉄で補強してある機械弓と、手製のシンプルな短弓だった。
「クロスボウの方は対ゾンビに十分通用します。 が、弓の方は殺傷力が足りません。」
「あ、有難う。」 ゾンビとの戦いは距離をとった方が良いに決まっている。
殺傷能力が足りない弓でもうまく使えば、何か出来るだろう。

だが暗い話題も付いてきた。
「それと…映画のセオリーかもしれませんが、町外より、暴徒が襲い掛かって来るかもしれません。 その時の武器も作りました。」
そうだ。 ひっかかりが取れた感じがした。 暴力的な小グループが現れたらどうする?
全滅しかかって、自暴自棄になっている自衛隊くずれが襲い掛かってきたら?
やはり、武器が必要だ。

数日後、外にはゾンビの大群団は居なくなり、十数のゾンビが徘徊しているだけの景色しか無かった。
すぐに僕は、『備えあれば憂い無し』を実感する事になる。

169 :156:2007/03/25(日) 19:54:18 ID:ZMahQsG60
リア厨さん乙でする。
私も続きを書かねば。

170 :インスパイア:2007/03/25(日) 22:16:03 ID:bHiBf0ff0
すると山本が言ってきた。連中は火に弱いことはわかっている、
別働隊を編成し彼らの背後から急襲、彼らが火から逃れようと前に出たところに
俺の本隊が待ち伏せていて一網打尽、だとさ。

よしこれだ。思いついたら即実行。

高坂のチームに奇襲を任せて俺らは連中の居座る町の出口に陣取る。
もう夜明け。空が白くなりつつある。あと一時間ほどで連中はこちらへ
逃げ込んでくるだろう。

霧が晴れた。視界が開けた目の前に、、、、、、、死者の大群、、、
こちらは

まだ戦闘準備が整っていないorz

171 :通勤電車男:2007/03/25(日) 23:36:35 ID:HUqgIetVO
156様・リア厨ー様、続編の投稿お疲れ様です。
156様、バイオの世界観作品でしたか。
...マダ4ヤッテナイナァ...(^_^;)。
一人?で潜入って辺りにキナ臭い雰囲気が漂いますね。
ドンパチだけじゃない展開に期待しております。
リア厨ー様、一人また一人と生者が減って逝く...。
何らかの行動様式を感じさせるゾンビ&ならず者の存在と
終末感がジワジワ高まってきてとてもwktkしております( ̄ー+ ̄)!。
...シュクダイモガンバッテクダサイネ-( ゚∀゚)/゙
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

172 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/26(月) 09:21:02 ID:FiOCZVcZ0
>>169 有難う御座います。 お互い頑張りましょう。
>>171 
いつも有難う御座います。 宿題はそりゃ半端無い程出てますよ。

―僕12―
異変は殆ど町外からやって来る。
ゾンビの大移動も無くなり、人影(ゾンビだが)がまばらになったので、また町外からの物資調達をしようとしていた時である。
「永井ッ! 車両の音が聞こえるぞッ!」
朝早く、僕は大門に叩き起こされた。 寝不足だった。
大門の話によると、車のエンジン音がこちらに近づいて来ているらしい。
真田や山口、加藤は既に男達を連れて、バリケード付近に急いでいるらしい。
確かにこの寝室に居ても、遠くでけたたましい音がする様な気がする。
―――救助隊か? はたまた略奪者か?
眠りこけている脳みそを必死で叩き起こす。 どちらにしろ、戦いの準備をしなければ…。

町外とこちらを隔てているバリケード付近では緊迫した空気が流れていた。
「そう簡単には、気を許すな。 相手が何を言ってきても、武器を下ろすな。」
真田や山口が現場で呼びかけていた。 皆、バットや加藤手製の弓矢、クロスボウ等で武装している。 中には、加藤のガスガン(違法改造済み。)を装備している者も居た。
先程からずっとエンジン音が聞こえている。 少しずつだが、音は大きくなっており、近づいてきているのが判る。
町外は普段、全く無音の世界である。 勿論、奴等の発する唸り声等を除いて、だが。
実は少しばかり期待していた。 近づいて来ている者達が自衛隊だったら? だとしたら、この死の連鎖から抜け出せるかもしれない。

十数分の沈黙で、次には、まぶしい光が目を刺した。
「か、改造バス?!」 勝手に口が開いた。 走ってくるのはバスに改造を施した対ゾンビバスであった。
中には、二十数人の男達が居る様だ。 窓から顔を出したり、槍を突出させ、掴み掛ろうとするゾンビを倒す。
「これは…略奪者だな。」 真田が断言する。 外からでも車内に色々と在るのが判る。
弓を引き絞れ…。 引き金に指をやれ… 沈黙がそうさせた。


173 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/26(月) 09:42:24 ID:FiOCZVcZ0
―僕13―
「何しに来たッ!!」
山口が声を張り上げる。 皆の気持ちを一番良く代弁できる言葉であろう。 僕も一番知りたい事だ。
「私達は、新日本政府の者ですッ! 各地に散らばって居る小グループの皆さんを助ける事が使命ですッ!!」
青年が助手席か顔を出し、叫んだ。 むこうの連中が回りを確認するとバスから飛び降りる。
こちらはどよめかず、ただ武器を構えているだけだ。 それが向こうにとっては意外らしい。
「もう助かるんです、早くこちらへ。」
男達はジリジリとバリケードに近づいて来ている。 相手は飛び道具を持っていない。 有利だ。
ここで僕の中では疑問が生まれた。
―――疑心暗鬼になっていないか?
本当に救助隊なのかもしれない。 新政府の救助隊なのかも―――……
だがすぐにこの疑問は消え去った。
突然、バスが後退すると、勢いを付けて、車のバリケードに突撃したのだ!
轟音と共に、皆がうろたえる。 すぐに相手が車の上に乗り、襲い掛かってきた。
「撃てッ!!」 十数本の矢が飛び、ガスガンの弾が飛んだ。
だが、この銃撃で倒れたのはほんの数人で、後は殴りかかってくる。
「前から離れろッ!!」 後方から加藤の声が響いた。
すぐに目の前の暴徒に瓶が直撃した。 ただの瓶ではない。 中に油を詰めた、火炎瓶だった。
熱いッ! という声が響き、今度は略奪者達がうろたえる番だった。
「今だッ!!」 真田と山口を筆頭に皆がバットで殴りかかる。
乱戦が始まった―――――。


闘いはほんの数分で済んだ。
この数分で三十人が命を落とした。(略奪者含む。) それも生者と生者の闘いで。

174 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/26(月) 10:42:16 ID:FiOCZVcZ0
すみません、dion の規制解除は一時的なものらしいのでまた投稿出来なくなるかもしれません。

175 :本当にあった怖い名無し:2007/03/27(火) 02:16:54 ID:ksOg/B860
一回書いたら2,3日寝かしてもう一回手を入れなおすといいと思うよ。

176 :本当にあった怖い名無し:2007/03/28(水) 00:42:57 ID:b5sUwLvM0
「HIGHSCOOL OF THE DEAD」って漫画未だ未見なんだけど面白そう。
読んだ人居ます?

177 :本当にあった怖い名無し:2007/03/28(水) 18:03:26 ID:hgJHcocs0
ぐぐった感じじゃ、まあ買ってみてもいいかなって具合かな

178 :本当にあった怖い名無し:2007/03/28(水) 20:53:52 ID:h4HXLJSO0
ゾンビものの基本は抑えていると思う。
でもヒロインがうざい。

179 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/29(木) 17:56:54 ID:dc+QCcCN0
―僕14―
あそこで闘う事は正しい事だったのだろうか?
話し合いが出来たかもしれない。 何とか回避出来たのではないか?
生者同士が闘っている場合では無いというのに。
そんな事、略奪者に望んでも無駄だと言う事は判っていた。 だがずっとそんな思いが頭の中をよぎっていた。

「おい、ぼさっとしてるなら、手伝えよ。」
真田が僕の肩を掴んだ。 何? と聞き返すと真田はバリケードの方を指差した。
ああ、と僕は瞬時に理解した。 戦場処理である。 バリケードをはさんで向こう側の死体は全てゾンビ達の腹に収まったがこちら側の死体の処理はまだだ。
「全部、糞尿と同じ様に外にぶちまけちまうか?」
真田の問いに僕は首を横に振った。

暴徒襲撃の際に思い出した事だが、そろそろ自衛隊も動き出していても不思議ではない。
逆にこの非常事態に出撃しない方がおかしい。 そう簡単には全滅しないだろう。
ここに生存者が居るという事を知らせる方法が必要だ、と僕は暴徒襲撃の時、考えた。
そこで、これからゴミとなる物は外に放らず、燃やし、煙を出す。 そうすれば自衛隊も気付いてくれるかも…。
「まぁ良いんじゃないのか?」 真田の返事は賛成だった。 しかし一つだけ指摘してきた。
「でも、町長や色んな人達と合議しなきゃ駄目だ。 奴等は俺達の独裁行動を好く思って無いらしい。」

皆集めての議論はすぐに終わるかと思いきや、長引いた。
最初こそ皆一致して、燃そうと言っていた。 が、ある意見が出てからは真っ二つに分かれた。
「煙を見て、また略奪者達が来たらどうする?」
これがその意見だった。 僕や真田達はまた迎撃すれば良い、と主張した。
「大規模な、百単位の略奪者が来たら? 毎日小規模な略奪者達が来たら? 自衛隊なんて、もうとっくに全滅してるかもしれない!」
反対派の方が一枚上手だった。 何せ、反対派は先の戦いで命を落とした者の遺族が中心となっている。
彼等の気持ちは痛いほど判った。 だが何もしなくては駄目だ。 煙を上げれば外のグループとも連絡が取れるかもしれないのだ。 逆に煙を上げようが上げまいが、確実に略奪者達は攻め寄せてくる。

180 :リア厨ー。 ◆OfaKVcaBmU :2007/03/29(木) 18:40:22 ID:dc+QCcCN0
―僕15―
僕達の主張が折れそうになった時だった。
加藤が突然、立ち上がった。 それと共にしゅんと議論の声が止む。 助太刀をしてくれるのだろうか?
「少し落ち着いて、話を聞いて貰えないでしょうか?」
加藤が指摘した通り、議論は活発になりすぎ、少人数の罵り合いも始まっていた。 皆の目が加藤に注いでいる。
「この議論には関係ありませんが、ここ数日間、外のゾンビ達を観察した結果、推察に過ぎませんが、原因が判ったような気がしました。」
十数秒、皆がざわめいた。
「本当か?」 真田が僕に問いかけた。 正直判らなかった。 この場を借りる、という手は加藤らしい。
「一ヶ月と十数日前のニュース番組を見たでしょうか?」
また皆がざわめく。 一ヶ月前…というと丁度インフルエンザが流行りだした頃だろうか?
「ニュースはタミフルの子供への服用について一色だった様な気がします。」
長谷川が声を上げた。 その通り、と加藤が頷く。
「子供がタミフルを服用すると、幻覚を見て、異常行動を起こすようです。
 中には狂乱し、親を傷つけた子供も居るとか。 キーなのは、ココです。 外のゾンビ達を見る限り、子供のゾンビは多く、更に大人のゾンビは至る所に噛み傷があるが、子供は全く外傷が無い。
勿論、腐敗が進んでいない者を見る限り、ですが。」
「つまり…、何が言いたいんだ?!」
町長が不機嫌な声を上げた。 だがその他の人達は興味がある様だ。
「つまり、タミフルが原因ではないか、と言ってるんです。」
そんな馬鹿な…という声が漏れた。 当然僕も思った。
「タミフルが原因なら、子供達に外傷が殆ど無い事も頷けます。 何故なら子供達は内部からタミフルでゾンビ化したんですから。
また大人に噛み跡が多いのも頷けます。 あくまで仮説ですが。」

集まりは自然消滅し、皆、家路についた。
僕も途方も無い考えに少々、疑いと呆れを感じていたが、だが論自体には間違いは無かった。

181 :本当にあった怖い名無し:2007/03/29(木) 21:38:20 ID:OsgUTDbA0
訴えられるぞ、タフミルくらいにしとけ



182 :本当にあった怖い名無し:2007/03/30(金) 05:51:38 ID:E74UZd020
インドネシア人に怒られるぞ

183 :通勤電車男:2007/03/30(金) 22:33:37 ID:HRFF+I9YO
リア厨ー様、続編の投稿お疲れ様です。
遂に略奪者との戦いですね!。血湧き肉躍るってもんです( ゚∀゚)ムハー!。
そしてゾンビ化の原因となった物も判明。これに対し主人公達はどう行動するのか?!、wktkです!。

あと「あの薬品」は今とてもデリケートな状況なので、
やはり伏せ字等の処理をされた方が良いかと。
商品名とか団体名とかは引っ掛かると怖いらしいですし。ゾンビ並に(^_^;)。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

184 :本当にあった怖い名無し:2007/03/31(土) 09:23:26 ID:VkzKyz0d0
ニュー速+に晒しちゃった(´・ω・`)

通報されてたらごめそね

185 :156:2007/04/01(日) 21:57:50 ID:tBMD5j9R0

「これは・・・・・・」
ジャックは驚愕した。その写真には、普通ではありえないサイズの猫が写っていた。
「何ですか・・・これは・・・6m・・・いや、それ以上か・・・」
「今回の事件では、政府は500人の兵士を投入することを決めた。その中の先鋒部隊が200人。
 この猫1匹のせいで・・・5部隊が壊滅した・・・」
「4分の1がやられたんですか!こんな猫1匹のために!」
「情けない話だ。しかもこの化け猫、まだ生きている・・・」
「!!!」
「それだけではないのだ・・・これを見てくれ。」
大佐は写真の一枚をジャックに見せた。
「なんてことだ・・・・・・」
そこには、鉄パイプを持ったゾンビが写っている。
「このゾンビは、ほかのゾンビよりも耐久力が高く、スピードもあるそうだ・・・」
「困ったこと・・・まさかウイルスになんらかの変化、いや、ウイルスが強力になった・・・」
「まあ、そんなところだ。正確に言うと、ウイルスに見事に合致するというか、相性がいいというか・・・
 そんな人間や動物がウイルスに感染すると、このような以前には見られない変化が起きる。」
「まさか、こんなのが町中をうろついてるんですか・・・」
「アホか、もしそうだったらこの町はとっくに消し飛んでいる。」
「つまり、少数の人間や動物が、ごく少ない確立で、このような特異な変化をするということですね。」
「そうだ。この町に潜入する君には、本当に万全の装備で行って欲しい。」
「ご心配には及びません。いままでの潜入捜査に比べれば、ゾンビなんて可愛い物です。」
「しかし、まだ未確認の生物兵器や、イレギュラーミュータントなどもいるかもしれん。さっきの猫のような・・・」


ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ


無線の音が響き渡った。

186 :エイリアンMAX:2007/04/01(日) 23:45:33 ID:8kWXyM8l0
「赤い服のヤツだ、ほら、マイケルジャクソンみたいな服の…」
サローンが標的を指定する。ボクは十字線に標的の頭を載せると、引き金に指をかける。
バツン!狙撃ライフルの銃口から弾が飛び出し、乾いた音が辺りに響く。
「すげえ!?6号、大当たりじゃねえか。」
サローンは感心したように大声を上げると、口笛を吹く。
「あの距離ならコレで十分だよ、サローンもやってみれば?」
「馬鹿言え、500mはある、プロの狙撃兵でなきゃ無理だよ。」
サローンはそう言いながら、パラソルの下のパイプ椅子に座ると缶ビールを呷る。
海上に建つ長大なコンクリートの橋。この人工島と本土を繋ぐ橋には、バリケードが幾重にも張り巡らせてあり、
その向こう側には、今日も新鮮な肉を求めてやって来る奴らの影が見える…

「ねえ、この遊びも飽きてきたし、何か他のことしない?ビデオゲームとかさ。」
サローンは缶ビールをもう一杯呷ると、肩を竦める。
「橋の見張りをサボった事が三沢に知れたら大目玉だぞ、どうせあと3時間なんだ、我慢しろ。」
ボクはライフルを携えたまま太陽を見上げると、溜め息を吐く。
「ここ屋外だから暑いんだよね、パラソルもあんまり意味ないし…女の子にこんな事やらせるなんて、あいつらどういう神経してるんだろ?」
サローンはまた肩を竦めると、パイプ椅子から立ち上がり、飲み干した缶ビールを高圧電線の向こう側に投げ捨てる。
カラン、カランという缶の転がる音、その音にバリケードを乗り越えてやってきたあのマヌケ面が反応する。
奴はボクたちの姿を見つけると、叫び声をあげ、こちらに猛突進してくる。

187 :リア厨煮。 ◆OfaKVcaBmU :2007/04/02(月) 10:16:15 ID:yheWyFcL0
新学期でコテハン変わりました。
あー、致命的なミス。 トリアーエズ通報される事は… 怖い。

―僕16―
その翌日の集会で、僕等の意見は通った。
反対派の中で大きな揉め事が起こったのである。 遺体をどうするか、だ。
火葬が出来ないとなると、水葬、土葬、あるいは外に投げ捨てる、と言う事になる。 日本人は水葬、土葬、共に慣れておらず、外に投げ捨てるのも忍びない。
反対派の中心となっていた遺族の半分が、止むを得ない、火葬にしよう。と結論を下した。
結局、あれだけ反対していた彼等も火葬に賛成、煙を焚く事を認めたのだ。

しかし、条件をつけられた。 略奪者への防備である。
『国道付近の森林を伐採し、櫓を建てる。 また武器も周囲から調達し、バリケードも強固な物にすること。』
集会でこの条件をつけられた時、僕は気が気ではなかった。
真田の事である。
真田は短気である。 それが故、言いつけるだけで何もしない反対者達に腹を立てるのではないか?
実際、反対者達は略奪者との闘いにも積極的に参加せず、それ以前の耕作地の整備等にも力を入れていない。
真田にして見れば、町外に追放したい輩なのである。
結局、彼は何もしなかったが、不満そうだった。

その日から、重労働が始まった。
やる事は山積しており、櫓建てはともかく、バリケードの増強は必要だった。
町内にはあまり、車は無い。 なので、使わない家具や、粗大ゴミがバリケード変身した。
毎日、毎日が重労働で皆大分、疲れが見えてきた頃であった。
何時の間にやら、疎らだったゾンビ達が増え、バリケードの外で唸り声をひたすら上げていた…。

188 :エイリアンMAX:2007/04/02(月) 14:07:40 ID:V4eR7J8S0
ボク達は奴がこちらにどんどん近づいてくるのに、全く何の行動も起こそうとはしない。
それどころか、サローンに至っては煙草で一服し始めている・・・
当然だ、奴はここに到達することは絶対に出来ない。

奴の前に立ち塞がるワイヤー、無論只のワイヤーではない。
5万ボルトの高圧電線・・・触れれば奴らでも黒焦げだ。
「・・・デッドエンドだ。」
サローンが呟くように言った瞬間、奴は自ら高圧電線に突っ込んでいく。
奴の体から飛び散る火花、奴は電線に触れたまま痙攣している。
「止めを刺してやれ。」
煙草の煙を吐き出しながら、サローンは奴の感電する姿をまじましと見つめている。
「最近は学習してるから、あんまり引っ掛からないんだが・・・」
ボクは狙撃ライフルをゆっくり構えると、スコープで奴の頭を捉える。
「欲望に勝てないんだよ、人間だって変わらない。」
奴の頭部から花火のように、真っ赤な脳漿が飛び散る。

「ボクにも一本くれない?」
椅子に腰掛けたままサローンが、煙草の箱を投げ渡してくる。
彼のアフリカ系独特の黒々とした肌には、蒸し暑さのせいだろう、
汗がじっとりと浮かんでいる・・・


189 :エイリアンMAX:2007/04/02(月) 23:46:24 ID:9P1xM5lW0
「ご苦労さん。」
クーラボックスを抱えた永沢と太田がこちらに手を振りなが向かってくる。
やっと交代の時間だ…日は少し落ち始めてもうすぐ夕方になりそうだ。
「三沢大尉が8時からミーティングを行う、お前ら傭兵にも顔を出せとさ。」
そう言いながら永沢はパラソルの差してあるテーブルに、クーラボックスから出した缶ビールを並べて行く。
「軍曹、あんたのクーラボックスにもビールが残ってたら分けてくれ。」
サローンは中身の殆どない、軽くなった自分のクーラボックスを永沢に手渡しながら愚痴をこぼす。
「まったくこんなにクソ暑い中で見張りなんて、飲まなきゃやってられんぜ。」
横で見ていた太田は、テーブルの上の缶ビールを手に取りながら笑う。
「アフリカはもっと暑いんじゃないのか?」
「俺はカナダの生まれなんだよ。」
サローンも笑いながら言い返すと、永沢から自分のクーラボックスを受け取り、ボクに手招きする。
「行くぞ、もう夕食が用意してあるはずだ。」
ボクは自分の狙撃ライフルのスリングを肩に掛けて、先を行くサローンの後を追う。

「8時からミーティングかあ…かったるいな〜。」
「出ないと三沢がやかましいぞ、レアンドロ少佐が死んで階級が一番上になってから、ますますうるさくなった。」
東の海、シティの方向からバラバラと小さな音が聞こえてくる。きっとヘリのローターの音だ。
「帰ってきたか…まあ、今回の報告も変化無しだろうな。」
サローンは近づいてくるヘリを見据えながら、いつの間にか火の付いた煙草を口にくわえている。

190 :エイリアンMAX:2007/04/02(月) 23:47:44 ID:9P1xM5lW0
ヘリのローターの音はどんどん大きくなり、屋上のヘリポートに着地する。
この人工島は30年程前に作られたらしく、元はパーキングエリアで、観光スポットとしても有名だったらしいが、
現在は革命軍の基地として使われている…この基地にも昔は別の名前があったらしいが、ボクは知らない。
それに回りの人々も只ホームとしか呼んでいないし、実際興味もない。
ホームだけじゃない、東の海の向こうにあるシティにも名前があったし、この人工島が浮かんでいる海にもちゃんと名前があった…らしい。


ボクが生まれる前、ある日何処かで人を狂わせる病気が生まれた。
それは世界に瞬く間に広がり、人類にとって真に脅威的な災害となった。
この病気のせいで世界中で貧困が生まれ、それはテロや戦争へと繋がっていった。
でもサローンが言っていた、これは災害ではなく人災だと…
昔、世界で一番強い国「アメリカ」が、ここよりもずっと暑い「中東」と呼ばれる地域に住む、
テロリストと戦争をしていた時…負けそうになったそのテロリスト達が細菌兵器を使ったのだと言っていた。
だからこんなに多くの地域に、迅速且つ効果的に広まったのだと…





191 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 02:20:47 ID:B7B2sIGuO
エイリアンMAXさん、なかなか上手い。
ほかの書き手さんも、是非最後まで続けて欲しい。それぞれ個性があって、楽しませてもらってます。

192 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 11:38:19 ID:LhwcUg+eO
個人の日記サイトで石原批判をしたきっこが削除&謝罪
公共の電波でタミフルネタを話したそのまんま知事は4時間後に謝罪会見

公共サイトでタミフルネタを使って放置している>>180の今後が凄く気になる

193 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 13:07:12 ID:n84Nb2Y+0
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1171025209/180
↑少しテストに…

削除依頼を出します…。
皆様、ご迷惑をおかけしました。

194 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 16:22:07 ID:1dSBI+Qx0
いつもより早く目が覚めた。
時計を見ると早朝4時。
「早すぎるよ…」 愚痴りながらテレビをつける。
ろくな番組はやっていない。
次々とチャンネルを変えていくうちに、ふと気になる映像が目に入ってきた。
海外のニュースだが、明らかに軍事行動を行っている内容だった。
「また戦争かよ… 好きだね…」
コーヒーを作りながらニュースを見ていた。
はじめは中東地方の紛争だと思っていたのだが、どうやら違うようだ。
アメリカ西海岸? カリフォルニア州?
「テロでもあったのか?」 食い入るようにニュースを見ていた。
そのとき携帯が鳴った。
「誰だよ こんな朝っぱらから…」
掛けてきたのは友人の西田だった。
「おい! チャンネル○×みてるか!?」
なんだ、こいつも見てたのか…。


195 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 16:25:39 ID:1dSBI+Qx0
「おう、早く目が覚めたからちょうど見てたよ。 テロかな?」
「姉ちゃんからメールが来たんだが、どうやら暴動らしいぞ! それも大規模らしい!」
西田の姉ちゃんはカリフォルニアで仕事してるから情報が早い。
「暴動? ストライキの季節でもないだろうになんでまた?」
オレは不思議に思いながらニュースの続きを見ていた。
「姉ちゃん家は郊外だから無事らしいけど、姉ちゃんの友達ともちょっと前から連絡が取れなくなったらしい。会社にも電話繋がらないってさ」
そんな事でわざわざ電話してくるなよ…。 そう思いながら昨日買ったパンを頬張る。
「今から姉ちゃんのメール転送するから動画見ろ!」
( ̄д ̄)エー、面倒くさいな…。
でも、なんでこいつこんなに焦ってるんだろ?
パソコンを立ち上げメールチェックすると西田から転送されたメールが届いていた。
添付ファイル開いて…。
ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ? 「これお前…、ドーン・オブ・ザ・デッドじゃん…」
「馬鹿野郎!! よく見ろよ! こんなシーン無かっただろうが!!」
まぁ、確かに無かったけどよ…。
だからって馬鹿野郎はねぇだろが( `д´) ケッ!
「これ撮ったの姉ちゃんの友達だって! これ送ってきた後、連絡取れなくなったらしい」
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工 まじかよ!?
「じゃマジでやばいのか?」
「マジだな 姉ちゃん冗談言えないくらい堅物って知ってるだろ?」
「確かに… でも日本は関係ないんじゃね!?」
「そこだ!! 念のため準備だけでもしとこうと思うんだ」
(;・∀・)ハッ? 念のためって…「念のためって何準備するんだよ」
「非常食とか道具だよ お前も会社休めよ 買い物手伝え」
ヾ(・∀・;)オイオイ「そこまでせんでも…、週末でいいじゃん」
「駄目! 絶対やばいんだから! 今からそっち行くから待ってろ!」
今から来るのかよ…
その時、オレは西田に救われるとは思ってなかった…


196 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 16:58:58 ID:1dSBI+Qx0
続きはまた明日で。

197 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 17:01:48 ID:n84Nb2Y+0
―僕15― (改訂)
僕達の主張が折れそうになった時だった。
加藤が突然、立ち上がった。 それと共にしゅんと議論の声が止む。 助太刀をしてくれるのだろうか?
「少し落ち着いて、話を聞いて貰えないでしょうか?」
加藤が指摘した通り、議論は活発になりすぎ、少人数の罵り合いも始まっていた。 皆の目が加藤に注いでいる。
「この議論には関係ありませんが、ここ数日間、外のゾンビ達を観察した結果、推察に過ぎませんが、原因が判ったような気がしました。」
十数秒、皆がざわめいた。
「本当か?」 真田が僕に問いかけた。 正直判らなかった。 この場を借りる、という手は加藤らしい。
「一ヶ月と十数日前のニュース番組を見たでしょうか?」
また皆がざわめく。 一ヶ月前…というと丁度インフルエンザが流行りだした頃だろうか?
「ニュースはタミフルの子供への服用について一色だった様な気がします。」
長谷川が声を上げた。 その通り、と加藤が頷く。
「子供がタミフルを服用すると、幻覚を見て、異常行動を起こすようです。
 中には狂乱し、親を傷つけた子供も居るとか。 キーなのは、ココです。 外のゾンビ達を見る限り、子供のゾンビは多く、更に大人のゾンビは至る所に噛み傷があるが、子供は全く外傷が無い。
勿論、腐敗が進んでいない者を見る限り、ですが。」
「つまり…、何が言いたいんだ?!」
町長が不機嫌な声を上げた。 だがその他の人達は興味がある様だ。
「つまり、タミフルが原因ではないか、と言ってるんです。」
そんな馬鹿な…という声が漏れた。 当然僕も思った。
「タミフルが原因なら、子供達に外傷が殆ど無い事も頷けます。 何故なら子供達は内部からタミフルでゾンビ化したんですから。
また大人に噛み跡が多いのも頷けます。 あくまで仮説ですが。」

集まりは自然消滅し、皆、家路についた。
僕も途方も無い考えに少々、疑いと呆れを感じていたが、だが論自体には間違いは無かった。




198 :リア厨煮。 ◆OfaKVcaBmU :2007/04/03(火) 17:14:23 ID:n84Nb2Y+0
↑ミスです、すみません… 
やはり、問題があると言う事で、15を改訂、投下しておきます。
また元の15は削除依頼を出しましたので、削除人の方の都合が着き次第、削除されると思います。
皆様、ご迷惑をおかけしました。 長いので、分けるっぽいです。
―僕15― (改訂)
僕達の主張が折れそうになった時だった。
加藤が突然、立ち上がった。 それと共にしゅんと議論の声が止む。 助太刀をしてくれるのだろうか?
「少し落ち着いて、話を聞いて貰えないでしょうか?」
加藤が指摘した通り、議論は活発になりすぎ、少人数の罵り合いも始まっていた。 皆の目が加藤に注いでいる。
「この議論には関係ありませんが、ここ数日間、外のゾンビ達を観察した結果、推察に過ぎませんが、原因が判ったような気がしました。」
十数秒、皆がざわめいた。
「本当か?」 真田が僕に問いかけた。 正直判らなかった。 この場を借りる、という手は加藤らしい。
「一ヶ月と十数日前のニュース番組を見たでしょうか?」
また皆がざわめく。 一ヶ月前…というと丁度風邪が流行りだした頃だろうか?
「ニュースは特効薬の子供への服用について一色だった様な気がします。」
長谷川が声を上げた。 その通り、と加藤が頷く。 『特効薬』というのは数年前、欧米で作られた物だった。

199 :リア厨煮。 ◆OfaKVcaBmU :2007/04/03(火) 17:16:11 ID:n84Nb2Y+0
当初は危険ではないのか、と日本では議論されたが、
すぐに市場で受け入れられ、まさにインフルエンザ、その他の風邪の応急薬にもなるという夢のような薬だった。
「子供がその特効薬を服用すると、一部の子供が幻覚を見て、異常行動を起こすようです。
中には狂乱し、親を傷つけた子供も居るとか。 キーなのは、ココです。 外のゾンビ達を見る限り、子供のゾンビは多く、更に大人のゾンビは至る所に噛み傷があるが、子供は全く外傷が無い。
勿論、腐敗が進んでいない者を見る限り、ですが。」
「つまり…、何が言いたいんだ?!」
町長が不機嫌な声を上げた。 だがその他の人達は興味がある様だ。
「つまり、その特効薬が原因ではないか、と言ってるんです。」
そんな馬鹿な…という声が漏れた。 当然僕も思った。
「その特効薬が原因なら、子供達に外傷が殆ど無い事も頷けます。 何故なら子供達は内部から特効薬でゾンビ化したんですから。
また大人に噛み跡が多いのも頷けます。 あくまで仮説ですが。」
集まりは自然消滅し、皆、家路についた。  
僕も途方も無い考えに少々、疑いと呆れを感じていたが、だが論自体には間違いは無かった。

200 :本当にあった怖い名無し:2007/04/03(火) 21:29:09 ID:fi2aWYgz0
>>195
乙! なかなかいい出だし、期待大、wktk

でもその前にコテハン作れ、話はそれからだw

201 :通勤電車男:2007/04/03(火) 22:42:44 ID:Auqgn1M2O
156様・エイリアンMAX様・194様・リア厨煮様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
156様、ぬこデカΣ(; ゚Д゚)!!
その首に鈴を付けるのは大変そうですね。健闘を祈ります!。
エイリアンMAX様、既に秩序が失われ今在る国家が過去のものとなった世界...。
それがあたりまえとなった世代。団塊の世代ならぬ「ゾンビ世代」。
素敵なジェネレーションギャップを期待しております( ̄ー+ ̄)!。
194様、アメリカでテロがあった時友人から電話あって、この導入部分と
同じ様な会話をしたなぁ...「○チャンネルミロ(`Д´)!」って。
身につまされる展開にwktkしております!。
リア厨煮様、差替えご苦労様です。春休みもそろそろ終了?でしょうから
お忙しくなると思いますが、頑張って下さい('ー`)ノ~。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

202 :非日常:2007/04/04(水) 19:24:56 ID:9IPMWIt90
194です。
>>200様、通勤さま 感想有り難う御座います。
二つ投下。

「○×△航空129便から緊急連絡、着陸許可を求めています」
「なんだ?」
「乗客9名が重篤な状態にあるとの事です」
「内容は?」
「5名が意識不明、4名が原因不明の高熱です」
「了解したと伝えろ、医務班準備 4番滑走路に誘導しろ」
男は指示を出す
「129便 129便 4番滑走路への着陸を許可します 繰り返します 4番滑走路への着陸を許可します」
「こちら129便 了解しました」
129便は4番滑走路へ向かった…


203 :非日常:2007/04/04(水) 19:26:57 ID:9IPMWIt90
「あんな動画にわかに信じられん」
「信じようが信じまいがお前の勝手だ とにかく手伝え」
( ̄д ̄)エー めんどくさいな
俺たち二人は近所のホームセンターに向かった。
非常食を入手するのとキャンプ道具を買う為だ。
元々キャンプには二人でよく行くのでだいたいの道具は揃っている。
だが、それだけでは足りないらしい。
「こんなに買ってどうするんだよ 何日キャンプするつもりだ?」
「馬鹿野郎! 何日分あっても困らないんだよ!」
ヽ(`Д´)ノウワァァァン また馬鹿野郎って言った〜。
「馬鹿野郎はないだろう…」
「すまんすまん 興奮しすぎだなオレ」そんな事を言いながら買い物を済ませた。
少しずつ食べればだいぶ長く食いつなげそうだ。
「あれも取りに行かなきゃな」
「ん?あれって? まさかあれか!?」
「そうだよ、あれだよ」
「あんなものまでいるのか?」
「いるだろう! テレビ見たんだろ!? まるで戦争だったろうが!」
確かに戦争のようだった。
でも、それは外国での話で日本は関係ない。
「でも日本には関係な…」そこまで言いかけたところで車は急停車した。
「…ぃてて、なんだよ!急に止まって!」
「いまのラジオ聞いたか?」
「いや、聞いてなかったけど…」
西田が慌ててテレビをつける。
「お昼のニュースです。今朝未明、○×△航空DC9型機が○×空港に緊急着陸しました。
飛行中に重病患者が出た模様です。詳細は不明、近くの病院に運ばれたようですが、状況はまだ分かりません。
乗客に日本人は居ない模様です。 詳細はわかり次第お伝えします。」
「やばいな…」 西田は、ぼそりと呟いた。
「急ごう!」 オレも嫌な予感がした。

では、また明日。

204 :エイリアンMAX:2007/04/04(水) 22:40:00 ID:fCpDn1mH0
サローンはとても物知りだ。少し年を取っているせいもあるが、
世界がこうなる前はカメラマンとして色々な国に行ったので、色々な事を知っているらしい。

少し前、彼がボクに写真を見せてくれた事がある。
サローンが行った国、ボクとあの病気が生まれる前の世界の写真。
壊れていない街、公園で遊ぶ子供、まともな人々で溢れる街路、全てボクの知らない光景だった。
特にその中の一枚、サローンの生まれたカナダの写真にボクは強く惹かれた。
誰も写っていない、ただ湖だけが広がっている写真。
何故かボクにはどの写真よりも美しく、開放的に思えた…

サローンは興味深そうに写真を見ているボクを見ながら、少し寂しそうに笑って言った。
「全部過去のことだ、もう何もかも失なわれてしまった。」
ボクはその湖ももう無いのかと聞いた。するとサローンは寂しそうに笑ったまま、
「そこは人口が少ないから、もしかしたら無事かもしれない」、そう一言だけ答えたのだった…

205 :エイリアンMAX:2007/04/04(水) 22:41:07 ID:fCpDn1mH0
ボクとサローンが食堂で食事をしていると、ヘリで探索に出かけていた部隊が入ってくる。
「お帰り、どうだった?」
サローンが唯博士に挨拶代わりの質問をすると、唯博士は首を振り質問に答える。
「第7管区と、第12管区を5時間探索したけど、友軍どころか生存者もまったく…」
「無理もない、このあたりは特に被害が酷いからな。」
サローンはいつも通りの答えを聞くと、肩を竦めて食事に戻っていく。

唯博士はボクを見ると、微笑みかけながら隣に座ってサローンと同じ様に挨拶代わりの質問を行う。
「6号、良い子にしてた?」
「悪い子にしてたら、正直に言わないと思うよ。」
亜紀博士はその答えに満足したのか、楽しそうにボクの頭を撫でる。
「いつも仲がいいな、お二人さん。」
痩せた白人のエンジニア、アレックスが陽気に言う。
彼は無線の扱いに熟練しているが、実はアルコール中毒を患っている。
そのおかげでいつも陽気なのだが、酒が切れるとたちまち禁断症状を起こして皆を困らせていた。

廊下で吐いたり白目を剥いて痙攣を起こしたりと、感染症状に似たような行動をしたせいで、
よく勘違いされて営倉に入れられていたし、危うく射殺されかけた時もある。
だがそれも基地に生存者が沢山いた頃、アレックスがこの基地に避難してきてから最初の1年目くらいで、
戦闘で生き残りが減ってきて、皆が全員の顔を覚えられる様になってからは誰も気にかけなくなった。

「今回も収穫なしだったなあ、でもきっとそのうち見つかるから大丈夫さ。」
アレックスはそう言うと、いつもポケットに入れている金属製のボトルに口を着ける。
中には何処かから調達した高級ブランデーが入っていて、彼の健康を害するのに一役買っているのだった。
アレックス曰く、銃弾に当たって苦しみながら死んだり、感染して狂うよりは、
酒で健康を害して死ぬ方がずっとましなのだと言う。
そう、つまりこれは一種の自殺なのだと。




206 :本当にあった怖い名無し:2007/04/05(木) 01:42:29 ID:yjVtIZTh0
>銃弾に当たって苦しみながら死んだり、感染して狂うよりは、
酒で健康を害して死ぬ方がずっとましなのだと言う。
そう、つまりこれは一種の自殺なのだと。


その気持ちがすごくよくわかる最近のデカダンな俺ww

207 :エイリアンMAX:2007/04/05(木) 14:50:40 ID:DkewYTTt0
唯博士の名前が、亜紀博士になっているところがありますが、
正しくは唯博士です。脳内変換お願いします…

208 :本当にあった怖い名無し:2007/04/05(木) 18:26:07 ID:WXPG/keHO
唯が姓で、亜紀が名だと思ったw

209 :本当にあった怖い名無し:2007/04/05(木) 22:10:16 ID:O+GZDnWB0
28日後、新丼とかのゾンビだけどゾンビじゃない話は扱ってるの?
(感染して狂人になった人間、走るゾンビ、)とか。


210 :本当にあった怖い名無し:2007/04/05(木) 22:50:53 ID:yjVtIZTh0
以前は蚊のゾンビまでいましたから

211 :209:2007/04/05(木) 22:59:53 ID:O+GZDnWB0
サンクス


212 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 12:23:45 ID:5TtbtQVrO
ポンポコ

213 :本当にあった怖い名無し:2007/04/08(日) 01:13:04 ID:TKDVmdc40


214 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 15:43:57 ID:0S+Up5j30
age

215 :エイリアンMAX:2007/04/09(月) 20:57:12 ID:fD0gsYoN0
5:率直に言うとボクはアレックスの健康、と言うよりは生死自体に興味が無い。
別にアレックスが嫌いなわけではない、ただ単に好きでもないだけだ。
世話好きな唯博士はいつもアレックスに飲酒を控えるよう注意するのだが、アレックスは一向に止めようとしない。
いつも陽気なことを言ったりするが、実際心の中では現状に絶望しているのだろう。

過去の世界を知っている人々は、今の世界に絶望する傾向が多い。
ホームでも兵士、民間人に関わらず自殺した人は少なくないし、昔ボクがいた教会でも大人が何人も自殺した。
ボクは不思議だった、何故絶望するのか、何故自殺するのか。
ボクにとってこの世界はそんなに悪い場所ではないし、
何よりわざわざ自殺しなくても人はいつか必ず死ぬ。
サローンにこの質問をしてみたら、サローンは人は欲望が強すぎるせいで、
時に手段を選ばなくなるのだと言った。
自殺した人々は死の恐怖から解放されたいと言う欲望が強すぎたせいで自殺した。
なぜなら死ねば死の恐怖から永遠に解放されるから…

それを聞いた唯博士は哲学的で古臭いと批評して、
自殺した人々は単に心が弱かっただけだと自分の見解を述べた。
だが唯博士はその見解をサローンに鼻で笑われてしまい、
おまけに「明確で青臭い発想ですね、博士。」と皮肉を返されてしまった。
その後、皮肉で返された唯博士は子供の様に拗ねて、サローンを数日間無視したのをボクは覚えている。

216 :エイリアンMAX:2007/04/09(月) 20:59:01 ID:fD0gsYoN0
7:「全然ダメなんだよ、短波も中波もモールスもまるで応答が無い、
考えられるのは無線がある所に生存者がいないか、もしくはもう俺たちだけか…」
アレックスはウィスキーの瓶を傾けて、グラスになみなみと3杯目を注ぎ、
無精髭の肥満中年オヤジ鬼塚は、自慢のコルトパイソンのシリンダーを、
カチャカチャと金属音を立てながら何度も出し入れを繰り返している。
「前はロシアとも通信していたじゃねえか?」
会議室には、見張りをしている永沢と太田、遅刻している唯博士を除いたホームの住人全員が集まっており、
月に二回程度の頻度で行われる、無意味なミーティングが開かれていた。
「あれは他の革命軍の拠点で中継していたんだ、今は革命軍の拠点どころか政府軍の姿すら見当たらない、
こんな状況では無線なんて役に立たんよ。」
アレックスの言い訳を聞いた鬼塚はマグナムのシリンダーを一際大きな音を立ててスイングインすると、
発音の悪い英語でアレックスを馬鹿にする。
「役に立たんのは無線じゃなくてお前の方だ、どうせ酒浸りで頭が使えなくなってんだろ?
無線どころか、車の運転だって怪しいってもんだ。」

それを聞いたアレックスは怒ったのだろうか?
グラスを持つ手を震わせながら、鬼塚に怒鳴りだす。
「俺が酒を飲むのはお前の醜い面を見ると気分が悪くなるからだ、
気分が悪いとまともな仕事ができないからな、だから気分を良くしてまともな仕事をする為に酒を飲むんだ、
それにな、こんな世の中じゃ長生きなんて出来る訳が無い、だから俺は自分が飲みたいだけ酒を飲むつもりだ!!」


217 :エイリアンMAX:2007/04/09(月) 20:59:39 ID:fD0gsYoN0
6:唯博士は20代後半だが、性格に子供の様な部分が少なくない。
皮肉を言われたり、馬鹿にされるとすぐに怒っるので、三沢とよく口論になるし、
好奇心が強い為か、今日の様にシティへ探索に出かけたりすることも多い。
よく唯博士とシティへ探索に行っているアレックスは唯博士を、
若さのせいか怖い者知らずで危なっかしいと言う。
シティへ行くと大抵地上に降りて探索したいと言い出すし、何度か本当に降りた時は、
堂々とメガホンを使って呼びかけを行ない、
叫び声をあげながら全速力で殺到する無数の奴らに、殺されかけたことも少なくないらしい。
だからアレックスは唯博士と一緒に探索に行きたがらない。
いや、アレックスだけでなく、あの死の街に降りたいと言うような奴とは、
凡そまともな考え方をする人間であるなら、誰も一緒に行きたがらないだろう…

食事を終えたサローンとアレックスが、テーブルでいつもの様にチェスをしている。
この二人は中年同士で気が合うのか、よく一緒に行動することが少なくない。
ミーティグまであと一時間。
チェスは今日もサローンが勝ち、唯博士はシャワーの浴び過ぎで、
またミーティングに遅刻するのだろう。
いつもと変わらない日常が今日も過ぎていく…


218 :エイリアンMAX:2007/04/09(月) 21:02:07 ID:fD0gsYoN0
8:隣に座るサローンがアレックスの肩を軽く叩いて宥めて、落ち着かせようとする。
アレックスは鬼塚を睨みながら相変わらず怒りに震える手で、
グラスを口の近くまで運ぶが、手の震えのせいで中身が毀れてテーブルに飛び散っている。
「お前がまともな仕事をしたことなんてあるのかよ?お前がここでやっていることは、
酒に酔って情けなく反吐を吐くことだけだろうが。」
鬼塚も相変わらず発音の悪い英語で、再びアレックスを馬鹿にすると、笑い声を上げ、
それが悔しくて、アレックスはグラスの底をテーブルに強く叩き付ける。
このような険悪な状況に関わらず、この部屋にいる人々はみんな平然としている。
なぜならこれがいつものミーティングの光景だからだ。
非生産的で、無意味な子供の喧嘩のようなミーティング。
ホームの全ての住人が奴らの仲間入りをする日もそう遠くはないだろう…

ボクはこの時、いつもパンツのポケットに入れている双眼鏡で、
ボクの左隣に座る、ヘリパイロットの鈴木の顔を1mも離れていない距離から覗いているのだった。
この行為には特に何の意味もない、退屈だから暇つぶしにやっているだけだ。
長身でいつもサングラスをかけている鈴木は無口な性格で、あまり他人に興味を示さないが、
ボクの意味不明の行為にさすがに、疑問を投げかけてくる。
「何をしているんだ?」
ボクの右隣に座るサローンが、ボクの代わりに説明する。
「気にするな、こいつはよくこういう訳の分からんことをして、暇つぶしをする。」
鈴木が左手で顎を擦りながら、サングラスと双眼鏡越しにボクを見る。
「癖か。」
サローンが肩を竦める。
「癖だ。」
ちなみに鈴木が顎を擦るのと、サローンが肩をすくめるのも癖だ。
ボクはこの遊びにいい加減飽きてきたので、双眼鏡を大腿部にあるポケットに戻す。


219 :エイリアンMAX:2007/04/09(月) 21:09:04 ID:fD0gsYoN0
9:「鈴木、今度ヘリの操縦の仕方教えてよ。」
「そんなもの覚えてどうする?」
「ヘリに乗ってカナダに行くの。」
「…ヘリじゃ無理だ、多分国外に行けても精々韓国くらいで燃料が尽きる。」
「うん、知ってる。」
ボクは鈴木のことを気に入っている。唯博士の次、サローンと同じくらいに。
鈴木はボクのような子供が言うことでも真面目に聞いてくれる、それが例え下らない冗談でも。
まあ、ボクが本気で言っていると思われてるのかもしれないが…
上目遣いに見える鈴木は、いつもと同じ様に無表情のまま左手で顎を擦っている。


220 :非日常:2007/04/10(火) 16:40:36 ID:U+A4iauH0
先日の一部>>202にコピペ抜けがありました。
追加訂正します。

以下訂正文。

ロスから上海に向かう航空機内での出来事。
機内は騒然としていた。 乗客が次々と高熱を出し倒れていく。
「機長に連絡して、意識不明のお客様が増えたと」
「はい!」
「… 分かった。 副長、近隣空港へ連絡。 緊急着陸の要請を」
「了解しました」

「○×△航空129便から緊急連絡、着陸許可を求めています」
「なんだ?」
「乗客9名が重篤な状態にあるとの事です」
「内容は?」
「5名が意識不明、4名が原因不明の高熱です」
「了解したと伝えろ、医務班準備 4番滑走路に誘導しろ」
男は指示を出す
「129便 129便 4番滑走路への着陸を許可します 繰り返します 4番滑走路への着陸を許可します」
「こちら129便 了解しました」
129便は4番滑走路へ向かった…

すんませんです。


221 :非日常:2007/04/10(火) 16:41:49 ID:U+A4iauH0
では続きを。

とある病院。
「おい!そっち押さえろ!」
「馬鹿野郎!こっちも手一杯なんだよ!」
「警備員呼べ! いてぇ噛まれたよ!! ちくしょー」
「なんだよこいつら! さっきまで意識なかったじゃねぇか!」
「知らねぇよ! 鎮静剤持ってこい!」
「警察まだ来ないのかよ!」
病院内は騒然としていた。
空港から運ばれた重篤患者が突如暴れ出したのだ。
看護士、ナースも多数の怪我人が出ていた。
「ぐぁ… 焼けるように痛い…」
「おい大丈夫かよ、やつらに噛まれたところか?」
「あぁ…」
傷口は青白く変色している。
「ひどいな、消毒は?」
「したよ…、痛み止めも打った。 でも効かない… あいつらなんなんだ?」
「熱もあるじゃないか!」
「あいつら変な病気持ってきたんじゃねぇだろうな!?」
「飛行機乗るときは健康だったって家族が言ってたぜ」
「じゃなんなんだよ!」
看護士達は、さっきまで騒動のあった医務室へ向かった。
警察も到着し、事情聴取が始まっていた…。


222 :非日常:2007/04/10(火) 16:43:42 ID:U+A4iauH0
「西田よ、オレ… たぶんお前と同じ事考えてる」
「…だろうな やつらがやってきた」
「あぁ、急がないとまずいな これで足りるか?」
「わからん…、たぶんだが… 足らんだろうな」
西田の実家に向かう途中、何軒かの食料品店に立ち寄った。 そしてかなりの食料を買い込んだ。
レトルト食品に缶詰、水に調味料。 その他諸々。
西田の実家に着くや否や、物置に直行。
頑丈に施錠された物置の中に更に頑丈に施錠されたロッカー。
その中から取りだしたモノは、ライフル二丁。
ライフルといってもエアーライフルだが。 狩猟用に揃えたモノだ。
野鳥の写真を撮るのが趣味だったのが、あるきっかけで狩猟にも目覚めたって感じかな。
ペレットもあるだけバッグに詰め込んだ。
物置で荷造りしていると、
「あら、来てたのかい? また山に入るんか?」
西田の祖母が声を掛けてきた。
「おお、婆ちゃん。 姉ちゃんから連絡有ったか?」
「ええ? 佐恵子からかい? なんもないよ。 なんでまた?」
「あっちは、えらい事になってるらしいんよ。」
「なんだい? また戦争かい? 物騒だね〜」
「まぁ戦争みたいなもんかな そいつらが日本にも来てるみたいなんだよ」
「日本も戦争になるんか?」
「う〜ん… 分からないけど… 備蓄は用意した方がええと思う」
「食うもんはなんぼでもある 心配せんでええ」
「ならいいんだけどね 俺ら出るときに門閉めとくからね あとテレビのニュース見て絶対街に出ちゃ駄目だよ」
「爺さんもおるから大丈夫だで」
「ま、気を付けて」
そう言いながら車を外に出し、普段は開け放たれた門を閉めた。
オレと西田は、しばらく山中のドライブを楽しんだ。
とある場所を目指して… そして、あれから一週間が過ぎた…。


ではまた。

223 :本当にあった怖い名無し:2007/04/10(火) 22:02:19 ID:ClC5HU3W0
>非日常さん 乙です。
緊迫感があって今後が楽しみです。


ふとした疑問
主人公達の歳が20歳前後だとして、たとえ田舎でもそんな喋り方する爺婆がいるんだろうか、、、

失礼orz


ふと思ったこと
1 迫り来るゾンビの脅威、、、食料、日用品を揃えなくちゃ!

2 でも危機が到来する前だと社会が機能してるからモノを買うにも表示価格分の金が要るぞ

3 パニックになってから店を襲えばタダじゃん!!

4 みんな同じこと考えてて店に行ったら空っぽ、ショボン

2の段階で行動できる人は勝ち組、俺は、、、、どうせ4だな

224 :通勤電車男:2007/04/10(火) 22:37:44 ID:WgJ8L8DnO
非日常様・エイリアンMAX様、続編の投稿お疲れ様です。
非日常様、やつらが来ましたね〜。ゾンビ御一行様が飛行機でやってきて一週間。
どんな状況になってるんでしょうか。じーさんばーさん大活躍ですかね(^_^;)。
エイリアンMAX様、他の生存者グループからの連絡もなくなりより一層
終末感が漂いだしましたね( ̄ー+ ̄)。でもその状況が「あたりまえ」な主人公には何処吹く風。
心が冷えるのでも感覚が麻痺してるのでもなく、こーゆー世界しか知らないが故に
誰よりも「普通」でいられる。周りの大人よりもある意味頼もしいです(o^-')b!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

225 :本当にあった怖い名無し:2007/04/11(水) 01:51:53 ID:F48Ds0sZO
>>223
田舎だと、方言バリバリで昔話のジジババどころじゃないぜ。
推定70〜80歳だろ?おかしかない。

226 :本当にあった怖い名無し:2007/04/11(水) 08:26:00 ID:5Zt4ZC7RO
>>225
いかにリアリティを出そうとも会話の内容がわからんぐらいの方言を入れられて読めるのか?
その辺は考慮しろ。
そんなことを言い出したらゾンビ自体有り得ない想定なんだから!

227 :本当にあった怖い名無し:2007/04/11(水) 08:28:01 ID:5Zt4ZC7RO
ああすまん!
>>225じゃなくて>>223な?

228 :本当にあった怖い名無し:2007/04/13(金) 01:03:18 ID:kvj2ci93O
あげ

229 :非日常:2007/04/13(金) 14:43:45 ID:02G97A1r0
楽しんでもらえるか不安ですが…
とりあえず投下


テレビ放送は既にやっていない。 ラジオも昨日最後のチャンネルが沈黙した。
オレと西田は山の中腹にある施設跡地にいた。 そこは元々水力発電施設だった場所。
廃棄され荒れ果てたままだ。 その施設にキャンプを張った。
ここはキャンプと称して西田とよく出掛けていた場所だ。
事務所跡もありちょっとした生活が出来る作りになっている。
当然、荒れ果てていたわけだが少しずつ手を加えて過ごしやすくしていたのが功を奏したわけだ。
「一度街を見に行かないか?」
いきなり西田が切り出してきた。
Σ(`Д´ )マヂデスカ!?「そうだな…、でも危ないんじゃ…」
「食料も残り少ないしな」 確かに食うモノは必要だ。
でも、あいつらがうじゃうじゃいたら怖い…。
「川本は、ここで待っててくれてもいいよ」
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル 待ってられっかよ!
「いやオレも行くよ 援護いるだろ」
「助かるよ」
軽く荷物をまとめて車に乗り込んだ。
途中、西田の実家に立ち寄ったが門は閉まったままだが誰もいないようだった。
家の方も確認したが施錠されていた。 何度か呼びかけたが応答はなかった。
避難したのだろうか? それとも喰われた?
喰われたなら化け物になってるか…。 そう思いながら外を眺めていると、
「この村、変な空気が流れているな」 ふと西田が呟いた…。


230 :非日常:2007/04/13(金) 14:44:54 ID:02G97A1r0
確かに嫌な雰囲気だ。
一週間前となにも変わっていないはずだけど空気が重苦しい。
暫く走ると大きな橋が見えてきた。 あれを超えると我々が住んでいた街だ。
橋の手前で停車した。 人の気配はない。 避難所は此所とは反対の場所。
ラジオやテレビの情報では、どこの街も壊滅状態という事だった。
「第一目標は食料だ」
西田は確認の意味も込めてオレに伝えた。 頷くと同時に車は発進した。 車は街へと滑り込んでいく。
大通りは乗り捨てられた車が止まっていた。 信号に激突して炎上した車もあった。
その傍らには人“だった”ものも横たわっていた…。 出口で事故を起こした車が邪魔で細い路地は車で埋め尽くされていた。
ここに住んでいた人達は、どこに行ったのだろう…。 こんな状態じゃ期待できないな…。
なんだか寒気がしてきた。
「なぁ、なんもないんじゃね?」
オレの問いかけに西田は答えなかった。
「人もおらんし、こんだけ荒らされてたら全部持って行かれてるよ、きっと」
「…そうかもしれんね…」
ぽつりと西田は呟いた。
「いつものホームセンターに行こう」
そう言って、西田は車の向きを変えた。 ホームセンターは街の中心近くにある。
街の様子はどんどん酷くなっていく。 事故った車… 焼けこげた遺体… 地面には無数の血溜まりの跡…
車体にはどす黒い無数の手形… 無数の肉片… 歩道には腸だろうかロープのようなものが伸びている…
「…地獄だ…」
オレは無意識に口に出していた。 ホラー映画のそれが目の前にあった。 信じられない現実…。
あの映画のように犠牲者はどんどん増えていったのだろう…。


231 :非日常:2007/04/13(金) 14:46:31 ID:02G97A1r0
「…でも、おかしくないか? 喰われたなら化け物になるんだろ? なんでいないんだ?」
「お前も思ってたのか? 実はオレもそれが気になってた。
なんであいつらはいないのか、どこに行ったのか…。
微妙にやばい雰囲気になってきたな。
早めに脱出しないと」
そう言っている間にホームセンター前に到着。
「軽く物資の補給が出来たらいいんだけどな」
そう言いながら正面入り口近くに駐めた。 ライフルに弾を装填し、用心しながら車を降りる。
自動ドアは施錠されていた。 中の様子を伺うと荒らされた様子はない。
裏の荷物搬入口に移動。 シャッターは降りているが、通用口があった。
早速確認。 とりあえず、西田が中の物音を聞いてみる。
「…ん、なんも聞こえないな… セキュリティとか掛かってるのかな」
西田は、ごそごそとドアを弄りだした。
とりあえずオレは周囲を警戒っと…
「あれ? おい西田よ あれ…」
「んだよ! うっせーな! 今取り込み中!!」
「い、いや… ちょっとやばい… かも!!」
「なんだよ! …うぎょ!!」Σ(゚∀゚|||)ギョ!!
さすがの西田も度肝を抜かれたようだ。
搬入口側の道路を腕のない男性が、よたよたと歩いていたのだ。
「初遭遇だな… あいつ… まだこっちの事気付いてないのか?」
オレは呆然としていたが、西田はよく見ていた。 確かに気付いていない様子だ。
猟の後は血抜きや捌いたりしていたのでグロいのには慣れているが、さすがに人のグロいのはちょっと…
「…早く中に入ろう…」
オレは西田を急かした。
「そうだな、無用な接触は避けよう」
腕のない男が通り過ぎるたのを見計らって西田が通用口の窓ガラスを点検用ハンマーで叩く。
パリーン!!っとガラスが割れる音がした。 割った部分から腕を突っ込み鍵を開けた。
「よし、鍵が開いた」


ではまた。

232 :本当にあった怖い名無し:2007/04/13(金) 16:17:00 ID:pGx1Scf8O
うほっ!
久しぶりのホームセンターw

楽しみにしておりまする。

233 :本当にあった怖い名無し:2007/04/15(日) 22:48:04 ID:KHPAjtZ90
短編を投下させていただきます。下手だと思いますがよろしくお願いします。

2020年日本は、突如謎のウイルスによって人が人を食べるといった事態に見舞われた。
当初、日本政府はこのことはすぐ収まるだろうと楽観的に見ていた。現実はそう甘くは無かった。
ウイルスが発生して10日で警察の機能は停止し発生14日目になってようやく政府が自衛隊を動かすことを決定した。しかしすでに時すでに遅し。
日本列島はウイルスによって壊滅的ダメージを受けていた。国民の半分以上がそのウイルスによって死に絶えた。
発生15日目首相官邸にいた総理たちはそのウイルスに感染した者達にやられた。このことによって日本は国としての機能を失った。
そして私は近所の近くの自衛隊の駐屯地にいるがここもそう長くは持ちそうにない。
もし生き残ってる人がこれを拾って読んでくれたら北海道に向かうといい。あそこは自衛隊によって治安が回復し始めている。
ああ、目の前の扉が音を立てて壊れてきた・・・死にたくない・・・

234 :本当にあった怖い名無し:2007/04/16(月) 15:32:37 ID:MzzLFLIR0
 とうとう日本にゾンビが発生した。発生経緯などは映画などでおなじみなので省略するが、例によって警察、自衛隊は初動が遅く役に立たず、社会機構はあっというまに崩壊、人類は各々の才覚によって生き残る術を探すしかなかった。
 わずかに生き残った人類は、様々な場所に逃げ込んだ。ホームセンターに立て籠もった人々は映画を観てもわかるように、数ヶ月も持たなかった。無人島に逃げ込んだ人々も同様だ。
 出航前に罹患した人間を完全に排除することは難しい。家族は隠そうとするし、自らの身となればなおさらだ。しかし人類が確かに生き残っている場所があったのだ。
 それは「城」である、、、少し無理があるが。
 深い堀、高い塀、入り口は狭く限られているため、そこさえ防げばゾンビの侵入を防ぐことは容易である。
 ただ大阪城や皇居は早い段階で落城した。出入り口が広く、周辺は人口密集地帯であるため、城門を閉めるより早くゾンビ達の侵入を許してしまったのだ。
 対して姫路城、熊本城、上田城など歴史的な名城は難攻不落を誇った。重い城門を前にゾンビ達は1ミリ、いや1尺すら、その敷地内に入ることはできなかったのである。
 各城に寄った勢力はゾンビに対抗するに留まらなかった。勢力を拡大すべく、その他の城を攻め落とすことに力を注ぎ始めたのだ。
 今太閤と呼ばれた羽柴誠三秀吉は、自宅であった一夜城を本拠地に東北5県を統一。ゾンビ禍1年を待たずして、ここに「平成戦国時代」が到来することになる。

−続く、、、やっぱり続かない

235 :本当にあった怖い名無し:2007/04/16(月) 17:17:24 ID:/4z4j/n3O
>>234
お疲れ様です。
気になる点が……。
1ミリ、いや一尺すら…という表現。一尺は30.3センチなので、文章的におかしくなります。
一尺、いや1ミリすら、というのが適当では?

236 :本当にあった怖い名無し:2007/04/16(月) 20:28:59 ID:nr8va9uQO
>>235
黙れ
>>234
続きを期待しています

237 :通勤電車男:2007/04/16(月) 22:46:02 ID:W5Khh3coO
非日常様・233様・234様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
非日常様、ホームセンターに侵入の際、遠くに片腕の無い男がフラフラと...。
新丼でそんなシーンあったなぁ〜。ダッシュされなくて何よりです(^_^;)。
ホームセンターに生存者が篭ってそうでwktkしております( ̄ー+ ̄)!。
233様、国内での避難先人気ランキングNo.1はやっぱり北海道ですかね。
読んでいたら行きたくなって来ました(^。^;)。
234様、城かぁ...。立てこもるのを「篭城」って言う位だから条件さえ整えばかなり頑張れそう。


Σ(;゚Д゚)って事は北海道の五稜郭(でしたっけ?)がベストなのかしら!?。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

238 :本当にあった怖い名無し:2007/04/17(火) 00:39:37 ID:f2l8mlPv0
久々に来たらまこしろサンぐらいしか知った名前が居ないっぽいな。
あと電車乗り過ごし男。皆引退してしまわれたか。
過去スレを統括してるまとめは無い?↓ここ?何か俺入れんのだけど。
http://zombie2ch.hp.infoseek.co.jp/log002.html
バルビローリ作品を読みたい。

239 :霧島:2007/04/18(水) 00:50:03 ID:0RjL3Az40
短編投下します。

2017年5月12日 午後15時24分
私は陸上自衛隊駐屯地にいつものように仕事をしていた。(毎日おんなじことばっかだな・・・何か面白いこと起きないかな・・・)
と私は考えながら仕事をしていた。そしてその時同じ部屋にいた佐々木二等陸士がテレビをつけた。テレビから面白そうなことが流れてきた。
「私は今現場の東京駅近くに来ています。人が人を食べると言ったことが起きているそうです。あ、いました。あの人でしょうか?
すみません、あの何をなさって・・・見てください。あの人、血が口の周りについています。あの大丈夫ですか?」
「・・・・・・」
「大丈夫ですか?・・・うあ、ちょっと放してください。助けて、うあー・・・」
「OOさんどうしました?OOさん?」
テレビの画面に映っていたのはリポータが人に食われている場面だった。
「霧島陸士長これって本当に起きているんですか?」
「まさか・・・ドッキリだろ・・・」(でも本当にドッキリかこれ・・・)
このとき私は日本で大変なことが起こっているとは思いもしなかった。

240 :本当にあった怖い名無し:2007/04/18(水) 10:05:40 ID:k+2wXReU0
>>235
「城」と「戦国時代到来」をテーマにしたので
慣用句である「1mmも」と言いかけて、
日本的な「1尺」と言い直すというギャグのつもりでした><

>>236
いや、ある程度は予期していたので。
すみません。
自分の文才の無さにあきれ果てて続きを書く気がなくなりました。

>>239
wktk

241 :本当にあった怖い名無し:2007/04/19(木) 22:38:31 ID:Dbe1QGFO0
保守

242 :本当にあった怖い名無し:2007/04/20(金) 23:25:10 ID:Dn/2Ijvw0
h


243 :本当にあった怖い名無し:2007/04/21(土) 18:46:21 ID:vAZL6bEW0
ポ朱

244 :本当にあった怖い名無し:2007/04/22(日) 07:58:18 ID:x3ErNOhnO
1oを使うなら1寸じゃ駄目なのか?
あえて1尺を選んだ意味が解らん


読ませてもらっている身で文句言うのもアレだが、途中で投げ出す作家さんばかりで
寂しいスレになったね
修学旅行中のバスが山中で襲われてスーパーに逃げ込んだ話とか、
ハマーに乗って山中に逃げ込んだ2家族の話はもう完結したのか?
面白かっただけに凄く残念。ただ俺が読んで無いだけだったら謝るわ

245 :本当にあった怖い名無し:2007/04/22(日) 09:37:09 ID:wGc9fohm0
俺は走っている・・・。
後ろから奴が追ってくるからだ。しつこいったらありゃしない。
・・・ちょっと暇つぶしにZONBIを銃で撃ってたら、肩を撃ちぬいた
奴が俺めがけてすっ飛んできやがった。
弾はもう無い、あとは逃げるだけだ・・・。
俺は奴らとなんか取っ組み合いなんかしたくない、だから走っている。
・・・・ZONBIのくせに足の速い奴だなクソ!!
・・・・・・そろそろ疲れた・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・止まるか?

246 :本当にあった怖い名無し:2007/04/22(日) 11:49:42 ID:mYCcuFzjO
>>244
一尺云々に言及した者だけど、そこはあまりほじくり返さないで応援しましょう。
文章的に気になってしまったから指摘したけど、頑張って貰いたい一心からです。すみません。
みなさんには楽しませてもらってますよ。

確かに、惜しい長編が止まったままで寂しい…

247 :本当にあった怖い名無し:2007/04/22(日) 17:38:41 ID:MY/II1TlO
黙って読んでりゃいいものを…
誰のせ い で す か ね?

248 :通勤電車男:2007/04/22(日) 21:13:53 ID:A8ezZ2RiO
霧島様・245様、短編&新作の投稿お疲れ様です。
霧島様、ミリタリー色の濃い作品になりそうな気配が〜、と思ってたら短編でしたか(´・ω・)。
よろしければその続きを是非!。
245様、Σ( ̄○ ̄;)止まらないで〜!?。
いきなり逃げるのにくたびれちゃった主人公というのも今迄無かったかも。
こちらも是非続きを!。wktkしてお待ちしてます。
続編の投稿楽しみにしております。ありがとうございました!。

249 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 07:24:19 ID:zgeqgmqsO
>>247
書き手の方は、きちんと応えてくれたのだが…
スレが活気のあったころは、文章がおかしな所・間違った表現等、どんどん指摘があり、書き手の方々とのやり取りがあった。
勿論、ヤジや批判はダメだけど。
書き手の方が応えてくれてるのに、黙って読めとかでは、やはり廃れる訳だ。

250 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 16:43:53 ID:bBUQPizOO
>>249
皆がそうとは限らんだろ…
金払って読んでる訳じゃないんだ。少しは空気嫁

251 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 19:14:52 ID:GW67A1CC0
>>250
そういう態度もスレが寂れる理由として>>249に書いてあると思うけど?
読み手と書き手どちらかが欠ければスレが回らなくなるのだから、お互いに平等に接するべき。


252 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 22:08:22 ID:qkRu53FX0
むやみに貶されたりするのはイヤだけど文章の間違いや事実誤認とかを指摘してくれるのは
ありがたいことだと思うよ。ああ、ちゃんと読んでくれてるんだな、って。

253 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 23:21:56 ID:bBUQPizOO
だめだこりゃ

254 :本当にあった怖い名無し:2007/04/23(月) 23:26:17 ID:gdWETutGO
実際何人位スレの住人っているんだろ?

俺は小説なんてとても書けないから作家さんが作品投下したら感想レスするように努める

255 :本当にあった怖い名無し:2007/04/24(火) 12:58:42 ID:QwG5zLfhO
この議論定期的にされるね

256 :本当にあった怖い名無し:2007/04/24(火) 23:33:50 ID:ECZWFRKN0
俺は文体の指摘等されるほうが助かる

257 :本当にあった怖い名無し:2007/04/25(水) 01:15:35 ID:oJPoNrUc0
文章ってのは難しいからね。同じ文でも立場が変わると全く違う意味になる


( ´∀`)< 人の嫌がることを進んでやります
<丶`∀´>< 人の嫌がることを進んでやります

( ´∀`)< 犬、大好き!
<丶`∀´>< 犬、大好き!

( ´∀`)< あ!ランエボだ
<丶`∀´>< あ!ランエボだ

( ´∀`)< かわいいお嬢さんですね
<丶`∀´>< かわいいお嬢さんですね

( ´∀`)< 私の息子は小さいです
<丶`∀´>< 私の息子は小さいです

( ´∀`)< 日本に核を!
<丶`∀´>< 日本に核を!


258 :本当にあった怖い名無し:2007/04/25(水) 03:14:10 ID:796uY0bSO
議論なら他所でやって下さい


259 :本当にあった怖い名無し:2007/04/25(水) 18:02:42 ID:oW6y0GZM0
>>258
スレの行く末を決める大事な事だから
ループでも議論したほうがいいんじゃないか?


260 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:14:22 ID:Tb91pVHi0
>>85からで

「ひやっ!い、いやだ…やめてよ…」
その咆哮になにか根源的な恐怖を感じたあたしは、それ以上その場に留まることができずに扉の方へと後ずさった。
外からの声が部屋に響いてくることで窓を閉め忘れた事に気付いたけど、もう一度あの光景を目にする気にはなれなかった。
二人はどうしたんだろう?ここには居たくない。だけど部屋を出るのも怖い。ああ、そういえば部屋の鍵はかけてなかった。
どうしよう、かけたほうがいいのだろうか?でもあたしの家じゃないし二人が来るだろうしでもあいつらが入ってきたらもしかして三枝君も大村君もあんなふうに・・・・・
この時あたしの思考はすごく混乱していたと思う。ただ、悪い事が起きていて、さらに悪い方向へと事態が推移していることだけは分かっていた。
分かっていたから、次から次へと最悪な想像ができしまって、あたしの混乱に拍車をかけていた。


261 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:15:12 ID:Tb91pVHi0
その混乱の淵からあたしを正常な思考へと引き上げたのは、皮肉なことに外に集まっている人達だった。
彼らの辺りに響き渡る雄叫びが、あたしを最良の(結果的にだったけど)行動へと導いてくれた。
それは、耳を塞いで座り込むという単純極まる動作だったけれど、あたしは彼らの叫びを聞かないためにその行動をとった。
それ以上聞いていたら本当に気が狂いそうだったから。
だからドアの脇に座り込んで数分もしないうちに三枝君達が部屋に飛び込んで来たときには、本当に心臓が一瞬停止したんじゃないだろうか、というくらいに驚いた。
口はあいていたのに、何も言葉が出なかったし。本気で驚くと、何にも声が出せないんだなって思えた。
三枝君は部屋に入るなり怪訝な顔で室内を見渡していた。あたしが見当たらなかったからだろう。
あたしはなんとか平静を取り戻して(心臓なんてそれはもう最高速で鳴りまくっていたけど)立ち上がりながら言った。
「び、びっくりさせないでよ!あいつらかと思ったじゃないですか!!」


262 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:16:03 ID:Tb91pVHi0
あたしがすぐ横にいるとは思っていなかったんだろう。こっちを向いて少しほっとした顔をしたけど、その表情は一瞬で硬い緊張した面持ちになった。
ああ、やっぱりとても悪い事態が起こっているんだ。外の人達が関係しているんだろうな、きっと。それは訊かなくてもわかった。
そして三枝君は、逃げる準備をするようにあたしに告げた。
逃げるっていったいどこに?それ以前にあの群集からどうやって逃げるというのか。
訊ねたいことはいろいろあったのに、時間が無いということで答えてもらえなかった。
その短いやり取りの間に、大村君は階下に駆け下りていったので、彼とは何も話せなかったし。
ただやっぱり彼らは『ゾンビ』という呼称を使っていて、食われるというフレーズを聞いた時に瞬間的に不安な顔をしてしまったんだろう。自分でもわかった。
三枝君はそんなあたしを見て元気付けようとしたんだろうけど、その台詞は聞き流せなかった。


263 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:16:56 ID:Tb91pVHi0
最初は分からなかった。確かに一人でいるのは怖かったから。だけどその言葉を反芻して理解したとき、反射的にカッと血がのぼった。
堂々と覗き宣言?!裸を見られてまで一緒に居てもらおうとは思わないってば、馬鹿!!
ついつい胸元を押さえてしまい、それで自分が意識していることがばれそうではずかしかった。
だから手元にあった何かを確認もせずに彼に放ってしまった。つい照れ隠しに。
三枝君はそれをひょいとよけると、悪びれもせずに急ぐようにと告げてさっさと部屋を出て行ってしまった。
なんだか悔しかったので、もう一度「馬鹿!」と扉越しに叫んでおいた。
怒り半分照れ半分といったところだったけど、確かにだいぶ元気は出た気がする。
うまく彼の思惑に乗せられたといったところなんだろうか?釈然としなかったけれど。


264 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:17:51 ID:Tb91pVHi0
でも時間が無いというのは本当みたいだった。切羽詰っている様子がみてとれたから。
急いで着替えようと、彼らが拾ってくれたバッグから替えの服を取り出した。逃げるというからには動きやすい服装がいいんだろう。
けれど運動着なんて持ってもいなかったし、ジーンズかスカートしかなかったから、迷わずにスリムタイプのジーンズを手に取った。
外からは群集の声が呪詛のように響いてきていたけど、努めて気にしないようにして急いで着替えを終えた。スニーカーをバッグに入れてきておいてよかった。
バッグを手に提げてドアノブに手をかけた時、下から三枝君の急ぐようにとの指示が聞こえた。
いよいよ危なくなってきたみたいだ。あたしも覚悟を決めた方がよかったんだろうけど、逃走手段について考えた時、嫌な考えが頭をよぎった。
あたしをこの家に連れてきた方法は『車で』と言っていたっけ。じゃあここから逃げるのもやっぱり車ってことになる。
走って逃げるなんて、外の状況からしてとてもできそうにないし。


265 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:18:49 ID:Tb91pVHi0
きっと彼らは車の周りに集まってくるだろう。あたしが運転していた車にそうしたように。
そしてその数はあの時よりはるかに多かったから、どうやっても事故を起こさずにここから逃げられるとは思えなかった。必然、彼らのうちの何人かは轢いてしまうことになる。
じわりと、背中に嫌な汗が吹きだしたのが分かった。あの記憶があたしの動きを縛り始める。
駄目、今は止まっちゃ駄目だ。急いでここから離れなきゃならないんだから。そうしなければ、きっと、死んでしまう。それは直感だった。必ずそうなってしまうだろうという。
あたしはまだ死にたくなかった。笑える自分が居ることに気付いた、怒りを感じる自分も居た。勿論恐怖も悲しみも。
生きたいと、生きると香奈美に誓ったばかりだもの。
香奈美…あの子がなぜあんなふうになってしまったかもわからない。父がどうなったかも、街の状況も。
何も知らずに死ぬのは絶対に嫌だった。知りたい、香奈美をあんな風にした、そしてお母さんが死んでしまった理由を。
明確な目的が出来た時、あたしはなんだか気力が充実してきた気がした。
そうだ。こんな所で死んでなんかいられない。逃げてやる。逃げて逃げて、そしてきっと原因を突き止めてやるんだから。


266 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:19:32 ID:Tb91pVHi0
決意を固めて、部屋から一歩を踏み出した。階段を中ごろまで下りた時、先の方から誰かが倒れたかのような音が聞こえた。
外にいた人達が侵入してきたんだろうか?でもそれだと、倒れたのは三枝君達のどちらかになるんじゃ。
どうしよう…。出て行って様子を見に行こうかと逡巡していたら、今度は話声が耳に届いてきた。
よかった、この声はあの二人のものだ。安心したあたしはいそいそと階段の残りを下りていき、廊下にでて二人に声をかけようとした。
そして、目の前に広がった光景に言葉を失った。
そこにあったのは、頭部から大量の血を流して倒れ伏している男性と、ゴルフクラブを片手に携えた大村君、その傍らに立つ三枝君の三人の姿だった。
倒れていた男性は、きっと外にいた人達のうちの一人だろう。いつのまにか室内まで侵入していたんだ。
大村君が持っていたクラブの先には血が付着していたから、彼がその男性を殴り倒したんだと思う。


267 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:20:30 ID:Tb91pVHi0
死んでいるのだろうか?その人はピクリとも動かなかった。もし二人が言っていたように彼らがゾンビだとしたら、もう死んでいた人達なんだから殺人にはならないんだろうけど…。
あたしはその時点では、ゾンビなんていうものについての説明には半信半疑だった。ううん、ほとんど信じてもいなかった。
だってそんなの、香奈美を冒涜しているようで、とても認められなかったから。
あたしは絶句したまま、大村君の持ったクラブを凝視していみたいだ。彼がそれを自分の背に隠すように持ってから、ようやく自分がそうしていることに気付いた。
「あ…の…」
あたしが何を言うべきか迷っているうちに、三枝君が先に言葉をかけてきた。
「準備はいい?ここはもうもたないから、すぐに車庫に行こう」
「あ…うん…」
どこに視線を向けていいかわからずに、壁のほうを見てみたり、玄関の方へ視線をやっていたりしていたあたしは、結構挙動不審だったことだろう。
バリケードのスキマから突き出した腕や、ちらちら見える顔が気になっていたのも確かだったけれど。


268 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:21:25 ID:Tb91pVHi0
そんなあたしを見かねたのだろうか、大村君のほうから声をかけてきた。
「すいません、嫌な物見せちゃって…でもこうしなきゃ俺らは…俺らのほうが…」
とてもつらそうに、それでも何とか言葉を搾り出そうとする彼の様子を見て、あたしは罪悪感で胸が一杯になった。
「仕方なかった。こうしなきゃ俺たちの方が殺されてたんだから。もう行こう」
三枝君が大村君の言葉を引き継いだ。その声音はなんだかとても強張っていて、彼が頑なになにかをこらえているのが伝わってきた。
「わかります…。それしかないって…わかるから」
あたしには彼らを責める資格なんてなかった。だって、同じ事をしたんだから。ううん、実の妹をこの手で殺めたというぶん、あたしの方が罪は重い。
だから、それしか言える言葉を持たなかった。
二人はあたしの言葉を聞いて怪訝な顔をこちらに向けてきたけど、「そっか」とだけ呟いて詳しく聞こうとはしなかった。


269 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/25(水) 23:22:48 ID:Tb91pVHi0
時間が無かったというのもあるだろうけど、何か事情があると察してくれたのか、何も聞かれなかったことはあたしにとっては幸いだった。
「おい!崩されるぞ!!」
大村君が急に叫び、それと同時にガラスが割れる音と、玄関に積み上げられた机やタンスがガラガラと崩壊していく音が響いた。
「バリケードが崩された!急いで車庫にいくぞ!」
三枝君があたしの手を引いて走り出した。大村君が後に続く。
手を引かれながらあたしが横目に見た光景は、ぐしゃぐしゃになった車の脇とリビングを通ってぞろぞろと現れる、血まみれの人々だった。


久しぶりすぎる上に、大量投下すいません。
何かありましたらレスお願いします。ではノシ

270 :本当にあった怖い名無し:2007/04/26(木) 00:28:24 ID:7vFw7wvT0
誰だよ、お前? うそ、ごめん。

久々に読み応えがありました。乙です。

で、冒頭に戻って。誰だよ、お前?初めての人じゃないですよね。
荒れるからこれ以上はやめときます。

とにかく3人のキャラが固まってきたのでこれからも楽しみです。

271 :本当にあった怖い名無し:2007/04/26(木) 01:28:36 ID:5JLFPOyE0
>>260
・・・良いです、本当に良いです。
人物の描写が・・・・・。
現在お話を考え中ですが、とても敵いそうに無いです。

272 :本当にあった怖い名無し:2007/04/27(金) 10:21:48 ID:8pMk3/nlO
>>269
2ヵ月振りとは、あんまりだorz
2ヵ月も餌にありつけなければ、ゾンビでも餓死するっつーのw

なにかと忙しいとは思いますが、面白い小説を求めて彷徨い続ける
我々小説ゾンビの事もたまには思い出して、餌の投下をお願いします

乙でした

273 :非日常:2007/04/28(土) 15:28:23 ID:RYHzqRMV0
>>231 の続き

がちゃり…。 そ〜っと中に入ろうとした。 その時、背後から何かが駆けてくる音が。
振り返ると数人の人がまっすぐこちらに向かって走ってくる。
人? いや、あれは人なんかじゃない!
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) 「ぇえ! うぁあ!!」
オレと西田は慌てて中に転がり込む。 すぐさま鍵を掛けた。
と同時ぐらいにドアを叩く凄まじい音が響き渡る。
割った窓から腕が入ってきた。
「うわぁ!!」
オレは目を瞑って耳を押さえうずくまった。
「おい! うずくまってないで手伝え!」
西田は部屋にあった本棚を通用口前に移動させようとしていた。
オレも慌ててそれを手伝う。 しかし重くて思うように動かない。
怖さも手伝ってか力が入らないのだ。
なんとか少しずつ移動させ、もう少しで蓋できそうだったが入ってきた腕に引っ掛かってそれ以上進まない。
どんどんガラスが割れて、二本三本と入り込んでくる。
押しても押しても動かない。
「押さえてろよ!」
西田は部屋の奥にあったスチール棚の支柱で腕を殴り始めた。
「こなくそ! 引っ込め!」
何度も何度も肉を叩く音がする。
オレは吐きそうになりながらも必死で押した。 西田も必死だ。
なんとか腕も引っ込み通用口のフタができた。 しかしドアを叩く音は鳴り止まない。
本棚だけでは不安だったので机を積み重ね、 スチールラックを支え棒にして本棚が倒れないようにした。
このまま此所にいては危険と、もう一つ奥の部屋に移動した。


274 :非日常:2007/04/28(土) 15:28:56 ID:RYHzqRMV0
部屋を移動し息を潜めているとドアを叩く音は止んだ…。
ここは小さな事務所、保安室のような感じだ。 壁にはパトロール表や無線設備がある。
モニターも幾つかあり、出入り口の監視もできるようだ。
「川本…、大丈夫か?」
「あぁ、なんとか… ちょっと気持ち悪いけどな…」
オレは吐きそうだったが落ち着いたからか幾分マシになっていた。
「やばかったな あいつらどこから出てきたんだ…」
「これからどうする?」
「外の様子を確認した方がいいな」
西田は、そう言いながら立ち上がると監視モニターが動くか確認を始めた。
「電気は、生きてるみたいだから動くはずだけどな」
西田はいつも冷静だな。 高校・大学と一緒だったけどいつもクールだった。
こいつがいなかったらオレとっくに喰われてただろうな。
「おっ これかな?」
ぶん…。 次々とモニターに電源が入っていく。
「やばいな…」


275 :非日常:2007/04/28(土) 15:30:01 ID:RYHzqRMV0
西田が一つのモニターを見つめて呟いた。
「搬入口のカメラなんだけど… 集まってきてるな。 駐車場のカメラにもここに集まってきているのが映ってる。
もしかして… オレ達がここに居るの分かってるのかな…」
「え? どういう事だよ。 見てたって事か?」
「分からないけど、引き寄せられてる感じだぜ」
「さっきの奴らが呼んでるのか?」
「そうかもしれんな 奴らにとっちゃオレ達は餌だからな。 今は搬入口に集まっているようだな。
音に反応しているのかも。 静かにしてりゃ大丈夫かもな」
「車まで行けるか?」
正面入口のモニターには奴らは映っていない。
「正面入口にはまだ来ていないな。 しかし物資の補給ができないな」
エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マヂ? 「な! なに言ってんだよ! 囲まれたら終わりじゃんか!」
「静かに! まぁ焦るなよ。 とにかく売り場に移動だ。 めぼしいモノ集めよう」
西田は至って冷静に行動を開始した。 ライフルのセーフティを外し行動開始。
“売り場”と書かれたドアに耳をあて、物音の確認。 静かに素早く移動。 お互いサインを送り合う。
軍隊のようなサインではない、狩猟に出掛けたときに自然と二人で決めていたのだ。
売り場に到着…。


276 :非日常:2007/04/28(土) 15:33:16 ID:RYHzqRMV0
そこはホームセンターの端の売り場だった。 金物が並んでいる。 周囲を警戒した。
人影は見あたらない。 非常灯しか点いていないので店内は薄暗い。
キャンプ道具売り場へ移動。変わった様子はない。 ヘッドライトを装備。
キャンプに必要な道具を集めていく。カートに次々と物資を載せる。
ある程度準備が整ったので正面入口に荷物を一旦集めた。
その時…。

かちゃ…

オレは気のせいかと思ったが、
「… いま音がした…」
どうやら西田も聞いていたようだ。
「… どこだ?」
二人で聞き耳を立てる。

かちゃ…

また音がした。 割と近い。
サービスカウンター付近か? 二人はライフルを構えたまま音のする方へ近づく。
カウンターの中に何か見える! 陳列棚の奥になにかいる!
だが暗くてよく見えない。 オレは近くの棚にあった懐中電灯で照らしてみた。
!? 人だ!
奴らか!?
「こ… 殺さないで…」

今日はここまでです。
やっぱ、我流さんのは面白いですね。
続きが楽しみです♪


277 :本当にあった怖い名無し:2007/04/28(土) 20:53:39 ID:ngzXlD/9O


278 :通勤電車男:2007/04/29(日) 22:06:16 ID:kwlLnWKVO
我流様・非日常様、続編の投稿お疲れ様です!。
我流様、相変わらず濃厚な描写ですね。久しぶりに堪能させていただきました!。
車に乗るまでにも一悶着ありそうで楽しみです。
非日常様、やはり先客がいらした様で。どんな人か判りませんが
これからの篭城ライフに幸あれ\(^o^)/。
新鮮なお肉...あ〜いや、続編の投稿お待ちしております。
アリガトウゴザイマシタ...。

( ゚Д。)/"GWモツウキンシテオリマスー。エモノマッテマスー。ニククレーw。

279 :本当にあった怖い名無し:2007/04/29(日) 22:23:42 ID:Sk6MVXTrO
続編まだか?


280 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/30(月) 07:57:07 ID:2m6Rqcsj0
>>270
いや、もうごめんとしか言いようが

>>271
ありがとうございます。しかし自分ではぜんぜん満足いってません。
1人称は表現が難しいですね。お話、期待して待ってます!
>>272
間が空かないよう気をつけまっすm(__)m

>>276
非日常さんの作品、久々の閉鎖空間物で楽しませて頂いてます。続きまってます!

>>278
肉ですぜ、だんな↓


281 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/30(月) 07:57:54 ID:2m6Rqcsj0
4−1

「急げ急げ!!早く!!」
真奈美さんの手を引きながら、俺は叫んだ。そうすることで、1秒でも早く奴らから離れられるかのように。
バリケードは突破された。もう本当に、この家とはおさらばしなくちゃならない。
思い出はいくらでもあった。住み慣れた家を捨てなきゃならないっていうのは、思いのほか辛いものだ。
けど、そうしなきゃ死は避けられない。思い出に浸って座して死を待つなんて真似をするほど、俺は長く生きていないんでね。そんなのは願い下げだ。
扉は目の前だ。俺はそれを押し開けて、倒れこむようにガレージに突っ込んでいった。
「真奈美さんは車に乗って、でかい方!大村来い!」
「あ、はい!」
「オッケー、閉めていいぞ!」
俺たちに続いて大村が駆け込み、それと同時に扉を叩きつけるように閉めた。真奈美さんは車に乗ったな?
さて、こっからが問題だ。この扉、こっち側から鍵掛けられないんだよね…。どうするか…。


282 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/30(月) 07:58:46 ID:2m6Rqcsj0
つっかえ棒なんて大して役に立たないだろう。バリケードすらあのざまだったしな。
扉を閉める前に見たが、あいつらすごい数だった。外にいた奴らが一斉になだれ込んできたみたいだ。
くそっ、人んちを土足で踏み荒らしやがって!うちは和式だっつーの!靴ぐらい脱げ!
「おい三枝、鍵ねーのか鍵!?これじゃ逃げる前にやられるぞ!」
「わかってるよ、ちょっと待て。あ〜ちょっとそこ押さえといてくれ!これでなんとか!」
「ぅええ!?おい、押さえるッたって長くもたねーぞ?」
「大丈夫だ、ほんの20秒ほどだから!頼んだ!」
焦る大村に返事を返しながらも、俺は既に計画を実行に移していた。
母さんの軽自動車に乗り込みエンジンをかけ、助手席側を壁にこすらせつつバック。ミラ−が吹っ飛んだけど気にしてられん!


283 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/30(月) 07:59:33 ID:2m6Rqcsj0
ごめん母さん、いつか新しいの買って返すから。
「いくぞ大村!合図したらそこからダッシュでよけろ!」
我ながら無茶な注文だとは思うが、こいつならできると踏んでのことだ。頼んだぜ、大村。既に扉は向こう側から押され始めている。
「よし、3,2,1、ゴー!!」
合図と共に俺はアクセルを吹かし、壁沿いに車体をこすらせながら突っ込んだ。
大村は転げるようにして扉の前から退避。最後にはほんとに転んだ。マジですまん。
が、大村がその場から離れたと同時に、勢いよく扉が向こうから押し開けられた。ギリギリか?間に合え!!
ガツンとした衝撃が車体を通して伝わり、同時に俺はフルブレーキをかける。畜生、間に合った!


284 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/04/30(月) 08:01:28 ID:2m6Rqcsj0
フルブレーキの反動でベルトが食い込んで呼吸が苦しくなったが、かまってられるか。
扉は丁度車体後部で押さえられる形となって、奴らのそれ以上の進入を阻んでくれた。
ゾンビ共が扉を押しているせいか、軽自動車はぐらぐらとその車体を揺らした。
だけど、これでも1tはあるんだ。いくらあいつらが集団といっても、扉の向こう側から車を横転させることなんかできないだろ。
これで時間ができた。俺は車を降り、大村の方へ駆け寄った。
「よお、大丈夫か?悪かったな、無茶させて」
「大丈夫だ。大丈夫だけどな…二度とやりたくない」
憮然とした表情で、今回の立役者たる大村はそう吐き出した。俺だってそう何度もこんなことはやりたくないさ。
大村の手を引いて立ち上がらせ、背中を叩いて「わりぃ」と改めて言った。

こんなとこで。
GWといえども仕事。今週はゾンビWEEKとなるか・・・
ではノシ

285 :本当にあった怖い名無し:2007/04/30(月) 20:21:17 ID:ThKQAv0g0
作者さんも通勤電車男さんもスレジュウミンのみなさんも大好きだ。

ぞんびLOVE!

286 :通勤電車男:2007/04/30(月) 22:22:09 ID:Fm2JnHxUO
我流様、続編の投稿お疲れ様です!。
ニクウマー(*゚∀。)/゙♪。
「ごめん母さん、いつか〜」 あ"〜お母さんネタは何か泣けてしまいます。
外がこんな状況では無事は期待出来ませんし、再会出来ても車が買える世界ではなくなってそうですし(T_T)。
ともあれ大村君との見事な連携で車にはたどりつけましたね。
次はガレージ突破?...いや、お約束の「なかなかエンジンが始動しなくてゾンビがウボァー( ゚ρ。)/゙」か?!。
いずれにせよ続きが楽しみです。
>>285
キャ(*/Д\)
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

287 :本当にあった怖い名無し:2007/05/02(水) 11:49:30 ID:fJUHusuWO
おげろっ!!

288 :本当にあった怖い名無し:2007/05/04(金) 01:57:02 ID:EPSI5+0C0
保守

289 :本当にあった怖い名無し:2007/05/05(土) 23:42:18 ID:NaDxLeyvO
イエス

290 :本当にあった怖い名無し:2007/05/06(日) 10:37:18 ID:ZkbHg0AT0
どしゅ

291 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:02:23 ID:jkyuiOQ80
全員で父さんのRV車に乗り込み、俺は当然運転席、大村は助手席、真奈美さんは後部。荷物はトランクと、座席を倒した上においてある。
あとはここから出て行って、どこか安全な所をみつけて一旦避難したいところだけど、物事はそう順調には運ばないんだよなぁ。
「はぁ…」
「どうした?さっさとここから逃げたほうがいいんじゃないのか?」
俺が溜息をついていつまでも車を発進させようとしなかったから、大村が急かしてきた。
「ああ、そうなんだけど…ん〜俺さ、マニュアル車は運転できないんだよね…」
そう、最大の問題とはそれだ。オートマは運転できるが、マニュアルはやったことがないんだ。
「おまえ…それはないだろ…。じゃあなんでこっちに乗ったんだ…」
大村があきれるのも無理はない。運転できないのに乗っても仕様がないもんな。
だけど、俺は今後の事を考えれば絶対にRV車に乗るべきだと思った。
軽では3人乗ったら一気にスピードが落ちるし、ゾンビ共に群がられたらあっという間に立ち往生だろう。荷物も大して積めないし。
バスでさえひっくり返そうとするんだぜ、映画では。軽なんかただの棺桶にしか思えないね。


292 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:03:13 ID:jkyuiOQ80
それに燃料のこともある。幸いこいつはディーゼルだ。スタンドじゃあガソリンを求める奴らが多いだろうけど、軽油を求める奴は少ないだろう。
ガソリンが売り切れでもこっちは残っている可能性は高い。まあこの車は満タンだから、給油する必要は今のところなさそうだけどね。
「なるほど、ちゃんと考えてるんだな」
簡単に利点を教えると、大村は納得してくれた。
「ああ、それにここから出る時にあいつらを弾いていくにはこれくらいの図体が必要だろ?」
「えっ?!」
「まあそうだな。…運転できればな」
痛い所を突くね、大村君よ。ん、今真奈美さんがなんか…。
「何ですか真奈美さん?今『えっ』って言いましたよね?」
「い、いえ、何でもないです…。」
何だろう?凄く不安そうというか、嫌そうというかそんな感じだけど…。まあいいか。今はこっちも不安だらけですよ、ほんと。
「それで?どうするつもりだよ。まさか今から乗り方を調べるとか言うんじゃないだろうな?」
「まさか。一応運転方法は知ってるよ。父さんから何度か聞いているからな。実際に動かすのが初めてってだけだ、安心しろ」
「安心できません。本気で身の危険を感じております。過去最大級にな」
「奇遇だな、俺もだよ大村君」


293 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:04:28 ID:jkyuiOQ80
いつも通りの軽口、いつも通りのやり取り。これが日常だったらどんなに楽しかっただろう。
だけどもう俺たちは非日常に身を投じてしまった。日常なんてものはもう無いんだ。生き残るには普通の事をやっていたって駄目なんだよな。
もう腹はくくっている。コンビニのあの時から。
「よし、みんなシートベルトを締めてくれ。そろそろ行こう」
「はい…」
「たのむぞ、三枝。電柱に激突は勘弁な」
「分かってるよ。まずはエンジンだ」
クラッチを踏み込んで、同時にブレーキも踏む。左がクラッチだな、よし。エンジンキーを回すと、ドルンという音と共にエンジンが重々しく始動した。
「ここまではOKと…。問題はこっからだな」
たしか、ギアを入れた後はクラッチをゆっくり離しながらアクセルを踏む、だったな。どれどれ。
ギアを1速に入れ、クラッチを半分程浮かせてアクセルを吹かしたら、ギュキュッ!とタイヤがスリップする音が響いた。
車は一瞬だけ前に進み、ガックンと前のめりになってエンジンが停止した。


294 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:05:22 ID:jkyuiOQ80
「あれ?何でだ?」
「おいおい、まじでしっかりしてくれよ!びっくりしたじゃねーか!」
「ああ、悪い悪い。ん〜と、今のがエンストってやつか。結構衝撃があるな…。あ、サイドブレーキかかってた」
成る程、これじゃあ進まないか。気をつけよう。
「頼むぜ三枝…」
もう一度手順を最初から繰り返し、今度はゆっくりと前進することに成功した。次にバックを試す。うん、いい感じだ。いけそうだな。
ガレージの中ではギアの1速から2速への切り替えが出来ない。これはぶっつけで試すしかなさそうだ。切り替えもクラッチを踏んでやるんだったな。エンジンの回転数に気をつけろって言われたっけ。
まあ、なんとかなるだろう。扉にロックをかけ、いよいよ出発の時が来た。
「準備はいいな?今からシャッターを開ける。多分その音であいつらが集まってくるだろう。車にまとわりついてくるはずだけど、構わずにそのまま突っ切る。
何人かはその…轢いていく事になるから…見たくなかったら目を瞑っていてくれ。結構衝撃があるだろうから、しっかり掴まっていてくれたらいい」
真奈美さんにはショックだろう、女の子だし。大村だって気分を害するだろう。俺だって気が進まない。


295 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:06:23 ID:vfTmg9+g0
何しろまとわりつく元人間を何人も轢いていくのだから。俺は快楽殺人者なんかじゃないんだ。
せめて人以外の容姿だったら、まだ罪悪感も少なくてすんだのにな。蟹とか海老とか。
だけど、今更そんな事を考えても仕方がない。やらなきゃならない。
俺は大きく息を吐き出すと、意を決してシャッターの昇降ボタンを押し込んだ。
モーターを作動させながら、ガラガラとシャッターが上がっていく。
外は陽が昇り始めたのか、陽射しが徐々にガレージ内を明るくしていく。
シャッターが半分程開いたところで、外の景色が明らかになっていった。
屋内に大多数のゾンビが入り込んだとはいえ、やはりそこにはある程度の数のゾンビが徘徊していた。
既にこちらに気付いている。中にはシャッターを屈んで入り込んで来る奴もいる。
シャッターが上がりきるのを待つ時間がこんなに長く感じるのは初めてだ。
ガレージに二人入り込んできた。
まだ上がりきらない。
一人が車のフロントによじ登ってきた。もう一人は運転席に近づいてくる。
車内の全員が無言だった。こいつらの容姿を見たら、誰だってそうなるんじゃないだろうか。


296 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:07:23 ID:vfTmg9+g0
衣服はいたるところで裂け、その裂けた部分は肉がちぎられたように無くなっている。きっと食われたんだろう。当然血にまみれている。
フロントによじ登ってきている奴は、左手の指が親指以外無くなっていた。髪の毛も頭皮ごとごっそり無くなり、残っているのはほんの一部。
赤と白の地面に点々と黒い雑草が生えている、といった風情だった。
なんだこれ。なんなんだろう。不意に笑いが込み上げてくる。
そんな奴が血だらけの必死の形相で車をよじ登ってくる。何だよ。何を求めてる?あんたが欲しがってる物なんか、俺はやれないぜ?
クソッ、畜生畜生畜生!!!やってられるかこんなの!!!
運転席側の窓をもう一人にバンッと叩かれたのをきっかけに、俺はアクセルを吹かし、車を発進させた。
思いのほか踏み込みが強かったみたいだ。車は急加速し、ボンネットに乗ったゾンビは加速に耐え切れずにフロントガラスにぶつかってきた。
「うわあ!!」
大村の叫びが聞こえたが、運転に必死な俺はかまっている余裕がない。
と、そのゾンビが俺の視界を塞ぐように窓に覆い被さったせいで、ブレーキをかけざるを得なくなってしまった。
出発直後に壁に激突なんて、笑い話にもならない。
フルブレーキをかけて急停止。その反動で、ボンネットに乗っていたゾンビは転げながら車の前に落ちていった。


297 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/08(火) 00:08:16 ID:vfTmg9+g0
気を取り直して再スタートしようとアクセルを踏んだ。車が進まない?何で…。
計器を見ると、色々な表示が赤く点滅している。エンジンも止まっていた。なんだこれ!?どっか壊れたのか?
「どうした?まさか壊れたのか?!」
大村が焦って聞いてくる。
「ま…待ってくれ。ちょっと…」
落ち着け俺。こんなにタイミングよく車がイカれる訳がない。そうだ、さっきエンストした時、同じ表示になったような…。
だったら、最初から手順をやり直せばいい。焦るな、ゆっくりゆっくり……かかった!!
「いけるぞ!大丈夫だ!」
歓喜の声をあげて前方を見た俺の前に現れた光景は、10人以上はいるだろうゾンビの群れが真正面から迫ってくる様子だった。
「な…あ…」
家の方へ目をやり、さらに状況が切迫していることを悟った。屋内に侵入していた奴らが、再び路上に姿を現し始めたからだ。

ではノシ


298 :本当にあった怖い名無し:2007/05/08(火) 01:23:06 ID:zoL/u/d80
>我流

wktk wktk カチカチ カチカチ

うん、いいテンポです。
もう完全に三人ともあなたの分身と化してますね。

299 :298:2007/05/08(火) 21:28:28 ID:cvJ9Jo080
今になってなんですが我流さん、敬称忘れスマソ
ついでにスレ汚しスマソ >all

300 :通勤電車男:2007/05/09(水) 00:00:01 ID:1fmtTmgGO
我流様、続編の投稿お疲れ様です!。
いやーいつ読んでも緊張しますね脱出シーンというのは( ̄ー+ ̄)!!。
でもそんななかでも軽口を叩く事を忘れないこの二人はすごいなぁ〜。
やはり若い程状況に適応するのも早いって事か...、若いってイイナ(T_T)。
展開も緩急織り交ぜって感じで一気に読んでしまいました!。
読み終わると丁度下車駅に到着、う〜ん絶妙。お見事です(^_^;)!?。
GW中もお仕事だった様ですが、季節の変わり目ですし体調など崩されません様に。

続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

301 :本当にあった怖い名無し:2007/05/10(木) 22:43:29 ID:W3WJH+De0
保守客寄せ

302 :本当にあった怖い名無し:2007/05/12(土) 04:17:27 ID:mPmok1Lf0
保守

303 :本当にあった怖い名無し:2007/05/14(月) 16:48:23 ID:lSZOLIGiO
ホッシュさげ

304 :本当にあった怖い名無し:2007/05/15(火) 10:04:21 ID:GLIq3MtMO
なんかこのスレにとっても、我流さんが残された希望の星的存在になってきたw

生死不明の作者さんとの再開や、新たな作者さんとの出会いを信じて希望age!

305 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/05/15(火) 15:54:53 ID:qxjjVJLH0
>>276の続きです。

!? 人? 女性?
「人間か? 生きてるのか?」
西田も驚いた表情で問いかけた。
「生きてます… お願い… 殺さないで…」
「とりあえずゆっくり出てきて、何もする気はないから」
オレと西田は、同時に襲われないように少し距離をとった。
女性は、床を這うようにゆっくりカウンターから出てきた。
どうやらこのホームセンターの従業員のようだ。 エプロンに名札がついている。
「手を見えるところにだしてください。 危害を加える気はありません」
「なんでここに? いつからいるの? 怪我は?」
「…怪我はしてません。 …三日前からここにいます」
女性は怯えた表情だ。 がたがたと震えている。 そりゃそうか。
銃を構えた男二人に尋問されてるんだもんな。
「本当に怪我はないんですね?」
「…はい」
いまにも泣き出しそうだ。 信じるしかないか…。
オレ達は銃を下ろし、近くに展示してあった木炭の箱に腰掛けた。
「大丈夫ですよ。 本当になにもしませんから。 オレ達は食料と生活用品を仕入れに来ただけですから」
「俺達は一週間前に避難したんです。 こうなる事を予想してね」
女性は驚いた顔をした。
「… 一週間前? …避難令が出たのは三日前ですよ…」


306 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/05/15(火) 15:56:13 ID:qxjjVJLH0
西田はカリフォルニアでの出来事、お姉さんからの連絡の事を女性に教えた。
例の動画も見せた。
「ロスから上海に行く便が緊急着陸したでしょ。 あれに乗ってきたんだと思う」
女性は驚きを隠せない。
「…そんな事があったのですね。 テレビではそんな事言ってませんでした。
 病院が何者かに占拠されたってテレビでは言ってました。
 機動隊も出動したと言ってましたし。
 沢山の怪我人がでてたみたいでしたよ。
 次の日になるとあっちこっちで暴動が始まってました。
 自衛隊を出すか出さないか国会で揉めてるって言ってましたね」
「ラジオではどこの街も壊滅状態だって言ってたよ。 なぜ避難しなかったの?」
「深夜に避難命令でたみたいなんですけど… 飲み会があって家に帰ってないんです…」
「ここに居たの?」
「ええ… 元々飲み会の予定があったのですが、飲屋街に行けなくなってたので
 二階の休憩室でしようって事になったんです。
 私、酔っぱらってそのまま寝ちゃって… 皆は帰ったみたいなんですが…
 で、起きたらこの騒動で… 外には変な人がいるし、セキュリティ呼んでもこないし…
 電話も繋がらなくなって、テレビも映らなくなって…
 途方に暮れてたら倉庫の方で大きな音がしたんで隠れてたんです」
「で、銃を持ったオレ達がやってきたって訳か」
「はい…」女性は俯いてしまった。
「一人でずっと隠れてたんだ。 怖かったろうに」 オレはこんなところに一人でいたら発狂するだろうな、と思った。
「避難しなくて良かったんじゃね。 避難してたら喰われてるよ、きっと」 喰われるって…、西田君ちょっと…


307 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/05/15(火) 15:58:02 ID:qxjjVJLH0
「自己紹介がまだでしたね。 オレは川本、こいつは西田。 よろしく」
「私は、森です…」
西田がおいおいって顔をしている。 森さんは大分落ち着いてきたようだ。
「オレ達は出来るだけ早くここを脱出するつもりだけど、森さんはどうするの?」
どうするって… 「え?どうするって。連れて行ってやらないのか?」
「確認だよ確認。 無理に連れてはいけないだろう」
「察してやれよ。 一人ぼっちで此所に居たんだぞ。 逃げられるなら逃げたいに決まってるだろう。 だからお前彼女出来ないんだよ」
「お前だって彼女いないだろ!」
「… そうだけどな」
森さんは、オレ達のやりとりを見て苦笑いをしている。
「一緒にって… 訳にはいかないんですよね…」
一気に悲しそうな顔になってしまった。 オレも西田もこれには弱い。
「まぁ… その… なんだ… 一緒に行くって言うなら…」
「じゃ! 三人で逃げよ! 決定! そうと決まればとっとと逃げるべし!」
オレはここぞとばかりに一気に捲し立てた。
「待てよ! とりあえず準備だ! 一人増えるなら尚のことな」
西田は相変わらず冷静だな。 荷物を運ぶのが一人増えたから楽にはなるか。
森さん、わりと美人だし。(・∀・)ニヤニヤ
「? なにか付いてます?」
( ゚д゚)ハッ!
「いやなにも…」
「なにニヤニヤしてんだよ! 早く準備しろ!」
「そういうお前もニヤニヤしてんだろが!」
「んふふふ」


308 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/05/15(火) 16:01:35 ID:qxjjVJLH0
間あけてすいません。

読み返して修正を何度も繰り返していると思うように進まなくて…

では! (=゚ω゚)ノジャ、マタ!!

309 :通勤電車男:2007/05/15(火) 23:42:29 ID:64018RJbO
非日常様、続編の投稿お疲れ様です。
生存者の方はやはり若い女性でしたか ニヤニヤ(・∀・)。
一緒に行く事になってとてもはりきってますねいい意味で! ニヤニヤ(・∀・)。
これからはフラグの立て会いでしょうか?!。
ま、素敵なイベントフラグか死亡フラグかは立ってみないと判りませんが ニヤニヤ(・∀・)。


暑くなったり肌寒くなったりで大変ですが、体調など崩されません様に。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

310 :本当にあった怖い名無し:2007/05/16(水) 00:17:01 ID:8AKOgTg8O
非日常乙
他の作者も戻ってきて〜

311 :本当にあった怖い名無し:2007/05/16(水) 01:17:30 ID:wMFE4bUk0
>非日常さん

乙です
こちらの若い女性はあちらの人よりはわかりやすいキャラかなw
ま、チームが無事に脱出できますように

312 :本当にあった怖い名無し:2007/05/16(水) 11:09:47 ID:QAtlJVoGO
あちら?

313 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:34:10 ID:BO7dWzoc0
test

314 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:36:17 ID:BO7dWzoc0
あまり書いている時間がないのですが、
本日より少しずつ投稿をさせていただきます。
文才もありませんが、気長に読んでいただけると助かります。

315 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:39:31 ID:BO7dWzoc0
一人の青年が住み慣れた町をホームセンターの屋上から眺めていた。
青年の名は草壁 直孝(くさかべ なおたか)、都内の有名私大に通う22歳だ。
心なしか町を眺めるその表情は強張り、どこか遠くを見つめていた。
住み慣れた町を眺めるには、相応しくない表情。

「この町はもう死んだのか・・・それとも生き残りは、まだ他にもいるのか?」

直孝は心のうちでもう何度も繰り返した問いかけをする。
普通に生きていれば、こんな考えをする事もなかったのだが
そんな思考をめぐらせる原因が屋上から眺める町並みを覆っていた。

直孝が視線を向ける先には、ゆっくりと年老いた老人のように街中をふら付く多数の影があるのみだ。
他には人が動く姿もなければ走る車の影すら見えない。
わずか1ヶ月前までは、ホームセンターの前を通る国道は先を急ぐ車で一杯だった。
それが東京の外れとはいえ、中心地に近いこの街がまるで田舎のように静寂を保っている。

「頼む・・・生きていてくれ・・・」

心の底から絞るような声で呟く。
直孝が、このホームセンターに立て篭もったのは10日ほど前。
それまでは街中を車で逃げ回っていたが、ガス欠になり、ここに逃げ込んだのだ。
直孝の視線は、まだ街をふらつく影に向けられていた・・・。

316 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:43:16 ID:BO7dWzoc0
視線の先にあるふらつく影は、傍から見れば人間であった。
ただし、よく見れば、それが普通の人間ではない事に誰しもが気づくだろう。

定まらない空ろな視線と、生気を感じさせない表情。
ただゆっくりと街中を徘徊し続ける彼らは、顔が半分くずれたり
腹部から内臓をはみ出させているもの、下半身がなくはいずりまわるものなど
明らかに生きていくのが難しいと思われるのに平気で動いている。

もしかしたらその中にはあなたが見知った顔がいるかもしれない。

それもそのはずで、元々は彼らは生きていたのだ。
生きていたのに、死んだ後に蘇り、活動を再開する。
死んで蘇った後は人であって人ではないものに変貌を遂げる。
生者がいれば救いを求めるように群がり襲い、生者の血肉を貪るおぞましい存在にだ。

死ななくても、彼らに噛まれたりすれば、数時間後には彼らに変貌する。
そのルールからは誰も逃れる事は出来ない。
死んでから蘇り、人を襲う事から、奴らは有名な映画にちなんで『ゾンビ』と呼ばれた。

「どうしてこんな事になったんだ・・・・」

直孝は事件が発生した1ヶ月前に思いを巡らせていた。

時は1ヶ月前に遡る―。

317 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:46:00 ID:BO7dWzoc0
「何を考えているの?」
横から直孝の顔を亜佐美が愛くるしい表情で覗きこんだ。
「昨日が徹夜明けだったせいか、少し疲れたみたい」
電車の揺れが心地よくて、うとうとしていた事に気づかなかった。
「ちゃんと寝ないと・・・体が強くても無理は駄目だってば」
「ごめんごめん」
彼女の名前は上村 亜佐美(うえむら あさみ)。直孝と同じ大学に通う学生で学年も同じ。
2年ほど前から、直孝と恋人の関係になった。
同い年なのに、すぐに年上ぶるのが亜佐美の癖。
そんな部分も微笑ましいと思いながらも、少し世話焼きに呆れる時もある。

この日は直孝と亜佐美はネットでも評判だった最近流行りのアトラクションに出かけた帰り。
以前から亜佐美が行きたいと言うから、あまり人込みに
行くのは気が進まないけども、勢いに負けて朝早くから出かけたのだ。
表情を見ていると、久しぶりに遠出したのが楽しいらしくご機嫌な様子。
最近は卒業論文と大学に入学してから始めた総合格闘技のジム通いが忙しくて
ろくにデートも出来ないような状態だったから余計なのだろう。

「明日も時間取れるんだよね?」
「ジムも無いし、明日は家にきなよ。借りてたDVDを一緒に見ようよ」
「うん!確か『ゆれる』だっけ?オダギリ好きなんだよね」
元気良く答える亜佐美につられて、胸元まで伸ばした長い髪が揺れていた。

318 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:47:17 ID:BO7dWzoc0
「次は○○ー、○○ー。JRにお乗換えのお客様は3番線から・・・」
車内アナウンスが唐突に流れて、直孝の視線が電光掲示板に向けられる。
次の停車駅が直孝の最寄り駅で、その次の駅が亜佐美が利用する駅だった。
ブレーキ音が鳴り響くなか、ゆっくりと電車はスピードを落としてホームに入り込んだ。
次々に開いたドアから出る乗客を横目に、電車から居りながら直孝は亜佐美に言葉をかける。
「家に着いたらいつものようにメールをよこすこと」
「相変わらず直孝は心配性だよね。大丈夫だよ」
「亜佐美が住んでる辺りは、住宅街で人通りが少ないんだから・・」
「はいはい。わかりました〜」おどけたように笑いながら亜佐美が言う。

再び走り出す電車を見送った後に、改札を抜けて自宅へと向かう。
直孝が住む街は、東京都の外れにあり、
日本でも1,2を誇る東(あずま)製薬会社の研究所があるくらいで
ベットタウンとして住みやすい街だった。

自宅は商店街を抜けて、国道沿いに5分ほど歩いた住宅街の中にある。
山を切り崩して作られた住宅街は坂道が急勾配で少しきついが
国道を見下ろすように高台に立つマンションが直孝は好きだった。

都内では珍しい景色の見通しなどが気に入って、契約したのが4年ほど前。
亜佐美と知り合ったのも、このマンションに以前住んでいた
亜佐美の友達がきっかけだった事を考えれば、幸運のマンションとも言えた。

319 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/17(木) 00:49:01 ID:BO7dWzoc0
心なしか、今日は週末だと言うのに、商店街は人通りが少くて
国道沿いに歩きながら、住宅街に入ると、人通りが完全に無くなった。
道路には街灯に照らされるアスファルトと直孝の足音だけが延々と続く。
通りなれた道が今日はまるで、初めて通る道のように感じられた。
マンションの近くにあり、良く利用しているコンビニも明かりだけが無機質に外を照らしている。
店内には、大学でサークル仲間の大竹がバイトしているはずだが、その姿も見えなかった。

「なんだか少し気味悪いな・・・買い物をするつもりだったけど帰るか」

きびすを返して、そのままマンションへと向かう。

「ぐぅ・・・くちゃ・・ぶしゅ・・」

咀嚼音だけが、店内にかすかに響き渡る。
店長室では、バイトの大竹が何者かに喰われていた。
街中にヒグマやライオンなどの肉食獣がいるはずもない。
大竹をたべていたのは、そのコンビニのオーナーだった。
普段は温厚で、人柄の良さを表すふくよかな笑顔を見せていたオーナーが
空ろな視線を宙にさまよわせながら一心不乱に人を食べていた。

直孝は何も知らなかった、もっとも幸運な選択を知らずにしていた事に。

320 :本当にあった怖い名無し:2007/05/17(木) 15:13:09 ID:bWBcrv1y0
新人さん、投稿乙です。
引き込まれるような導入部ですね。
続きを期待しています。

321 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/05/17(木) 22:36:44 ID:YniTopYe0
海外に行った父さんと母さんが置いていった車がガレージに入ってる。鍵はあるし、どちらもATだから運転はできる。何度か乗せてもらったし。

ゾンビ18の209のレスです。
進行中の話では親父の車はMTになっております。大間違いですな。
やっちまった…orz

322 :本当にあった怖い名無し:2007/05/17(木) 23:20:24 ID:xBCa5nuR0
よくあることです

323 :通勤電車男:2007/05/18(金) 00:05:44 ID:L8t5jsj+O
新人様、新作の投稿お疲れ様です。
新人様、地獄と化した街を一人見下ろすというのはどんな気分なのでしょうか...(´・ω・)。
そんな状況になるまで一ヶ月。
となるとそれまでには戦ったり逃げ回ったりフラグが立ったりと色々あったんでしょうね。
電車の中でイチャイチャしてる主人公に軽く嫉妬しつつ(^_^;)、やはり通勤電車の中でwktkしちゃっております!。
我流様、ドンマイです( ^ω^)つ旦
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

324 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:09:37 ID:d9EHEAIC0
国道沿いを右折して、マンション手前にある坂道を登ろうとしたら、
ふらふらと国道沿いを歩く人影が見える。
酔っ払いなのだろうか、足取りが覚束ない様子でこちらに向かってくる。

「あ〜ぁ・・・あんなにふらふらしてたら車に轢かれるぞ」

ぼそりと呟くと、そのまま坂道を登り始めた直孝は明日のデートの事を考えていた。
(久しぶりに二日続けてデートするんだし、機嫌取らないと・・・)
最近は忙しいせいか亜佐美から、自分の事をどう思っているのか問われる事が多かった。
少し面倒と思う部分はあるけども、無駄な喧嘩をして怒らせるよりはよっぽどいい。

辿り着いたマンション前で暗証番号を入力してロックを解除すると、背後から足音が聞こえる。
後ろを振り返ると、先ほどの男が坂道を登ってくるところだった。
このマンションの住人であれば、ロックを解除したままにしておいてもいいのだけど
もし違うのであれば面倒だから、すぐにドアを潜り抜けて、ドアが閉まるのを確かめた。
エレベーターのボタンを押し、エレベーターが降下してくるのを眺めていると、
ガシャンと耳障りな騒音がホールに鳴り響いた。

あの男がロックを開けて欲しいのか、ロックのかかったドアをしきりに叩いている。

「開けて欲しいのか?酔っ払いはしょーがねーなー・・・・」

直孝がゆっくりとドアに近寄ると、その男の姿がはっきりと視界に入った。

「な・・・なんだぁ・・・」

325 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:16:01 ID:d9EHEAIC0
男の顔はまるで頭から血をかぶったように真っ赤だった。
さらに胸にはナイフが深く突き刺さっているのに、痛みを感じないかのように
ドアを延々と両手でゆっくりと叩き続けているのだ。
「だ、だ、大丈夫なんですか?」
恐怖と衝撃で思わずかけた声がかすれる。
「うぅぅぅ・・・・」
返ってきた返事は地獄の底から響くような唸り声だけだった。
「なんなんだよ・・」
直孝はホールのドアを開けるべきなのか迷っていた。
本来なら怪我人なのだから、すぐにでもドアを開けて救助するべきだった。
しかし、目の前にいる男は明らかに普通と様子が違う。
生きている人間に感じられる生気というか気配が感じられないのだ。

直孝が躊躇していると、背後からエレベーターの開く音が聞こえた。
「どうしたんだい?」
エレベーターから降りてきて声をかけたのは、
マンションの警備室に詰めている親父さんで
直孝も何度か言葉を交わしたことがある顔見知りの人だった。
「いや・・あのですね・・・」
「うわぁっ。血だらけじゃないか!僕が様子を見るから、きゅ、救急車を呼びなさい」
直孝の肩越しにドアを叩き続けるあれを見たらしく
親父さんは慌てた様子で、すぐにドアを開けに走った。


326 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:21:21 ID:d9EHEAIC0
「何をしているんだ。早くしなさい!」
親父さんの強い剣幕に何も言えずに、すぐに携帯を取り出して電話をかけた。
「はい。こちら川島総合病院です」
何があったのか、電話の対応に出た人の声があわただしかった。
「あのですね。怪我人がいまして・・」
ガシャーンとガラスの割れる音や、「やめろ!」などの声が
受話器の向こうから聞こえてくる。
何が起きたのかはわからないが、病院の方も騒がしい様子だった。
「すいません。よく聞こえないんですが・・」と話した時に
聞いた事もないような叫び声がホールに響いた。
「ぴぎゃぁぁぁぁぁっっっ!!」
目の前で信じられない光景が繰り広げられていた。
あの男が、親父さんの首筋にかぶりついていたのだ。
「やめろ!親父さんから離れろ!!」
直孝が声を荒げても、男は辞めようとしない。


327 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:25:19 ID:d9EHEAIC0
恐怖なのか男の行動を止めたいのに、足が震えて動けなかった。
「ぐぇぇぇぇっぇ」
感じた恐怖が限界点を超えたのか、
人間が人間を食べる光景に耐えられなくなったのか直孝はその場で、嘔吐した。
「ひゅー、ひゅー」と呼吸音だけが親父さんの口から漏れ続けて
やがて「ぐぅ」という唸り声と共に、親父さんは動かなくなった。
男は親父さんの体にかぶりついて美味しそうに咀嚼し続けている。
格闘技を習いプロを目指してみないかと言われたほどの肉体的強さも
未知の恐怖の前ではなんの役にも立ちそうに無かった。

ひとしきり嘔吐が済み顔を上げると、まだ男は食事中だった。
「やめろっ!!!」
もう親父さんは生きてはいないだろうが、これ以上、人としての
尊厳を傷付けられるような行為には我慢ならなかった。


328 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:27:57 ID:d9EHEAIC0
「うわぁぁぁぁぁっっっ!!!」
直孝は絶叫しながら男に向かって走ると、その勢いのまま顔を蹴り上げる。
直孝の蹴りを、まともに受けた男は体勢を崩して吹っ飛んだ。
その蹴りが聞いたのか、男はぴくりとも動かない。

うぅぅぅ・・・・・おぉぉぉ・・・・・

気味の悪い声が外から聞こえきたと思うと
マンションの外の道路からも、ふらつく影がこちらに向かっている。
「あれもそうなのか・・・くそっ・・・」
ふらつく脚に力をいれて、直孝はマンションの裏口へと向かった。
何が起きたのかはわからないが、人らしきものが人を襲って食べた。
その事実だけは目に入った。とりあえずここから逃げて助けを呼ぶべきだ。
裏口のドアを抜けてマンションの駐車場に出ると、ふらつく影が
直孝に気づいたのか、こちらに歩み寄ってくる。
財布から車の鍵を取り出し、普段は滅多に運転しない車のドアを開けて乗り込む。
携帯を取り出して、すぐにリダイヤルボタンを押す。
最後に通話をしたのは阿佐美だから、すぐに繋がるはずだ。
だが携帯は一向に繋がる気配はなく、液晶画面を見ると無常にも
「この地域は回線が混雑しています」と機械的なメッセージだけが表示されていた。
「くそっ!なんだよ、何が起きたんだよ。阿佐美・・・」
直孝は駅で別れたばかりの恋人の顔を脳裏に浮かべながら、
車を国道沿いに阿佐美の住む街へと走らせ始めた。


329 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/18(金) 00:30:40 ID:d9EHEAIC0
>通勤電車男さん

コメントを頂きありがとうございます。
何分にも初めて小説のようなものを書くので緊張してまして・・・・。
これは自分が夢でみた体験が元になってます。

出だしのホームセンター部分に辿り着くまで
色々なフラグが立つ予定ですので、気長に相手してやってください。

330 :本当にあった怖い名無し:2007/05/18(金) 00:59:59 ID:bdGZLry2O
良作乙

331 :◆TBESp/NjNk :2007/05/18(金) 16:45:35 ID:IZSMJIGo0
オレも投稿してもいいですか?つまらなきゃ止めますので、
言ってください^^;


1.破られた静寂

不意に目が覚めた。部屋は静寂で包まれている。外はまだ暗い。もう一眠り
しよう、そう思い寝返りを打って布団の暖かさに包まれる幸せを感じていた。
眠りに落ちようとしたその時、遠くで女性の叫び声が聞こえたような気が
した。こんな時間にうるせぇなぁ・・・そう思い構わず寝ようとしたが、
声の主は叫びながら段々と近づいてきて、大きな音を立てて転んだ気配が
した。窓開けて寝るんじゃなかった・・・後悔し、寝ぼけた頭で窓を閉めに
行こうかどうか悩んでいると、「嫌、嫌・・・来ないで、来ないでー!」
という叫び声が聞こえ、思わず目が覚めたオレは急いで身を起こし、外の
光景を見るために窓に近づいた。

マンションの8階から見える人というのは、かなり小さい。しかし、
電灯からの充分な明かりで、何が起こっているのかははっきり分かった。
水商売風なスーツを着た女性が道端に倒れこみながら、何かから必死に
逃げようともがいていた。怖い兄ちゃんにでも追いかけられてんのか?
そう思った瞬間、隣の家の影からゆっくりとした動きで何かが出てきた。
いや、明らかに人だ。若い男だった。しかし追いかけている割に動きが
遅すぎる。腕が垂れ下がり、どこか硬直したような歩き方で、逃げようと
思えば充分逃げられそうな速度だった。

332 :◆TBESp/NjNk :2007/05/18(金) 16:46:33 ID:IZSMJIGo0
ゾンビごっこでもしてんのか?そう思って女性の方に目をやると、
先程の位置から殆ど移動できてなかった。膝の辺りに微かながら
赤いものが見えたので、怪我でもしているんだろう。でも、
あんな風に怪我をするくらいふざけてやる遊びもあるはずがないし、
妙に納得できないまま警察に連絡してやろうか迷っていると、男が
ふらつきながら女性の前に立ち、急に覆いかぶさった。余りにも
予想出来ない行動に一瞬目を見張ったが、急いで携帯を探し、眼下に
広がる光景を見ながら、110を押そうとした瞬間、血飛沫が飛び散った。

「ぎゃー!痛い痛い!いたぁぁぁ・・・が、がががが・・・」何が起こって
いるのか理解できなかった。いや、目に映る光景はそれが何なのか分かる
のだが、これまで経験した中で余りにも起こりようも得ない出来事すぎて、
思考がストップしてしまったのだ。何も出来ず、その光景からも目を離せず
ただ立っていると、やがて女性が喰われ始めた・・・。


+++
長いし読みづらいし面白くなかったらごめんなさい><

333 :◆TBESp/NjNk :2007/05/18(金) 17:50:15 ID:IZSMJIGo0
止めろと言われないうちに書いちゃいます^^;


突然の騒ぎに周りの住民が気付き、向かいのタワーマンションに明かりが
ぽつぽつと灯り始め、ベランダに何人かがベランダから出てくる様子が見えた。
階下で何が起こっているのか理解した住民の女性一人が悲鳴を上げると、
辺りは堰を切ったように一気に騒がしくなった。喰われている最中、激しく痙攣
していた女性はしばらくするとぴくりともせず大人しくなった。

その内、2件左隣のコンビニ店員が外に出るのが見えた。店員は様子を見ようと
及び腰で例の2人に近づこうとした。覆い被さっていた若い男性はそれに気付き、
喰うのを止め、新しい獲物を見つけたかのように店員の方へ這った。
なんだよ・・・まるで本当にゾンビじゃねぇか・・・呆然とその場で立ち尽くして
いると、店員が店の中へ逃げ戻るのが見えた。人を喰う男も立ち上がり、
ゆっくりと、しかしながらあくまで店員を追いかけるようによたよたと歩いて
行くのが見え、建物の影に消えていった。

向かいのタワーマンションからも数人が出てきて、喰われた女性の様子を伺いに
近くに寄った。慌てたように携帯で電話を掛けようとする者、思わずその場で
吐く者、自宅へ逃げ帰る者、目に映る様子を只見ることしか出来ずにいると、
奇妙な違和感を覚えた。女性が動いたような気がしたのだ。

334 :本当にあった怖い名無し:2007/05/18(金) 22:50:50 ID:kBxiNxh80
止め・・・・るな、続けてくれ、wktk

新人さんも素晴らしい導入だ。強いて言うならもう少し気の利いたハンドルをw

335 :モトウ ◆Pq9gAbY4iI :2007/05/19(土) 05:21:23 ID:AKRnwfWq0
見回りの看護婦のせいで目が覚める
時計を見ると午前2時13分
「あー、この時間に目が覚めるとなかなか眠れないんだよなぁ」
汗も軽くかいているし、喉も乾いてるので1階ロビーの自販機へ向かう
シーンと静まり返った廊下を、エレベーターホールへ向かう
ボタンを押すと昼間とは違い直ぐにエレベーターはやって来た
チンっという音と共に扉が開いた

336 :モトウ ◆Pq9gAbY4iI :2007/05/19(土) 05:42:57 ID:AKRnwfWq0
エレベーターに乗ると、微かに線香の香がした
まぁ、ここは大きな総合病院だし
亡くなる人も結構居るだろうと勝手に納得しながら1階のボタンを押した
チン、1階に着き扉が開く
いつもなら開きッぱなしになる扉が直ぐに閉まり、地下1階に降りて行った
チン、地下で扉の開いた音が静かなロビーまで響く
一瞬ビクッとして歩くのを止め耳をすましてみる
すると、沢山の足音が聞こえて来た
でも少しおかしい感じがした
沢山居る感じだが、足音はやけに静かなのだ
ちょっと嫌な感じがするので、早々と自販機でジュースを買い
煙草を吸いに裏の玄関まで小走りで向かう
玄関の所に居る守衛さんに挨拶をして、ガラス戸を開けてもらい外の喫煙場所に出た

337 :モトウ ◆Pq9gAbY4iI :2007/05/19(土) 05:47:28 ID:AKRnwfWq0
読みにくい文章ですみません
内容も面白く無い感じがするので
止めます
スレ汚しすみませんROMってます

338 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:07:11 ID:PdWqnSIT0
新人です。
今日は自宅ではないので、トリップを付けるときに
使った文字が分からないので、単にコピペだけしました。

>>334

感想ありがとうございます。
もう少しそれっぽいハンドルを考えておきます・・・w

では投下します。

339 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:09:08 ID:PdWqnSIT0
国道を走りながら隣町へ向かうが、街中の様子は先ほどまでと一変していた。
すでに夜の12時近い時間だから、国道沿いを歩く人影は少ないが
国道で玉突き事故が起きていて、道路が事故車で完全に封鎖されていた。
「くそっ!」
直孝は悪態をつきながら、車をバックさせてわき道から抜けようとしたのだが
後ろから来た車に邪魔されて思うように動けない。
周囲に目をやると、ゆったりと歩くあの連中が、
少しずつ国道に集まってきている。
直孝は窓から首をだして、後部の車に呼びかける。
「すいません!前方で玉突き事故が起きてるみたいなので、車をバックさせてください」
だが数台がすでに後方で停車しているような状態では、
最後尾の車両まで声が届くはずも無かった。

340 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:11:00 ID:PdWqnSIT0
前方では事故車両が炎上を起こし始めていたが、
あの連中は停車している車両に近づいていく。
連中の1人が停車しているガルウィングを付けた車のドアを叩く。
「あ?なにすんだ、テメェ!!」
ドアを叩かれた事に怒りを覚えたのか、
髪を金髪にした男が車から降りて男の胸倉を掴む。
「人の車に何してんだ?あぁ!?」
ドアを叩いた男は何も答えずに、「うぅ・・」と唸る。
「ムカつくからやっちゃいなよ。そんな奴。キモイ」
車の助手席から、恐らくは男の恋人なのだろう。
幼い顔に派手なメイクをした若い女が男を煽るように言う。

その時だった。

341 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:14:04 ID:PdWqnSIT0
緩慢な動作で男が、金髪の男の腕を掴み、そのまま噛み付いたのだ。
「いっ、痛ぇ。何す・・・」金髪の男は噛んだ男を突き飛ばした。
「くそ・・腕を噛みやがった。コイツ」
突き飛ばされて倒れた男は何事もなかったように、ゆっくりと立ち上がる。
「ふざけやがって・・・」
男は怒りを露に暴力を振るおうとしたが、
背後から近づいていた別の女が男の首筋に貪りつく。
「やっ・・やめ・・こ、コノヤロウ・・・」
気が付くと周囲にいた青ざめた顔をした連中が次々と男にすがりつく。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!健志!」
女の悲鳴に気づいたのか、連中の1人が開いたドアから車内にもぐりこむ。
「こ、来ないでよ!!何よ。なんなのよ!アンタ誰なの!」
意味のない、恐怖で我を忘れた女の声だけがむなしく車内に響く。
女の絶叫が国道に響くまで時間はかからなかった。

342 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:15:04 ID:PdWqnSIT0
その頃すでに国道は地獄絵図と化していた。
どこからともなく現れた連中が事故車を中心に、
渋滞していた車に次々とすがりつき、人々を襲い始めていたのだ。
「や、やめろ。やめてくれぇぇぇぇぇっぇ」
「来るな、来るな、来ないでくれ」
「置いてかないでくれーっ」
静かな夜の街に、人々の絶叫だけが響き渡る。
その絶叫を聞きつけて、周辺の家から集まってきた野次馬たちがまた襲われる。
燃え盛る炎を見ながら、直孝は呆然としていた。

あのゆったりと歩く死人のような連中が、すでに100体ほど国道にはいた。
直孝の車にも、あの連中の1人が取りすがりボンネットによじ登ろうとしていた。
アクセルを思い切り踏み込み急発進させて、前の車に思い切りぶつける。
その衝撃でボンネットによじ登ろうとしていた奴は吹っ飛んで転げ落ちた。
そのままバックをして後方の車にもぶつけると車を脇に出すスペースが出来た。
右折させて歩道に乗り上げると、直孝はそのまま右折箇所まで車を走らせる。
そこを右折して、住宅街を抜けた後に橋を渡れば無事に隣町へ入れるはずだ。

343 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:16:05 ID:PdWqnSIT0
何が起きているのか、情報が欲しい。
直孝はラジオのスイッチを入れると、そこから流れるニュースに聞き入った。
ラジオからは、放送局のDJがニュースを淡々と読んでいた。

「東京都○○区○○町付近で過去に例を見ないほどの、大規模な暴動騒ぎが起きています。
死傷者が大量に発生しているようですが、現在のところ正確な数は不明です。
騒ぎを起こしている人々の目的は一切不明で、目撃者の中には死人が蘇ったと証言している人もいます。
また暴動騒ぎは地域が拡大していまして、近隣の住民の方は家の鍵を閉めて
外には出ないよう警視庁が注意を呼びかけています」

「死人が蘇るだって?そんなバカな・・・」

何が起きているのかは良く分からないが、ただ事じゃないのは分かってる。
近隣にも被害が拡大しているなら、亜佐美の身にも危険が迫っているのは確実だ。
通信がまったく出来ない現在の状態では、亜佐美の無事が確認できない。
ならばこの近辺から逃げるためにも、一刻も早く亜佐美の元へ向かいたかった。

344 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:17:00 ID:PdWqnSIT0
車を走らせながら、窓の外を見ると所々で生存者達が死者たちの朝食になっているのが見える。
それらを視界に入れるたびに、苦しそうな表情を直孝は浮かべた。
本来なら助けに行くべきなのだろうが、直孝には、その余裕はなかった。

住宅街も外れに差し掛かり、隣町との境目にある橋の直前に出た時に
負傷しているのか、片足を引きずりながら歩く男が目の前にいた。
直孝はスピードを徐々に落とし、男が歩く50mほど手前で車を停車させた。

車に気づいたのか、男がこちらを振り向く。
ヘッドライトに映し出された顔を見ると、大学で同学年の友人の今井だった。

「いま・・」

直孝は声をかけようとして、すぐに辞めた。
あの空ろな表情は奴らと一緒の表情だったからだ。
おまけに片腕が食われたのか喪失している。

345 :新人 ◇Ng6A1Plgf2:2007/05/19(土) 08:17:54 ID:PdWqnSIT0
直孝は気が狂いそうだった。
何が起きたのか分からないうちに、街は混乱に陥り
目の前で人が人を食う光景を見せ付けられ、知り合いが食われる所まで見ているのだ。
おまけに友人の今井も奴らの仲間入りをしてしまったらしい。
人の死を実感する事が少ない日本で、短期間に人の死を体験しすぎている。
22歳の直孝が発狂しないのが不思議なくらいだった。
まだ精神の均衡をぎりぎりで保てたのは守るべき人がいるから以外にない。

ふらふらとこちらに向かってくる今井を見定めて車を下がらせて停車させる。
あんな状態であれば生きている意味なんてないじゃないか。
どうせ今井も人を襲って食べるんだろ?ならば死なせてやった方が、今井のために決まってる。
充分に距離を取った上でアクセルを思い切り踏み込む。

「わぁぁぁぁぁっぁ!!」

誰に聞かせる事もなく、絶叫をあげながら車を発進させた。

車が今井に近づきヘッドライトに顔が映し出された瞬間に
直孝は思わずブレーキを踏んでハンドルを切っていた。
車は大きな音を立てて、急停車する。

「出来ない・・・俺にはできない・・・殺すなんて無理だ」

停車した車に奴らへと変わり果てた今井が近寄り、力なく片腕で窓を叩く。
直孝は哀れみを込めた何ともいえない表情で今井を見つめると、そのまま車を発車させた。

346 :本当にあった怖い名無し:2007/05/19(土) 08:30:59 ID:lkeqV1cNO
朝から乙

347 :本当にあった怖い名無し:2007/05/19(土) 22:12:42 ID:sUNonpPFO
( ゚,_J゚)b<サイコー

348 :本当にあった怖い名無し:2007/05/20(日) 02:13:09 ID:A7N3NHT2O


チラシ裏
喪失の用法ちがくね?

349 :◆TBESp/NjNk :2007/05/20(日) 18:13:20 ID:krCX/0BL0
遅筆すみません^^;


その知識のない者なら、気絶していたものが意識を取り戻したように思う
かもしれない。でも、映画で見たそれは、噛み付かれたり中途半端に喰われた
者は必ず死亡し、必ず生き返る。生き返った後は同じように人間の肉を求め、
頭を破壊されるまで彷徨い続けるのだ。
マジかよ、まさかホントに・・・そのまさかが本当に目の前で起こるなんて。
起き上がった女性は一番近くにいた眼鏡をかけた男性に襲い掛かろうとした。
周りにいた連中はそれを止めようともせず全員一斉にタワーマンションの中へ
逃げ帰っていったが、急に襲い掛かられ驚いた男性は足がもつれその場に
こけてしまった。
まずいぞ・・・オレはもっとはっきり見えるようにベランダに出た。男性は
こけた際に眼鏡を落としたしまったらしく、明らかに混乱しているようだった。
とりあえず早く逃げろよ!!だが男性はその場から立てない。立てずに頭を
左右に振って手足をばたつかせているだけだ。何やってんだ・・・喰われる
ぞ・・・喰われて死んでしまった女性は、倒れこめば喰いつけるだけの距離まで
詰めていた。今度は自分が喰うために。

350 :◆TBESp/NjNk :2007/05/20(日) 18:43:24 ID:krCX/0BL0
残念だが眼鏡を失くし我を失った男性は、捕食されようとしていた。そこかしこで
起こる女性の悲鳴や「逃げろー!」という男性のがなった声は、彼には届いて
いないようだった。もう駄目だ、全員がそう思った瞬間、視界の右端から黒い物体が
すごいスピードで2人の方向へ向かったのが見え、そのままゾンビ女に跳び蹴りを
食らわせた。
「何やってんだ、早く逃げろ!!」眼鏡を失くし混乱した男性の襟を掴み力任せに
引きずって男性の頬にビンタを食らわせた。「死にたくなけりゃ早く逃げろ!」
その声に我を取り戻したのか、男性はようやくタワーマンションの中に逃げ帰って
いった。全身黒ずくめで黒いキャップを被った男もそのまま来た方向とは
逆の方へ走りさっていった。跳び蹴りで吹っ飛んだゾンビ女は、眼鏡の男性を
追いかけ、よたよたした足取りでタワーマンションへ歩いていき、中へ消えて
いった。
「なんなのよ、これ・・・」不意に聞こえた声にオレは心臓が止まりそうに
なった。女性が隣のベランダから身を乗り出していた。オレの部屋は一番奥に
ある為、唯一のお隣さんだ。まぁ、名前も知らないが。無視して下を見続けて
いると、何が起こったのか説明しろと話しかけてきたその時、サイレンを
鳴らしながらパトカーが到着したのが見えた。警官2人が降りてきて、血溜りを
確認した後、コンビニの方へ駆けていった。


無駄に文が長くなってしまう^^;
もう一度構想練り直して書き直すか考え中です><

351 :本当にあった怖い名無し:2007/05/20(日) 20:01:52 ID:Y/Gc+Fb7O
保守

352 :通勤電車男:2007/05/20(日) 22:33:03 ID:3D1UiiQbO
新人様・暁様・モトウ様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
新人様、すごい投下ペースですね!。
展開も速く、それでいてゾンビ化した主人公の友人が出て来る辺りでは
濃厚な心の葛藤を挟んだりと、読み応え&緩急ありまくりで大興奮中です!!( ゚∀゚)=3。
暁様、悲鳴のようなものが聞こえ窓の外を見てみると人が喰われてた。
日常の拠り所である家の中から見る異常。ベッドから起きたら日常が壊れていた新丼の冒頭を彷彿とさせるスタートで、
電車内の座席はガラ空きなのに座る事も忘れて読んでしまいました(o^-')b。
モトウ様、書き進める内に乗ってくるかもしれませんし、お手隙な時にでもまた投稿していただけるとうれしいです!。

続編の投稿お待ちしております!。ありがとうございました!。

353 :ネタがないから再放送:2007/05/21(月) 02:30:35 ID:3552Jx8b0
面接官「特技はザラキとありますが?」
学生 「はい。ザラキです。」
面接官「ザラキとは何のことですか?」
学生 「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
学生 「はい。魔法です。敵の命を奪います。」
面接官「・・・で、そのザラキは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような、、、丁度良かった、今、当社はゾンビに囲まれてるとこです。」
学生 「え、でも、ゾンビには勝てませんよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「死んでる敵には効かないんですよ。」
面接官「ふざけないでください。すぐに表に出て呪文唱えなさい。勝ったら採用しますから。」
学生 「、、、、、、、、、、、、、、、、、m9(^Д^)ノシ  、ザ、ザ、、ザオリク!!」
ゾンビ「ぅ〜ん・・・あ、わ、私はいったい、、、 あなたが私を助けてくれたのですか?ありがと・」
学生「m9(^Д^)ノシ  ザラキッ!!」
ゾンビ「うぐぅ」
学生 「どうです。勝ちましたよ。」
面接官「一緒に死ねよ。」


354 :本当にあった怖い名無し:2007/05/21(月) 18:48:57 ID:qp86xKG0O
新たな新人さんたち三人も良いねえ!

ガルウイングではなく、GTウイングの事か?…なんてツマラナイ事を
俺は考えちゃいましたが、ガンガン書いちゃってください
期待してます

355 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:01:53 ID:jtlxRYsD0
>>354さん

あー。そうです。
すいません。車の知識に疎いもので間違えていたみたいです^^;

356 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:04:21 ID:jtlxRYsD0
「楽しかったぁ・・・」
バッグから自宅の鍵を取り出すと、誰に聞かせるわけでもなく呟いた。
亜佐美は感情の発露を求めるのか、自宅に1人でいる時は独り言を呟く癖があった。
それは大学入学をして、1人暮らしを始めてから身に付いた習慣だ。
慣れない土地で生活する寂しさを、慰めるすべを人はこうして覚えるのかもしれない。

形のいい顎に指を滑らせながら、亜佐美は今までの事を思い浮かべていた。

亜佐美は、身長こそ平均より少し高いだけだが、容姿は充分に美人の部類に入る方だった。
直孝と過ごす時間が減ってきてからは、他の男からの誘いも増えている。
友人からも別れて他に彼氏を作ればと進められた事もあったけど、すべて断ってきた。
性格的にそんな事が出来ないという事もあったけど、何よりも他の人に魅力を感じなかった。
遊ぶ事だけしかない同年代の学生と、未来の事に夢を馳せて
努力をする人間では比べようがなかったのだ。
そんな2人が惹かれあうのは必然だったのかもしれない。
付き合いを始めて数年が経つけども、直孝への安心感は増すばかりだった。

それでも会う時間が少なければ寂しいという感情が出てしまう。

357 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:05:09 ID:jtlxRYsD0
だからこそ、直孝が無理をして時間を空けてくれたのが嬉しかった。
玄関を閉めて鍵をかけると、靴を脱ぎながら明日のデートに思いを巡らせる。
明日の事を考えると自然に気持ちが高ぶってくるのが抑えられない。
直孝が二日続けて時間を空けてくれるなんて、何時以来だろう。

まるで初デートの時のように、クローゼットを開けて、明日の服を考える。
出来るだけ直孝の好みに合わせた服を着て喜ばせてあげたいと思う。
お気に入りのキャミソールを手に取りながら、洗濯物を取り込むのを忘れていたのを思い出した。
「ホント。忘れっぽいんだから・・」
2階の窓越しにベランダで、洗濯物が風で揺れているのが目に入る。
窓をあけてベランダに出ると、風が強いのかもうすぐ夏だというのに肌寒い。
かすかに体を震わせると、手際よく洗濯物をかごに取り込んだ。

マンション前のベランダから見下ろす通りには、人通りはなかった。
亜佐美の住むアパートは新興の住宅街にあり、
まだ家が建たずに空き地になっている土地も多い。
アパートは、独身者向けに造られた2階建4部屋ずつのアパートだ。

そのためか、夜は8時を過ぎると人通りも、この辺はだいぶ少なくなる。
普段と何も変わらない風景だが、異変はこの住宅街にも刻々と近づいていた。

358 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:07:47 ID:jtlxRYsD0
亜佐美がそれに気づいたのは、洗濯物を取り込み終わった時だった。
亜佐美のアパートから200mほど離れたマンションから、
ふらふらと歩く人影が次々に40〜50人ほど出てきたのだ。
その人影は特にどこへ向かうわけでもなく、ばらばらに散っていった。
こちらの方向に向かってくる人影もある。

「なんだろ?こんな時間に」

この時間に、この辺のマンションから、あんなに多くの人が一斉に出てくる事はない。
何か近くでイベントでもあるのだろうかと思ったけども、深く考える事もなく部屋に戻った。
軽くシャワーを浴びて、そのまま寝るつもりだったけど、その予定ははかなく崩れ去る。
唐突にインターホンから鳴らされた音が部屋に響く。

こんな時間に訪ねてくる人は直孝くらいしかいないけど
直孝とは駅で別れたばかりだから、部屋を訪ねてくるはずがない。
用心しながら、のぞき窓から外を覗くと部屋の前には、またあの男がいた。

その男は2週間くらい前に、左隣の部屋に越してきた桑野という30歳の男で
亜佐美を見かけてからは、無理に用事を作っては部屋を訪ねてくる男だった。
もちろん相手にした事もないし、いつも居留守を決め込んでいるのだけど
あまりにしつこいので、直孝に相談をしようと思っていたのだ。

「警察に通報しようかな・・。直孝を呼んでもいいんだけど・・・」

359 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:08:54 ID:jtlxRYsD0
少し考えた後に、携帯を取り出して通報しようと
電話を手にしたまま、覗き窓を覗いたときだった。
急にドアの前に居た男が、横から来た影に押し倒されたのだ。
――え?警察なの?まだ呼んでもいないのに?
ドアの外からは男の声だけが聞こえてくる。
「おっ、おい。なにすんだよ。辞めろよ」
男が除き窓から見えた影に、何か話しかけているようだった。

「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!・・・ぎゅふぅ」

唐突に響く断末魔。何が起きたのか、まったくわからない。
だけど、叫び声だけは亜佐美に耳にもはっきりと聞こえてきた。
ドアの向こう側で、何か大変な事が起きている。
それだけは亜佐美にも理解ができた。
急激に体が震えてくるのを抑える事も出来ずに、その場にぺたりと座り込む。
出来る事なら、この場で叫び声を挙げてしまいたかった。
それでも何かが喉にフタをさせたかのように、声を上げる事が出来なかった。

ぐしゅり・・ぺちゃ・・ぐちゅ・・・。

ドアの外が静かになってから、すぐに微かに音が聞こえてきた。

――嘘でしょ?あの人は死んだの?聞こえてる音はなに?

それは人が食事をしている時の音に非常によく似ていた。

――ありえない。そんなのありえるはずない。でも・・・それならあの音はなんなの?

360 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:12:56 ID:jtlxRYsD0
頭に浮かぶのは、日常でよくする光景。そう食事の光景だった。
震えて立ち上がらない足に力を入れて、そのままドアに背を預ける。
慌てて携帯を取り出して、110番をコールする。
「どうしました?」若い女性の声が電話に出る。
「家の前で隣の部屋の人が襲われたみたいなんです。早く・・早く来てください」声が震えるのを抑えられない。
「どんな様子ですか?襲った相手の顔はわかりますか?」
「わかりません。ドア越しに見たので、顔も性別も良く分からなかったんです」
「分かりました。すぐに付近を巡回中の向かわせます」
警察への電話が終わると、すぐに直孝の携帯に電話する。
「回線が大変混雑しております。おかけ直しください」
液晶画面には、この数分前に携帯を使用した直孝と同じメッセージが表示されていた。
「どうしてこんな時に・・・ばかっ!」繋がらない電話に苛立ちを覚える。
ふと外から無造作にドアが開けられる音がした。
「さっきの声はなんだよ」その声は向かいの部屋に住む男の声だった。

「ん?何してんだ。そこで・・・うわわわわわっ。あひっ・・あひぃ」

慌てて再びドアがバタンと力強く閉められる音がする。
向かいの部屋の男は、通路で起きていることを見てしまったのだろう。

361 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 00:17:11 ID:jtlxRYsD0
亜佐美は、震える体を抱きしめるように、自分で抱えると部屋に戻る。
携帯が繋がらないのなら家の電話で、直孝を呼べばいいと思ったのだ。
きっと誰かが警察を呼ぶはず。そんな風に亜佐美は思っていた。
あれだけの叫び声を聞いたなら、通報する人がいないとかありえないのだから。

亜佐美は、まだ知らない。

隣町から流入したゾンビ(広域通称名)が、町の中心地で混乱を巻き起こしている事を。

そして、直孝が危険を冒してこちらに向かっている事を。

362 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 01:10:09 ID:piJSraGC0
今までの話はちょっと保留でお願いします^^:新しくやります><


10/25 透 14:30
青年は街の中を彷徨っていた。車同士がぶつかったまま放置され、そこらじゅうに死体が転がり、
いたる所で火の手があがっている。まだ昼だというのに、火災による煙のせいで空は真っ黒に
染まっていた。彼が生まれ育った街は、もはや完全に死んでしまっていた。

誰でもいい、知人に会いたい。その一心であらゆる場所を回ってみたが、出会うのは病的に青白い
顔をし、泥酔したかのようによたよたと歩く人間たちだった。恐ろしいことに彼らは皆、死んで
いるのだ。死んだ人間が生き返り、生きている者を襲い、喰い殺す。殺された人間もまた生き返り、
生きている者の肉を求め生者を襲うようになる。ただ、彼らの動きはとても遅く、走れば容易に
逃げ切れた。透は、危険を承知で必死に知人を捜そうとしていた。とりあえず誰でもいいから
自分を知っている人を見つけたかった。見つけて自分のアイデンティティを確認したかった。むしろ
こんな状況にいる自分を否定したかったのかもしれない。だが、既にこの街では知人どころか、
生きている人間さえ見つからなくなってしまっていた。

363 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 01:19:18 ID:piJSraGC0
「やっぱりもう駄目なのか…」同行していた仲間のうちの一人が呟いた。
手嶋というその男は、この街で大工をやっていたが、自宅を死者どもに
襲われ命からがら逃げてきたという。家族はその際に全員殺されて
しまったらしかった。
「だからもう捜したって無駄じゃないのか?」吐き捨てるように言うこの男は
ミドというらしく、ヤスという男といつも一緒にいる。今回の捜索でもヤスが
ついてきていて、悪態をつくミドをなだめていた。
「リュウちゃん…」女性で只一人、捜索についてきたいと皆の反対を
無理矢理押し切りついてきた清水というこの女性は、逃げる途中ではぐれて
しまった子供を必死の形相で捜している。
「とりあえず食料をかき集めて一度戻ろう」死者たちが闊歩するこの街で、
逃げ回りながら行動できるのはせいぜい1時間がいいところだった。
それ以上は肉体的というより精神的に持ちそうにない。5人は荒れ果てた
コンビニの中の安全を確認すると、手早く飲料、缶詰、スナック菓子などの
食料を持参したリュックの中に詰めこみ、コンビニを出た。既に死者どもは
店の周りに集まりかけていたが、隙間をかいくぐりなんとか全員抜け出せた。

「しかし日毎に多くなってきてるな、その内こうやって出るのも無理に
なるだろう」走りながら手嶋が皆に聞こえるように少し大きな声で言う。
「その前にできる限り食料とか蓄えないと。13人が食べていくとすぐに
なくなっちゃうよ」とヤス。「おい透、今日もボウズで残念だったな。
ていうかもう俺たち以外生きちゃいねぇのはお前も分かってんだろ?」
ミドからの言葉に透は奥歯を噛み、拳を握りながら耐えた。その時だった。
「リュウちゃん!」子供の名前を叫びながら、清水がアジトとは違う
方向に走り去っていったのだ!

364 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 01:20:14 ID:piJSraGC0
「いけない!止めよう!」手嶋の声に呼応するように全員が清水を
追いかけた。「おい!本当に子供がいたのか!?」ミドが叫ぶ。
「子供の姿なんて見えなかったよ!清水さん止まって!」ヤスの
呼び止める声を無視したまま清水は止まろうとせず、交差点を右に
曲がっていった。食料などの荷物は殆ど男性が持っていたため、
身軽な清水になかなか追いつけず、かといってこれを置いていく
わけにはいかなかった。「ちょっと待てって!止まれよクソ女!」
イラついた声でミドが叫ぶ。彼らが交差点を曲がった時には清水との
距離はかなり離れていた。清水が突き当たった三叉路を左に
曲がったのが遠くで見えた数秒後、「ギャー!!」という絶叫が
辺りにこだました。

ここで待っていろと走る透たちを止め、清水を確認するために
手嶋が交差点まで出て左を向いた。それほど凄惨な状況なのか、
手嶋が思わず尻餅をつく。「おい!行くぞ!」ミドが合図し、3人は
手嶋の傍まで走る。「なんじゃこりゃ…」目の前には死者の大群が
こちらへと向かってきていた。すぐに逃げようと来た道を振り向いたが、
同じように数え切れないほどの大群が押し寄せようとしている。
声と走る音に気付いた死者どもがついてきていたのだった。
「仕方ない、こっちだ!」4人は清水が曲がった道と逆の方向へ
全速力で走った。その先にも多くの死者が待ち構えるように
ゆれているのが見えたが、そこしか生き延びる可能性は残されていないのだ。

365 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 01:23:11 ID:piJSraGC0
「うわっ!」突然車の陰から死者が飛び出てヤスとぶつかった。
「ヤス!」ミドは荷物を置きベルトに差した金槌を手に持ち、死者の
頭めがけ振り下ろした。ぐちゃっという音とともに死者が倒れこむ。
「早く行くぞ!」手嶋が叫ぶがヤスは足をくじいたようで立てない。
ミドはヤスの脇に頭を通し、引きずるように無理矢理連れて行こうとした。
「無理!俺無理だ!置いて逃げて!」かなり痛いのか、ヤスが
物凄い形相で叫ぶ。「馬鹿野郎!諦めんじゃねぇ!」透にはミドが
泣きながら叫んでいるように聞こえ、2人の方を見た。距離が離れ
だしていた。「まずいな」そう思いながら前を向くと、前方で倒れていた
死体が起き上がるのが見えた。「そいつに気をつけろ!起き上がって
くるぞ!」手嶋が叫ぶ。手嶋、透の順でその死者の脇を抜けたが、
残る2人が走り抜けようとした時、死者はヤスに倒れかかり、バランスを
崩したミドとヤスは派手に転げ回った。

手嶋と透は2人の救出するため反転したが、ヤスは気絶したのか
動かなかった。ミドもひざをかなりすりむいて皮がべろりとめくれていた。
「しっかりしろ!」手嶋がヤスの頬を叩くが反応がない。透は
起き上がろうとする死者の胸を足で押さえつけ、頭めがけ金槌を
何度も振り下ろした。血か脳みそかわからないものを撒き散らしながら
倒れこむ死者。手嶋を押しのけ必死でヤスを起こそうとするミド。
明らかに混乱している様子だった。そうした内にも死者の群れは
こちらへ向かってゆっくりと、しかし確実に距離を縮めている。

366 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 01:24:45 ID:piJSraGC0
「手嶋さん!」透の叫ぶ声に手嶋は。ミドをヤスから離そうとした。
「てめぇ!何しやがる!」「状況を見ろ!このままじゃ全滅だぞ!」
「うるせぇ!ヤスがあいつらにやられんだろうが!」「ヤス君は起きない!
よく聞け、ヤス君を背負って死者が包囲する中を突破できないだろう、
ヤス君には申し訳ないが、君はヤス君の分まで生きろ」「言ってることが
分かんねぇんだよ!ボケっ!」「いい加減にしろ!じゃあ君はこのまま
ヤス君とあいつらに喰われた方がいいと言うのか!全員は逃げきれんぞ!」
「じゃあお前らだけで逃げろよ!てめぇそれでも人間か!」
そう言われると、観念したかのように手嶋がミドから背を向けた。2人を
置いて逃げるのかと透が思った瞬間、手嶋はミドに体当たりし、素早く
ベルトから金槌を抜き、何度もヤスの頭を叩き砕いた。

透には一瞬何が起こったのか理解できなかった。まさか生きている
人間の頭をかち割るだなんて。「ヤス君は死んだ。俺が殺した。
もうここに留まる理由はないだろう、行こう」落ち着いた口調で
ミドに言葉を投げた後、手嶋は再び走り出した。「てめ…てめぇ!
ぶっ殺してやる!」怒りに我を忘れたミドが手嶋を追いかける。
透は少しだけヤスに目を向け、落ちていたリュックを担いですぐに
2人を追いかけていった。

367 :本当にあった怖い名無し:2007/05/22(火) 05:25:13 ID:eZi1zX4XO
ktkr

368 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 18:50:55 ID:piJSraGC0
ここまでで重大なミスをしたことに気づいてしまいましたが、スルーして
話を続けます^^;


10/25 手嶋 16:20
彼は、自分の手で愛する妻を殺した。愛する息子を殺した。愛する家族の
命を自らの手で奪ってしまった。

3日前、手嶋は自宅で家族と休日を満喫していた。暖かな日差しと爽やかな
風が部屋の中に入り込み、とてもいい気分で生後半年になる息子の雄一と
遊んでいた。この幸せがずっと続いて欲しい。いつも思う彼のささやかな
願いを葬り去ったのは、突然の涼子の悲鳴だった。雄一をソファに寝かせ、
洗濯物を干していた妻の下へ駆けつけるため庭へ出た彼の目に、涼子が
一人の男に壁際まで追い詰められている光景が飛び込んだ。
「どうした!?」涼子は体を震わせながら、化け物でも見るかのような
表情で男の顔に目が釘付けになっていた。「なんだお前は!」手嶋が
叫ぶが、男は無視してずりっずりっと足を引きずりながら涼子に近づこうと
している。「妻に近寄るんじゃない!」手嶋は男の肩を掴み、男の体を
こちらへ向けさせた。男の顔が見えた瞬間、彼はぎょっとした。男の左頬の
肉がえぐれて無くなっていたのだ。
男は手嶋の両肩を持ち首筋に噛み付こうとした。手嶋はありったけの力で
それを拒み、そのまま男を壁に押し付け右足で男の腹を蹴った。その
衝撃で男が崩れ落ちた隙に、手嶋は涼子の手を取り、家の中へ入り
急いで雨戸とドアの鍵を締めた。

369 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 18:52:46 ID:piJSraGC0
「大丈夫か?」心配そうに涼子の顔を覗き込む。涼子は俯き、酷く震えて
放心状態になっていた。「涼子!しっかりしろ!」手嶋に無理矢理顔を
上げられ、ようやく口を開いた。「せ、洗濯物干してたら急にあの人が後ろ
から私の両腕を掴んで…」涼子は消え入りそうな声で答えた。「怪我は
ないのか!?」「か、肩を噛まれた…」「それ以外は特に怪我して
ないんだな!?」大きく目を見開いたまま、涼子が何度も頷く。「そうか…
とりあえず良かった。おいで、治療しよう」手嶋は涼子に消毒液を塗り、
ガーゼを貼ってやった。幸い、傷は深くなかった。温かいお茶を飲ませて
やると、ようやく落ち着いたような顔を見せてくれた。それまでは慌てていた
のか気付かなかったが、先程の男がどん…どんと力なく雨戸を叩いている
ようだった。だが、しばらくするとその音も聞こえなくなった。

なんなんだ、全く…手嶋は110番に連絡しようと受話器を取ったが、何故か
何度掛けても繋がらない。IP電話…手嶋はIP電話が元々緊急通報できない
ことを思い出し、携帯で掛けようとしたが携帯の画面には「しばらくお待ち
ください」の文字が出るばかりで使い物にならなかった。涼子の携帯も同様
だった。全く状況が掴めない。そんな状況にイラつく彼の横で、逆に落ち着きを
取り戻した涼子が雄一を抱きしめていた。手嶋は荒々しく座り込み、テレビの
電源を入れた。画面にはいつもと変わらない番組が映し出されていたが、
しばらくすると突然画面が消えた。

「おい、ふざけんな!」手嶋はテレビの側面を叩いてみたが、やはりテレビの
電源は入らない。コンセントを確認してみたが、異常はなさそうだった。
「何が起こってるの?」心配そうに涼子が問いかける。「さぁ…全く
分からないな…」手嶋は喉を潤そうと冷蔵庫を開けたが、冷蔵庫の電源も
落ちていた。「停電…?」部屋の照明などのスイッチを入れても明かりは
つかない。どうやら先程テレビを見ている時に停電が起こったらしかった。


370 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 18:53:49 ID:piJSraGC0
普段から自宅にいる際も必ず全ての鍵を締めていたが、念のため全ての
鍵が締まっていることを確認し、外の様子を伺うため2階へ上がってみる
ことにした。寝室から外を見ると、向こうの電線の下で煙を出しながら人が
倒れているのが見えた。すると、どこからともなくぎこちない足取りで女性が
近寄っていき、倒れた人の前でしゃがみこんだ。安否を確認するのかと
思ったが、その女性は顔と顔を近づけたかと思うと、いきなり噛み付いた。
「え!?」手嶋は思わず目を見張ったが、次の行動に手嶋は絶句した。
女性が倒れた人の顔を喰いちぎったのだ。

その女性が倒れた人を喰う有様を唾を飲み込みながらしばらく見ていると、
やがて中年の男性が何事かと2人の傍に寄って行った。しかしそこで何が
起こっているのか理解すると、物凄い形相で奇声を上げながら走り去って
いった。女性はおもむろに立ち上がると、またぎこちない足取りで逃げた
男性を追い、やがて2人とも見えなくなった。

手嶋は自分が今見たことを真実だとはとても思えなかった。しかし、確かに
あそこで人が倒れ、今も血を流しているのが見える。とても涼子には言えない
と思った。彼は妻と息子のいるリビングへと向かい、できるだけ笑顔でいる
ように努めた。「何か分かった?」涼子が尋ねてきたが、手嶋は心配いらない
と言うのが精一杯だった。

371 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 18:56:13 ID:piJSraGC0
しかし時間が経つにつれ、涼子の様子がおかしくなった。激痛に顔をゆがめ、
物凄い量の汗をかき苦しみだしたのだ。手嶋は涼子を寝室へと連れていき、
ベッドに寝かせ冷タオルを額におく。月の光に照らされた涼子の顔は
真っ青になっていた。「大丈夫か?」手嶋は優しく聞いた。「雄一は…?」
「ベビーベッドに寝かせているから心配しなくていいよ」「そう…」
「噛まれたショックで熱が出ただけだよ、寝たら治るから何も考えないで
お休み」手嶋は涼子に優しく告げたが、うぐっと喉を詰まらせたような音を
出し、彼女はまぶたを痙攣させながら口から泡を吹き気絶した。

まずい、早く涼子を医者に見せなければ。そう思った彼は、外の様子を
見ようと窓に近づいた。道路には数人が不自然な動きで歩いているのが
見えたが、あの倒れ喰われた人はその場所から消えていた。
運ばれていったんだろうか。そう思った時だった。家のすぐ下を歩いていた
男の口元に赤いものがこびりついているのが見えたのだ。おまけにその男は
破れたYシャツの隙間から腸をぶら下げながら歩いている。「え!?」
手嶋は思わず声を上げてしまったが、何かを思い出したのか1階へ駆け
下りていった。

真っ暗な部屋の中で手探りで携帯を探し出し、慌てた様子で彼は携帯の
画面を見た。しかし、画面にはまだ「しばらくお待ちください」の文字が
消えずに居座っている。彼はそれまで出したことのないような声で吼えながら、
壁に向け携帯を投げつけた。「ちくしょう、ちくしょう…」あれだけ妻が
苦しんでいるのに何もできないなんて。彼は絶望に打ちひしがれ、その場に
崩れ、泣いた

372 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 18:58:24 ID:piJSraGC0
「泣いている場合じゃないだろ…」しばらく泣き続けた後、手嶋は自分に
言い聞かせるように呟き、涼子たちの元へと向かった。寝室のドアを開けた時、
涼子は雄一のベッドに覆い被さっていた。「涼子、大丈夫なのか?」手嶋が
涼子の肩に手を置きこっちを振り向かせると、涼子の口元は血で染まって
いた。「うわっ!」思わず腰を抜かし倒れた手嶋を力のない目で見つめながら、
涼子が襲いかかってきた。手嶋は横へ転がりながら素早く立ち上がり、涼子と
対峙した。「嘘だろ?嘘だと言ってくれよ!」手嶋も空しく、涼子は手嶋を
捕まえようと近づいてくる。涼子に両肩を掴まれた手嶋は、必死で涼子の胸を
押さえ、抵抗した。手を休めることのない涼子の攻撃に耐え切れなくなった
手嶋は、思わず涼子を蹴り倒してしまった。それでも立ち上がり、襲い
掛かってこようとする涼子。それを何度か避けていたが、溢れる涙で次第に
視界が悪くなってくる。もう何が起こってるのかさえ分からなくなってきそう
だった。

大きな口を開け、今度こそ喰らいつこうと涼子が襲い掛かかり、手嶋を押し
倒した。タンスに背中を思い切りぶつけた手嶋は、一瞬息が止まりそうに
なったが、涼子の首を掴み必死で喰われまいとした。しばらくその状態が
続いたが、涼子であり、涼子でなくなってしまった彼女の顔を見るのが辛く
なり顔を背けた彼の目に、タンスにぶつかった時に落ちてしまったのか、
置時計が映った。右手でそれをしっかり掴むと、手嶋は足で涼子を跳ね
飛ばし、涼子の脳天を何度も殴った。

373 :◆TBESp/NjNk :2007/05/22(火) 19:01:31 ID:piJSraGC0
静かになった部屋に、ひゅーひゅーという音が微かに響く。「雄一!」息子の
存在を思い出した手嶋は、急いでベビーベッドに駆け寄ったが、そこには
喉と腕を食い破られ、息も絶え絶えの雄一が涙を流し横たわっていた。
気が狂いそうになる彼をそれでも正気でいさせたのは、息子を楽にして
やらなければという思いだった。手嶋は涼子の遺体に布団を被せてやり、
1階へ降り工具箱から金槌を持って再び寝室へ戻った。雄一の頬に
泣きながらキスをした後、彼は息子の頭めがけ金槌を振り下ろした。

愛する妻に命を狙われ、愛する者たちをその手にかけた彼は今、死者で
支配された街の中を全速力で走り抜けていた。前方にいる奴らは思ったより
多くなく、これならなんとか街から脱出できそうだった。
「俺はこれ以上奴らの仲間を増やさない。絶対に…ちゃんとついてこいよ!」
振り向きながら呟く。その後ろからは、大きな悲しみを背負った男の確固たる
信念により親友の命を奪われたミドが、その意図を理解できるはずもなく
ただ怒り狂い、ただ明確な殺意を持って彼の命を奪うために追いかけて
くるのが見えた。


・・・長すぎですね、マジで^^; 文章も稚拙すぎて、何度も自分で首を
かしげてます><

374 :本当にあった怖い名無し:2007/05/22(火) 20:02:30 ID:DeljwH+RO
最近勢いがすごいね!

375 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 22:11:36 ID:4Y5m1fCC0
街は崩壊の一途を辿っていた。
生者は次々と襲われ、何が起きているのかわからないうちに仲間にされた。
誰もが死者が蘇るなどと言う事は想像もしない。
それはすべて『常識』という言葉が人々の魂にまで染み付いていたからだ。
警察も出動はしたが、暴動と伝えられた人の波に乗り込まれ、思うように動けなかった。

被害がますます拡大する中で、直孝は市街地を避け、亜佐美の家へ向かう。
市街地を避けるつもりはなかったのだが、道路が事故車などで封じられていたのだ。

――まるで死人・・・・いや・・映画で観たゾンビみたいだな・・あいつら。

直孝は、あの連中を映画に例えて「ゾンビ」と呼ぶ事にした。
車に乗った時は、恐怖で震えて覚束なかった運転も、だいぶ慣れてきていた。
人の神経は麻痺するのだろうか、先ほどまで感じていた恐怖はだいぶ薄れていた。
そのまま車を走らせると、両親と亜佐美の顔が脳裏に浮ぶ。
両親は、直孝の大学入学を機に、仕事でアメリカに渡っていた。
今回の事がどの程度の規模なのかはわからないが、アメリカは安全だろう。

――無事でいてくれ・・・。

376 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 22:12:18 ID:4Y5m1fCC0
亜佐美はもうマンションに帰宅している時間のはず。
ならば家にいるはずなのだが、もしかしたら騒ぎで外に出たかもしれない。
亜佐美の事が気がかりで、気持ちは焦る一方だった。
もしかしたら、それが恐怖を直孝の中から消し去っていたのだろうか。

目の前にあるマンションを右折して抜けると、亜佐美の住むアパートが見える。
マンションを抜けた時に、直孝の目に入ったものは、道路を徘徊するゾンビ達だった。
出来るだけゾンビを避けて車を走らせると、亜佐美のアパートの前を避けて
アパートの裏手にある道路に車を止める。

こちら側には、ゾンビは少なく裏口にある非常口からアパートに入れそうだった。
亜佐美が家にいるのが確認できれば、すぐに連れ出して、街から抜け出して
両親はいないが実家のある埼玉へと戻り、そこでしばらく過ごすつもりだった。
それが直孝の考えだした方法だった。

裏口から、非常階段を上がり、亜佐美の部屋がある2階フロアへと向かう。
急ぐ脚で階段を上がりきり、通路に出ると、生臭い臭いが鼻を突く。
目の前には、大量の血痕が水たまりを作っており、何かがここで起きた事を示唆していた。
それだけではなく、ちぎれた腕と書き出した内臓が転がっている。

377 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/22(火) 22:15:10 ID:4Y5m1fCC0
直孝は思わず口を右手で抑えると壁に寄りかかり、
込み上げてくる嘔吐感を必死にこらえた。
亜佐美の無事を確認するまでは、弱音を吐くわけには行かない。

だが、血だまりの向こうにある亜佐美の部屋のドアは開いたままになっていた。

「亜佐美!?」

血だまりを無視してドアの前にかけよると中を覗き込む。
そのまま部屋に飛び込むと、風呂場、トイレなどすべて確認をする。
部屋の中には、どこにも亜佐美らしき姿が確認できない。

「いない・・・どこに行ったんだ・・・」

部屋の中央にも、人に血痕と思われる血だまりがあった。
直孝の脳裏を嫌な予感が走り抜ける。亜佐美は無事ではないのかと。

――ありえない。亜佐美は無事なはずだ。きっと無事なはず・・・

必死に胸を持ち上げる不安を打ち消すと、部屋をそのまま出る。

「亜佐美を探さなきゃ・・・それが優先だ」

部屋を出ると、そのまま非常階段を駆け下り、車に乗り込む。
どこへ向かえばいいのか、亜佐美はどこへ消えたのか、何も分からない。
それでも、前へ進むしかない。今はそれだけしかないのだから。

378 :本当にあった怖い名無し:2007/05/22(火) 23:51:07 ID:7AKTLFXcO
毎日乙です

379 :通勤電車男:2007/05/23(水) 22:37:50 ID:DZpEiT6HO
ネタがないから〜様・新人様・暁様、新作&続編の投稿お疲れ様です。
ネタがないから〜様、ニフラムにしてあげて...orz。
新人様、あ゙〜亜佐美さんはどうなったんですか〜( ̄○ ̄;)!。
話の切り方がお上手なので当方は勝手に困っております亜佐美さんドコ〜((゚Д゚;= ゚Д゚;))?!。
暁様、潔くリセットされましたね。
新しいお話はいきなり切羽詰まった展開で目が離せなさそう!。
手嶋さんはなんだか「おやじさん」な香りがほんのりと(*^ω^)。
歳は判りませんがオッサンが活躍するお話が好きなもので、とてもwktkしております!。
凄まじい投稿ペースに驚きつつ、続編の投稿お待ちしております!。ありがとうございました!。

380 :◆TBESp/NjNk :2007/05/24(木) 09:50:44 ID:bNz5kbIc0
通勤電車男さま
今この状況でゾンビが出たら…ってよく妄想してしまうのですが、完全に
ご都合主義です。なので、自分で書きながらこれも大分そうなってるなぁと
思っています^^; 
始めの話はそのまま続けても良かったのですが、新しい話の方が自分の中で
膨らんでしまったため、そちらに切り替えました。でも、あの設定はどこかで
使うかもません。使わなかったら、ただの練習だったということでw

一方的な押し付けにならずに、読んでいただける方に少しでも想像できる余地が
生まれれば…と思い、人物設定は結構アバウトです。
そうやって書いてるうちに勝手に動き出してくれたら儲けもんですし^^
手嶋は子供が小さかったのでそこまで年齢を重ねていないかもしれませんが、
片足以上をおっさん領域に突っ込んでいるのは確実っぽいですw

ただ、この話の終わりが自分でも見えず、ちょっと恐れています。本当は一話
完結の短編を書きたいのですが…。広げた風呂敷がたためなくならないよう
頑張って書いていきますので、こちらも電車通勤男さまを含めた皆さまの感想や
批判をどしどしお待ちしております!ありがとうございました!

…あ、あと、手嶋の回で題名が16:30とありますが、時間的に有り得ないことに
気付きました(;´д`) 14:56に置き換えて読んでいただけると幸いです…。

381 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/26(土) 02:35:05 ID:gXo7WzIi0
街を車で当てもなくさまようが、どこにも亜佐美の姿は見つからなかった。
疲れた視線を窓の外に向けると、あちこちでゾンビに襲われる人々が目立つ。
あちこちで上がる炎と人々の断末魔が、まるで映画の中のような世界が
現実に起きている出来事なのだと直孝に突きつける。

事故や倒れた人々で、車すら思うように走らせる事ができずに道を迂回する事も多々あった。

時間が立つに連れて日中の日差しと失われた体力が直孝から集中力を徐々に奪っていく。
気が付いた時には、郊外にある河川敷近くまで車を走らせていた。
この付近は街の外れのため、さほど住宅も少なく人影もあまり見えない。
念のため、車を停車させて携帯を取り出すと、再び亜佐美の番号を呼び出してコールする。
鳴り響くコール音に思わず直孝は軽く手を握り締める。
「頼む。出てくれ・・・」
祈るような気持ちで、電話を鳴らし続けると唐突に誰かが電話に出る。
「もしもし?」
受話器の向こうから、聞こえてきたのは、見知らぬ男の声だった。

382 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/26(土) 02:42:02 ID:gXo7WzIi0
「誰ですか?」電話に出たのは誰なのかという疑念を抱きながら尋ねる。
「私は霧島勇次(きりしまゆうじ)と言います。この携帯に連絡があると言う事は、上村亜佐美さんの友人の方ですか?」
落ち着いた声で答えるその男は、声の調子から自分より年上の人間と思われた。
「草壁直孝と言います。亜佐美の・・・」話を続ける直孝の言葉を遮るように霧島は言う。
「なるほど。あなたが亜佐美さんの恋人ですね。お話は本人から伺ってます」
「!?」
「自分は亜佐美さんと逃げる途中で知り合いました。私以外にも3人の人間が一緒にいます。今は市内にある雑貨店ピルロに立て篭もってるんです」

「亜佐美は無事なんですね?怪我もしてないですか?」
「大丈夫ですよ。軽い擦り傷くらいはありますけど」
「・・・・・・・。」
言葉にならなかった。亜佐美が無事で居る事が嬉しさと安堵の気持ちが胸の中で混ざり合う。
雑貨店ピルロの場所を霧島より聞き出すと、車を発車させる。
亜佐美が無事で居る事で、ここまで張り詰めていた緊張感に緩みが生じたのだろうか。
河川敷付近を市内に向けて、車を走らせていたら、急に目の前に飛び出してきた影を
避けようとして、ハンドルを切り損ねてしまったのだ。

――しまった!!

383 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/26(土) 02:43:47 ID:gXo7WzIi0
右に切りすぎた車体は、そのまま縁石に乗り上げて車が瞬間的に宙に浮くのを体で感じる。
車は道路脇にある草むらへと、わずかな落下感と眩暈を意識しながら数回転がった後に停止。
直孝は急いで停止した車から転がり出ると、数メートル離れた場所で起き上がった。

この辺は廃棄物の投棄場所なのか、鉄材などが散乱している。

直孝は立ち上がると植えられた樹木に寄りかかり、荒れた呼吸を整える。
体に怪我はないようだが、車が横転している際に頭を打ったのか眩暈がする。
軽く舌打ちをしながら、道路へ出ようと足を進めようとした時だった。
背後から急に何かが直孝の服を掴んだのだ。
鼻腔をさす強烈な悪臭。それが腐臭と気がつく前に直孝は後ろを振り向いていた。
いつの間に近寄られたのか、そこには一体のゾンビが立っていた。
生前は若い女であった事を思わせる体型と服装をしているが
腐りかけている今はその面影は外見からは感じられない。

384 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/26(土) 02:44:36 ID:gXo7WzIi0
「うわぁっ!!」

思い切り体を振り、捕んでいた腕を振りほどくと、
つかみ掛かる腕を覚束ない足取りでかいくぐり、横転した車体を壁にして距離をとる。
道路のほうへと逃げようとして、直孝は人影が増えていることに気づいた。
いつの間にか河川敷沿いの道路には、ゾンビの姿があちこちで見え隠れしている。

「いつの間に、こんなに・・・・」絶望的な気持ちが胸を走る。

直孝に気づいたのか、ゆらゆらとゾンビがこちらへと進行方向を変えてくる。
背後を振り向くと、あの女ゾンビ以外にも複数のゾンビがゆらゆらと近づいてくる。

直孝は道路脇に放置されている廃棄物の上から、鉄パイプを握ると市内の方向へと走り出す。
――まだ死ねない。こんな所で死んでたまるか。


385 :本当にあった怖い名無し:2007/05/26(土) 03:33:25 ID:OTKD17eD0
そうだ、そんな所で死ぬんじゃない!進め!!

wktk

386 :新人 ◆Ng6A1Plgf2 :2007/05/26(土) 09:15:36 ID:gXo7WzIi0
>>385

感想を頂きありがとうございます。
多忙のため少し書くスピードが落ちましたが
徐々に書いていきますので、よろしくお願いいたします。

387 :本当にあった怖い名無し:2007/05/26(土) 14:59:24 ID:0JE9QWp30
なんかもうどれもありきたりだな。
どっかに逃げてなぜかそこに女が居て、自分(主人公)が頼りにされると。
どんな勇者様だよwwwww
書いてる奴はよっぽどリアルではダメ男なんだろうなwww

388 :本当にあった怖い名無し:2007/05/26(土) 17:30:45 ID:cXzcDevXO
>>387
じゃあ見るな
↓以下無視

389 :本当にあった怖い名無し:2007/05/26(土) 18:24:01 ID:wln4UR6cO
諸君、私はゾンビが好きだ。
諸君、私はゾンビが好きだ。
諸君、私はゾンビが大好きだ。

斧が好きだ
剣が好きだ
鎗が好きだ
チェインソーが好きだ
釘打機が好きだ
狩猟用散弾銃が好きだ
競技用ライフルが好きだ





続きは任せた

390 :本当にあった怖い名無し:2007/05/26(土) 23:28:54 ID:wln4UR6cO
>>387
上三行は同意
下一行はそうとは限らない

391 :本当にあった怖い名無し:2007/05/27(日) 02:10:56 ID:bJAGggAs0


392 :本当にあった怖い名無し:2007/05/27(日) 02:13:49 ID:KIm6/s0NO
>>389先生、チェインソーってなんですか?

393 :本当にあった怖い名無し:2007/05/27(日) 02:34:15 ID:lGGak315O
チェーンソー=チェインソー
じゃね?
チェーンガンとチェインガンと発音する人がいるように。

394 :ダリオ ◆O7LZYf7ocs :2007/05/27(日) 04:58:15 ID:OONQ9KMM0
こんにちわ、新人です(大嘘) 第一部完結以降めでたく昇進し、クソ忙しかったせいもあって何年ぶりかの参上です
もし私を覚えている人がいればこのスレ屈指の粘着神でしょう・・・
そして、トリップを忘れた・・・(2度目)これであってるのかな・・・ま、いいや・・・

少女の手には、その細い腕にはあまりにも似つかわしくない大型の銃が握られていた。
闇夜に照らし出される絶望の世界・・・ 少女はその世界を見据え、銃を構えた。
果たして、彼女達はこの地獄から生存できるのだろうか。

○暴れ牛のレイン【レイン・ファレイヤード<16歳>】 (トーラス・レイジングブル 8.375インチ 454カスール弾)
天性の才能を持つ者、略して天才。 知能、運動神経共に遥かに常人を逸している少女。 医者になるため病院で研修医をしていたところ、今回の騒動に巻き込まれる。
その才能は戦闘技術やサバイバル技術なものにまで精通してる。
しかし、その反動か感情がなく表情もない、まるで某新世紀ロボットアニメのヒロインのようなキャラ。
一応主人公だったが、今となってはどうしようか検討中。

○蛇使いのミリー【ミリー・シーカー<22歳>】(コルト・キングコブラ 2.5インチ + コルト・パイソン 4インチ 357マグナム)
数年前に発生した大規模学生テロの首謀者。 レインに並ぶ天才少女。 
だが、その能力を犯罪に使っていたせいか性格は大雑把でいい加減。 
ヘリの操縦技術があり、第一部ではそこそこ活躍の場があったが、作者としては思い入れが本当に少ない娘

○真紅の鷹パティー【パティー・チャリオン<18歳>】(ルガー・スーパーレッドホーク 9.5インチ 44マグナム)
金持ちのお嬢様。 おしとやかな振りしてるが毒舌で心はもろに歪んでいる、ドラマやマンガで多く見られるイヤな金持ちのお嬢様そのままの性格。
第1部では出番が最後の最後に数行だけだった不幸な娘。 
今回は活躍の場を与えてあげたいと思うのだが、正直この手のキャラは作者自身としても扱いが難しい。

これは、死者達のうごめく世界に生きる3人の少女の物語である。

395 :ダリオ ◆O7LZYf7ocs :2007/05/27(日) 05:01:06 ID:OONQ9KMM0
―第2部 プロローグ―

ここ数日、家に残してきた妻と息子の安否が気になり、なかなか寝付けない。 今日も軍の連中が救出してきた人間は3人だけだった。 
実際にはもう何人かいただろうが、連中もケガ人は収容できないと分かっているんだろう。
一度、ケガ人を救出してきたことがあったが・・・あの夜は惨劇だった。 あの時このクソ広い駐車場に響いた銃声と悲鳴は今でも耳にこびりついている。 
「おい、パティー! お前んとこ金持ちなんだろ? 実家から何か高級な食材でも持ってきてれよ、もうここのくそマズイ飯は食い飽きた。」
「ミリー、食べれるだけでもいいじゃない。 今はまだ配給があるからいいけど、多分そのうち・・・。」
「そうですゎミリーさん、少し落ち着きなさぃませ。 それにわたくしはこの『レーション』って結構好きですのょ。」
・・・コイツらのお気楽振りには嫌気がさしてくる。 今世界がどうなっているのか知っているだろ!
「なんだと、コラ! そのムカつく口調やめやがれ!!」
ミリーがコブラを抜いた、すかさずパティーも長ロングなレッドホークをミリーに突きつける。
「あん? なんだ、やるのかテメェ。」
「あら? 先に抜いたのはミリーさんではなくて?」
はぁ・・・俺は1つため息を吐く。
「おいおい、勘弁してくれよ。 お前ら、こんなことやってる場合じゃないだろ? 今のこの世界で命があるだけでもマシなんだ。 せっかくここまで生き残ってるんだから仲良くやっていこうぜ。」
するとミリーが左手でパイソンを抜いて、こともあろうに俺に向けてきた。
「はん、何言ってやがる。 あたしはね、こんなところにいなくてもやっていける自信あんだよ。 ただ、ここの方が少しだけ都合がいいってだけだ。 勘違いスンナよ、ドクター。」
「そぅですゎ、わたくしもこんな所さっさと出て、別荘のあるセントラルシティパークで優雅にお茶を満喫したいですゎ。」
「・・・ごちそうさま・・・。」
レインは食べ終わったレーションのプラ容器をゴミ箱に捨てて、さっさとテントに入っていった。 どこまで空気が読めないんだアイツは。
あ、紹介が遅れた。 俺はヒース・ティンサー。 病院で歯科医をやっていたが、今では3人娘の面倒を見る都合のいいオッサンだ、今回もよろしくな皆。

396 :本当にあった怖い名無し:2007/05/28(月) 06:24:28 ID:b/ZX873jO
>>392
暇つぶしなら他所でやっておいで、ぼ う や

397 :ダリオ ◆O7LZYf7ocs :2007/05/29(火) 03:29:16 ID:byPk4rEK0
霧の立ち込める闇の中からその2つの光が現れた。 血に飢えた獣の瞳のような、その鋭い光は低いエンジン音と共に姿を現した。
軍のジープ・・・そこに乗っているのはわずか2人。 出て行くときは6〜7人は乗っていただろう。 日に日に減っていく軍人、救助隊が自分達の身すら守れなくなってきたのだ。

 そして、現実を思い知る。 日々増えていく「あいつら」と日々減っていく「生きてる者」。 正義感だけではもう行動などできないのだと・・・ただ、気づくのが遅すぎた。
ここに非難してきた住民に応援を求める軍・・・もう生存者の捜索は諦めている、この募集は他のなにものでもない、自分達の命の呼びかけ。
そう、食料も発電機の油も底を尽きかけていた。 しかし、その声に応えたのはわずか6人だけであった。

大工のビリー、電気工事屋のサイ、そして・・・。
「はん、情けねぇな。 こんだけかよ、いい年してお前ら恥ずかしくねぇの?」
駐車場で、遠目に距離を置いた群衆に向かってミリーは吐き捨てるように声を荒げた。
「いい・・・ミリー、それ以上言うな。 仕方ないだろ。 この状況では・・・。」
レインがミリーの肩に手を掛け制止する。 チッと舌打ちをしてミリーはパティーに向き直る。

398 :ダリオ ◆O7LZYf7ocs :2007/05/29(火) 03:30:25 ID:byPk4rEK0
「んで、何だってお嬢様?」
「ですから、食料の多い場所からちまちま運んでるだけでゎラチがあきませんゎ。 いっそ、食料のある場所を占領してしまぇばぃぃと申しました。」
その言葉に呆れ顔の2人の男。
「おい、お嬢ちゃん。 金持ちの発想はやっぱこのオレには理解できねぇんだけどさ・・・
 一体どうやってそんなことするわけ? 多分、この基地にある弾丸の数よりも奴等の方が多いぜ。」
ビリーが肩をすくめてため息混じりに言う。
「頼むからまじめに考えてくれないかな? それに君達のその銃・・・とてもじゃないえけど多数相手に有利とは思えない。」
イヤミな口調でサイが続けた。
「それ以上に、君達のような女の子が撃てるものじゃないですよね? それ。」
少女達の持つ銃を1つ1つ見ていくビリーとサイ。 マグナムを吐き出すそれらは、慣れなければ男ですら肩を痛めるであろう大型の銃。
「いや・・・。 コイツを甘くみないことだな。」
それまで傍観していたヒースがそっと口を開く。 
「このお嬢様はどうだか知らないが、こいつ・・・レインの能力はこの目で見てきた。 信じられないと思うがやつらで埋め尽くされた病院から逃げ出せたのはコイツのおかげだ。
 あと、そこの生意気な彼女は・・・そうだな、覚えているか? あの学生テロ事件。 あの時の主犯、ミリー・シーカーだ。」
「一言余計だ。」
ミリーがつぶやき、ヒースの腰を小突いた。
「まぁ、わたくしに策がありましてょ。 後ほどごゆっくりご覧に入れますゎ。」

軍の班長が6人を呼んだ、分けられたパーティーは2つ。 
Aチームはレインとパティーとサイ、Bチームはミリーとヒースとビリー、そしてそれぞれに軍人が4人ついて7人パーティーが2班出来上がった。
「Aチームは食糧とガソリン確保の為にセントラルシティの大通りへ向かう。 Bチームはまず大通りの閉鎖し、そのまま南のD地区の調査。 OK?」
「いえっさ。」
ミリーが班長にウィンクしながら、フザけた敬礼をする。
「ふん、死ぬんじぇねぇぞ。」
それぞれが車に乗り込む・・・そして、ゲートが開かれた。

399 :元駄文投下犯 ◆tl2Efoj.Y2 :2007/05/30(水) 01:38:36 ID:2eJaIcNT0
いつの間に復活してたんだ(ずっと続いてました?もしかして)。
長すぎるブランクのせいで右も左もわからない状態だけど、
まこしろさんがいてホッとした。通勤電車さんも。

400 :本当にあった怖い名無し:2007/05/30(水) 18:31:13 ID:c5+Isl7I0
小説投下する人は、平均してどれくらいの小説レスを投下しるの?

401 :本当にあった怖い名無し:2007/05/30(水) 18:48:15 ID:rECEwvCQ0
>>398
>いえっさ。

エル・カザドキタコレ

402 :本当にあった怖い名無し:2007/05/30(水) 21:19:40 ID:HruX9bpq0
5〜10

403 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 00:58:13 ID:Xyu28PlS0
朝から降っている雨は
僕らが首都高芝浦入口近くで
車を降りたときもまだ続いていた。
六月の夏へと変わる世界を優しく濡らす雨だ。
町並みは灰色に染まり遠く霞んだ
レインボーブリッジの一部が薄暗いビルの間から見える。
荷物をトランクから出し検問所まで
運ぶのを手伝うかという運転手の
申し出を断ると僕は妹ともう一度辺りを
見回してから並んで坂を上り始めた。

世界に一斉にゾンビに支配される前は
この道は首都高と言って都内から空港や
横浜方面への道路に使われていたが
空港の周りにバリケードがゾンビの進入や
ホームレス(それはかつての善良な市民だ)
からの危害を避けるために張られると
空港へのアクセスはこの首都高だけになった。

404 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 01:07:00 ID:Xyu28PlS0
乗り捨てられた車の多くは高速上にそのまま
放置されていたために、僕らの乗った車も高速へは乗り入れることが出来ず
空港へ向かう人間の多くは最初の検問所がある
芝浦入口から歩いて高速を空港に向かって歩くことになっていた。

両手に持った重い荷物と
アスファルトに残る油と雨で足を取られそうになりながら
坂を上りはじめると妹を見ると不安そうな顔をしている。

――だいじょうぶさ

いままで生きたこの町にはもう戻ることは出来ない。
これからの生活への不安。
この町に別れを告げ新しい場所で初めから
生活するの選択が正しかったんだろうかと言う思い。
そんないろいろなものが妹の顔を曇らせているんだろう。

でももう、何も思い残すことは無いはずだった。
もうここに残っていても未来は見えないはずだった。

細かい雨の先に銃を持った検問所の政府の兵士が
黒い影になって現れた。検問所だ。




405 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 01:28:21 ID:o7PGNN4r0
「この先にもうひとつ検問所がある。
その後は空港まで何も無いから安心しなさい。
それからこれを…」

IDチェックとチケットを確認した兵士はそう言って
アンテナのついた機械を渡した。

「無線機だよ。何かあったらすぐそれで連絡するように。
空港に着いたらそれを返せばいい。警護の代わりだ。
それから、あんた達、雨具は持ってないのかい?
空港までは二、三時間はかかるだろう。
荷物も体もびしょぬれになってしまう。
風邪をひいたら飛行機には乗れないかもしれないのは
分かってるよね」

僕がバックを持ち上げ雨具を持っていることを
説明するともうひとつ大事なことを妹が代わりに聞いてくれた。


406 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 01:32:10 ID:o7PGNN4r0
「あの。犬は飛行機に乗せても大丈夫なんですよね?
チケットを発行してもらうときは、OKとのことだったし
家に置いていくわけにもいかなかったし」

「規則が変わってなければOKのはずだ。しかし
検疫を受けて駄目な可能性もあるがね」

兵士は鎖につながれた僕らの雑種の犬の
そばに腰を下ろすと首を撫でてやった。
犬は心無い人によって密漁され闇市場で
貴重な蛋白源として食用にされることが
多かったし、何より僕ら自身がたべるものが少ない
この世界で犬にやれる食べ物など無かったので
野生に帰った、多くの犬は餓死してしまっていた。
犬や猫などの家畜や大きな動物は
ゾンビになるとこは無かったが
人間と同様、めったに見かけることが
なくなっていたので兵士は犬が可愛いらしかった。

「さあ、ここでの検査は以上だ。
気をつけていきなさい」

兵士は立ち上がり服についた雨粒をはらった。

407 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 01:42:34 ID:66eVKZhv0
検問所を抜けると東京湾に
かかるレインボーブリッジの全景が目の前に現れた。
雨に濡れるそれは美しかった。
それは、ここに別れを告げる象徴として
さよならを言っているようにも見える。
僕らの町、懐かしい思い出。

妹としばらくその姿を見つめた後
また空港に向かって歩き始めた。フライトは
来週だったから急ぐ必要は無かったが
不測の事態に巻き込まれる可能性もある。
ホームレスが高速に入り込みチケットを奪うと
いうことも聞いていたので無駄な時間を過ごすことは
良いことではないし、もう十分ここでの日々の気持ちは吹っ切れていたはずだった。
しかし、もう戻ることはないという思いが胸に浮かぶたび
熱い思いがやってきて感傷的になるのは当然だった。

408 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 01:56:22 ID:66eVKZhv0
第二の検問所を同じようにID、チケットの
検査をすませ空港が近づいてくると
雨煙る町の彼方に小火の煙が上っているのが見える。
ここはホームレスの居住者が多い地区なんだろう。
彼らの行き場所の無い思いは意味の無い
破壊に繋がり捨てられたビルやガソリンスタンドに
火をつけ欲求を満たしていた。
その燻った火の匂いは雨と混じりここまで
やってくる。僕は自身の置かれた幸福な立場を
うれしく思うと同時にやりきれない思いに苛まれた。

僕らなど裕福な人間は安全な場所に
飛行機でいける。けれどもいつの時代も
貧乏な人間は、差別されただただ日々の日常を
どう生きのびるかで精一杯だ。
あの煙の中には、そんなホームレスの
悲しみがあるような気がした。
もちろん僕がどう思ったところで、どうなるわけでもないし
自分を捨ててホームレスの世界に飛び込むなんて
馬鹿げていたし意味の無いことだった。
そんな自分の弱さ、どうにもならないエゴに
負けそうになる。
雨は降り続いている。雨は涙を隠してくれるように
思えたが涙は出なかった。涙を流すことは
ホームレスに失礼と思ったせいかもしれない。
泣ければ楽になる。それはよくわかっていた。


409 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 02:11:56 ID:66eVKZhv0
乗り捨てられた車が密集する場所が
続く場所はもう二時間も歩いて来た体には
骨だった。滑る車のボンネットに乗り妹に手を貸すと
妹の手がひどく冷たかった。弱弱しく
細いその手を引っ張ると妹は呻き声を上げながら
やっとボンネットに上がり清流にかかる岩を飛び越える
ように先を急いだ。ドライバーの多くはゾンビになる前に
白骨化して虚空の目を空に向けて見つめていた。
それ自体はもう珍しいことじゃない。
普段の生活でも見かけることがあったが
僕ら裕福な人間が集まる地下のセントラルでは
大掛かりな清掃が何度も行われたので
あまり見かけることは無かった。

長い車列の間には運転席を開けたまま路上に転がっている人間もいた。
周辺の何十台の車も
こげていたので事故により車ごと燃え上がったのだろう。
黒くフレームだけを残した車体。
そこを抜けると空港への出口が見えた。

410 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 02:31:59 ID:66eVKZhv0
最後の検問所で無線機を返し
疲れと心労で椅子に座り込んだ僕らに
兵士の一人がお茶を持ってきた。

「途中で何も無かったかい?」

僕が首を振ると満足そうに肯き兵士は
仲間達との会話に戻った。
この検問所には何十人もの兵士がいて
万が一の暴動の際にはここが最前線になるとの
ことだったが今は検問所には暇そうな
時間をもてあました兵士が将棋やトランプをしている。

「まあ、何年も暴動なんて起こってないけどね」

兵士はそう言う。旧自衛隊の生き残りの
兵士達は豊富な軍事力を盾に立ち向かうホームレス達を
躊躇なく殺しているとのことだった。ゾンビが発生して
一年ぐらいはそんな反抗するホームレスも
いたそうだがそんな兵士達の力の差に無力を感じやがて
反抗するものはいなかった。
僕はどのくらいの人間が兵士になっているか
わからなかったが政府は安定した武力で
世界に歪んだ秩序をもたらしていた。
そして僕らもその秩序の恩恵を受けている側の
人間だ。非難を言うことなど出来なかった。
ただ黙って熱いお茶を飲むだけだった。
検問所の窓の外は雨で曇っている。
しかしここは温かだった。意味の無い正義感は捨てろ。
僕は何度も思ったことをまた思い浮かべた。

411 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 02:40:50 ID:66eVKZhv0
空港でまず初めにすることは検疫だ。
これから僕らがフライトで行く世界はただひとつであろう
暖かな海にゾンビから隔離された大きな島々。
そこにゾンビウイルスを持ち込むわけには
行かないので採血をしウイルスの陽性陰性検査をする。
もちろんゾンビウイルスだけじゃない。
エイズも破傷風も風疹も何十と言うウイルスに対する
検査をしやっと搭乗が許可される。
そのために最低でも5日以上、空港に留まらなくては
ならない。僕らは閑散とした広大な空港内の医院に向かった。

412 :本当にあった怖い名無し:2007/05/31(木) 03:01:43 ID:66eVKZhv0
「お兄ちゃん、ちょっと休んでいい?」

僕が兵士に聞いたターミナル外れの医院が
開くのが夕方からだと分かりまだ十分な
時間があったので僕らは誰もいないベンチに腰を下ろし
気持ちを落ち着けた。

「気分が悪いかい?レストランに行こうか?」

「何でもないの。ここでいい」

妹は目を閉じ椅子にもたれ掛った。
僕も疲れた。疲労が波のように体を満たすのを感じる。
時計を見ると正午を越えたばかりだった。
ターミナルの中は時折動く人の姿が見えるだけだ。
世界がゾンビに支配される前世界とは違い
空港からは週に二便しかフライトは無いから
当たり前のことだ。フライトの便は
僕らが行く先とロンドン行きだけだった。

イギリスも島国なのでヨーロッパの大都市の中では秩序が
保たれているということだった。パリやマドリッド、フランクフルトは
全滅で探査に行く人間ももういなかった。
たぶん日本より酷いのだろう。僕は一度だけ幼い頃
旅行に連れて行ってもらったヨーロッパを思い出した。
ユーラシア大陸。地続きの場所では
安住の場所はどこにあるのだろう?



413 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 05:24:33 ID:GRlF+rC30
真一はこれまでに起きた様々なことを
思いだしながら父の形見のペンダントを
握り締めた。遺伝子学者だった父。
ゾンビウイルスの研究をしていたが
バイオハザードによってゾンビになり
殺されてしまった。いや、確認したわけではない
軍によってそう聞かせれただけだ。

父は最後に帰ってきた日に僕にペンダントを渡した。
「真一。もしものことがあったら
これを私だと思って大切に身につけていて欲しい」
四角い金属製のペンダントの中には昔母が生きていたころ
父と母、僕と妹で撮った一枚の写真が切り抜かれ入っていた。
父はこうなることを知っていたかのように
あの日、これを渡すと死んでしまったのだ。


414 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 05:27:10 ID:GRlF+rC30
僕らの居住地の地下鉄の駅に併設された
地下商店街のセントラルと呼ばれる、今では
高級な居住区に兵士がやってきて
父の死を告げた。仲間の研究員達も殺されたということだった。
いつも顔を合わす研究員の家族達は
目を閉じ涙すると何も言わず遺品を受け取っていた。
いつかはこういう日が来るのを分かったいたかのように。

兵士は僕と妹に特別に島行きのチケットを渡した。
僕らに特別な待遇をするのは
父はゾンビの研究の第一人者で他の研究員達は
細菌・遺伝学の知識を持っておらず
父がこういう世界になってからゾンビウイルス
撲滅のために大きな努力を果たしたといためらしかった。


415 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 05:44:33 ID:T/7NuQy10
「もう少しでワクチンを成功させることが出来たんだけどね。
我々としても非常に残念だ。だけれどお父さんが
残してくれた資料や成果はきっと今後人類のために
役立つ日が来ると思う。チケットはそんな偉大な英世さんの
息子さんである真一君や美加ちゃんへの軍からの
感謝の気持ちなんだ。だから受け取って欲しい。
英世さんも真一君や美加ちゃんに
島に行って幸せに暮らして欲しいとよく言っていたんだよ」

と言って僕の肩を抱いた。
それは嘘だと思った。父は島にあまり好感を持っていなかったからだ。
裕福な人間だけが安全を確保された島で優雅に暮らすのを
快く思っていなかった。僕がなんでそんなことをいうのかと
問いただそうとしたが、父の研究所での生活を知らなかったし
旧自衛隊の制服を着た兵士に圧倒され黙っていた。

「一ヵ月後の便だからね。これを逃したら
もう島に行くチャンスは無いと思ったほうがいいよ。
美香ちゃんと良く考えるがいい。何が最善なのかをね」

そう言うと妹へ手を差し出した。




416 :本当にあった怖い名無し:2007/05/31(木) 05:53:27 ID:T/7NuQy10
僕はペンダントを首に戻すとターミナルを
見まわした。薄暗いターミナルの階段の上に
レストランの明かりが見えた。

――食事はどんなものがとれるのだろう?

お腹が空いていたが妹は眠ってしまっていたし
犬のショコラもここへ置いてはいられないので
どうしようかと考えているうちに
やがて睡魔で瞼が重くなると兵士に検疫の時間が
やって来たと告げられるまで眠ってしまった。

417 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 06:28:02 ID:nTHl/w3R0
@真一と美香が空港に行く何日か前

尚之はマーチを井の頭公園近くの
高級住宅街に止めた。

「もうこの辺には残ってないかもしれないけど
一応、チェックしてみようよ」

本当はもう少し遠くまで行きたかったが
吉祥寺の駅前には昔より少なくなったとはいえ住宅街より
ゾンビがまだ残っていたし路上に残された
車で迂回しなきゃいけなかったので予定を変えたのだ。

新しい場所に移動する時はいつも緊張する。
尚之は何故そんなことも忘れてしまうのだろうか?
何年も前は車外に出るのも何度も外をチェックして
ゾンビがいないことを確認してから
外に出たものだったが、今ではかなり少なくなっていたので
注意力は散漫になっているのはしかたがない。

尚之が何もチェックをしないでドアを開けたとたん助手席の潤は
大声を上げた。車の音に呼び寄せられたゾンビが
数メートル先の曲がり角から姿を見せたのだ。

「尚之」

潤が呆れていると尚之は苦笑いをした。



418 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 06:41:38 ID:nTHl/w3R0
「それにしてもさ。何で金がお金の代わりになったのだろう?」

住人がいなくなった邸宅の金のありそうな
場所を探しながら尚之は言った。
尚之の質問に潤は以前から考えていたことを
口にする。

「昔はさ。金がお金の代わりだったじゃない?
でも紙幣って言うのは国があってのものだと思うから
国が無くなったら金がお金の代わりになるんじゃないか?
良く分からないけど」

僕らが危険を犯してまで町に出てくるのは
金を集めるためだった。東京にはいくつかの市場があって
そこでは金で食料や麻薬や生活必需品が買えた。
潤と尚之の住む場所の近くにあるのは
中野の市場だった。それは旧マルイにあって
人々の情報交換の場所であり唯一の
娯楽施設だった。

尚之は潤の説明に納得してない顔つきだったが
潤自身もなんでかはわからなかった。
ただ、そういうものだと自分に言い聞かせるしかなかった。

「金ちゃ〜ん。どこにいるの〜」

潤はふざけ始めた尚之を置いて隣の家に
探しに行くことにした。


419 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 06:56:41 ID:nTHl/w3R0
潤が何軒か家を回りネックレスをひとつだけ
やっと見つけると尚之がいる家に戻った。
姿が見えないので嫌な予感がして階段を上がっていった。

「尚之?」

なにか音がするドアの向こうに尚之はいるみたいだったが
鍵がかけられていたので
中に入れず外から潤は名を呼んだ。
何か布団が擦れる音がして数分後、尚之が
ドアを開けた。

正直に言えば最初にそれをしたのは潤だ。
それはつまり住人の残した衣服を使っての
マスターベーションだ。
それは罪なことだろうか?神に背くことだろうか?
潤は部屋に残された女の子のセーラー服を
手に取ると机に張られた、セーラー服の主であろう
女の子の写真を見ながらそれをしたのだ。
果てた後、胸に去来したのは情けなさと
自分の欲望の醜さだった。尚之にそれを告白すると
尚之は口を歪め潤を見た。

420 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 07:13:59 ID:nTHl/w3R0
尚之は上気した顔でしらじらしく潤に
挨拶をすると後ろめたさもあったのか何も言わず
階段を下りていった。
ベッドの上にはくしゃくしゃになったセーラー服の上に精液が
割るのを失敗しテーブルに、こぼれた卵の白身のように
長い線を書いていた。
潤は胸に問う。

――これは罪深きことなのか?異常なことなのか?

それは誰にも分からないことだった。
潤は思い出す。市場でのことを。
それはある女のこの話だ。
昔、市場でよく見かけた潤が好意を抱いていた
女の子のことだ。そのあどけなさの残る子はレイプされ子供を身ごもったと言うことだった。
やがて娼婦になり市場の暗がりで体を売ったという話だ。
そしてその馬鹿らしさに目が覚めると
影を捨てもとの世界に戻っていった。
そんな世界で、セーラー服でマスターベーションするのが
悪いことなのか?
それは潤が自分で考えることだった。

421 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 08:14:26 ID:uj1dHEwc0
中野の市場で集めて来たネックレスや指輪の鑑定を
してもらうと金3gほどの価値しかなかった。
鑑定士はプラスティックのケースに米粒ほどの金を三つ入れると

「今度はでかいダイヤモンドでも持ってきなよ。」

といいカウンターに置いた。

「そりゃ俺だって欲しい。じゃあ荒れてない場所はどこだい?」

潤がそう聞いても鑑定士はにやにや笑っているだけだった。
何人もの人間から同じような質問を受けているのだろう。

「その子を貸してくれるんなら考えても良いよ」

と鑑定士は尚之を見た。
俺達は呆れて階上のバーへと足を運んだが
注文した冷たいコーラを飲みながら
尚之は満更でもなさそうだった。
尚之はちょっと行動に問題のある男だったが
顔はハンサムだったので良くホモに声を掛けられるのだった。
でも尚之はその気は無いことは分かりきっている。
それでも何人もの女にしか興味が無い人間が
両刀使いになったことを考えると確信はもてなかった。

「まあ好きにしなよ。でも俺には手を出すなよ」

潤が釘をさすと尚之はコーラを飲み干した。

「モテル男は辛いね」


422 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 08:28:54 ID:uj1dHEwc0
「ちょっと止めて!」

市場からの帰り道、尚之が声をあげたので
潤はブレーキを踏んだ。
もちろん後続車は無かったので事故を起こすことは無かったが
突然のことに潤はびっくりした。

「街路樹の陰に倒れてる人が見えたんだよ。
いやゾンビじゃない。あれは人間だ」

後を振り向きながら尚之は言う。
でも暗くなってから自動車のドアを開け
外に出るなんて、絶対してはいけないことだった。
太陽は西に沈んだばかりで辺りは薄暗く
街灯や明かりの消えた世界ではヘッドライトと月が頼りだった。
こんな時間に外に出る?
冗談も大概にしてくれ。潤は尚之を睨んだが
尚之の顔は真剣そのものだ。

「とにかくバックして! 早くしないと何も
見えなくなっちゃうじゃないか」

太陽が完全に沈んでも夜になるまでには
何十分の猶予がある。一刻も争うことに尚之の
口調は荒くなった。

潤は尚之が止めてと言うまで
しぶしぶ車をバックさせた。


423 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 08:48:52 ID:uj1dHEwc0
尚之が見つけたその男はもう死の間際にいるのが
わかった。体は棒のように軽く尚之がおんぶをしても
人間が持っているエネルギーと言うものを
少しも感じることが出来なかった。目は焦点が合わず
だらりとした手足には意思が感じられず
ひびわれた唇は何かを言っているようだったが
擦れた声で聞き取れなかった。

助手席に座らせ尚之が貴重な水を
顔にかけてやるとホンのわずかに男の顔に表情が戻ったような気がした。
男は最後の力を振り絞り震える手でポケットから紙を取り出そうとしているので
尚之が代わりにポケットの中身を出してやった。
それは何か文字が書かれた手紙のようだった。
尚之が困惑してると男は手紙を尚之の
胸に押し付け何度も頭を下げながら
擦れた声で何かを言っているようだった。

尚之が「大丈夫ですよと」訳の分からぬまま
男に答えていると男は満足したのかそのまま目を閉じ
二度と目を開けることはなかった。

424 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 09:15:49 ID:uj1dHEwc0
これを読んだ方に身の危険が及ぶ可能性が
あることを最初に記していきます。



私は佐藤英世という衛生研究所でゾンビ遺伝子の研究をし
ワクチンの完成をさせた者です。

軍は何らかの理由によって完成したワクチンの存在を
握りつぶし私達、研究者のすべてをバイオハザード
という嘘の理由をでっちあげ殺そうとしました。

完成された日から軍の不穏な動きには
気づいていました。しかしそれは私達の
思い過ごしだろうと仲間とは言っていましたが
ワクチンを完成させ何日か過ぎたあと
大量生産への準備を検討しているとき
慈悲ある兵士の一人から研究員が殺されることを
教えられ、私達はワクチンを持って
研究所から逃げ出すことにしました。
脱走に気づいた兵士達は私達に銃を向けました。
仲間が生き残っているか私は知りません。

私の子供に潤と美加という子供がいます。
私はその子に渡したペンダントに、これまでの
研究の成果とワクチン製造までの過程を書いたデータを
小さなメディアに残し家族写真の裏に入れました。
心のどこかに軍を信用できない気持ちがあったのかもしれません。

子供達には身の危険があると
思ったのでメディアのことは教えては居ません。

425 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 09:29:10 ID:uj1dHEwc0
尚之と潤は男の手紙を何度も読み返して
事の真偽を考えていた。
この手紙が本当だったら大変なことになる。
何年も続いたこの世界が元の世界に
戻るかもしれないのだ。
しかし手の込んだいたずらということも
考えられたし可能性は、そっちのほうが大きかった。
頭の狂った人間によるでたらめな文章。
未来に希望を見出せず自己の中に世界を作り上げてしまった
狂人。しかしあの時、尚之にお願いをしていた
彼に偽りの感情を見出すことは出来なかった。
ではいったいこれは何なのだろう?
軍が握りつぶす?ワクチンの完成?
二人は住処であるマンションに戻り
何時間も考えていたが答えは出そうに無かった。

尚之はワインを取り出すとグラスに注いだ。
今日は月が大きく開けはなった窓から入り込む
夜風は心地よかった。
町は死んでいるのか生きているのか?
尚之はぼんやりと光る町を見下ろしても
手紙と同じように答えは見つからなかった。


426 :本当にあった怖い名無し:2007/05/31(木) 12:41:17 ID:WIYav/n10
すっげぇ。超GJ!!!

427 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 21:36:44 ID:r2ZAO5HF0
@潤と尚之が中野の市場にいた同じ頃

兵士は真一と美加が
島に行くことを決めたと告げるとうれしそうな顔をした。

「あっちは治安もいいし食べ物にも苦労しない。
気温は暖かだし、こことは比べ物にならないくらい
いいところだよ。私も一度行ったことがあるが
すばらしいとこだった。軍では片道のチケットしか
用意できないが、もうこんなところに戻って来たいと
思わないだろう。そうだこれを…」

兵士が連れていたのは見覚えのある犬だった。

「英世さんが研究室で飼っていたんだよ」

ショコラだ。セントラルで犬を飼うのは
禁止されていなかったが、鳴き声が良く響く
地下構内のセントラルでは住人に迷惑になるので
父が研究室に連れて行ったのだ。
犬は真一が最後に見かけた時よりかなり大きくなっていた。
犬は僕らのことを良く覚えていない様子だったが
美加はうれしいようだった。
妹のうれしそうな声を久しぶりに聞いた気がする。


428 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 21:59:14 ID:4E8KjOKe0
「それじゃあ、また困ったことがあったら
セントラルの警護兵に伝えてくれ。
私に届くようになっているから。
空港へは一週間前には行ったほうが良いから
早めに荷物をまとめると良い」

上官らしい兵士が最後にそういうと
横にいた若い兵士に伝言をしていた。
若い兵士は直立不動のまま敬礼すると
向きを変え走り去った。警護兵のところに行ったのだろう。

「それでは、これが会うのは最後かもしれないけど
真一君、美香ちゃん元気でね。
あっそうだ、お父さんから何か聞いてないかい?
研究所のこととか、ウイルスのこと」

「父は仕事のことを僕らにあまり
しゃべることはありませんでした。
逆に僕らのほうが聞きたいくらいなんです」


429 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 22:12:40 ID:FTbB8kBw0
翌日、潤と尚之は長い間、使っていなかった
拳銃を取り出すとバックに入れた。
生々しい鉄の感触が伝わり胃の辺りに
波打つ吐き気が生まれる。

「軍と喧嘩するなんてことが無いように祈るよ」

尚之はそう言ったが無傷でここへ
帰ってくることが出来るとは思えなかった。
どのように行動するのが一番良いか
昨日、深夜まで相談しあったが
中野の市場にいる人間に伝えておくのが
一番だと言うことになった。

「あそこは軍の連中は来ないからね」

我らホームレスの市場に彼らが来ることは
殆んど無かった。兵士といえ一人で来れば
リンチにあう可能性もあったし彼らの興味を引きそうな
ものは何も無いはずだった。市場の中にチクリ屋がいるかもしれなかったが
それを恐がってはいられなかった。
一種の賭けだ。このことを誰にも話さず僕らが
死んで顔の知らない英世さんの子供達のペンダントの
ことを、そのままにしておくわけにはいかない。

430 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 22:23:33 ID:AJ5zGH8H0
僕らは市場まで行くと鑑定人に
このことをはなし、便所に落書きをした。
便所の壁を埋め尽くす卑猥な文字の中に
それを書くと不思議なほどしっくり馴染んだ。
これを信じてくれるだろうか?
分からないでもいつかこのメッセージが
役に立つ日が来るかもしれない。

「鑑定人は信じてなかったぜ」

尚之が研究所のある市ヶ谷の防衛省に
向かっているとき言った。

「まあしょうがない。でも便所に書いたのは
ナイスアイディアだったよ。とっさに思いついたんだろ?」

「まあ、あそこなら消される心配は無いからね。
でも誰も気づかない心配もある」

尚之が俺の方を向いて確認を求めた時
フロントグラスにしずくが落ちた。
梅雨がやってきたのだ。

431 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 22:35:21 ID:gst2H7Gm0
空港でのウイルス検査のための血液の採取が終わった。
真一と美加、そしてショコラ。
陰性陽性反応はすべてパスするはずだ。
問題は何も無いからだ。

しかしショコラの体にはゾンビウイルスが
変異した新しいウイルスが宿っていた。
それは検査に引っかからない新しいウイルス。

研究所で飼われていた彼は
ゾンビウイルスは人間にしか感染しないという
結果が出ていたのでウイルスの隔離から
研究所員たちは雑になっていた。
しかし何度も鉄柵越しにゾンビに噛まれた彼は
体の中で新たなウイルスの誕生の宿主となっていたのだ。

432 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 23:12:54 ID:5n6W/oq50
潤と尚之がセントラルの場所を突き止め
隣の駅から侵入し地下鉄の線路を伝って
セントラルまで行こうとした時、線路内で警備をしていた
兵士に捕まった。暗がりから突然現れたゾンビに
焦って兵士への注意より身の安全を選んで駆け出したせいだ。

セントラルで身柄を拘束され、取調べの後ただの不法侵入と
いうことで開放されそうになったとき兵士が態度を変え
二人を殴った。
市ヶ谷の旧防衛省に輸送されることになった。
中野の市場の鑑定士が洩らしたらしかった。




433 :本当にあった怖い名無し:2007/05/31(木) 23:23:14 ID:5n6W/oq50
@フライトの日

ショコラを可愛がった何人かの乗客と兵士は
新しいゾンビウイルスのキャリアになった。
唾液から感染したのだ。あと何日かすれば
ゾンビとなるだろう。

そしてまた真一と美加も同じだった。
キャリアになり島行きの飛行機に乗った。
島に着くのは半日程だったから島の検疫の人間が
ウイルスのキャリアである真一や美加、乗客たちに気づくことはあるまい。

434 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 23:34:43 ID:/eYoPpUM0
潤と尚之は防衛省の様子がおかしいのに気づいた。
兵士達が慌しく動き回り窓の外には、ゾンビの姿も見える。
ゾンビは兵士の格好をしていた。
二人は隔離されていた部屋から二人を見ている兵士がいないのを
確認すると部屋の窓を破り三階の高さから飛び降りた。
潤は着地に失敗し足を地面に打ちつけ捻挫してしまった。
後から降りた尚之が潤に手を貸し体を支えてやっていると尚之の肩に
激痛が走った。尚之の絶叫に気づいた潤は手を引っ込めたが
間に合わなかった。ゾンビだった。


435 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 23:48:48 ID:Sl58pab/0
「なあ、あのゾンビ少し変だったぜ?」

尚之が言った。
僕らが知っているゾンビは怠慢な動きで
人間を襲ったが僕らを襲ったあのゾンビは人間と
同じように俊敏だった。だから気づかなかったのだ。
足を捻挫してあっという間にあいつは後ろに立っていた。

――あいつらはなんなんだ?

お堀端の芝生で寝転んでると
防衛省の方から大きな音がして地面が揺れた。
ダイナマイトか分けのわからぬ武器を使って
ゾンビを鎮圧してるんだろう。

「もうだめだな」

潤が尚之のほうを向くと尚之は笑っていた。

「だめって俺達かい?それとも軍のことか?」

尚之はそれには答えず久しぶりの青空を見上げていた。

「潤。何でも食えるとしたら何が食いたい?」


436 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/05/31(木) 23:52:25 ID:Sl58pab/0
その言葉は死を覚悟した人間の言葉で
潤はゾンビに噛まれた人間の末期と言うものを
改めて意識してぞっとした。

「俺はソフトクリームだな」

尚之はそういう。ゾンビが世界に溢れる前は
簡単に手に入ったソフトクリーム。
甘くて冷たくて新鮮なミルクが必要なソフトクリームは
幻だった。
潤は何を食べたいのか自分でも良く分からなかった。

――いったい俺は何を食べたいのだろう?

空には入道雲が空に美しい絵を描いている。
太陽は暖かく草の匂いは優しかった。

「俺は母さんの作ったものが食べたいよ」

潤がそういうと尚之は笑顔を見せた。
しばらく二人は沈黙し雲を眺めていた後
夜が来て朝が来てやがてゾンビになった。

ゾンビになった彼らの行方は誰も知らない。


終わり

437 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/06/01(金) 00:18:19 ID:grAd8ljL0
時間の流れが分かりにくくて
申し訳ないです。

あと登場人物も美加と美香が混在してるし
う〜む、前もここで同じミスした気がする(鬱)

438 :通勤電車男:2007/06/01(金) 00:30:26 ID:LE80uNcEO
Σ( ̄○ ̄;)すごい投下量!
新人様・ダリオ様・ken様、続編の投稿お疲れ様です。
新人様、亜佐美さんが無事?で何よりですが、何やらご自分がピンチですね(^_^;)。
でも骨のある方の様なので、愛と鉄パイプで道を切り開いていってくれると信じております!。
ダリオ様、そこはかとなく瀟洒な雰囲気漂う登場人物達。
なのでキャラ達はなんとなく覚えていたのですが肝心のストーリーは...
スンマセン、ワタシオッサンナノデワスレチャッテマシター(>_<)。
ログ漁りしときます。
ken様、こちらもお久し振りでございます。
しかしずごい絨毯爆撃的な投下量ですね!。電車内では収まらずホームで読む事になろうとは(^◇^;)。
そしてどちらのストーリーもキナ臭くなってきて目が離せません。というか離しません( `・ω・)!!。
でもこの二つのお話は今後どこかで交錯したり影響しあったりするんですよね?。
だとしたらスゲーですよ( ゚Д゚)、いやホント。

続編の投稿お待ちしております!。ありがとうございました!!。

439 :本当にあった怖い名無し:2007/06/01(金) 01:21:07 ID:PI514Q5s0
なんかゾンビみたいなもんだな

http://syyou.hp.infoseek.co.jp/menyu/gomoku/mamusi/mamusi.html

440 :ken ◆r7Y88Tobf2 :2007/06/02(土) 01:07:30 ID:4GRvXtcB0
>>438

通勤電車男さん、ありがとう御座います。
一応、終わりなんです><

書く時は、おおまかな内容を考えて
細かい部分は行きあたりばったりなので
今回も時間軸が分かりにくかったり
後から「こうすれば良かった」と後悔します。
それが終わりが分かりにくい原因でしょうか?

ラストもペンダントの行方と潤、尚之のからみが
いまいちだったので時間があるとき書き直し
別サイトに発表しようかと思います。
(良かったらアドレスをここに張ります)

ついでに…
私は創作スレにも文章を書いてますが
あっちは突込みが厳しいのでこっちに書くのは
すごく楽しいです。では



441 :通勤電車男:2007/06/02(土) 21:47:04 ID:SxHPqQnpO
ken様、「おわり」ってなってましたね。失礼致しましたm(_ _)m
あーもう俺ダメジャン...orz。

442 :本当にあった怖い名無し:2007/06/04(月) 00:16:46 ID:vvqQhu3SO
突然申し訳ありません
私は今、人を呪う練習を行っております
これから一週間、このスレの住人の方々に念を送らせていただきます
念を送るのは内臓の一部、この一週間で内臓に異常感じた方がいらっしゃいましたら、面倒とは思いますが書き込みをお願いいたします
すべては憎きアイツを地獄へ叩き落とす為に…、皆様のご協力を感謝いたします。

443 :本当にあった怖い名無し:2007/06/04(月) 00:31:47 ID:nTx/UYG40
>>442
俺のPCの内臓ハードディスクが突然ガリガリいいだしたんだがお前のせいか?

444 :本当にあった怖い名無し:2007/06/04(月) 06:58:52 ID:ZFwd8fVJO
俺のケツが……

445 :本当にあった怖い名無し:2007/06/04(月) 07:54:55 ID:+SvB5TnAO
俺の内臓が……ナイゾウ?

446 :本当にあった怖い名無し:2007/06/04(月) 08:57:15 ID:pyvK4C5e0
>>442
俺のPCの内臓FDDが突然読込み悪くなったんだがお前のせいか?

447 :本当にあった怖い名無し:2007/06/05(火) 00:21:07 ID:h43LLbeBO
あと6日…

初日は臓器を指先で探るイメージを、念に変えて送りました
…残念ながら、明確な形をイメージとして捕らえる事は出来ませんでしたが……
もう一日同じ念を送る事にしましょう……それではまた

448 :本当にあった怖い名無し:2007/06/05(火) 00:54:17 ID:5WQYLXEk0
突然申し訳ありません
私は今、ネット上のある人物から呪われております
これから一週間、私は私自身に呪い返しの呪法を施します。
返送先は相手の内臓の一部、この一週間で内臓に異常感じた方がいらっしゃいましたら、面倒とは思いますが書き込みをお願いいたします
すべては私を守るため。皆様が少しでも恨み、妬みの念を持っていると誤爆しますので皆様のご協力を感謝いたします。


449 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:26:07 ID:8CdE0h8t0
>>307の続きです。

手分けして荷造りを始めた。 災害時用の非常食に携帯ガスボンベ。
薬局が併設されていて助かった。 風邪薬や胃腸薬が手に入ったからだ。
「俺、ちょっと外の様子を見てくるよ」 西田は裏の様子を見に行った。
「森さ〜ん、この辺のも要るよね?」 オレは生理用品を指さして森さんに聞いた。
「…」 森さんは真っ赤な顔して聞いてないふりをした。
。゚(゚´Д`゚)゚。 やってしまった…orz
西田が頭を抱えて帰ってきた。
「やっかいだな。 散開し始めた」
「どれぐらいいたんだ?」
「モニターを見る限りでは4〜50。 近くにまだ隠れている可能性もあるしな」
「そうか…」
「屋上に上がってみたらどうですか? 周囲よく見えますよ」
「屋上行けるの?」
「ええ 二階の事務所から出られます」
「ほぉ」
オレ達が入ってきた保安室の隣に別の保管場所があり、その上が事務所になっていた。
「あ! ここから売り場見えるんだね」オレは今まで盗難防止の鏡だと思っていた。
「マジックミラーになってるんです。売り場からは大きな鏡みたいに見えます」
「事務所だったんだ」
「そこから出られます。 ちなみに私は怖くて出られませんよ」
「え? どういう事?」
「下がスケスケなんです…」
「それって奴らから丸見えだよね…」
「…そうですね…」


450 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:27:21 ID:8CdE0h8t0
「考えてても仕方がない。 そ〜っと行ってみよう」オレと西田は奴らに気付かれないように外に出た。
搬入口の前は20人ほどの人集りが出来ていた。 だいぶ散開している。
動きは少ない。 ただ呆然と突っ立っているだけに見える。
オレ達は幸いにも気付かれずに屋上に出る事が出来た。
「おい、川本 あの緑地帯の中見てみろよ。 うようよいるぜ」
売り場から持ってきた双眼鏡で確認すると死んでないとおかしい人物が沢山いた。
腕のない人。 下半身のない人。 キズがないような人もいるがただ突っ立っているだけだ。
「あそこって災害時の避難場所になってなかったか?」
「ああ、避難場所指定だった。 それが仇となったみたいだな」
「郊外に逃げた人は助かったんだろうか。」
「感染した奴連れて逃げてたら田舎もやばいかもな。 森さんの話を聞いていると全く情報が伝わっていない」
「だけどオレ達が見た海外のニュースで気が付いた人もいるんじゃないか?」
「川本、お前も思ってただろう。 日本には関係のない事だって」
「確かにな。 予備知識ナシじゃ絶対助からないよな。 お前と姉ちゃんに助けられたよ」
「何言ってんだよ。 照れるだろうが。 とにかく車を中に入れよう」
「そうだな。 やってみるか」
「おう!」
またそ〜っと階段を下りていった。


451 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:30:08 ID:8CdE0h8t0
「どうでした?」
「裏口近くに20人程、すこしばらけて20人程いたよ。 向こうの緑地帯にはうようよいたよ」
オレは素直に答えた。
「え!?」
森さんは驚きを隠せなかった
「しくじったのは、車を遠くに駐めすぎた事だな」
西田は軽く舌打ちして
「入口に横付けすべきだったよ。 奴らがあんなに速く走ってくると思ってなかった」
三人は沈黙した。
「…逃げる方法はないんですか?」
森さんが沈黙を破った。
「方法…か… 車まで行ければなんとかなるだろうけど… それだけだと生きていけない。 食料がないんだよ」
その為に此所に来たわけだしな。
正面入口から15mほどに駐めた車。 普段だったらなにも思わない距離なのに。
近くて遠い15m…。 でも誰かがやらなきゃ…。
「オレ、行ってみる。 今だったら表にはほとんど居ないだろ?」
「たしかにな… だったら俺が行くよ」
西田がオレを制した。
「いや、オレにやらせてくれ。 西田は援護してくれよ。
なんかあってもオレが残るよりお前が残る方が生き延びられるかもしれんだろ」
「バカ言うな! お前が…」 西田の眼前で手を広げた。
「死に急ぐ訳じゃないよ。 車取ってくるだけじゃん♪ 援護頼む」
そう言って足早に正面入口に向かっていった。
いつも助けられてばかりじゃな…。
そう思いながら入口を出てからの行動をシミュレーションしていた。


452 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:32:07 ID:8CdE0h8t0
正面入口から外の様子を伺う。 今のところ奴らはいない。
チャンスか? 入口は二重になっている。
内扉の鍵を外し、そっと自動ドアを開け一つ外へ。 外へ通じる自動ドアの鍵も開けた。
西田もスタンバイOKだ。 ライフルを携え周囲を警戒している。
「やれるか…」
オレは独り言を呟いた。 ここに辿り着いたときとは全く違う。 来たときは全くの無防備だった。
あの時襲われてたら死んでたな… 心臓がはち切れそうに躍り始めた。
「オレがやらなきゃな…」
そっと外に出た。 車まで15m。
そこの宝くじ売り場の向こうに奴らがいたら…。 向こうの角に奴らがいたら…。
そんな事を考えながら歩みを進める。 あと10m。
心臓が躍る。 今にも口から飛び出しそうだ。
あと5m。 キーレスエントリーがもうすぐ届く距離。 とその時。

ばす!!

「走れ!!」
振り向くと奴らがいた。 二人だ。
一人は西田の方に向かった。 慌てて車に駆け寄り乗り込む。
辿り着いた。 西田は?
見事に頭を打ち抜く瞬間だった。 一人はこっちに向かってくる。
でも走ってこない。 どうやら足にダメージを負っているようだった。
オレは装弾されているのを確認すると車を降りた。 この距離なら“殺れる”
狙いを定めた。 肩の力を抜き、いつものように狙いを定める。
「落ちろ」
オレは某アニメのように呟き引き金を引く。


453 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:33:36 ID:8CdE0h8t0
ばす!!
右目に着弾。 蹌踉めくがまだ倒れない。 次弾発射。
ばす!!
今度は開けた口に着弾。 どしゃ!! やった…。
殺した…。 殺してしまった…。 と同時に寒気が走った。
「オレ… 人を… 殺してしまった…」
西田が駆け寄ってきていた。 オレを車に押し込むとすぐさまエンジンを掛けて入口に向かった。
「馬鹿野郎! なに突っ立ってんだよ!」
オレは何を言われているかも分からなかった。
「オレ… 殺しちゃったよ」
「殺らなきゃ殺られてた。 正当防衛だ。 気にすんな」
車はバックで入口に滑り込む。 勢いを付けただけで後はエンジンを切って静かに入店。
すぐさま森さんが自動ドアを閉め施錠。 だが、さっきの騒動を聞きつけ奴らが正面に回ってきたようだ。
数人の影が見える。 自動ドアを叩き始めた。 いつまで保つか…。


454 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/06/05(火) 10:35:47 ID:8CdE0h8t0
(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!

455 :本当にあった怖い名無し:2007/06/05(火) 21:14:14 ID:5WQYLXEk0
酸素!! wktk wktk wktk

456 :本当にあった怖い名無し:2007/06/07(木) 18:49:48 ID:NBijqfrO0
ふもしゅ

457 :本当にあった怖い名無し:2007/06/10(日) 20:00:35 ID:1ieE1uc+0
ふぉ主

458 :本当にあった怖い名無し:2007/06/11(月) 00:05:56 ID:tWCtvxdIO
ふぉ

459 :本当にあった怖い名無し:2007/06/11(月) 23:55:39 ID:tWCtvxdIO
ふぁぁぁぁぁん

460 :本当にあった怖い名無し:2007/06/12(火) 10:53:54 ID:PALUk/09O
ウルトラあげ

461 :本当にあった怖い名無し:2007/06/12(火) 22:27:16 ID:qX8cEV7k0
>>394
今時ラノベでも流行らんぞ、そんな設定。

462 :本当にあった怖い名無し:2007/06/12(火) 22:36:54 ID:ePQueiitO
ほぁたぁ

463 :本当にあった怖い名無し:2007/06/13(水) 07:11:58 ID:IKf1rOqyO
>>461
それwはwwwww禁句wwwww

464 :本当にあった怖い名無し:2007/06/13(水) 13:53:00 ID:65oo32LvO
かゆクマー

465 :本当にあった怖い名無し:2007/06/13(水) 15:21:26 ID:E9J+dOqVO
早く続きwktk

466 :本当にあった怖い名無し:2007/06/13(水) 23:53:28 ID:jiHtG8f+O
>>461
おまい、素直過ぎw
だけど、スレ汚すからお互いおとなしくロムっていような!


467 :本当にあった怖い名無し:2007/06/14(木) 21:55:33 ID:BITv7TeBO
トイレに引きこもり
wktk

468 :本当にあった怖い名無し:2007/06/15(金) 00:33:26 ID:RBRE0mpRO


469 :本当にあった怖い名無し:2007/06/16(土) 05:38:51 ID:eEcNQ13lO


470 :本当にあった怖い名無し:2007/06/16(土) 21:20:09 ID:7F7GRx130


471 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 00:07:00 ID:J4NRnvi/O
はよ書けよ

472 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 00:07:20 ID:HmClXJRzO


473 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 01:42:52 ID:bTtc//5HO


474 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 11:48:11 ID:HmClXJRzO


475 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 16:06:15 ID:0hZ0gfd+0


476 :本当にあった怖い名無し:2007/06/17(日) 21:25:30 ID:DHI/bAsc0
穂茂田はかあさん?

477 :99 197:2007/06/18(月) 01:11:08 ID:78ue00ONO
時計の秒針が神経質に音を立てる。
一人の男が、床にへたり込んで、一点を見つめている。疲れきっていて、充血し、瞬きもせずに、このまま、朝を迎えるのでは無いかと思っている。
発生から12日間が過ぎた。
この山奥の浄水場の管理棟に立てこもってからは、日が昇り、日が沈むのを上村慧志(さとし)は数えていた。
最初から、良く無い事が起きるだろうと想像できた。
狂犬病の変異か?死体が歩く!
と新聞の一面に掲載されたのは、夏を迎えようとしていた七月の初めだった。
慧志はその日も、普段と変わらずに会社に出向いた。通勤中に東京と九州と北海道に新たな感染者が出たというニュースを聞いた。
感染者は狂犬病のような、幻覚と高熱が数時間続いた後、心肺停止状態に陥り、その直後、蘇生し始め、意識を持った時点で、極度の狂暴性と攻撃性を持ち、強い殺害衝動に駆られる。とのどこぞの専門家の意見を耳にしていた。
会社の更衣室で着替えをしている最中も、話題はそればかりだった。
「死体が歩くなんて、ガセだよ。ただの中二病さ。」
嘲り笑いが響く中で、慧志は、今日が仕事納めになるなと予感していた。


478 :本当にあった怖い名無し:2007/06/18(月) 02:39:49 ID:1ESuwg2K0
>>477
新作乙、wktk!


とりあえず「慧志」の読み方よろ。軽視?

479 :99 197:2007/06/18(月) 06:52:57 ID:78ue00ONO
>>477
慧志は、マシンオペレーターの仕事をして、五年になる。大学への進学も希望していたが、二つ離れた弟と四つ離れた弟がいる。
二人の進学と、家の経済面の事を考えると、いち早く、社会に出て、両親を支える方が優先的に思えた。
三番目の末っ子の正志(まさし)は、ボクシングの特待生として、私立大学に入学したので、家計は助かっている。
真ん中の伸志(しんじ)は、金に困った時にしか連絡をよこさず、花のカレッジライフを楽しんでいるようだ。
正志は、夏合宿前の僅かな余暇に帰省し、5日間ほど滞在するという。
今、家にいて、ちょうどグダグダと飯を食っている事だろう。
東京に新たな感染者が出たというニュースを仕事中も思い出し、慧志は気が気でなかった。
厚生労働省が、新種の感染症と認定し、新聞に掲載されたのは今朝の事だ。最初に認めた感染者には、人間の噛み傷があったという。
通勤中に聞いたラジオでは、同じような症例が東京と北海道、九州でも確認されたと言った。
確認されていない部分も含めれば、状況は極めて、危機的では無いかと思っていた。
その悪寒は、昼間のワイドショーで現実となった。


480 :99 197:2007/06/18(月) 07:58:16 ID:78ue00ONO
>>479
「視聴者からの情報が、今朝から、既に数百件にのぼっています。中でも興味深いのは…」

ガヤガヤと賑わう食堂の隅に座り、昼食を取りながら、テレビを眺める。いつも見慣れたキャスターが大量の紙にあくせくしながら、紙面とカメラに交互に視線を向ける。
額に汗を浮かべながら、信じられないと、表情にあらわす。
「…長野県松本市の方から頂いたFAXです。
…昨日、祖母が亡くなり、お通夜の最中に、祖母が生き返りました。住職や来ていただいた方達が暴れる祖母を抑えようとして、噛まれました。
中学生になる娘も腕を噛まれ、ひどい高熱です。祖母は鍵のかかる物置に入れてますが、未だに暴れています…」
「ここ、いいですか?」
もう、座っているだろと慧志は思う。テレビの画面を遮るように、今春、入社した結城優実が、目の前に座る。総務課に行くと、必ず目が合いニコッと笑う。細身の黒髪で色白の可愛い子だ。
「ニュースはどれも、こればっかりですね。」
おかずの皿のラップを外しながら、優実は後ろを振り返りながら言った。
慧志は黙ったまま、箸を口元に運ぶ。
「俺は、今日の仕事が終わったら、荷造りをして、明日の朝には車で、人のいない所へ行く。」
食堂の喧騒の中で、慧志の低い声は掻き消えてしまいそうだった。
「えっ?」
目を丸くして、きょとんとする優実が目の前にいた。


481 :99 197:2007/06/18(月) 10:59:22 ID:78ue00ONO
>>480
勤務を終えて、車に乗り、エンジンをかけた。
夕闇の紫と、血のような真紅のコントラスト。
空の色が尋常じゃない…。
後方に過ぎていく街並みを眺めながら、普段と何ら変わりない雰囲気に自分の取り越し苦労かと思う。だが、ラジオのチャンネルを幾ら、変えても、平坦な閉局の電子音しか聴こえない。
慧志はカーステにMDを押し入れる。けたたましいロックミュージックがかかり、今の状況を整理し直す。
昼間のワイドショーでは、死体が生き返ったと話していた。普通に考えたら、科学的に有り得ない現象だ。だが今では、死者が蘇り、生者を襲い、生者が感染し、又、動く死者になり、生者を襲う状況が常識に変わったらしい。
よく考えたら、有り得ない事ではない。非常識だが、今まで一度もこのような現象が起きていなかっただけの話。
映画や本、ゲームで見るゾンビが現実の物になっただけの話。
死者が蘇るのであれば、今、この瞬間も、誰かが息を引き取っているだろう。又は、事故に合い命を落としている者もいる。
新聞の朝刊には、毎日、おくやみの掲示欄が乗る。そこで噛まれる生者もいるだろう。明日の朝にはどれくらいに増えているか。
病院などは、特に感染が広まってしまう。

慧志が家についた頃には、日はとうに暮れていた。


482 :99 197:2007/06/18(月) 11:44:08 ID:78ue00ONO
食卓には、いつもと変わらない夕食が並び、先に帰っていた父の孝彦が晩酌をしている。
帰省している弟の正志が、テレビのバラエティーを見ながら、ご飯を掻き込んでいる。
「今日一日中、考えていたんだけど、明日にでも、人のいない場所に逃げた方がいいと思う。」
シャワーも先に浴びずに、汗と油にまみれた顔で真剣に父親に話かける。
「お前は本気で信じているのか? あれはただのヒステリーか何かだろ。テレビはいつも通りの番組を放送してるし…。死体が生き返るなんて、ばかばかしい。」
紅潮した顔を歪めて笑う。
「伸志にいちゃんに、電話してみなよ。今日のニュースで騒ぎになった病院は、伸にいのアパートの近くだよ。」
台所で食器を洗っていた母のさよりが、正志の言葉を聞き、布巾で手を拭きながら、
「あんたたち、兄弟なんだから、こまめに連絡取り合ってんじゃ無いの?」
と言いながら、コードレスの電話機を取り、短縮番号を押す。
「だめだよ。アパートの番号じゃなきゃ。番号とメアド変えてるし。」
と正志が呟く。
孝彦は、アルコールくさいげっぷをしてテレビのバラエティーと慧志の顔を見合わせる。
「逃げるなんて…。 どこに逃げると言うんだ。お前の家はここなんだ。」
慧志は立ち尽くす。シャワーでも浴びようかと思う。
さよりが受話器を顔にあてがったまま、こちらに視線を向ける。
「繋がらない…。」
正志がだから、言っただろと、口をもぐもぐいわせながら、母親を見つめる。
さよりは受話器を下げて、終話を押す。
「…混雑の為、繋がりません。だって…。」
食卓の場が、一瞬、静まり返った。

483 :99 197:2007/06/18(月) 12:31:29 ID:78ue00ONO
>>482
次の日の朝。
正志は朝トレ用のジャージのハーフパンツとTシャツに着替えて、部屋の窓から空を眺める。
今日も暑くなりそうだ。雲一つ無い青空が広がっている。
朝、一番早いのは正志である。毎朝、数キロのジョギングは欠かさない。
リビングでテレビをつける。朝6時の天気予報が毎日の日課である。
お気に入りのお天気お姉さんがいるのだ。
ただ、テレビをつけて、正志はソファに座らざるを得なかった。チャンネルを変える。どれも一緒だ。
孝彦とさよりが起きてきたのはそれから、しばらくしてからだった。
「おはよう。正志、トレーニングには行かないのか?」
孝彦は一つ、声をかけ、新聞を取りに玄関に向かう。

慧志は自分の部屋で荷物を纏めていた。
ドアが開き、正志がドア枠に寄りかかって立っている。
慧志は視線をバックから正志へ向ける。
「テレビが映らない…。」
予期していた事ではある。木製のバットを手元に引き寄せて、高校時代に修学旅行で行った京都でお土産に買った木刀を正志に手渡す。
階下に下りて、リビングでテレビのチャンネルを変える。どこも皆、緊急放送用のカラー画面と、耳障りな電子音のみであった。
ただ、一つのチャンネルを除いては。
スタッフが即席で作ったようなセットと、机の前にいつも、ニュースで見かける男性アナウンサーが、座り、本物のぶっつけ本番のような臨場感で、生放送を開始した。
「おはようございます。日の丸放送の木ノ下です。只今から臨時の放送をお伝えします。…こちらは社員の避難所になりましたD-3スタジオです。…お伝えします。現在、当局は襲撃されています…」


484 :本当にあった怖い名無し:2007/06/18(月) 12:47:05 ID:Dhhot0ek0
>>478
>日が沈むのを上村慧志(さとし)は数えていた。
ちゃんと書いてあるよ

485 :99 197:2007/06/18(月) 13:23:55 ID:78ue00ONO
>>483
慧志と正志の二人は、食い入るように画面を見て、又、ただ呆然としていた。

スタジオ内のざわめきが、アナウンサーのマイクで拾っているようで、たくさんの人間が避難しているようだった。
時折、カメラマンが動くようで、画面がぶれる。
アナウンサーは、何度も同じ点をちらちらと見やり、何度も即席の原稿に目を落とす。
機材や金具が倒れる音が聞こえ、次に悲鳴が鳴り響く。カメラが一度、そちらの方向に、向く。
バリケードを築いたのであろうか。撮影機材の山が崩れ、重厚な鉄扉が開き、隙間をつくる。
そこから無数の手が伸び、数人のスタッフが慌てて扉を閉めようとするが、うまくいかない。
その隙間から、この世の物とは思えない叫び声を上げて、かつては生きていた人間なのか。
その暴れ狂う何かがスタジオに流れ込んでくる。
カメラはそこで又、即席のセットに戻るが、アナウンサーは今にも椅子から転げ落ちるかのように、逃げだそうとしている。
スタジオに入り込んだその暴れ狂う死者の一人がアナウンサー目掛けて、走ってくる。
アナウンサーは逃げ遅れ、捕まってしまう。
セットの裏からも仲間が現れて、アナウンサーを机の上に押し倒す。
けたたましい悲鳴と共に、アナウンサーの耳が喰いちぎられる瞬間がわかった。血飛沫が飛ぶ。
カメラマンは観念して、カメラを下ろそうとした瞬間、後ろから倒されたのかカメラが床に転がり、カメラマンらしき男が数人の死者に覆い被さられ、手足をじたばたさせているがどうすることもできないようだ。
断末魔の悲鳴が聞こえてくるようだった。
次には、家の玄関先から悲鳴が聞こえてきた。

486 :本当にあった怖い名無し:2007/06/18(月) 13:34:03 ID:39rxpzon0
ハッとして玄関に駆けつけ、ドアスコープから外をのぞくと、
そこにもまた、テレビの映像さながらの、凄惨な現場と化していた。

近所に住む女子大生の岩本理恵子が、もはや獣や畜生以下の
ゾンビどもに襲われていたのだ。
彼女が悲鳴を上げ、必死に助けを求めているその先には・・・

あぁ!理恵子の彼氏ではないか、幼馴染で
いいなづけのその彼氏までもが、今彼女の目の前で、
無残にも餌食になろうとしているではないか。

そして、この出来事は、この家の周囲ももはや、
ゾンビ地帯になりつつあることを、如実に物語るのであった。

とりあえずテレビの前に戻って、事の次第を報告せねばならぬ。

487 :99 197:2007/06/18(月) 13:55:10 ID:78ue00ONO
>>485
二人はテレビをつけたままにして、悲鳴が聞こえた玄関先に向かう。
パニックに陥るのは、この状況を切り抜けてからであろう。
激しい鼓動を感じながら、それを抑えようともせず、玄関先へ急ぐ。
心臓が口から飛び出してしまうかと思っていた。もし、心臓が口から出てこようとも、呑み込む覚悟を強いられてしまった。
この状況においては。
様々な思いが頭の中を駆け巡る。いつだってタイミングが外れてしまう。大抵の悪い状況に叩き落とされる場合は、いつだって、タイミングが遅すぎるのだ。
玄関と廊下の段差を挟んで、父親の孝彦が仰向けに倒れている。
喉笛を噛みきられたのか喉仏があるはずの箇所が大きく抉られて、鮮血が出の悪いスプリンクラーのように、噴出している。
口からも血が溢れ、ゴポゴポと音をならしている。
「正志!、親父を早く、奥へ連れていけ!」
開けられた玄関のドアの前には涎と血を垂れ流して、とろんとした目で立つ隣人の男が見える。
バットを握る手に力を込めて、間合いを計る。動きが敏捷なのはテレビで見て、知っている。
間合いを誤れば、飛びかかってきて、噛みつかれるのがオチだ。
バットを構えて、振り下ろすタイミングを見る。奴と目があった瞬間にバットを振り下ろす。
ガラス細工が美しい吊された照明を砕き、そのまま、頭目掛けて振り下ろす。
狙いは外れて、相手の左肩に振り下ろす。肩の骨の脱臼など相手にすれば、大した事では無いだろう。腕や肩を捕まれ、引っ張られる。血と涎が糸を引く大きな口と、剥き出しになった歯がすぐそばにあった。


488 :本当にあった怖い名無し:2007/06/18(月) 14:55:12 ID:MVT4qYf50
これは面白い

489 :99 197:2007/06/18(月) 17:55:09 ID:78ue00ONO
>>487
肩を捕まれ、揺さぶられて、我に帰る。
とっさに掴んだものの手を強く握り返してしまった。
「痛い…っ。」
白い半袖のブラウスから伸びた柔らかな二の腕をがっしりと掴んで、慧志は今まで、目を開けたまま、寝てしまった事に気づいた。
正志がしゃがみ込んで、顔を窺う。
「大丈夫か?兄貴…」
何度か、瞬きをして、周りを見回す。
ここは管理棟の中の一室だ。
肩を揺さぶったのは、道中でゾンビに追われていたのを助けた千尋(ちひろ)だった。
正志と共に、家を飛び出して車に乗り込み、すぐに地区の避難所に指定された公民館から走って逃げる女の子を見つけた。
追いかけているのは、三人だった。うち一人は身内で、もう一人は友人だったという。
アクセルをふかし、次々にゾンビを跳ね飛ばしていった。
フロントガラスに血やそれ以外の何かわからぬ黄緑色の粘液もべったりとついた。
ウィンドウォッシャー液とワイパーの高速反復で、視界を良好にし、逃げる女の子をひいてしまう勢いで、途中、縁石を乗り上げ、ギリギリのところで、ブレーキをかける。
女の子は前のめりに倒れ、助手席に座っていた正志が外に出て、立ち上がらせて、急かしながら、後部座席へ詰め込んだ。隣に木刀を持った正志が睨みを効かせつつ
「体を調べろ。」
と慧志が促し、同時にアクセルをめい一杯に踏んで、車を走らせた。
名前を聞くと、彼女は千尋と答えた。高校生らしい。
制服のベストを脱がせ、ブラウス一枚になる。
正志は、最近の若い子は発育がいいな。と思った。
汗で肌にぴったりとくっつき、胸から脇腹、お腹や腰のくびれが確認できる。艶めかしいとは十代に使って良い表現なのかと自問する。


490 :本当にあった怖い名無し:2007/06/18(月) 18:11:31 ID:PxKsRe5cO
おつー

491 :99 197:2007/06/18(月) 18:22:36 ID:78ue00ONO
>>489
「噛まれていないか?」
服を全て脱がせたい衝動に駆られながら、正志は聞く。
千尋は、二回小さく頷くだけだった。恐怖のみに支配された状態では、一人の女の子に抵抗する力など無い。
千尋は自分自身でも、それを自覚していた。
ただ、正志は徹底的に調べ上げなければいけないという強い思いを、まだあどけなさの残る怯えた横顔を目にしては、できなかった。
膝小僧にできた傷を見て、彼女の顔を窺う。
「さっき、転んだだけです…」
その一言で、彼女が現状を知っている事が確認できる。
噛まれていないと正志は信じる事にした。脱がせたい欲求は未だに胸に残る。
ペットボトルのお茶で濡らしたタオルを千尋へ渡し、千尋はそれをすりむいた膝小僧にあてがった。
「誰も通らない道を行こう。裏の裏をかいて、人がいない場所を目指すんだ。」
人が集まる場所には、奴らも集まる。

千尋は固いリノリウムの床に座り込んで、ブラウスの袖をめくった。さっき、慧志につかまれた手形が残り、一部、内出血も起こしている。
不満を言えば、キリがないが、千尋は黙っていた。


492 :99 197:2007/06/18(月) 19:24:07 ID:78ue00ONO
>>491
電気が止まったのは、2日前だった。
管理棟の湯沸かし室には、ガスボンベに直接、繋がったコンロがあり、備品室にあったポリタンクの水と、
管理室にあった20食分のカップ麺とかき集めた飴やガムや、クッキー、ビスケットを食いつないでも、1ヶ月持つだろうか。
いずれ、食糧調達に行かなければいけないだろう。
慧志は窓のブラインドの角度を少し、平行にして、隙間から外を窺う。
緑豊かな自然が広がっている。
すぐ後ろに正志が近づいて、一緒に外を窺う。
奴らの姿は無い。
「さっき、夢でも見てたのか? 悪夢でも?」
この現状がまさに悪夢そのものだろう。
こんな快晴の下で、ブラインドを締め切り、全ての窓に、鉄格子が施され、強固な外壁に守られ、
分厚い鉄扉に守られたこの要塞で、僅かな食糧と飲み水を希望にして、これから先のプランが一切無い。
「夢を見ていたよ。」
打ち返す波の音、潮の香り。
「子どもの頃、浜辺でバーベキューをした時の事を覚えているか?」
正志は後ろに立って、静かに聞いている。
慧志は嘘をついていた。途中で起こしてくれて、感謝している。
ゾンヒ化した隣人の目に正志が突き刺した木刀が脳を破壊し、目の前で鼻から血と膿を出して倒れる瞬間も
「三人で海で泳いで、バーベキューして、花火をした頃の夢を見ていたよ。」
ゾンヒ化した父親が母親を押し倒し、首をへし折り、目玉をくり抜いた瞬間も、見ずに済んだ。
「懐かしいな。…兄貴。」
焼けたわよ。という母の声。笑顔で駆け寄る三人の兄弟。あの頃の太陽の光は、今よりも優しく、穏やかだった。


493 :通勤電車男:2007/06/18(月) 22:43:02 ID:N0D41G5WO
非日常様・477様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
非日常様、車を取って来るのも一苦労でしたがなんとかなりましたね。
とは言えこっちに気付かれたのであまり悠長にしても居られず。やはりここは派手に車で蹴散らすのでしょうか。
それとも想像も付かない奇策で切り抜けるのか、wktkしております( ̄ー+ ̄)!。
477様、浄水場の管理棟に立て籠もるとはなんだかマニアックな(^_^;)。
それにしても逃げてる時に一緒だった人達はどこへ・・・。
冒頭の12日目に繋がるまでにも濃密なストーリーが展開されていくのでしょうか。
こちらも大作になりそうでとても楽しみです(^з^)!。
続編の投稿お待ちしております。ありがとうございました!。

494 :99 197:2007/06/18(月) 23:57:05 ID:78ue00ONO
>>492
誰も喋らず、やがて、夜が訪れる。
慧志は、ずっと、人間の尊厳とは何かと考えていた。
いち早く、逃げ出し、要塞に立てこもるのが、唯一の救いの道なのかと思いを巡らせていた。
外に出れば、大勢の敵がいて、無力な者には、強い武器さえ与えてくれない。
昔、良く近所で野球をした時に使ったバットと、お土産で買っただけの木刀が虚しく、床に転がる。
「うちへ帰りたい…。」
千尋が涙しながら、か細く訴える。
「死ぬ前にやっておきたい事、言っておきたい事って無いのか?」
正志の言葉は、寂しいからみんな話そうぜ。に聞こえた。
「まず、自分から言えよ。」
正志はしばらく考えてから答えた。
「肉だな。腹一杯に肉を食いたい。それから、飽きるまでSEXしたい。」
慧志は思わず、吹き出した。この現状を踏まえて、肉とSEXとは笑わせる。「兄貴は?」
固い床に寝っ転がって、天井をじっと見つめる。父親と母親の顔が浮かび、結城優実の顔も浮かぶ。
続いては身の回りのもう、この世にはいないであろう人々の顔が浮かぶ。優実へは、電話番号とメールアドレスを書いた紙でも差し出せば良かった。俺達は仲良くなれただろうか。
今や、生きているかさえわからない。
「俺は、家庭を持ちたかったな。こじんまりとしてても構わない。暖かな家庭を持ちたかったな。」


495 :99 197:2007/06/19(火) 05:40:59 ID:EAd+TNyHO
>>494
千尋の番になって、声色が急に変わりだした。
「言いたい事は、山ほどあるし、不満だって、たくさんある。」
何も無いこんな所に連れてきて、ひもじい思いさせた挙げ句の果てに、後は死ぬ前に言っておきたい事があるかなんて、ふざけているし、無責任過ぎる。と千尋は思っていた。
「でも、助けてくれて、ありがとう。助けてくれなかったら、私、死んでた。それから、腕は痛かったけど、傷つけないでくれて、ありがとう。」
男が二人がかりだったら、ゆうに千尋を好きに出来ていただろう。
「本当は、怖かったの…」溜め込んでいた物が関を切ったかのように、溢れ出し、暗い一室に嗚咽が漏れる。
しばらくの間があり、慧志は最後に言った。
「明日、ここを出るか。それまで、熟睡していいか?」
返事は聞こえなかった。生きるためには外に出なきゃいけない。


496 :99 197:2007/06/19(火) 06:46:09 ID:EAd+TNyHO
>>495
13日目の朝、重い鉄扉の前に立つ三人の男女。
要塞に入ってきてから始めて、扉の鍵を開ける。今日も快晴で、暑くなるだろう。
空腹で、頭の中も空っぽでめまいもする。頼りにならない足元のふらつきと、開けられた扉から差し込む強烈な光。
一歩、外に出れば、誰もが食い物にされる時代。親も子も関係なく、隣近所も関係なく、恋人同士も関係なく、殺し合う世界。
それでも、足を外へ向ける。安全過ぎる要塞を出て、生きるために戦う。
慧志は目を瞑り、一歩進み、目を開ける。
目の前には幾つものゾンビがいて、手を伸ばし、慧志を押し倒して、服を裂き、腹に手を突っ込み、内臓を暴き出して、貪り喰った。

はっとして、我に帰ると車の運転席に座っている。悪夢の影だったかと思い、エンジンをかける。無数の手が、後部座席から伸びて、慧志の頭、髪をつかみ、後ろへ引っ張ってきて、目が覚める。
またもや、白昼夢か…。
助手席には正志が座り、後部座席には千尋が座る。エンジンをかけ、燃料は三分の一まで減っていた。
フロントガラス越しについ、さっき出たばかりの管理棟を眺める。扉は開けられたままだ。

悪夢とデイドリームは、この先、一生ついて回るかもしれない。
そして、死者の歩く日がやってきたのなら、いつか、死者が眠る日もやってくるかもしれない。
新しい夜明けを待つ。未だに夜明け前なのだ。

車を発進させ、要塞から遠のく。山を下り、街へ向かう。
この道の先には、数千、数万のゾンビが群がっている。
安全でいられる保証は今までも、これからも存在しないだろう。
三人は腹を空かせている。
ただ、生きるとは、外に出て、探す事なのだと知った。

(了)
駄文m(_ _ )m


497 :本当にあった怖い名無し:2007/06/19(火) 06:48:59 ID:KFRG1Mx+O
GJ!!

498 :本当にあった怖い名無し:2007/06/19(火) 10:34:09 ID:5jqzjekOO
思わず、
スタンディングオベーション!

499 :本当にあった怖い名無し:2007/06/19(火) 16:55:52 ID:NVVLGY3gO
GJ

500 :本当にあった怖い名無し:2007/06/19(火) 17:53:18 ID:ZdaZIg+GO
バタリアンスレが無くなって随分経ちますが、
そこで小説を書いていた157さん、
もし見ていたら、↓の続きをこのスレに書いて貰えませんでしょうか?
http://hiko--web.hp.infoseek.co.jp/index.htm

501 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 02:02:18 ID:XjDm9mWkO
>>500
157さん、スゲー!!
思わず2度目の
スタンディングオベーション!

502 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 09:26:48 ID:F1dfIzKb0
【BRとゾンビのコラボ】
BR法の恩恵を受けているのは、トトカルチョの胴元(下層民間にもノミ屋が居る)だけではない。
敗残した40人程度の中学生を回収する民間の業者も、BR景気の勝ち組である。
現場で作業を行う者は、官民どちらに所属していてもやはり負け組だろう。
そんな負け組作業員の男女5名は、暗くなってから離島に到着した。この存毘島に。
存毘(ぞんび)は瀬戸内海に位置する。縄文時代から火葬の風習があったことで少し有名になった島だ。
20代の男2名女1名、30代の女1名、40代のオッサン1名が分校近くの民家に宿泊する。
そして今、19歳の係員さん(大日本帝国空軍憲兵隊の一等兵)が陸海軍系の人々から睡眠導入剤を分けてもらいに
好意でぱしってくれている。その向かう先の校舎には、敗残者収容のための機材も、海を越えてきた運搬車輌も置いてある。
茶菓で寛ぎながら待っていた4人の男女が、連続射撃音を聞いてはたと顔を上げる。オッサンも、部屋の空気が一変したタイミングで
布団から跳ね起きる。BR反対派が遂に現場に直接攻撃をしかけてきたのか?

503 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 09:29:10 ID:F1dfIzKb0
以前にも、作業員が女子中学生の亡骸を回収していて、彼女の首が爆ぜたという事例があった。
反対派が違法電波で中学生用の首輪を作動させて、作業員に大怪我を負わせたのだ。
その反対派は現在、容疑を全面否認しつつ係争中で団体にもフリースクールに至るまで活動自粛が勧告されている。
「反対派の妨害工作、危険度はエートゥー(A2)」。リーダーのオッサンの指示で、4人はマニュアルに従って行動する。
明かりを消して、隣室に移動する。隣室には20kgほどの飲料と乾物、救急箱、そして携帯用のモニター。モニターが受信しているのは、
外に設置した小型の偽装カメラからの映像と、分校の3階からの映像である。切り替えもできるし、モニターの電源を落とすという選択肢もある。
隣室は、ちょっとしたパニックルームになっているのだ。木製の雨戸を閉じて黒いカーテンを下げた窓と、ドアには小さな布カバーをつけた鍵穴。
内側には、ネジ6個で取り付けが可能な簡易な鍵。モニターの明滅の他は、ペンライトが5本。全員がモニターを上座に置く形で座る。
武器はテイザーガン5丁と木銃2丁、竹刀3振りだがそれらの梱包は解いていない。
宿直指定の民家の付近に異常は無かった。しかし校舎の3階から外を映す監視カメラからは、惨状が映し出される。

504 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 09:31:15 ID:F1dfIzKb0
校舎から民家に向かっているという事は無いが、回収作業員5名には中学生たちの生存のカラクリがどうしてもわからなかった。
生存というか、モニターに明らかに生存してるわけの無い状態の者が映る。映像は彼ら彼女らの頭上からのものなのだが、そいつは他の生徒とは違う。
彼女の胴上からの映像、といったらいいのか・・・。この回収作業員らにBRの経験は無い。でも、ゲームや映画で無駄に非日常に対応する心構えというか、
そういったものが身についているのだ。柔軟な思考。無為にうろつくそいつから目を離し、バヨネット付きの歩兵銃をガチガチとカラ打ちしているドキュン風の男子に
拡大の照準を合わせる。そうすると、目の周辺を始め、色々な部分が亡骸のそれだった。生きているかのように動くという点以外。
とにかく現状把握。そうしていると、クラスのメイングループらしき男女が、紙を広げながら何やら呼びかけている。
会社のロゴの入った運搬用の車輌が、どうやら気にいった様子だ。もう98%以上、疑う余地が無い。
成長期の仕上げにはいった体のゾンビが、モニターで数えて38匹、動いて校舎を出た。
小グループずつに分かれているが、どれか1つは宿直場に来るだろう・・・・・・。
小グループのうちの2つは、首輪をつけていなくて、ボロボロになってふっ跳んだ部分を申し訳程度に断面のカバーに使っている者だけでできていた。
それらは、首輪の残っている生徒が手を引いたり体を優しく叩いたりして誘導している。その2組では、小グループの全員が、片手をつないで移動していた。
事ここに至って、オッサンが冷静に場を取りまとめ始め、作業員5名は相談を開始した。誰とも無しに、小声になる。どこの世界のマニュアルにも無い事態。

505 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 09:33:02 ID:F1dfIzKb0
「手のこんだいたずらではないでしょうか」20代の牝が問い掛ける。以前職場で、パワードスーツの部品と乾電池を使い、
「くさったしたい」と称してそういうイタズラをした馬鹿者が居た。他には他県の路上で、何の落ち度も無い会社員に暴行を加えてから
そういうメイクを施して解き放った、20歳代を含む馬鹿な若者グループも存在した。だが、そんな常識的物理法則に基づいたイタズラの実績の記憶と記録、
そんなものの方が今や現実逃避だ。仮にそういうことが奇跡的に起きているとしても、宗田理の名作「ぼくらシリーズ」ばりに、40人近い中学生が
戦いを開始している。それでも尚、国策が自身の知らぬ間に変わっている事、中央民放が内政小隊絡みのドッキリをしかける事、それらの可能性に逃げる若い女。
30代半ばのババアが、自分の役目とばかりに若い女を制する。そして、安心させてやる。その2分ほどのやりとりで、男性らもだいぶ落ち着いた。
落ち着いたところでだが、パニックルームには校舎に駐留する陸海軍の班に緊急連絡をする目的以外の、通信機が無い。
携帯電話は、最初から持参していないのが3名、液晶画面でコンテンツも豊富だが電力が残り僅かなのが1名。そしてオッサンは、隣室の枕元に置き忘れてきている。
【最近忙しいので、完結させれそうにありません。皆さんでそれぞれ、続きをお創りください。】

506 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 09:34:21 ID:F1dfIzKb0
それともう一つ投稿。実は当方、妄想伝スレの住人です。http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1177576559/
作中の「シズカ」や異変前夜の設定や作品の空気については、妄想伝の過去レスをお読みください。

廃墟。それでもまだ朽ちていない舗装道路を、巨馬が往く。人類規模の異変、星の異変。
それは、この60億総ゾンビ化にて幕を開けた。宇宙規模で見れば細事だが、人類には大異変である。
改めて、北斗神拳も暗○拳に過ぎないし、自分も人間で、人間は考える葦・猿の進化形である事を認識せざるを得ない。
巨馬が積載しているのは、角メット男。巨躯である。
そして、併走する折りたたみ式自転車を駆っているのは、最近できた長姉のシズカだ。
車体が市販品のそれとは素材的に違う。サドルも特別注文なのか、介護用の物(アルファゲル等を用いた5万円ぐらいする座布団)を
使って改造してある。この二人が目指す先は、中部地方の山中。そこの修練所に向かうのだ。
しかしその前に、霞義太郎(通称・ジャギ)が先日「確保」したビルを目指さなくてはならない。
山奥の修練所には、ヘリコプターで向かうのだ。【続く】

507 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 12:49:15 ID:lRec5rDAO
え?いや…え?

508 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 14:59:10 ID:2CkLZ18yO
あ………うん?いや、まぁ……ねぇ?

509 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 18:07:18 ID:lRec5rDAO
う、うん…。まあそうだね…ねぇ?

510 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 18:34:30 ID:XjDm9mWkO
えっ!?…い、いや…それはちょっと…う、うん……ねぇ?

511 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 19:01:53 ID:UTDcVcNe0
皆のとまどいぶりにワロタ

さて、通勤氏の反応は如何に。

512 :本当にあった怖い名無し:2007/06/20(水) 19:07:57 ID:IzgDzIofO
・・・・・・・・・・・

513 :通勤電車男:2007/06/20(水) 22:50:33 ID:F7QJbOYmO
99 197様・502様、続編&新作の投稿お疲れ様です。
99 197様、あぁ、これから先が気になるトコなのに~ヽ('Д`)ノ~。
でもゾンビ映画とかってこんな感じで終わる印象なのでこれで良いのかも。
三人を取り巻く夜に一秒でも早い夜明けが訪れる事を祈ります。
502様、生ナマしい映画をより生ナマしく。
元々バイオレンス色の濃い作品な分、最初から最後まで血みどろなお話しか浮かびませんでした(>_<)。
私事ですがこれから焼肉です。
ユッケとレバ刺しは無理になりました(^_^;)。
もう一つの方は本スレがあるようですので、時間ある時にでも覗かせいただこうかとm(_ _)m。

バタリアンスレナクナッテタノカー
157サンノハオモシロカッタナー(´・ω・)

新作&続編の投稿お待ちしております。
ありがとうございました!。

514 :本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 13:31:40 ID:UNXWm2IFO
このスレはマゾっ気のある住人が多いから主人公が強すぎるのはあんまり好かれないようだな。



つか、軍板住人兼ねてるの結構いるだろwwwwww

515 :本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 15:17:40 ID:+7k17p3i0
>>506の主人公は強すぎるけどな。
ゾンビは秘孔が無効でもハートと違って痩せてるし弾力もなさそうだから、ケンがGOLANでやったような武器攻撃でコーエーのゲームみたいになりそうだし。

516 :本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 18:03:56 ID:wAvk7dVeO
>>506の主人公が強過ぎるとかそう言う事じゃなくって…
何て言うのか……いや、べ、別に……ねぇ?

517 :本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 19:41:07 ID:MJTTONE3O
話を投下してみたいんですが、トリップはつけたほうがいいですか?

518 :本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 20:27:20 ID:4ZRbmG+K0
>>517
分かりやすいから推奨

519 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:33:32 ID:/+yATGxd0

 何故起きたのかはわからない。
 どこで始まったのかもわからない。
 いつ始まったのかも正確にはわからない。
 わかっているのは、ゾンビが現れたという事だけだ。
 死んだ人間がゾンビに(正確にはゾンビのような何かに)なる現象が起きていると報じられたのは、2007年の暮れだった。
 2008年の正月は、アフリカと東南アジアの数カ国から音信が途絶えたというニュースで始まった。
 世界の警察を自認する米軍は、現地での情報収集を開始した。
 2008年2月、オーストラリアでゾンビの出現報告。
 米軍は、公式にゾンビらしき存在が増殖し続けている事を認めた。
 日本を始めとする先進国は、こぞって鎖国に近い外国人入国規制を開始する。
 2008年3月、南米各国でゾンビの出現が報告される。
 米軍によるメキシコ国境封鎖が始まる。
 この頃、米軍の支援を受けた南米連合軍が結成。


520 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:34:14 ID:/+yATGxd0

 2008年4月、南アメリカ大陸の下半分に放棄宣言。
 5月、米軍は自国防衛の優先を理由に南米への支援規模縮小を決定。
 メキシコ国境付近に大規模な壁の建設を開始する。
 6月、南米連合軍は深刻な物資不足により敗走を開始する。
 メキシコ国境付近にて北へ逃げようとする南米連合軍機甲部隊と米軍の間に戦闘が発生。
 中国各地でゾンビの大量発生が報じられるも、中国政府はこれを否定する。
 三日後、中国政府は北京を放棄、山岳地帯に遷都を宣言。
 EUは共同でユーラシア大陸同盟軍を結成。
 一方イギリスはユーロトンネルを爆破した。
 在日アメリカ軍全ての本国への帰還が決定される。
 7月、国境付近に集まっていた南米連合軍および難民を全て抹殺した米軍は、壁の建設を再開する。
 8月、ロシアを仲間に入れたユーラシア大陸同盟軍は、全国各地で壁の建設を開始。
 11月、アメリカ南部にてゾンビの発見報告が相次ぐ。
 世界中に展開していた全ての米軍に、本国への帰還が命じられる。
 南米へ最初の原爆が投下される。
 

521 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:34:56 ID:/+yATGxd0

 2008年12月末、年末の特別報道番組の最中にゾンビが登場。
 日本中でパニックが起こる。
 付近を警邏中だった警察官によってゾンビと負傷者は射殺され、その場は無事に収まる。
 しかし、不幸な事に、事態はそれだけで収まりはしなかった。
 明けて2009年1月11日、北海道にてゾンビの大量発生が報告される。
 青函トンネルは封鎖され、人々は逃げる術を失った。
 そして、逃げる事を許されなかった公務員たちの戦いが始まった。
 2009年1月当時、北海道には数多くの自衛官と警察官たちがいた。
 彼らは、寸土たりとも国土を失うわけにはいかない日本政府に命じられ、絶望的な奪還作戦を行う事になる。


522 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:35:42 ID:/+yATGxd0

 鎖国に近い入国規制を敷く寸前まで、日本には数千単位の難民たちが週に一度は流れ着いていた。
 彼らは航空機で、船艇で、場合によっては軍用機や艦艇で来訪していた。
 そんな難民たちを収容する余裕など無かった日本政府は、面倒は集めて処理するに限ると北海道に全てを押し付けた。
 新しい国で、広大な大地で、第二の人生をサポートします。
 もちろんゾンビはやってきません。
 そんな謳い文句で人々を誘導し、北海道へと封じ込めた。
 そして大半の予想通りに、北海道はゾンビの世界へと姿を変えた。
 そこには、数百万のゾンビがいた。
 対する人間は、民間人30万、自衛隊員3万人、その他公務員1万人。
 これらが、たった二つの街に立て篭もっていた。
 もちろん、その人数は減少の一途を辿っている。

523 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:36:25 ID:/+yATGxd0

2009年1月30日21:31 北海道 函館市内

 街が燃えていた。
 乗用車が、パトカーが、消防車が、救急車が、そして、多くの人体と家屋が燃えていた。
 札幌を始めとする人口密集地で一斉に出現したゾンビたちは、瞬く間に北海道全域に広がっていった。
 もちろん北海道とは広大な島であり、一日や二日でそれを埋め尽くすことは不可能である。
 しかし、人間が暮らすための人口密集地を押さえられてしまえば、全域を制圧されたのと同義である。
 かくして初動に遅れた自衛隊は、手にもてるだけの装備を持って函館か釧路に移動する事になる。
 全力で退避を始めた自衛隊員たちが函館と釧路にて防衛体制を整えた頃には、全ては手遅れとなっていた。
 予算不足の中も必死に建設が進められた壁に守られた二つの港町はなんとかなった。
 しかし、それ以外の地域すべてが、装甲車輌の車列なしには移動できない危険地帯と化したのだ。
 そして、難民たちが逃げ込んだ函館は、一緒に雪崩れ込んできた負傷者たちによって存亡の危機に晒されていた。
 各国の研究機関の努力により、ゾンビは接触感染によって増殖する事が知られていた。
 だが、真冬の北海道では厚着をする事が常識である。
 結果として発生したのは、射殺を恐れる自称健常者たちの、集団ゾンビ化であった。
 警察や自衛隊はどちらかといえば健闘したほうであるが、残念な事に数が違った。
 

524 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:37:07 ID:/+yATGxd0

「左!病院から出てくるぞ!撃ぇ!」

 小隊長が叫び、それに従った陸士たちが自動小銃を発砲する。
 破壊された病院の玄関から雪崩出てきたゾンビたちは、次々と銃弾を受けて肉体を損壊する。
 しかし、致命傷を負った者は少ない。
 彼らは道路から起き上がると、唸り声を上げつつ自衛隊員たちに殺到する。
 ゾンビを倒すためには、胴体を引きちぎるほどに銃弾を食らわしても無意味である。
 脳を破壊できるだけの頭部への一撃、それのみが有効打となっている。
 自動小銃が、機関銃が唸りを上げ、次々とゾンビたちをなぎ倒す。
 遮蔽物に設置された設置式対人散弾発射機がボールベアリングを撒き散らし、手榴弾がその上を飛び越える。
 市街地故に装甲車輌は使えずとも、自衛隊には人体を破壊する道具はいくらでもあった。
 陥落は免れないと誰もが予想していた函館市は、局地的にではあるが、人類の優勢となっていた。
 もちろん、局地的に、と表記されているように、人類が劣勢となっている地域もある。
 市内中心部、臨時の難民キャンプが設けられた地域がまさにそうだった。


525 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:38:14 ID:/+yATGxd0

2009年1月30日21:31 北海道 函館市内 真崎の家

 窓からは、燃え盛る車輌の山が見えていた。
 真崎健一は、それを二階の窓から見ていた。
 警報が鳴り響いたのは午前中のことだった。
 市役所の広報車は、事態が落ち着くまで外出を控え、物音を立てないようにと繰り返していた。
 その広報車は、現在真崎の視界の中で沈黙していた。
 全ての窓が破られ炎に照らし出される車内は、決して炎のせいだけではない理由で紅く染まって見える。
 
「親父、遅いな」

 何度目になるかわからない呟きを漏らす。
 いつもならば20時には帰宅していた彼の父親は、連絡一つ無く未だに帰宅していなかった。
 18時過ぎに夕食を買いに行った母も、20時30分にはアルバイトを終えて帰宅する姉も、誰も帰宅していなかった。
 連絡が無い理由は、高校一年生の彼にも良く理解できる。
 電話は18時の段階で通話不能になっていた。
 送電もガスの供給も19時の段階でストップしており、それ以前に彼は16時以降生きた人間を一切見ていなかった。
 それらを全て総合して考えれば、少なくとも彼の住む地域は孤立しているという結論が容易に導き出される。
 

526 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:38:57 ID:/+yATGxd0

「どうしよう」

 やはり何度目になるかわからない呟きが漏れる。
 一階は全ての窓に雨戸を閉めており、玄関は施錠してある。
 この家の中にいる限りは安全である。
 火災が燃焼してこない限りは。
 消防車のサイレンだけはあちこちから聞こえている。
 しかし、火災は一向に衰える様子を見せない。
 カーテンの隙間から外を見ている健一の顔を、ガソリンの爆発が紅く染め上げた。
 通りの端で横転していた乗用車の爆発であった。
 再び爆発、三度爆発。
 各坐していた乗用車たちが連続して爆発していく。
 
「どうしよう」
 
 彼の視界の中で、それなりに広いはずだった国道は炎に包まれていった。


527 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/21(木) 23:39:42 ID:/+yATGxd0
なんか話が大きくなりすぎてしまったorz
うまくまとめられるように頑張ってみます

528 :本当にあった怖い名無し:2007/06/22(金) 13:15:05 ID:0iB4+kio0
>>527
すごく面白そう!
頑張ってください。

529 :本当にあった怖い名無し:2007/06/22(金) 16:50:05 ID:0jkFSY6mO
WKTK

530 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 01:38:39 ID:NgNCZEQUO
あぁ、北海道が…
(´;ω;`)ぶわっ

続きを楽しみにしてます!

531 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 10:23:33 ID:SBnuNX3E0
これはおもしろい

532 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 12:22:20 ID:lqwcAgSX0
>>513
どの作品でユッケが台無しになったのでしょうか。
もしや、胴に頭部の破片をいくつか載せている中学生のくだりでしたでしょうか。

533 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 17:56:40 ID:NF3hd6BJO
通勤さん、もっと鍛えようぜ

534 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 18:39:19 ID:TSHM+Q8mO
ビリーのキャンプに参加

535 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 18:54:23 ID:HdFaEAVXO
良い意味での、表現便宜上の社交辞令じゃないのw
…ねぇ?


536 :本当にあった怖い名無し:2007/06/23(土) 22:45:25 ID:TyqbO5vO0
ビリー隊長に敬礼!

537 :本当にあった怖い名無し:2007/06/24(日) 10:18:10 ID:ERhDF3sf0
函館市の住人一同「おちつきなさい。我々にはあの方が居られるではないか」。「そうだ・・・おおお」。

北斗市から南進して来たブランカ王国。現在は函館市のビル内に王国を構えている。その光帝バランは、闘気で辺境の野獣もゾンビも薙ぎ払う。
配下のブランカ兵はゾンビよりタフで、ゾンビ化しても朽ちるまでゾンビを狩る。今日も、北斗剛掌波がゾンビを薙ぎ払う。蝦夷地人類の巻き返しは成るか!?


538 :本当にあった怖い名無し:2007/06/24(日) 18:54:19 ID:N1ItyxR50
あのゾンビゲームが復活しました。
世界規模でゾンビが発生した世界で、日本のデパートに逃げ込んだ人々(キャラ)に成りきり、ゲームを行います。
そこで自殺してもよし、生き抜いていくのもよし、脱出するのもよし自らでゲームエンドを決める。 いつでもやめてかまいません。
お気楽に見に来てください。ttp://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1182676219/l50


539 :本当にあった怖い名無し:2007/06/24(日) 21:35:44 ID:ufhNWiwcO
宣伝厨しね

540 :本当にあった怖い名無し:2007/06/24(日) 21:57:57 ID:BQttWii7O
>>539
まあまあ、いいではないですか。

541 :本当にあった怖い名無し:2007/06/24(日) 23:42:31 ID:URI32eDyO
ホクトネタノヤツモシツケーナ!
ホクトノケンvsゾンビ
ナニ? ソレ?
オマエ、スッ…ゲ- ツマンネ!!


542 :540:2007/06/25(月) 17:21:15 ID:jNwlTAFx0
我々には光帝バラン様がついておられる。

543 :本当にあった怖い名無し:2007/06/25(月) 19:52:21 ID:Qn8hbUMK0
今まさにスルー力が試されてる

544 :本当にあった怖い名無し:2007/06/25(月) 20:33:22 ID:KjrkcaSa0
                                    _,, ィヵ     ___
                / .|i .|    ,/''/
 私を呼びましたか?                         /'  il .ト、   / /
                                  /,'  i .|卍`>' /
                                  /,'   i .| / ノ:`ヽ
                                   /,'   イ.| ' " X ノ
                                /.,'   .i .|  / イヾO
                                 / ,'     i .|/ :/
                                  / ,' 卍  i | :/
                       \      / ,'    イ |/
                        \_,, ィ'⌒/ ,'     i/
                        />、 ン::/ ,'    ,-,ニ 、
                      /<ヽン  / ,'  / / ::ノ
                      〉-'"^' , / ,' / /  :/
                     /   , ' /レヘ/ ::/
                   /  >、 (/ンヘ<(__;; イ-‐ァ
           ミ      / /    7':::::/' 〉::   ノ
            ヾ    /⌒ヽ,ィツ  /:::/' ,-(   ノ) )
             ヾ / / ,ィツ、__)`ー(彳ヽ/ :ノヽ 'ー '
              / ヽ、 ツ .:::)    >、ヽ''/フ
               /   .:>ー'" ⌒)ヘ(/:::::〉::: /
            (( ヽ--‐'"彡       '~"(  ノ))
              ヾ'              `ー'ー'
              ヾ
              ..ミ

545 :本当にあった怖い名無し:2007/06/25(月) 23:30:17 ID:ulEPEvzi0
ルー様!
こんなとこにいたんですか、さあこんな所で死人と戦ってないで東部戦前に戻って下さい

546 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/25(月) 23:41:49 ID:pShOvVtR0
2009年1月30日21:40 北海道 函館市内 人類領域まで12km

「ダメです!来れないの一点張りです!」

 通信士が怒りを隠しきれない声音で叫ぶ。
 郊外に駐屯している部隊は、どこも壁を越えて救援に向かう事を拒否していた。
 報告を聞いた二等陸尉も同じく、怒りを隠しきれない唸り声を漏らす。
 既に彼の率いるべきだった小隊は、総勢15名の増強分隊程度にまで落ちていた。
 その人数も、装備している武器も、時間の経過に合わせて減少の一途を辿っている。
 そして、彼らの忍耐力も自制心も、同様に減少の一途を辿っていた。
 
「左から来る!」「いいから撃て!!」

 突然の叫びに、二尉は良く考えずに答えた。

547 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/25(月) 23:42:38 ID:pShOvVtR0
 そして彼らは発砲した。
 陸上自衛隊普通科戦闘班とは、細かい表現を除いてわかりやすく表現をすれば、陸軍歩兵分隊となる。
 当然彼らが持っているのは人間を効率よく殺傷するために研究を進めた兵器である。
 自動小銃、軽機関銃、破片手榴弾、あれや、これや。
 全ては人間が使用し、人間を攻撃するための道具である。
 接近していた集団は一瞬でなぎ倒され、悲鳴を残して全滅する。
 そこでようやく彼らは気付いた。
 ゾンビは確かに走る。
 唸り声も上げる。撃たれれば悲鳴らしい声を出す。
 だが、声帯がきちんと機能している悲鳴など叫ばない。
 撃たれても、脳を破壊され無ければ直ぐに動き出す。
 目の前の集団は痙攣をしつつも動き出そうとはしない。
 一人の若い男が、自衛官たちの方を唖然とした表情で見つつ、ゆっくりと地面に倒れる。
 彼らは、人間を撃ってしまった。

548 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/25(月) 23:43:51 ID:pShOvVtR0
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 二尉の精神は、その瞬間に破壊された。
 彼は叫び声を上げつつ拳銃を取り出し、口に咥えて発砲する。
 後頭部から脳髄と血液と頭蓋骨の破片がミックスされた液体が迸る。
 彼は地面に倒れ、二度と動かなかった。
 取り残された陸士たちは、余りの事に動けなかった。
 誤認とはいえ全力で避難民を虐殺した直後、指揮官が発狂して自殺。
 本来ならば叱り付け、指示を下すべき上官たちは、その場に一人もいなかった。

「う、うわ」

 一人の陸士が後ずさる。
 小銃が地面に落ち、硬い音を立てる。
 物音に驚いた一同が彼を見る。

「うあ・・・見るな!見るなぁぁぁぁ!!!!!」

 二尉に引き続いて精神が限界を超えた彼は、両手を滅茶苦茶に振り回しながら駆け出す。
 短い全力疾走は直ぐに終わり、硬い何かに激突した彼は、ぶつかった物の正体を確認しようとした。
 確認している間にも炎は彼の肉体を燃やし、ようやく彼は、燃え盛る乗用車の残骸にぶつかった事を知った。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 絶叫しつつ車から離れ、燃え広がる戦闘服を脱ごうとする。
 全ては手遅れであった。
 肺の中の空気がなくなり、髪の毛が燃え上がり、彼は地面へと倒れ伏した。

549 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/25(月) 23:44:55 ID:pShOvVtR0
 それを合図に、自衛官たちは我に返った。
 ここはゾンビがいなくとも死にかねない危険地帯である。
 発狂などという自由は許されないのだ。
 
「む、むやみに動くなよ」

 この中では年上の、25歳の一等陸士が注意する。
 周囲の自衛官たちにとっては、それで十分だった。
 彼らは狼狽こそしているものの、生にしがみ付くため、いつの間にか集まっていたゾンビたち相手に健闘した。
 一方の健一は、そんな状況になっているとは知らなかった。
 ただただ助けを乞おうと、ゾンビたちに見つからぬように自衛官たちの元へと走った。
 幸いな事に、彼の針路上にいたゾンビは、あらかた射殺されていたため、それ自体は容易だった。
 そこへ行くまでの過程だけは。

550 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/06/25(月) 23:45:54 ID:pShOvVtR0
本日はここまで
>>544
きっとルー様が北海道にいれば、牛乳を護る為にA−10で来てくれると思うんだ

551 :本当にあった怖い名無し:2007/06/26(火) 03:16:18 ID:HP+DFwpP0
「社長、もう限界です。我々も避難しないと!」
「何をいってるんだ。これから、って時じゃないか!もったいない」
「いや、しかし、、、危険です」
「ばかもん!!貴様はクビだ、とっとと出て行け!!おい、そこの若いの!手伝え!!」
「はい、でも工場長がいないと、、、それにほ、包囲されてますよ」
「それだけ材料がいくらでも集まるってことだ、それもタダだ。もったいないじゃないか」
「つか、今まで何使ってたんですか?」
「気にするな、俺が狩ってミンチにする。お前は内地に運べ」

552 :本当にあった怖い名無し:2007/06/26(火) 14:59:34 ID:8NSEl9rg0
あぁぁぁっ…
ミートホープ…
ゾンビ肉入りコロッケ
ゾンビ肉ジャーキー


553 :本当にあった怖い名無し:2007/06/26(火) 19:37:52 ID:/5eq8/uiO
>>551
ワロスw

554 :本当にあった怖い名無し:2007/06/27(水) 07:44:08 ID:ZVffwWAwO
>>550
wwwwww

>>551
wwwwwwwwwwww

555 :本当にあった怖い名無し:2007/06/27(水) 18:24:49 ID:5Pd7Wy3i0
このスレ住人好みの本を紹介します
大石英司著 死に至る町 です
内容は、久々に帰省した陸自特殊部隊隊員・御堂走馬を待ち受けていたのは、虚ろな瞳で唸り声をあげる野犬の群れ。
そして狂ったように人を襲い補食するまるで「ゾンビ」のような集団。そんな中で来合わせた中学生らと廃校に立て籠もる御堂だったがという緊迫のパニック・サスペンス!
ただ、この自衛隊特殊部隊の話はシリーズ物なので初めて読むには取っつきにくいかも?
それにこのスレの住人なら、大体の顛末はすぐに分かるかもしれませんw

556 :本当にあった怖い名無し:2007/06/27(水) 18:26:52 ID:5Pd7Wy3i0
ごめん、街だった

557 :本当にあった怖い名無し:2007/06/27(水) 22:23:15 ID:ZVffwWAwO
もう読んだよ
やっぱ同じこと考えてる奴はいるもんだね

558 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 02:04:30 ID:HJQpIk/n0
お前らのゾンビはゲームの「バイオハザード」のゾンビだね


バイオ兵器とのバトルをゾンビと名乗らないでくれる??


559 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 02:10:37 ID:bj+yQT3Q0
死んだ人間が動き回ってるのは全部ゾンビ

ありもしない空想の世界の物語(のはず)で細かい定義押しつけんなってのw

560 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 04:29:08 ID:V2anMqjk0
面白けりゃ何でもアリだぜ

561 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 08:06:51 ID:NCSTZyKkO
>>559
ゾンビに限らず細かい設定や考証がなされたものを楽しめないタイプだな
人生楽しめないぞ、もっと肩の力抜いていこうぜ

562 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 09:27:25 ID:bj+yQT3Q0
細かい定義から自由だから細かい設定や考証が楽しめるんだが?

563 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 09:43:15 ID:62lwh04DO
つか、ageて書き込んでるレスなんかにいちいち反応すんなよ。
全く、テスト休みで厨が増える度騒がしくなるな。

564 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 12:40:20 ID:giaS0opkO
テスト休み…
家で死亡フラグだな

565 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 16:04:17 ID:Ls3ijJH80
ハイスクール・オブ・ザ・デッド読んでると、
これの作者が2chのゾンビ系スレのネタを戴いているような気がする。





566 :本当にあった怖い名無し:2007/06/28(木) 21:36:57 ID:NCSTZyKkO
でも、よくよく考えると寮が併設されているようならまだしも、食料や過ごしやすさでは学校は立てこもるのには不便だよね。
大きな窓が沢山あるから侵入されやすそうだし。
あと、寮が併設されていたとしても、大人数だと統制面でも問題が発生しそいだから、寮生活経験のある俺は
統率して英雄にはなろうとせず、すぐに食料まとめてとんずらこくのが吉だと思う


567 :本当にあった怖い名無し:2007/06/29(金) 08:30:29 ID:0WGijjkZO
>>561

お前ゾンビじゃね?

568 :本当にあった怖い名無し:2007/06/29(金) 10:09:56 ID:3Ym9r4LwO
>>567
ばれたか
肩の力抜きすぎたかな

569 :本当にあった怖い名無し:2007/06/29(金) 12:53:29 ID:/WvtxOKSO
アンシャンレジームトリコロール!

570 :本当にあった怖い名無し:2007/07/01(日) 16:47:42 ID:VjhW26B90
ほう

571 :本当にあった怖い名無し:2007/07/01(日) 21:03:56 ID:NrQKfRI4O
度々話題に上がる某高校ゾンビを読んでみた。
オッパイオッパイ(σ゚∀゚)σエークセレント!








木刀とバールとモップが強すぎたり平野が超人過ぎたりするのがめっさアレだが。

572 :本当にあった怖い名無し:2007/07/02(月) 06:06:00 ID:Zy/hyU0qO
度々話題になるセクロスをしてみた

まで読んだ

573 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 05:25:54 ID:6Qk64E7pO
俺もしてみた

574 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 07:48:47 ID:rHWN0cb+O
俺はしてみたいが出来なかった

575 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 08:06:54 ID:DIIvjVW3O
そりゃゾンビとセクロスは無理だ

576 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 12:44:29 ID:PcRKwqACO
入れてみたら肉がグズグズになって気持よくなかた。

577 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 15:55:07 ID:DIIvjVW3O
あたしは生前を思い出して…
感じちゃった…

578 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 20:35:51 ID:JYqNhxMR0
ぬるp

579 :本当にあった怖い名無し:2007/07/03(火) 23:44:11 ID:1XS7e4TW0
スレ違いだろうがあえて聞く。

作者の方々の設定しだいと言われればそれまでだが、
自衛隊がゾンビと戦闘して負けるか?

580 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 00:38:29 ID:kacpKYk+0
どうだろうな。弾切れにならない限りは自衛隊の方が有利だろうな。
戦車で挽肉って手もあるし。故障しない限りは無敵だな。
空気感染で自衛隊基地でゾンビ化が起きたらパニックで自衛隊の戦力は格段に下がるだろうけど。
まぁ、普通に戦えば無反動砲やら突撃銃やらあるし、負ける事はないな。
あまりにゾンビが多い、というのなら仕方ないけど。たとえば

・自衛隊1人 VS ゾンビ100人
だと明らかにゾンビ側の優勢だし、囲まれれば銃弾がどれだけあろうとも負けの確立が上。
そりゃバズーカや手榴弾があれば突破口は開けるし、必ずという訳でもないけど。

・自衛隊1人 VS ゾンビ10人
だとしても狭い部屋だったら戦いにくさもあいまって負ける確立はある。
拡散率の高いショットガンなら逆に勝率というより逃げられる確立はあがる。
ただ狭い路地なら後ろから五人、前から五人で挟まれると連射出来ない武器はアウト。
一発でゾンビ五人を打ち抜けれる銃ならその限りでもないけど。

まぁ、問題はその場その時にどんな武器を持ってるかだな、現実問題は。
囲まれてるならバズーカで血路を開くか、マシンガンなど連射系の武器を周りながら撃つ。単発系はどうしようもない。
直線状で挟まれてるならマシンガンで出たい方向一方向にずっと撃ち続けたりとか。


581 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 01:54:59 ID:ycoQulGR0
>>580

つ ランチェスターの法則

582 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 02:05:55 ID:vBfHDuwAO
>>580
ヒント:フルオートの命中率は物凄く低い
戦場でのフルオートなんて、相手に頭を上げさせないようにする為のもんだしなぁ。余程の近距離じゃなきゃ大概セミで撃ち合うし。
ゾンビは頭潰すのが条件だし、フルオートなんてあんまり意味無い希ガス。
あと、単発は駄目とか書いてあるが、火縄銃じゃあるまいし一発撃つのに一々リロードするのか?
ボルトアクションなんてそんなに配備されて無いぞ。

百人相手にしたら、後ろが壁の路地にはいりこんで擬似たてこもりとかせんとアウトだな。
十が相手なら、ほんとに三畳一間とかじゃなけりゃ行けると思うが。

583 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 13:55:27 ID:VtXyaRlaO
>>579
自衛隊や軍がゾンビより圧倒的に強い
ゾンビ弱すぎ

または自衛隊そこそこ強い
ゾンビあまり強くない、むしろ弱い

の設定で小説書いて面白ければいいんじゃね?



584 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 13:58:26 ID:VtXyaRlaO
>>582
ヒントとかのレベルじゃないくらい教えてね?www
熱弁を小説化に希望

585 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 14:06:32 ID:zNMU3uDR0
ヒント:手持ちの弾数よりゾンビの方が多いorz
これがゾンビものの醍醐味。ゾンビが生きているものより行動的である必要はない。
いくら撃ち倒しても正確に頭を撃ち抜かない限り再び起き上がって向ってくる。
それがどんどん増えてきて、、、、あたり一面ゾンビの海、、、、

これだね

586 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 16:20:20 ID:vBfHDuwAO
むしろミンチの山を熱烈希望

諸君、私はゾンビが(ry

587 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 18:14:06 ID:WkDqd4TZ0
>>580
逆だろ、狭いところだと陣形を組んだりできないので数の利がいかせないし、
敵が攻めてくる方向も限られるから、防御する側の警戒する範囲が少ないのであまり負担がかからない。
それに狭いところで銃を連射すると跳弾して自分が危ないのは常識だし、
銃声も反響してかなりうるさくなるので、銃を撃つのに慣れてる人間は、
耳が使えなくなるのを考慮して室内等での発砲をあまり好まない。

って言うかゾンビって知性の欠片も無いんだし、一々銃で戦う必要あるか?
俺なら落とし穴とか高圧線なんかのトラップを仕掛けて倒そうと考えるが。
他にも一つのビルとかデパートなんかの建物に沢山おびき寄せた後に、
v型爆破線とかで建物ごとゾンビを始末するとか。

588 :579:2007/07/04(水) 18:21:49 ID:z2kZgJu00
やっぱり自衛隊云々の点は無視しなくちゃ怖い話にならないのかな。

589 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 19:35:23 ID:vBfHDuwAO
>>587
お前の世界では辺り1面鋼鉄製か?鉄パイプみたいなのに当たった位じゃ跳弾はしないぞ。
それともう一つ、どうやってトラップを仕掛ける所まで持ってく?肉弾戦で頑張るのか?
あと、「全て」をトラップで片付けようというのは無理じゃ無いかね?
何らかの理由でゾンビが出られないなりおびき寄せられなかったなり、いくらでもありそうな気がするが。
で、残り10か20になったとしてもだ。それを肉弾戦でやるのは難しくないか?

590 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 21:02:41 ID:rfOrIP/zO
ゾンビが発生したらスレでやってくれないかしら?

591 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 22:37:37 ID:VtXyaRlaO
>>587
ゾンビ現れたらお前にまかせた
勇者乙

592 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 22:43:13 ID:VtXyaRlaO
>>589
だから、反論したかったら他で

長文書くなら短編書いて

593 :本当にあった怖い名無し:2007/07/04(水) 23:15:58 ID:vBfHDuwAO
あら、スレチ?
撤退するわ。

594 :579:2007/07/04(水) 23:50:21 ID:z2kZgJu00
>>590
そんなスレがあるんだ、じゃあ移動するよ。

595 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 01:27:18 ID:KW05cmwKO
自衛隊VSゾンビ



誰かまこしろさんの作品のまとめサイト作って!

空中ブランコさんも新作書いて!

596 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 17:52:20 ID:DbBeQnIX0
>>589
銃弾は鉄パイプどころか、地面、コンクリートに当たっても跳弾することが多く、
偶に頭蓋骨に当たっても跳ねることがあるので、銃口を口に突っ込んで自殺する方法が生まれたんだね。
ちなみに室内射撃場では跳弾に細心の注意を払ってゴムカーテンを仕掛けたりするのだが、
それでも跳弾事故は起きてしまうのだという。
だからみんなも観光で射撃場を選ぶときは、できるだけ屋外にしよう。
こんなもん軍ヲタでも武器ヲタでもない俺でも知ってる。
>>584>>591
下らんことで荒らすな。





597 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 19:32:07 ID:TncEK/zN0
>>589つーかこいつ頭悪すぎ
ゾンビじゃね?

598 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 20:19:26 ID:COXQxsj5O
>>597
かゆ うま

599 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 20:41:28 ID:TncEK/zN0
スコットーのやつひどいかおなのでころしてやた
いぬのえさくう うまか です

600 :本当にあった怖い名無し:2007/07/05(木) 20:43:01 ID:TncEK/zN0
この日誌あとから怖さがくるんだよな。

601 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 01:33:00 ID:+EFE1egjO
ちなみに跳弾するときは竹とか葦とかでもする。でも、一概にゾンビ〈自衛隊とは言えない。
状況によるからな?
ただ……自衛隊が弱くないと困る!非常に困る!核とか使われるともう泣いちゃう!
だって、ゾンビだもん!内臓がでちゃう!

602 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 01:42:32 ID:jTumFrw9O
そういや、跳弾した弾に「跳ねかえった挙げ句発射した本人にダメージを与える」位の威力はあるの?

603 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 04:06:51 ID:eBQDr6J50
>>601
さいごに「らめぇぇぇぇ」がついていれば完璧だった
70点

604 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 04:27:08 ID:+EFE1egjO
70点か……
なかなかの高得点サンクス

605 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 05:26:36 ID:+EFE1egjO
跳弾の怖い所は威力が中途半端になるところ、普通なら貫通するのに跳弾の場合は弾の形状がいびつになり、体の中を掻き回した挙げ句に体内に残るんだよ。
普通に撃たれるより、殺傷能力が高い場合もある。
映画みたいにドアの鍵を銃で壊そうとして跳弾を足に食らったりする。実例もあったりするww

606 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 12:42:19 ID:uUW/Bz4vO
もう電動ガンでいいじゃない。

607 :本当にあった怖い名無し:2007/07/06(金) 22:04:47 ID:HrANHeDq0
僕はせっかくだから毒島先輩に習って白樫製の木刀。

608 :本当にあった怖い名無し:2007/07/08(日) 17:50:26 ID:pDKluF8oO
鉄パイプ装備するスレはここですか?

609 :本当にあった怖い名無し:2007/07/08(日) 20:17:30 ID:zcKhNf5y0
いいえ。大根おろしを極めるスレです。

610 :本当にあった怖い名無し:2007/07/09(月) 02:41:40 ID:dnfkaw2pO
お前等スレチ
盲目豚はさっさと消えろ

611 :本当にあった怖い名無し:2007/07/10(火) 00:35:22 ID:8fMikgK/0
ゾンビの一日

「うーん・・・大根おろし極めるのは難しいなぁ・・・あ、腕が取れた。
 よいしょ、と・・・。ふぅ。この体も不便だなぁ・・・。
 大根おろし極めたら人間になれるって本当なのかなぁ・・・。
 でも人間になったら今まで友達だった子も襲ってくるんだろうなぁ・・・。
 あぅー・・・怖いよぉー・・・・・。
 でも人間になりたいしー・・・あぅー・・・」



612 :本当にあった怖い名無し:2007/07/10(火) 16:36:37 ID:hRpKdMhD0
それなんて妖怪人間ベ、うわなにするやめ…







かゆ…うま…

613 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/10(火) 19:26:56 ID:6IgusF6a0
0
罪の意識。 それはこの十年間この胸から離れる事は無かった。
だがようやく『罪』という名の鎖から解き放たれる日が来たのだ。
それは奴等、生ける屍がもう一度地上に解放された日と同じだった。
あの時…。 何故僕は皆を助けられなかったのか?
十年前、初めて日本で―――しかも東京で―――あの化物達が地上を闊歩した。 十年前はまだ自衛隊の暴動鎮圧の為の法案が整っていなかった為、すぐに出動出来ず、次々と被害者が出た。 
全世界がこの事を重く見、日本政府に圧力を掛け、やっと自衛隊が出動し、殲滅した。 政府の弱腰外交が評価された唯一の事件であろう。
僕は十年前、ほんの中学生であり、奴等は休み時間という平穏な時が流れる学校を襲った。
次々と目の前の友達が喰われていく。 嗚呼、首筋に奴等の青白い顔が―――……。
その時僕は――――――――。

十年後経ち、忘れた頃に奴等は現れ、東京を壊滅させた。 
僕はこの日を待ち望んだ。 僕は自衛隊に入隊していた。
生ける屍の首都となった東京で自衛隊と屍の小競り合いが始まり、地下シェルター(十年前の発生によってシェルターは篭城用、として普及していた)に隠れた政府高官、民間人の救出が始まった。
分隊の隊長に出世していた僕はやっと皆に罪滅ぼしが出来る、と不謹慎だが歓喜したのだ。

614 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/10(火) 20:35:42 ID:6IgusF6a0
1
「馬鹿、フルオートじゃすぐ弾が無くなるッ! 単発で頭をふっ飛ばしてやれッ!!」
僕は上田一士を怒鳴りつけた。 後ろにも生ける屍。 前にも屍。 一本道なのでとりあえず前の屍を片付けて前線基地まで逃げる。
自衛隊が屍の都に足を踏み入れた時、まず困ったのがフルオートで撃ちまくり、無駄弾を使いまくる所だった。
それによって各部隊の中ではほんの数時間で弾切れを起こし、中には弾切れの状態で屍の群れに襲われ全滅した部隊もある。
二の舞を踏む訳には行かないのだ。 屍の群れにミニミを撃ちまくったところで頭を正確に撃ち抜けないのならば仕方が無い。
「映画と同じだ。 頭を正確に撃ち抜けッ!!」
といっても、それが意外と難しい。 屍の頭を撃ちぬくのはかなりの技量が必要である。
奴等の頭はゆらゆらと揺れており、命中しにくいのだ。
「小隊本部は助けに来てくれないんですか?!」
西村二士が89式の弾倉を取り替えようとしているが緊張の余り、滑ってしまう様だ。 イライラして叫ぶ。
西村二士の疑問は勿論だ。 だがこんなちっぽけな分隊一つに本隊が危険を晒すとは思えない。 後前線基地まで数百メートル。
「勿論来てくれないだろう。 分隊単位で散開し、分隊が窮地に陥っても本隊は助けない、と言われた。」
こうやって少しずつ自衛隊の命が消え、屍どもが増えていく。


やっと一息つく。 懐かしい臭いが前線基地を包んでいる。
「さっきは奴等の仲間入りになるかと思いましたよ。」
金村士長が5.56ミリ弾を手中で転がしている。
その通り、危機一髪。 屍達は何故か何処かに行ってしまった。
まるで何かに呼ばれる様に。 屍のボスでも居るのだろうか? そんな筈は無い筈だが。
「そういえばこの前線基地として使われている中学校、分隊長の母校ですよね?」
そうその通り。 この自衛隊の基地になっている中学校は僕の母校である。
あの屍襲撃。 まだ惨劇の染み、臭い、傷が残っているのを僕は感じている―――――――……。

615 :本当にあった怖い名無し:2007/07/11(水) 08:19:16 ID:sxvkzyiyO
乙!

616 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/11(水) 17:47:50 ID:F8Usg2wx0
2
「流石にいい眺め、とは言えませんね……。」
霧島一士が遠くを見やった。 その通り、屋上からは回りが一望出来る。
僕が生まれ育ったこの土地も今では地獄の惨状を晒している。
あちらこちらの建物から煙が上がっているのが判る。 きっと助けを寄越してくれ、とでも合図を出しているのだろう。
だが今の自衛隊にそんな余力は残っていない。 この前線基地を押さえつつ、ジリジリと進んでいくしかない。 
せめて後こっち方面に一個中隊が回されれば…。
たまに風が顔を撫でる。 とても心地が良い。 だがその風は要らないモノまで運んでくる。
異臭と、呻き――――――………。 どれも十年前の世界では考えられない。 いや十年前のあの惨劇でもこんなに酷くは無かった。
「何で俺等は屋上で見張りしなきゃいけないんですかね?」
金村士長がさもかったるそうに言った。
確かに屋上に居ても得が無いような気がする。 特に僕の場合、あの惨状を思い………。
「屋上で周囲をよく見ろ。 奴等歩く屍がこっちに来てないか監視するんだ。 一匹二匹ならいい。
十数匹の群れに着目しろ。 奴等が群がれば重火器で築かれた前進陣地は勿論この前線基地もやられる。」
しかしコレだけではないのだ。
自衛隊の中にもいつ食い殺されるが気が気でない奴が居る。 中には屋上に自殺しに来る奴が居る。
屋内だと監視が厳しいから、「トイレ。」とか言って屋上の鍵をぶっ壊し、転落自殺するのだ。
それを阻止する為にも屋上にいつも一個分隊が置かれている。
「にしても、奴等不思議ですよね……。」
西村二士が双眼鏡片手に呟き始めた。
「頭を潰されなければ上半身だけでも動く。 けれども頭を潰されると手足満足でも動かない。
何だか……… 俺も一時期望んでました。 そんな体に……。」

617 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/11(水) 20:43:25 ID:F8Usg2wx0
3
「今回も我が一個大隊は小隊、分隊に分かれ、活動する。 だが今回は今までの様な目的の無い掃討戦ではない。」
大隊長はえばり腐って言った。 僕達分隊長以上の者全員が集められている。
体育館のステージの上でぞんぶり返る大隊長。  威張りたくなるのも仕方が無い。 この前線基地じゃ自分が偉いのだから。
目的の無い掃討戦ではない、とはどういう事だろうか?
「我が一個大隊は全力で●○高校を制圧し、更なる前線基地とするッ!!」
大隊長の声が木霊した。 その瞬間に大隊長以下全員がため息を洩らした。
今二個の大隊がこの地域で戦っている。
一個大隊はこの中学校に駐留し、残りの大隊は外の前進陣地をよく守り、少しずつゾンビの密度を下げている。 いまでも毎日数百の押し寄せるゾンビを片付けるのに一生懸命だというのにこれ以上戦線を拡大させれば新たな拠点を得るどころか…。
「誰か反対す……」
その言葉に待ってました、とばかりに殆どの士官が手を上げた。
「今多数の兵力を割くのは考えモノです! この基地周辺を屍どもから防ぐだけでも一個大隊と半大隊が激戦を繰り広げているんです。」
まず叫んだのはとある中隊の中隊長だった。 だが負けじと大隊長が叫ぶ。
「この地域に二個大隊が一つの拠点しか守れず、周辺に拠点を確保出来ないとなれば、本部はこの地域の部隊を削減するだろう。
逆に苦しくとも二つ、三つ拠点を確保出来れば本部はもう二個中隊でも差し向けてくれる筈だ!!」
「●○高校はこの中学校から一キロも離れていません。 そのような所を危険を侵して確保しても本部の評価は低いのでは?」
他の中隊長(いや小隊長かも…?)も声を上げた。
「少しずつジリジリと進んでいき、少しずつ制圧していくのが対屍の原則だ。 近場から確保していく。」
大隊長は落ち着き払い、とにかく主戦論を唱えた。 功を焦ったか―――――――――――………。

意見が飛び交う。
大隊長も僕達士官も一歩も譲らない。 妥協案なんて無い。
というより拠点確保の為の『出撃命令』を出させるわけには行かない。
異様な蒸し暑さが体育館を包んだ時、僕の分隊が所属する小隊の隊長が声を上げた。
その言葉に体育館が静まり、僕は絶句した。
「我が一個小隊がヘリでその高校を制圧、高校の周りのゾンビを掃討しこの中学校と補給路を結びます!!」

618 :本当にあった怖い名無し:2007/07/11(水) 21:43:58 ID:4Nfh98qNO
流れを切ってすまん。
゙ゾンビ・ゲーム″でゾンビA、B、感染者1を演っていた者ですが、このスレに短編を寄稿しても良いですか?
携帯からなので、遅筆になると思いますが…
如何なモノでしょうか?

619 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:35:20 ID:leaL2lLG0
2009年1月30日21:39 北海道 函館市内 人類領域まで12km

「助けてください!」

 彼が乗用車の残骸から飛び出したとき、冷静ではない隊員は全ての銃弾を撃ち尽くしていた。
 結果として、彼らの混乱が、健一を救った。

「動くなっ!」

 ここ数時間で数年分の成長を遂げた25歳の陸士が怒鳴り、健一は動きを止めた。
 妙に素早い数名が自動小銃を構えて引き金を引くが、彼らは金属質の音を立てるだけに過ぎない。

「た、たすけてください」

 ゾンビに襲われるよりもよほど恐ろしい瞬間を過ごした健一は、涙を流しながらも言葉を発する。
 
「民間人か、怪我は無いか?」

 先ほど怒鳴りつけた陸士が尋ねる。
 
「だ、大丈夫です」
「噛まれたり引っかかれたりしなかったのか?」

 陸士はしつこく聞いてくる。
 だが、つい先ほどまで篭城していた健一に、怪我などあるはずも無い。

「さっきまで家に隠れてたんです」
「そうか」

 健一の答えを聞いた陸士はようやく笑みをうかべ、手招きした。

620 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:36:02 ID:leaL2lLG0
「こっちへこい、一緒に逃げるぞ」

 火の海の中で、少年と自衛官たちは合流を果たした。
 
「さて、どうしたものか」

 道路の真ん中を歩きつつ、陸士は呟く。
 彼より上位の、あるいは年上の人間はあらかた死んでしまった。
 しかし、彼の後ろを不安そうに歩く若い自衛官たち、あるいは少年が、彼に絶望する事を許さない。

「通信はどうか?」
「ダメですね。どこも拠点防御で手一杯だそうです」

 畜生め。
 答えを聞いた彼は、忌々しそうに内心で呟いた。
 ヘリコプター、あるいは装甲車を一つ回してくれるだけで、彼らは全員が助かる。
 それらの乗り物が無いはずがないのだ。
 ゾンビと避難民に囲まれた駐屯地から逃げ出した彼らは、そういった乗り物のおかげでまだ生きているのだから。

「弾薬は?」
「全員フルの弾倉が四つ。装填している分を入れて四個半といったところ。
 手榴弾は残り一つ、その他重火器なし、車輌なし、応援もなし。以上」
「聞いていない事まで答える必要はない」

 倦怠感を漂わせる口調で報告した若い一等陸士に、彼は叱るようにそう言った。
 階級こそ同じであっても、経験と年齢、そして先任か否かは大きな壁となる。
 同じ階級の人間が必然的に多くなる軍隊ではどこでも採用しているルールである。

621 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:36:45 ID:leaL2lLG0
 車や家屋や人体が燃える音。
 微かに聞こえる悲鳴、そして銃声。
 彼らの周囲から聞こえてくるのは、そういった音だけだった。

「銃声?」

 彼は耳を済ませた。
 高校卒業から随分と自衛官をしているが、最近になってようやく耳に慣れてきた音が聞こえる。
 自動小銃の発砲音、微かに聞こえる拳銃の音は聞き覚えがないが、恐らくは警察か不法な武器だろう。

「銃声の方へ向かう。隊列を直せ。敵が多ければ」

 彼はゾンビ化した元国民たちの事を簡潔に表現した。

「直ちに撤退する」

 高校生と自衛官たちは、地獄のような街の中で前進を開始した。

622 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:37:28 ID:leaL2lLG0
2009年1月30日21:40 北海道 函館郊外 陸上自衛隊北海道戦線統括司令部

「音威子府以北からの通信が途絶えました」

 先ほどまでとある警察署と繋がっていた受話器を置いた通信士が報告する。
 人間の拠点となりうる施設は大抵が人口密集地に近く、必然的に敵に襲撃されやすくなる。
 いまさら駐屯地や警察署を移転する訳にもいかない彼らは、その現実に警戒態勢の向上という策で立ち向かっていた。
 しかし、歴史に学ぶまでも無く、マーフィーの法則を持ち出すまでも無く、予想や想定は役に立たなかった。
 亡命軍人たちに取りあえずの陣地と自動小銃を与えて広大な海岸線を警戒していた陸上自衛隊は、その戦力の半数以上を失おうとしていた。
 まあ、正規兵で占められた基幹戦力には大した損耗はなかったが。
 
「どうしてこうも一斉に敵が現れた?
 負傷者や死者以外はゾンビ化しないのではないのか?」

 司令官は後ろに立つ厚生労働省殺人病特別対策チームの若い担当官に尋ねた。
 長い名前が付いてはいるが、彼らは基本的にはこう呼ばれていた。
 ゾンビGメン、と。
 捻りも何もないが、強大な権限と他国で多量に流された血によって得られた情報を持つ彼らは、この種の問題のエキスパートとして見られている。

「データに無い症例が出てきたのか、それとも何か外因的な要素があるのか。
 どちらにせよ、厄介ですね」
「外因的な要素?他国からのテロ行為だと?」

 彼の漏らした言葉の後半に、司令官は食いついた。

623 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:38:11 ID:leaL2lLG0
「此度のゾンビ戦役、戦争と呼べるほど立派なものではありませんが、とにかくこれは日本に多くの利益をもたらしました。
 我々は発注された武器弾薬その他を安全な国土から送り出すだけで多額の外貨を獲得しています。
 国土要塞化のための工事で土建業は大きく潤い、内需は今までに無いほどの伸びを見せています。
 そしてゾンビがいない、という事による株価の上昇。
 人的損害も労働災害だけ、他国からみれば、我々は世界の混乱を貪り食うとんでもない存在です」
「しかし、我々がいなければ、世界は随分と愉快な事になるぞ」

 安全地帯から届けられる良質な武器弾薬。
 それは世界各地で戦いを続ける人類にとって、必要不可欠な存在だった。
 運ぶ船は遭難せずに港に到着し、輸送機は墜落せずに飛行場へ降り立つ。
 そして、次もやってくる。
 それだけの事を安全にこなせるのは、アメリカと日本、そしてイギリスしかなかった。

「それを、面白く思わない奴らがいるんでしょう。
 例えば、我々の商売相手とかね」
「欧米か!」
「あるいは日本人というだけで嫌う連中か」
「あの国の連中!はもう滅んだんだよな。となるとどこだ?」
「まあ、どこでもいいんですよ」

 妙に興奮している司令官に冷めた口調で返すと、彼は司令部のモニターを見た。

624 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:40:27 ID:leaL2lLG0
 北海道の各所が赤く染まっている。
 沿岸警備の連中が昼寝していたとは思えない。
 彼らはゾンビの恐ろしさを一番知っている人間たちである。
 では空気感染タイプでも登場したのか?
 だがそれでは自分たちが無事な理由がわからない。
 
「なんにせよ、我々に求められているのは、現状を打開し、国内に安定をもたらす事です。
 司令官、こいつは大変な任務ですよ」

 面倒な思考を切り捨てた彼は、成すべき事だけを口にした。

「言われるまでも無い」

 わざわざ表記するまでも無いが、司令官は自衛官である。
 ついでに記載すれば、自衛官とは自身の危険を顧みずに国民と国土を防衛する事を任務としている。

625 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:41:08 ID:leaL2lLG0
2009年1月30日22:00 北海道 函館市内 人類領域まで11km

 人間の歩く速度はアバウトに表現して時速4kmと言われている。
 もちろんこれは健康な人間が、歩きやすい格好をして歩きやすい道を迷わずに進んだ場合の話である。
 あちこちに事故車とゾンビと燃え盛る火炎がある市街地を迂回を繰り返して進む部隊の場合、どれほどの速度が出るのかわからない。
 
「ここもダメですね」

 瓦礫の影から出てきた負傷者を射殺した陸士が報告する。
 その若い女性は腕から血を流している事以外怪我一つ負っていなかったが、その一つだけの怪我は噛み傷だった。
 現状では、それは射殺に値する。

「どうするんだ自衛隊さん」

 先ほどの戦闘で救出した巡査が尋ねる。
 交番の中で僅かな警察官と自衛官によって生存者たちを守っていた彼は、目の前で行われた行為に異議を一切唱えなかった。
 自衛隊、つまり軍隊と警察は違う。
 この狂った世界でそれを維持し続けた北海道警察は、少なくとも函館市内ではその実働戦力の大半を失っていた。
 救うべき負傷者たちに襲われて。
 そんなわけで、負傷者を見た彼も手にした拳銃を容赦なく発砲するようになっていた。

626 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:41:49 ID:leaL2lLG0
「とにかく友軍と合流するんだ。
 あと大体11kmくらい、弾薬もまだある。
 諦めずに歩き続けて、意地でも生き残るんだ」
「了解」

 事実上の指揮官となっている一等陸士の言葉に、彼は頷いた。
 傍らを進む民間人たちを見る。
 上司も同僚も、家族も顔見知りも死んでいったあの地獄。
 その中で、たまたま自分が救うことができた縁もゆかりも無い地域住民。
 狂って自殺するにしても、彼らが無事に保護されるか死ぬか、どちらかを見届けてからにしよう。
 既に半分狂っている事を自覚せずに、彼は心の中でそう誓った。

627 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:42:34 ID:leaL2lLG0
 必死に生にしがみ付こうとする彼らを無視し、大勢は決しようとしていた。
 自衛隊が十分な戦力を保っている地域は、人類の領域となろうとしていた。
 しかし、それ以外の全てが、人類の生存を許さないゾンビたちの楽園へと代わろうとしていた。
 砲爆撃で全てを吹き飛ばすのは論外だった。
 ゾンビたちは腐らない。
 理屈はわからないが腐らない。
 そして、瓦礫に覆われた市街地は、人類にとって著しく不利な地形となる。
 あくまでも人間により、確認殺害戦果を挙げる必要があった。
 国土の狭い、農地の確保が容易でない日本には、北海道を捨てる事はできないのだ。
 かくして、事態の沈静化を待たずに日本政府は決断した。
 北海道を人類の領域、日本の国土として回復する。
 その為の努力を、現地の全ての公務員たちに求めたのだ。

628 :517 ◆XRUSzWJDKM :2007/07/11(水) 22:44:26 ID:leaL2lLG0
本日はここまで
風呂敷が広がりすぎてまとまらない・・・


629 :本当にあった怖い名無し:2007/07/11(水) 23:53:49 ID:0trxcL01O
>>618
いいんじゃないですか?と、そのスレで要望を出した者が言ってみる。
途中で投げ出さないでね。

630 :618:2007/07/11(水) 23:59:20 ID:4Nfh98qNO
>>629
ありがとう!
ゾンビ・ゲームでは、誰も来ないので中断しています。
もしかしたら、私のせいかも知れませんが…
では、以後よろしくお願いします。

631 :本当にあった怖い名無し:2007/07/12(木) 01:07:33 ID:sQDvIuI+0
目の調子が悪いので眼科に行ってきた。
結果をいえば大きな疾患は何もなくホッとしたが検査は一通りやった。
そこで眼底検査よ。目薬さす感じで薬入れて瞳孔拡張。
最初のうちはなんともなかったが30分も経つと景色が歪む歪む。
歪むっつーか涙目で見るボワーっとした景色ね。
視界も狭いしおまけにピントがなかなか合わない。老眼ってこんな感じなのかな。
それから数時間は瞳孔開きっぱなしなわけよ。鏡見ても瞳孔バカでかくなってるし。
もう暗い部屋にいるのが一番楽だった。
で、なにが言いたいかっていうと死者であるゾンビも瞳孔開きっぱなしだろうから
モノを視ているとしたらこんな感じなのかな、ってこと。
目の中なんか腐ってるはずだからもっと見えにくいんだろうな。
とりあえず動いてるものに近寄ろうとする習性がでるのも無理はない。
それに暗いところじゃただの人間じゃ敵わないや。
とまあ別に小説でもなんでもないスレ汚しゴメン。

632 :本当にあった怖い名無し:2007/07/12(木) 01:43:44 ID:sQDvIuI+0
調子に乗ったついでに、、、スレ違いだから暇人以外は読み飛ばしてくれ。

最近生活が乱れてきて特に睡眠薬常習癖が悪化してきてた。
寝るためではなく意識を飛ばすために飲んでるって感じ。
絶対にやってはいけないことだが酒をしこたま飲んで倍量摂取。
朝、気がつくと部屋の中で倒れてるわけよ。
部屋の中は散乱してるしもう何があったのやら全然わからない。
いや、確かに夜中、幽霊や妖精さんに会っていたんだが、、、
(ここら辺は経験者じゃないとわからないんだろうなあw)
蓄えてたお菓子をみんな喰っちゃったとか玄関の外の灰皿をひっくり返したとか
それくらいなら笑い話だがラーメン作ろうとしてコンロに火をかけてそのまま寝orz
コンロの空焚き防止装置ってのは偉大な発明だと感謝したよ。
さすがにこれに懲りて目的外の使用はやめたね。
同じ薬で寝てる間に起き出して車を運転して遠い場所で捕まった人もいるみたい。
出し入れが面倒な機械式駐車場に感謝。
みなさんも薬の服用には気をつけましょうね。

で、ラリって家の中を歩き回ってるところを家人に目撃されているのだが
曰く、脳に障害を持った人のように半身不随気味に壁やあちこちに体をぶつけながら
家の中を歩き回ってる。靴下を片方だけ履いてたりパンツ履いてなかったり、、、
(まるでゾンビじゃねえか、、、)
気持ち悪いのは、もとい人間らしいのはそんな姿でありながら受け答えは妙にしっかりしてる。
「何やってんの」「いや、トイレに行ってきたところだよ」
ほとんど覚えてないが、、、

で、何が言いたいかっていうと、ゾンビって脳を撃ち抜かれたら活動を停止するんなら
ちゃんと脳は機能しているはず。だったら喋るゾンビがいてもいいんじゃないか?
ってこと。もちろん前後関係ある論理的な会話は無理だろうが明瞭な発音で意味ある言葉を
喋っていてもおかしくはないんじゃないかな、と。
ここまで書いてきて思い出した。そういえばバタリアンは言葉喋ってたっけ。今思えばリアルっぽいな。
でもあんまりやりすぎると痴呆症とかの人の揶揄になって問題になるんだろうな。


633 :本当にあった怖い名無し:2007/07/12(木) 01:56:23 ID:Ydasbs4VO
>>632
君の体験談は非常に興味深い。自分の体験からのゾンビ考察…
う〜ん、おまいさんほんとゾンビが好きなんだね〜!w
或る意味、小説より怖くて、不謹慎ながらも楽しく読ませて貰いましたw
感謝!!

634 :本当にあった怖い名無し:2007/07/12(木) 02:03:59 ID:sQDvIuI+0
>>633
サンクス、いつか立派なゾンビになってみせるよ

635 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/12(木) 17:15:59 ID:NNOkkY8U0
4
暑い。 蒸し暑い。 小雨が降ったり止んだりしているからだろうか?
「隊長……俺等どうなるんでしょうか?」
僕は正直な事を言うしかなさそうだった。 窓の外は絶望の色に塗りつぶされた街が見て取れる。
「学校にはまだ数百のゾンビがウロウロしている筈だ。
何処か有利な場所を見つけて、ミニミをぶっ放せば何とかなる。」
少しでも分隊員には希望を持たせなければならない。
「に、しても――――――…」
上田一士が煙草に火をつけ、煙を吐く。
「何で俺等一個分隊だけで学校を制圧する羽目になっちまったんでしょうね?」
煙がヘリ内に充満した。
ヘリの燃料の補給は木更津から受けているが乏しく、定期的ではない為普段は飛ばさない。
多分このヘリには行きの分しか燃料が入っていないだろう。
屋上に留めて、武器を全部運び出し、校舎内に進入しゾンビを片っ端から片付けなければならない。
「いっつも我が分隊は貧乏くじを引かされている様な気がしますよ、隊長。」
金村士長の言葉に僕は賛同した。
いっつもいっつも屍の密度が高いところに送り込まれるのは僕達である。
「とりあえず向こうに着いてからの事を今考えるのはよそう。
今一番心配すべきなのは、このヘリが燃料不足で落ちたりしないか、だ。」
ハハハハ……、と霧島一士が笑った。
そういや、と金村士長が小さな包みを取り出した。
「何処かの中隊長さんが差し入れを下さりましたよ。」
「何で黙ってたんだ?」
僕はそれを受け取り、包み紙をビリビリと破った。
「嗜好品………甘味品だッ!!」
西村二士が喰いつく。
自衛隊は嗜好品と甘味品で動いていると言っても過言ではない。
この二つさえあれば例え弾薬を失っても闘い続ける事が出来る筈なのだ!!
いつもならすぐに喰らうところだが、僕は手を出した。
「駄目だ。」 瞬間に皆怪訝な顔をした。
「―――――――――絶対に生き延びて喰おう。」

636 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/12(木) 20:18:06 ID:NNOkkY8U0
5
「この屍野郎ッ!!」
僕は5.56ミリ弾を打ち喰らわして行く。
屋上には十数匹の屍が居り、ヘリに集まってきている。
この程度の数ならばそれ程慌てなくてもすむ。 結局ココは二分も経たずケリが付いた。
全員で武器の積み下ろしをし、内部へ行く為のドアに繋がる階段の近くに置く。
「鍵は掛けられてるか?!」
先に階段を降り、ドアの前に居座った西村二士はすぐに返事を返してきた。
「掛けられてますッ! 多分このドアの向こう側には奴等がわんさかですよ。 腐臭がします。」
「判った。 階段上から鍵を破壊して、奴等が雪崩れ込んできた所をミニミで一網打尽にするッ!!」
そうなると我が分隊員達は早い。 すぐさまヘリからミニミを持ってくる。
「隊長、隊長の分のミニミは有りませんでした。 89式のフルオートで我慢してください。」
金村士長が叫ぶ。 ミニミの代わりに89式の弾倉が幾つか渡された。
階段上からもドアの向こうからの異臭はよく漂ってくる。
速いトコ、やろうとばかりに僕はドアの金具の部分をフルオートで狙った。
金具がぶっ壊れ、負荷が掛かっていたドアは前に倒れ、屍達が突っ込んできた。
「馬鹿めッ!!」
奴等は階段の所で転倒し、隙を見せた。 どちらにしろ奴等は階段を登るのが得意ではない。
ミニミが火を噴き、次々と頭が砕かれていく。 頭が飛散していくのだ。
それでも奴等はヴォーヴォー唸りながら階段を登ろうとする。 それを頭上から射撃を加えて阻止する。
「これだ、これが好きなんですよ!! この感覚。」
霧島一士がニヤニヤしながらミニミを撃ちまくっている。
撃ち尽くすと弾を装填し、また撃つ。
だが四つのミニミと89式の弾の雨にも屈せず、どんどん奴等が扉から現れる。
「切りが無いッ!」 上田一士が悲痛な声を上げながらマガジンを交換する。
でもミニミの連射の前では奴等は無力の筈だ。 そのうち屍達は全部頭が粉々になった状態になるだろう。
もしもミニミが弾切れになったら小銃の連射で片付ければ良い。 うまく階段を使って連射を活用できる。
しかし… その考えは甘かった。
先頭の一匹が怒り狂う獅子の様に叫ぶと他の奴等も呼応し階段と頭上からの弾の雨の二重の障害を潜り抜け、突撃してきたッ!!

637 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/12(木) 20:40:31 ID:NNOkkY8U0
6
「ヤバイ……!」
西村二士が後退した。 確かにこの状態は……。
奴等は完全な人海戦術を見せた。 前を突撃する屍が身を呈して肉の『盾』となる。
もちろんミニミの弾が前衛の屍を貫通するが、やはり貫通した後は威力が落ちる。
屍どもはこちらの弾の雨に負けず、階段を登る。
開かれた扉からはまだまだ屍が出てくるようでこのままでは押し切られる。
僕は思い切った策に出る。 大抵、こういう危機的状況を打開するには……
「84ミリ取ってくるッ!」
84ミリ無反動砲で階段、開け放たれた扉を吹っ飛ばす。
これで屋上からの進入は不可能になるが、屋上にロープを垂らして、ベランダに降り、教室から進入すれば良い。
滅茶苦茶重い。 12キロほどだろうか? 多分200発装填したミニミより重い、と僕は思う。
ソイツを担ぎ、照準を扉の少し上にする。 巧く行けば扉が塞がる。
「いっつもいっつも反動が有るんじゃないか? って思うんだよな…。」
どうしても不安になってしまうのだが、その思いを振り切り発射する。
命中。 扉の少し上の辺りが崩落し、扉が巧い具合に塞がった!!
「これで屍どもは来ないッ!」
おお、と皆も歓声を上げた。 これで楽勝だッ!!
「うわッ!」
その悲鳴は完全に『人間』のものであり『屍』の唸り声ではなかった。
悲鳴の主は西村二士。 足元には下半身が無い屍。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 西村二士は狂人の様に持っているミニミが弾切れになるまで足元の屍に浴びせ続けた。

638 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/12(木) 20:42:01 ID:NNOkkY8U0
ちょいと展開に無理がありました。
反省します。 描写も少なく、戦闘シーンがイマイチ…

639 :本当にあった怖い名無し:2007/07/13(金) 02:18:28 ID:1/3rTSJvO
普段からゾンビ密度が高いところによく行くなら今更その程度で……と突っ込んでみるテスト

640 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/13(金) 15:11:35 ID:1fy7W/IE0
7
………。
「西村は相変わらずピンピンしてますッ!」
最後の屍をセミオートで僕が片付ける。 霧島一士が叫んだ。
確かに傷一つ無いように見える。 全然大丈夫そうだ。
「何だ、心配したぞ。」
僕はやれやれ、と89式に弾を込め直した。
一瞬流れる和やかな雰囲気。 だがこれを破る言葉。
「―――――噛まれた。」
西村二士の小さな声。 だがその言葉は通りが良かった。
時間が止まる。 気のせいじゃない。 数秒、すべてが止まった。
「本当かッ! 冗談だろ?!」
僕は彼に駆け寄った。 まだ噛まれて数分しか経っていない。
噛まれて屍になるのは速くても数十分だ。 長くて数時間。
確かに彼の膝には『こ』状に歯型が付き、血が滲んでいた。
「だ、大丈夫でしょう。 自衛隊員は全員ワクチンを打ってるんですよッ!!」
上田一士が慌てた。 確かに全員ワクチンを打っている。 だがそれは……
「俺達に打たれてるワクチンは空気感染を防ぐ事しか出来ない。 どのワクチンもそうだ。
どのワクチンを打とうが、何故か歯から血液中にウィルスを送り込まれる直接感染は防げない。」
金村士長が静かに否定した。 そうなのだ。 何故か噛まれればアウト。 爪ならまだしも…。
「撃って下さい。 一思いにフルオートで頭をぶっ放してください。」
西村二士がため息をついた。 まるで数時間後には屍になるとは思えない。
「俺には出来ない。」
霧島一士が首を振り、ヘリの方を向いた。
「どちらにしろ―――――お前が屍になったとしてもお前の頭を粉砕出来ない。」
霧島一士の背中が一瞬震えた。
分隊結成数ヶ月。 何回も修羅場を潜り抜け、この五人でやってきた。
五人編成の分隊がこれだけやれたのは奇跡だろう。
「やれる訳ないだろ――――――――…………。」
そして僕も坐りこんだ。 どうすれば良いのか―――…。
答えは一つしかない。

641 :本当にあった怖い名無し:2007/07/13(金) 21:15:13 ID:eRwpJ93k0
全員自決

642 :本当にあった怖い名無し:2007/07/13(金) 22:44:49 ID:3iYV/O+i0
>>641
不覚にもワロタ


643 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/14(土) 14:08:50 ID:1dkCmni90
8
冷たい雨がポツポツ、と頭を叩く。
「こちら突撃分隊。 屋上にて百数十の屍を殲滅。 一名負傷。 爾後の命令を請う。」
『こちら小隊本部。 陸路を一個分隊が進撃中。 屍達の妨害にあっている。 本隊はヘリで待機中。』
「本隊は来てくれないのか?」
僕は舌を鳴らし掛けたが、辞めた。 答えは判りきっている。
そう、西村の件と同じ様に―――判りきっている……。
『小隊長率いる本隊は陸路一個分隊が門を押さえ、貴隊が殆どの屍を掃討してから突撃します。』
僕は頭に血が上り、無線を切った。 腰抜け、チキン野郎ッ!!
そもそも大隊長、ウチの小隊長が功を焦らなければ、アイツだって―――――…。
西村はまだ屍の『し』の字も現れていない。
もしかしたら数十時間しても屍にならないのでは無いのだろうか?
――――――………でも西村二士はなるのだ。 確実に階段の下で頭を粉砕されて転がっている屍達と同じ類になるのだ。
西村二士は異様に落ち着いている。
僕は聴いた事がある。 人間死ぬ、となるともう全てを捨てて平静になると。 一昔前の特攻隊がそうだった、と。
届けられた嗜好品で最後の酒盛りをしている。
「これで……この分隊は暫く一人欠員状態、か……。」
口を衝く。 一人欠けるだけで分隊の戦闘能力は著しく下がる。
そうなれば今までの様に奴等がワンサカ居る所に突撃できなくなる。 少し考えなければ……。
そんな時、僕はある音を聞いた。 そして気付くと共に銃を手に取り、叫んだ。
「全員再武装ッ! 階段下から妙な音がするッ!! 分隊全員揃っての最後の仕事だッ!!」
もしかしたら瓦礫で扉を塞いだ。 が、崩そうと奴等はしているのかもしれない!

644 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 14:25:59 ID:KdTu3tl1O
あるゾンビのある日

「あ〜あの人格好良いなぁ・・・。でも私ゾンビたし・・・。
 あっ、駄目だよポチ! 駄ぁ目! あの人は襲ったら、めっ!!
 ほら、あそこに美味しそうな丸々した人が居るよ。よし、あの人に行ってらっしゃい。
 あぅ〜それにしてもあの人格好良いなぁ・・・。
 私が人間だったらお近づきになるのに・・・(じぃ〜)」

「・・・? (あのゾンビはなんだ・・・ずっとこっちを見てるようだが・・・襲って来ないし・・・だが一応倒しておくか?)」

「あわわわわ〜! こ、こっちに来たぁ〜! はぅ〜・・・///」

「・・・(内股走りで逃げてる・・・撃ち辛い)」



645 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 14:38:16 ID:wXv8UZRg0
はぅ〜とかはわわ〜とかゾンビ子ちゃんが言っちゃったら倒すのをちょっと躊躇しちゃうかも試練

646 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 18:08:21 ID:l+uEqa1q0
ちょっと希望を

日数空いて続編投稿して戴く方には前回最後をアンカ付けてもらえないだろうか

647 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 22:07:24 ID:SPWf5/rJ0
>>643
乙です。wktkしてます。


>人間死ぬ、となるともう全てを捨てて平静になると。 一昔前の特攻隊がそうだった、と。
水を差して悪いけどあんまそうでもなかったらしいね。
ヒロポン打って無理やりハイになってたり、突入直前にほとんど呪いの言葉の電文打ってきたりとか、、、
もちろんいろんな人がいただろうがね。

648 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 23:02:21 ID:CsiIK0FNO
>>643
ちょっと軍板行ってこい。

649 :本当にあった怖い名無し:2007/07/14(土) 23:03:02 ID:CsiIK0FNO
おっと、>>647にもな。

650 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:03:10 ID:13BiL7W3O
――2007年7月9日。恐怖の大王は8年に及ぶ大遅刻の末に、この星へと現われた。隕石の飛来である。
直径60m程の隕石が北海道釧路市に落下。市街地の大半をクレーターに変えたその隕石こそが全ての始まりであった。

――2007年7月13日。釧路市郊外の仮設住宅地にて、大規模な暴動が発生。避難住人の9割が死亡する大惨事だった。
対処に駆り出された自衛隊にも大勢の負傷者を出したこの暴動で、責任を問われた多くの自衛官は皆揃ってこう証言している。


「あれは絶対に生きた人間じゃなかった。」と。


――2007年7月25日。東京都中野区。
秋山拓也(あきやまたくや)は夏休みの宿題を“如何に早く”処理するかに全神経を集中させていた。
彼のクラス担任は普段から宿題の量が多い。夏休みともなればその量は劇的に増加する。
綿密な計画を立てて確実に取り掛からなければ、絶対に終わらないような量なのである。
拓也は不満でならなかった。去年の夏休みも宿題に追われる日々だったからだ。今年こそは遊びに行きたい。
夏休みの子供キャンプだ。毎年中野区が小学生を対象に開催する行事で、拓也も去年以外は欠かさず参加している。
「あーあ、このヒマワリ観察日記が邪魔なんだよなぁ・・・。」
ああでもないこうでもないと、鉛筆の端をくわえて、拓也は気怠そうに椅子の背に身体を預けた。
「ちぇ、ゴリ本の奴・・・死ぬばいいのに。」
拓也は担任の森本(通称ゴリ本)に怨みの言葉を向けて、携帯のワンセグ放送のスイッチを入れる。


651 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:04:08 ID:13BiL7W3O

『引き続き北海道からの中継です!死者が甦って生きた人々を襲う・・・』

またこのニュースだ。と拓也はうんざりした顔で、溜息と共にワンセグ放送のスイッチを切った。
約2週間前に起きた『釧路暴動』以来、道内で次々に発生した猟奇殺人事件。
6時台のニュースで、実際に死者が人を襲う映像が全国に流れてからは、ずっとこの話題ばかりだ。
そのせいで毎週楽しみにしているアニメが緊急特番で潰れ、拓也はこの話題が大嫌いになった。
「てゆーか時間考えて放送しろよ、子供が見てんだぜ?不二TVのクソッタレ!!」
乱暴に携帯を机の上に置いて、ベッドに寝転がった。死者が甦って生きた人々を襲う?


この時の拓也はきっと想像もしていなかっただろう。
自分が3日後には、その“バカバカしい映画のような悪夢”の登場人物になる事を・・・。


652 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:05:53 ID:13BiL7W3O
――2007年7月15日。函館市内。
函館市立河西病院に医療研修生として勤務する赤城麻由美(あかぎまゆみ)は、憂鬱に暮れていた。
隕石が落下した日から院内は戦場の如く慌ただしい毎日だったからだ。
運ばれて来るのは皆、口を揃えて「ゾンビにやられた」と泣きわめく。これはあまりにも酷い。
麻由美とてニュースくらいは目を通していた。最初こそ信じられなかったが、こうなってくると真実味が出てくる。
そして先日の『釧路暴動』だ。
運ばれて来る怪我人は一層増えるだろうと、今朝の会議で外科医長の中村義文(なかむらよしふみ)が言った。
中村は麻由美の義兄に当る人物で、去年の9月に麻由美の姉の由香と結婚したのだ。住む家は割りと近い。

「あ、あの・・・中村さん、医療疎開の件で少し話がしたいんですけど・・・。」
「あぁ麻由美ちゃんか、今は手が離せないんだ。後にしてもらえるかな?」
そう返事をして振り返ると、中村は恐る恐る声を掛けた麻由美を、怪訝そうな顔で見やった。
忙しさに寝る間も無く働いているのか、目元には隈が出来ており、少しやつれて見える。
「なんだか顔色が悪いみたいだね。麻由美ちゃん、きちんと休憩してるかい?」
「はい、さっき15分くらいいただきました。でも中村さんこそ、隈が出来てますよ?」
「アハハ、まいったな。実は一昨日から泊まり込みなんだ。後で由香に怒られるかも。」
おどけた調子で笑うと、駆け寄って来た看護婦に連れて行かれた。どうやらまた新しい怪我人らしい。
「ハァ・・・結局話せなかったなぁ・・・。」
麻由美は溜息を吐き、ナースステーションに戻ろうと、トボトボ歩き始めた。

麻由美には父親がいない。20年前に事故で他界したからだ。当時2歳の麻由美は父に関する記憶は無い。
以来、母親の美由紀が女手ひとつで姉妹2人を育て上げた。麻由美にとって母は最も尊敬する人物だった。
そんな美由紀も、去年の由香の結婚を堺にめっきり老け込んだ。安心がそうさせたのだろうか。
今年に入ると早々に腰を悪くして通院している。麻由美はそんな母に甘えないよう、努力した。
だが不安は尽きない。今の北海道は死人が歩き回る地獄のような場所なのだから。腰が悪い母は危険だ。


653 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:09:45 ID:13BiL7W3O
だから麻由美は函館市の緊急疎開登録に飛び付いた。疎開先は埼玉県、これだけ離れていれば安全だと思った。


――2007年7月24日。青函トンネル。
平和な国、日本。誰がこのような光景を想像出来ただろう。トンネルの入口付近は完全に封鎖されていた。
『釧路暴動』以来、道内の主要陸路には徹底的に検問封鎖が行われている。
“感染範囲の拡大”を防ぐためである。そう、甦った死人は増え続けているのだ。人を襲う事によって!!


――2007年7月21日。函館市内。
朝から降り続く雨の中、車を運転しながら麻由美は悩んでいた。それは母の美由紀のことだ。
医療疎開登録は滑り込みで間に合ったが、疎開に美由紀が首を縦に振らなかったのである。
「どうせ死ぬなら生まれ育った故郷で死にたい」と、頑として承知しない。これには麻由美も困った。
口論になったが、話は互いに平行線のまま今に至る。疎開の日は1週間後に迫っている以上、説得を急ぐ必要がある。
噂では北海道を完全に封鎖する計画を政府が容認したという。勿論それは噂でしかないが、現実味があり過ぎた。
実際に数キロ毎に検問があり、何やら検査する機械を導入している。
あまりにも物々しい装備に、一般人は強い不安を感じるだろう。まるで検疫のようだと。
ゾンビ騒動が新種ウイルスによる伝染病ではないかとも噂されているのも、あの厳重な検査を見れば納得出来た。

まだ本州にはゾンビの目撃情報が無い事から、北海道さえ隔離すれば確かに騒動の拡大は防げる。
しかしそれでは北海道で生活している人々はどうなるのか。麻由美は最悪の結末を想像して青ざめた。


654 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:10:57 ID:13BiL7W3O
だからこそ急ぐ必要があるのだ。少なくとも行政が管理する疎開なら、まだ安心できる。
この機会を逃したら、次もまた同じような機会があるとは限らない。考えれば考える程に思考は後ろ向きになった。
「お母さんの分からず屋・・・どうして分かってくれないのよ、もう・・・。」
夕方だというのに、道路には車はほとんど見掛けない。外出に規制が掛かっているためだ。
いつもなら帰宅ラッシュにブーブー文句を並べる時間帯の筈だった。
「まるでゴーストタウンね、歩いてる人も全然いないし。・・・早く帰らなきゃ。」
アクセルを強く踏み、麻由美は帰路を急いだ。


――2007年7月13日。釧路市郊外の仮設住宅地。
「今が夏で良かったよ。冬場にあんな薄っぺらい壁じゃ凍死しろって言ってるようなもんだ。」
仮設トイレに行った帰り道に中年の男がぶつくさと愚痴をこぼす。無理もない、急ごしらえの仮設住宅だ。
ライフラインの復旧すらままならない状況で、あまり贅沢は言えない。まだ屋根があるだけマシ。
そう自分に言い聞かせ、男は夜道をゆっくりと歩いて行く。この中年男の名前は丸山大輔(まるやまだいすけ)。

今から数分後に起こる日本史上最悪の惨劇を生き延びた、数少ない“非感染生存者”の1人だ・・・。


655 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:13:36 ID:13BiL7W3O
――2007年7月13日。釧路市郊外仮設住宅地。
最初の悲鳴は若い男のものだった。被災者の死体を輸送していた災害救助隊の隊員だ。
担架から突然起き上がった死体に噛み付かれ、痛みと混乱から悲鳴を上げたのである。
すぐに別の隊員が駆け付けたが、結局はその隊員も同様に悲鳴を上げただけに終わる。
次第に騒ぎは方々で起き始めた。
死体が動き始める。常識では絶対に起こり得ない出来事が、起こった。
仮設住宅に住む住人達は、靴も履かずに逃げ惑い、甦った死者はそれを追い回す。
「おい・・・なんだありゃ?」
大輔は、よたよたと歩いて来る“顔が半分近く剥がれ落ちた”女性を見て、咥えていた煙草を落とした。

「ぁあ・・・あああ・・・ああああ」
声にならない呻きと共に、すぐそこまで近付いて来た女性。大輔は軽いパニックに陥った。
薄暗い夜道に出会うには“刺激が強過ぎる”タイプの女性だ。至極当然の反応といえる。
「う・・うあああああああああああああっ!!!!来るなっ!来るなあぁ!!」
今し方トイレで小便を済ませていたのは幸か不幸か。大輔は尻餅をつきながらも後退り、逃げ出す。
が、やはり上手く身体が動かない。高校時代は野球部に所属していたし、運動神経には多少の自信はあった。
だが今はそんな遥か昔の栄光は見る影も無く、やはり普通の中年男性でしかなかった。
「くそ!メタボリックか!?メタボリックのせいか!?」
パニックに陥った大輔は緊急事態にもかかわらず、場違いな言葉を悔しさと一緒に吐き出した。
そんな大輔の心境など知った事かと、女性の死体は迫って来る。口から涎を垂れ流し、迫って来る。



656 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:14:19 ID:13BiL7W3O
「ちくしょおおお!!!」
覚悟を決めた。歯を食いしばり、目を閉じて、死を受け入れる。
パンパンッ!!
耳が騒音に堪えられず、キーンと耳鳴りがする。恐る恐る目を開けると、ライフルを持った自衛隊員がいた。
助かったのだと理解するのに、たっぷり数秒掛かった。だが未だに身体は震えて動かない。
何か喋ろうにも、上手く呂律が回らない。39年間の人生で、初めて体験する類の恐怖が自由を奪ったのだ。
「大丈夫か!?おい、大丈夫か!?」
「・・・は・・はいっ!!」
自衛隊員に肩を揺さぶられ、ようやく大輔は喋ることが出来た。と同時に涙が溢れた、歓喜の涙だった。


この夜、釧路郊外仮設住宅地で起きた事件は、翌日には「暴動」と報道された。
だが、事件の当事者達は知っている。あれは「暴動」などではないと。
身を守るために必要な“正当防衛”だったのだと。

その認識は、やがて事件が北海道から本州へと広がる際に、皆が気付くことだろう。
“奴ら”には疲れも痛みも存在しない。
“奴ら”に命乞いは通じない。

そして、“奴ら”に噛まれると・・・


657 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:16:25 ID:13BiL7W3O
――2007年7月15日。函館市内。
大輔はあれから自衛隊によって保護された。同様に保護された者も大勢いるようだった。
「検査を受けろって言われてもなぁ・・・。」
指示された通りに函館市立河西病院の受付に向かう。病院の中は騒然としており、道を尋ねる雰囲気ではない。
それでも早く検査を済ませて帰りたかったので、近くにいた看護婦に声を掛ける事にした。
「あの・・・受付カウンターはどこですかね?自衛隊から検査を受けるよう言われて来たのですが。」
「あぁ!話は聞いております。担当の者を今呼びますので、少々お待ち下さい。」
看護婦の対応に一瞬不安を感じた。『話は聞いております』と、確かに看護婦は言った。
(どういうことだ?やけにスムーズじゃないか。)
大輔は怪訝そうな顔で、廊下で立ち話をしている医師に話し掛ける看護婦を見つめ続けた。
「アハハ、まいったな。実は一昨日から泊まり込みなんだ。後で由香に怒られるかも。」
「中村先生、自衛隊の依頼です。先日の感染検査かと・・・」
「分かった、すぐに行く。麻由美ちゃん、話はまた後でね。」
不安げな若い看護婦を置き去りにして、医師が先程の看護婦と共に大輔の所にやって来た。
大輔はその若い看護婦の不安げな表情が印象に残った。なんだか胸の奥が熱くなる。
「はじめまして、僕は医長の中村です。今回の件で感染検査を担当しています。よろしく。」
「はぁ、どうも・・・。丸山です、よろしくお願いします。」
笑顔と一緒に差し出された手を握り返し、大輔もぎこちなく笑い返した。
何故かはわからない、だがその笑顔が恐ろしかったのだ。



658 :(仮名) ◆3zzOBQMRy6 :2007/07/15(日) 20:18:41 ID:13BiL7W3O

――2007年7月24日。千歳空港。
麻由美と美由紀は疎開先の埼玉県に向かうため、千歳空港に来ていた。空港施設内は厳重な警戒態勢である。
今や北海道から出ることが出来る、唯一の場所なのだから当然だ。絶対に感染した者を道内から出す訳にはいかない。
『13:30発、羽田行が6番ゲートに到着致しました。』
空港のアナウンスに耳を傾けて、辺りをキョロキョロと見回す麻由美の頭を、美由紀は優しく撫でた。
「そんなに慌ててどうするんだい?まだ飛行機は間に合うよ。」
「う、うん。そうだね・・・でもほら、用心に越したことはないでしょ?」

母を説得することに成功したのは麻由美にとって嬉しい出来事だった。一時は諦めていたのだから。
中村と由香が説得を手伝ってくれたのが大きかった。渋々ではあったが、美由紀は了承したのである。

(これでいいのよ、母さんは安全な所にいた方がいいに決まってるもの。)

ついつい自然と笑みがこぼれる。無理もない、ここ最近はずっと悲惨な現場を見てきたのだ。
「そういえば東京の宏一叔父さんに何かお土産買って行こうよ。」
「あらあら、飛行機が間に合わないんじゃなかったっけ?」
意地悪そうに笑う美由紀に、麻由美は頬を膨らませて「知らない!」と返した。

楽しげに笑う2人は、どこから見ても幸せそうな母娘であった。


659 :本当にあった怖い名無し:2007/07/15(日) 23:06:13 ID:1di/ye4IO
>>517-520>>631-633
コア社から出版された都市伝説漫画に掲載されていたが、
ttp://blog.goo.ne.jp/youkaiou/e/10872144ec1129390c1ed5142c357e41
ttp://www.top.ne.jp/aliceweb/youkai/の山口敏太郎教授が拾ってきたネタ

症状は、狂犬病そっくりだが、感染者が凶暴化し、ゾンビがごとく、
他人に噛み付くことにより感染が広がるウィルス「床の主」が存在するそうだ。

昭和初期に、西日本の村落でこの<床の主>に感染したヤシが出現したらしい。
昭和初期、西日本のある村落のはずれの空き家に、
「中国大陸から戻ってきた」という医師とその息子が移住してきた。
それか家の住人が家に駆けつけると、息子の頭を鉈でかち割っていた。
住人が近寄ろうとすると、医師が
「来るな。息子は<床の主>に侵されている。
あんたも感染するぞ」と制止する。
その瞬間、脳みそ丸出しで
どうみても死んでいるはずの息子が、ケダモノのような
声を上げ、医師に噛み付いているではないか。
医師は「この<床の主>に感染した患者は死ぬ。だが、
死んだ後に操られがごとく蘇生し、他人に噛み付くことにより感染を広げる」
医師は「この奇病への対処法は唯一、頭を破壊し、殺すことだ」といい、
息子の頭を破壊し、家に放火して息子もろとも焼け死んだ。
家は炎上し跡形もなく焼け落ちた。その村は、いまでは切り開かれて街になっている。

だが、70年後の今、西日本某所では、野犬が、死んだにもかかわらず、
その後動き出すのが目撃されるケースがで始めている。

660 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 10:43:03 ID:rv41gtnbO
よし、ボウガンと窒素肥料と木炭と硫黄とテープと紙と導火線と食いものと水を買いだめしておこう。
あと貯金はたいてハンビーでも買おうかしら。そして日曜大工セットと買いだめしたのを積んで自衛隊駐屯地がある田舎へgo

こうするのが一般人が出来るベストなのかね。銃所持は面倒だし。

661 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 15:10:20 ID:dgKihCe+0

昨日より城中は大騒ぎである。
何よりも、水戸の隠居がこちらに向かって来ると言うのであるから一大事である。
お上の命によれば、当該地区の代官は適当な商人と併せて罪人とならなければいけない。
お上は絶対である!何が何でも作ってでも代官と商人は、罪を負わねばならない。
何とも憤懣やる形無しなのだが、、せめてもの救いは藤枝様がお殿様に対する
最後の忠勤とばかりに、名乗りを上げて下さったのと、、これまた越後屋のご隠居が
藤枝様の為ならばと、ご協力を申し出てくれた事である。
この2人は、言うまでもなく忠勤篤く、この様な人物を範として篤く報いる所か罪人
として死罪切腹は免れず、誠にあい申し訳なく一同涙の物語である。

662 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 15:16:33 ID:dgKihCe+0
さて、罪人は決まった(誠に申し訳なくも)、次は罪を作らねばならない。
これがまた難航した、忠勤篤く人望もある藤枝様である。
清廉潔白質素倹約にて実直を絵に描いたようなお方であるし、方や越後屋のご隠居は
財政が窮するならば、私財を投げ出す忠勤の鏡とも言えるお方である。
この様な方々に、どうして罪を被せられようか(T-T)とても裁きに値するような
罪科を被せられる物ではない。。(お二方は、如何様にもと仰せでは有るが)
しかしない物であろうとも、捏造してでも作らねば成らないのがご時世である。
家臣一同悩みに悩んで行くところ、御書院より一冊の本が出てきた。
上方の演目で他愛も無い内容では有ったが、御領米を横領した奉行がお上に
直訴しようとした領民を殺害すると言う内容であった。
早速お殿様の裁可を持って、藤枝様に家臣一同伏してお願い申し上げたところ
快くお引き受け下さった。
天下泰平の武士と言えども、それなりに忙しいものである、、されば何ゆえ
かくの如き不毛な下準備を命懸けでせねばならぬのか?
親しみを持って藤枝様と呼び親しんだ領民が嫌がるのを、ご奉公だと宥めすかし
裾の擦り切れた質素な着物から、急繕いの艶やかな装束に身をつつみし
藤枝様は、この様な立派な装束は初めてだとはにかんだ笑顔を見せた。

663 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 15:24:45 ID:dgKihCe+0
悪代官には、手下がつきものであるがこれもまた難航した
藤枝様と志を共にしようと言う者が続出したのである。
何と言う忠勤!これこそが武士の鑑ではあるまいか???
しかし、このような事に武士の鑑というべき有望な者を失って良い訳が無い
藤枝様もこれにはホトホト困り果てた。
そこへ、ふらりと現れたのが安達祐実(あだちすけざね)なる蘭学者が
唐渡りの秘薬なる物が入っていると称する、ぎやまんの壷を持参したるに
一同真偽の程は兎も角も、みな揃って話しに飛びついた。
「そこもとの申す、不老長寿の秘薬とやらはその壷の中身のことか?」と問えば
「ははっ、不老長寿の秘薬ではござりませぬが一度だけならば蘇ります」と応えるもの也
家老が「して、いかほどの物か?」如何にも胡散臭げにきいた。
「遠くアユタヤより取り寄せたるものなれば、金三千両也でござりまする。」
城中一瞬にて静まり返るもの也、払えぬ物ではない!断じて払えぬ物ではない!!
されど、、、されども・・・。

御簾の向こうで動く気配がした・・とっ殿!なりませぬ!!!
「余が買おう!」
「皆の窮状は、余も承知しておる、またそこもとの秘薬とやらが実際に役に立つのかどうかは
分らぬ、されど余に忠勤を尽す者達に余が僅かなりとも報いる事が出来るならば、こんな事
位なものだ・・許せ」
あまりに理不尽な天下の御政道に対する無念、そしてこの様な怪しげな秘薬に頼らざるを得ない
無力感、そして有難くも殿のお言葉に、家臣一同涙と鼻水で咽び泣くのであった。
準備も概ね整う頃、国境より早馬が到着した。
「ごっ ご老公の一団がおみえになりました!!!!」・・遂に来たか・・。

これが俗に言う元禄屍騒動の始まりである。(続きは無い!)


664 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 17:33:56 ID:fLjIZgefO
ゾンビのある日

「あぅ・・・お腹空いたよー・・・。何か食べ物無いかな・・・。
 あ、私って元は人間なんだから何か作ってみようかな。
 えっと・・・じゃあ、パンケーキ作ろうかな」

「・・・甘い匂いがする・・・ん?」

「えっと・・・こうしたら・・・こうして・・・」

「ゾンビがパンケーキ作ってる・・・」←人間にはゾンビの声は呻き声にしか聞こえない

「よし、出来た。あはは♪ いただきま〜す」

「凄い幸せオーラが漂ってる・・・この町出たら俺も作って食べよう」

665 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/16(月) 17:36:35 ID:LoOYDwNr0
9 >>640の続き。
奴等は来た。 奴等は一丸となり肉の塊となり瓦礫を押し崩した。
ミニミをぶっ放し、先頭の屍達が後ろにつんのめり、転げ、後ろから迫る屍達がそれに足を取られ、転ぶ。
「これじゃ屋上で弾を使い切ってしまいますよッ!」
上田一士が半ば悲鳴に近い声を上げた。 確かに89式の分の5.56ミリは無くなるかもしれない。
奴等はさっきの交戦でかなり数が減っている筈なのだがまだかなり居る。
何故この学校に屍が多いのか、と僕は考えた時一つしか答えが無かった。
多分この辺りの人達がこの学校に避難した後、屍の集団に加わらせられたのだろう。
5.56ミリの弾幕をもろともしない屍達。 頭が吹き飛ぶ者も居れば前進を蜂の巣にされながらもまだ向かって来るもの等…。
「そろそろ5.56ミリが切れます。 64式の方が奴等に効くと思うので俺が取ってきま……、すッ………。」
西村二士が後方に急ぐ。 かなり苦しそうである。 僕達分隊全滅と同じく時間の問題か?


666 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/16(月) 17:38:31 ID:LoOYDwNr0
そう、時間の問題なのだ。
ミニミはずっと火を噴き続けるわけではない。 弾切れが来てしまうのだ。
そうなれば64式の弾幕も虚しく、白兵戦に持ち込まれ、押し潰されてしまう。
そして遅れてきた陸路の分隊は迷彩服を着た屍を目にする事だろう。
「隊長! 神風見せますッ!!」
後方からの声。 西村二士が駆けて来る。
「銃撃辞めろッ! 何をするんだ西村!」
金村士長が叫んだ。 西村二士は何やら担ぎ、腰に何か巻きつけている。
確実に持ってくると言った64式ではない。
「火薬だッ!」 霧島一士が短く叫んだ。
「火薬だとォ?!」 僕が?を付ける。
確かヘリに火薬は積んでいなかった筈………、、、しまった!!
「一部区域爆破の為の火薬ですッ!」
そう、屍が滅茶苦茶密集している場所だったらその場所ごと爆破してしまう方が容易い。
その為の爆薬なのだ。
「馬鹿野郎ッ! 死ぬぞ……。」
霧島一士が最後に呟いた。 だが上田一士が首を振る。
アイツは分隊の為に…… 誰でもするだろうが屍として生きるより人間として死ぬのを望んだ、か。
「ヘリの後ろまで退避しろ! 間に合わなかったら伏せろッ!!」
ダッシュする。 89式を捨てて逃げる!!
呻く屍どもの声が後ろから追ってくる。
西村とすれ違う。 次の瞬間だった。
「―――――あり……うご……」
コクリと僕は頷いたまま走り、ヘリの裏に回った。

667 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 21:11:46 ID:BgYMG7HI0
>>661
誤爆死ねよ

>>662
ん、なかなか、、、スレちとはいえ読んでて面白いわww

>>663
死んで蘇る?やっぱゾンビ系か、、、風変わりでいいわこれ!!

>続きは無い!
やっぱ死ね、、、、、、でもここまででも楽しませてもらった、死んだら生き返れ、、、

668 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 21:18:28 ID:BgYMG7HI0
>>664
人間が死に絶えてゾンビだけになった街で何が起こっているのか、
そういう描写もいいかもね。
作品にしたら顰蹙買いそうだが幕間の一コマとして華を添えてくれ。

>>665
乙!いい展開です。
でもいっぱしの2ちゃんねらとしては西村がいい奴なのがなww

669 :本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 22:54:42 ID:yHIBMf90O
ゾンビが発生したら 直ぐに殲滅隊か国連軍に御一報を
もし、貴方の御家族や恋人・友人が噛まれたら その瞬間から その人はゾンビなのです
もはや人間ではありません
噛まれた人間は二日以内には発症します
発症前の人間を匿う事は対ゾンビ特措法9条に違反し 罪に問われます
速やかに処理をするか 殲滅隊か国連軍への引き渡しをお願いします
先程 日本政府は―
そこで一人の男はテレビを切った
この男の名前はエドワード・ウォール
イギリス人の国連軍少佐で対ゾンビ鎮圧の為 日本に派遣された
かつての経済大国もゾンビ発生で被害は壊滅的
政府の対応が後手に回ったのも大きな原因である
頼みのアメリカは在日米軍を縮小 同盟国として債務を果たすべく救援活動こそしてるが申し訳程度だ
アメリカ本国でゾンビによる被害がかなり拡大しているのでしかたないのかもしれない
窮地に追い込まれた日本政府は国連に国連軍の派遣を要請
ヨーロッパ・中国を中心に各国が軍を国連軍に編成した
「おい、お前今日の任務は何だ」
小銃を肩にかけた兵士が答える
「足立区で住民を安全区まで輸送任務です」
「そうか…輸送とは気は抜けんな…」
そう言って エドワードは拳銃の残弾を確認し ホルスターに戻した
「車を出せ 全員A型装備で出動する」



670 :本当にあった怖い名無し:2007/07/17(火) 12:05:41 ID:Mfn9/cLv0
>>659
それってさ、スクデッドの床主市と共通ありそうね。

671 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/17(火) 15:16:15 ID:JLNyTCzd0
10
「西村―――――勝手に逝きやがって……。」
階段下周辺は凄まじい地獄絵図となっていた。
腐敗した肉片がそこらかしこに散ばっているのである。
そして西村のモノ、と思われる迷彩柄の布切れ。
「どうします?」
上田一士が64式を構えながらヘリ内から現れた。
多分上田一士は『処理』の事を聞いたのだろう。
「どうするも何も…… 何も出来ない。 今は本部との連絡を取るのが先決だ、と俺は思います、分隊長。」
金村士長がため息を付き、腰を下ろした。 傍らには64式。
今の交戦で5.56弾は殆ど失われた為、予備として持ってきた7.62弾で闘うしかない。
残念ながら62式7.62mm機関銃は持ってこなかった為、分隊だけで独立して闘う、となれば小銃で闘うしかない。
「上田、霧島、階段下の見張りを怠るな。 まだ奴等が上がってくるかもしれない。」
了解、という声を背中にヘリに向かう。

「えッ?! 陸路進行中の隊が全滅だと!!」
僕は思わず大声を出した。 こっち目指して進軍していた部隊が全滅したらしい。
金村士長が後ろで、チッ、と舌打ちした。
「何とかならないのか?! こっちは5.56弾も尽きて予備の64式で交戦しているんだぞ!」
『何ともなりません。 もう少し待ってくだされば、本隊が到着します。 どちらにしろ後数時間ほど―――…』
僕はカーッ、と頭に血が上るのを感じた。
「我等一個分隊を見殺しにする気か?! 我等一個分隊は待てても奴等は待ってくれないんだぞ!!」
もはや捨て駒にすぎない、という事か。
『と、とにかく補給だけでもヘリで済ますつもりです!!』
そう、向こうの奴は答えると、一方的に無線を切った。
見捨てられた、に等しい。

672 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/17(火) 19:21:38 ID:JLNyTCzd0
11
「陸路分隊は全滅、本隊は何時来るか判らない、か―――――。」
「無人ヘリじゃ本部の命令が無いと動きません。 屍達が来ないことを祈りましょう。」
皆が口々に自分の考えを言う。
だが僕の考えは決まっていた。
「ここからロープで下層に降り、粗方の敵を片付ける。」
正気ですか?、と霧島一士が僕の顔を覗き込んだ。
確かに賭けである。
「奴等がもしあと数百体、徘徊してたらどうします?」
金村士長が不安げに聞く。 不安はもっとも。
「居るかもしれない。 だが数百体居るんだったら、今の爆音の聞いてこっちに向かっている筈だ。」
「進んでも地獄、動かずとも地獄、ですか――――――………。」
上田一士が呟き、ヘリの方向に歩いていく。
「弾薬は足りますかね……。」
金村士長はまだ不安そうだ。 7.62ミリ弾は少ない。
確かに5.56弾よりは威力があるだろうが……。
「何とかなると思いましょう。 どうせ全滅しかけた分隊です。」
霧島一士は投げやりの意見。
それもそうだ、本隊からも殆ど見捨てられた分隊である。
上田一士がヘリから武器類を全て降ろした。
「上田! 本部に連絡。『これより我が一個分隊のみで校舎内の制圧を行う。』、と。」
了解しました、と彼が頷きヘリに戻る。
どっちにしろ弾薬が有り余っていてもロープでするすると降りていくにはそんなに弾薬は持てない。
一寸先は闇、か―――――――――――――…………。

673 :本当にあった怖い名無し:2007/07/17(火) 22:22:09 ID:kC2RMnNFO

他の作者はネタ切れになったのか

674 :本当にあった怖い名無し:2007/07/17(火) 23:44:53 ID:Yh/bAkqB0
ま、学生さんの夏厨化に期待だな。

無反応さん、乙です。
今のうちに独走しちゃってください。

675 :本当にあった怖い名無し:2007/07/18(水) 02:29:04 ID:WK9VzilzO
無反応さん非常におもしろいです。続きガンガン行ってください。楽しみにしてます(´ω`)

それにしても我流さんの続きが気になる・・・w

676 :本当にあった怖い名無し:2007/07/18(水) 02:40:48 ID:bAjPvhuN0
ゾンビのある日

「あぅー・・・やっぱりあの人格好良い」

「・・・あのゾンビ随分前から俺を見てるけど何者なんだ?」

「早く大根おろし極めて人間になりたいなー・・・」

「・・・もしかしたらコミュニケーションが取れる可能性があるな」

「・・・あれ。何か書いてる」

「見れるか・・・」サッ 

『キミはゾンビですか?』

「あ、あわわ・・・ひ、人と初めてコミュニケーション出来る・・・えっとえっと・・・ペンと紙、ペンと紙・・・あった。えっと・・・ほい」サッ

『はい』

「あのゾンビとはコミュニケーションが取れるようだな・・・」

こうして、二人は出会った。やがて、始まる物語へ向けて。
これは、人間に恋をしたゾンビの少女と町からの脱出を図る人間の男の物語である。

続く   わけがない。



677 :本当にあった怖い名無し:2007/07/18(水) 10:15:29 ID:CGRqWY3R0
たまにほのぼの(・∀・)イイ!!

続いてくれw

678 :本当にあった怖い名無し:2007/07/18(水) 10:39:30 ID:Tm5zM8Og0
はっきりいって話はつまらんのだが妙にホノボノマターリしてていい味でてる。
適当な間隔で続けてくれw

679 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 11:56:50 ID:1fqx18L80
お久しぶりです。
猛烈に忙しくて筆進まず…申し訳ありません。

>453の続きです。

オレは…。
「森さん! そっち頼む!」
荷室へ次々と運び込まれる荷物。
( ゚д゚)ハッ!
オレは我に返った。
「オレ!何してた!」
「馬鹿野郎! 呆けてないで早く手伝え!!」
「す!すまん!」
オレは慌てて車から飛び出し荷物を載せる。 外には奴らが集まって来ていた。
激しく自動ドアを叩いている。 森さんは何かを操作していた。
「森さん!なにやってんの!」
「内側のシャッター閉めます!」

ごうん! がらがらがらがら…

電動シャッターが下り始めた。 外扉のガラスは今にも割れそうだ。
数も倍ほどに増えている。
「森さん!奥に逃げろ!!」
森さんは二階事務所へ向かう。 オレと西田は保安室側へ走った。
「間に合うか!?」
がっしゃ〜ん!! ガラスが割れる大きな音が店内に響き渡る。
大半の連中は後ろから押し倒される形で転んだ。 だが、数人は閉まるシャッターをかいくぐり侵入して来るのが見えた。
「森さんは?」
オレは森さんが事務所へ続く通路に消えるのを確認した。 西田はこっちに気を引く為、商品の金物を床にばら撒いた。
からん!がらがら! フライパンやらお玉やらが激しく床に叩きつけられる。
「来るぞ!!」


680 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 11:58:26 ID:1fqx18L80
オレと西田は弾が装填されているのを確認した。
「はぁはぁはぁ、何人いた!?」
西田は数を把握できていなかった。 珍しい事もあるもんだ。
「3人だ!。 他にもいるかもしれんけどな!!」
壁を背に通路に向けて構える。
「はぁはぁはぁ…」
「両側から来たらアウトだな…」
キタ――(゚∀゚)――!!
一人走り込んできた! ネクタイにスーツ姿。
サラリーマンか!? バスバス!! バスバス!!
同時に射出! 見事頭部に命中!
もんどりうってサラリーマンは倒れる。
「ぐあ! 今度はこっちだ!」
今度は制服を着ている。 学生か!
バスバス!! バスバス!! 虚しく逸れていった。
( ゚д゚)ハッ ハズシタ!
学生は猛烈な勢いで突っ込んでくる!!
「もう駄目か…」
ばたん!! 保安室のドアが勢いよく開く!!
Σ(゚Д゚)!!
学生君に直撃! 森さんが出てきた。 学生君はもんどりうって倒れる。
「大丈夫ですか!? え!? なんですか!? ぅぎゃぁ〜!!!!」
吹き飛んだ学生を見て慌てて中に引っ込んだ!
ばたん!!がちゃ!!
「ナイス!森さん!」
その間に弾を装填! 起きあがろうとする学生君に向け次々と射出。
あと一人!


681 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 11:59:26 ID:1fqx18L80
あと一人! どこ行った!?
最後の一人は隣の列の売り場に悠然と立っていた。
頭にはヘルメット。 どうやら土建屋さんのおっちゃんのようだ。
「まずいな… ヘルメット被ってるよ…」
オレの射撃の腕はあんまり良くない。 獲物が小さくなると途端に命中率が下がる。
「やるしかない…」
西田が構えた。 その時、おっちゃんは大声で叫んだ!!
「ぉぼぉぉごぉがぁぅぅあぅぅああぁぁあああ!!!!!!」
びくん!!と体がはねる! やられた!
そう思った瞬間、西田の体は吹っ飛んだ。 おっちゃんは素早いフットワークで間合いを詰め西田に体当たりしてきたのだ。
不意を喰らった西田は避ける事も出来ずに直撃! 保安室の壁に激突した。
それを見たオレは完全にキレた。
「ぐぉおおお!! にぃしぃだああぁ!!!!!」
オレはライフルから近くにあったステンレスパイプ(φ25x1200mm)に持ち換えた。
敵うわけがない。
頭ではそう思っていた。 だが体が勝手に動いていた。
おっちゃんは動かなくなった西田の腕を掴み持ち上げていた。 汚らしい口を目一杯に開き喉に喰い付こうとしている。
ゴ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ルァ!!
全体重を載せステンパイプを振り下ろす!!
おっちゃんの右肩にクリーンヒット!!
ごぎぃ!!ぐじゅおっっ!! 肉体が壊れる音がする!!


682 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 12:00:47 ID:1fqx18L80
おっちゃんは体勢崩し西田を離した。 続けてオレはバットを振るようにおっちゃんの顔面目掛けてパイプを打ち込む!
完璧に捉えた! パイプの先端がおっちゃんの右目にめり込んでいく!
ぼぎぃ!! おっちゃんの頭は衝撃であり得ないぐらい曲がった。
オレの意識はぶっ飛んでいた。 動かなくなったおっちゃんの頭を何度も何度も打ち付ける。
“それ”は頭なのかどうかも判別できないぐらいに形が変わっていた。
「…ん …んん…」
( ゚д゚)ハッ! 「西田!! 生きてるか!?」
「痛てて… ちくしょう… やられた…」
オレは西田に駆け寄って怪我がないか確認した。
「俺は大丈夫! やつは?」
「やったよ オレが… やった」
西田はぐちゃぐちゃになったおっちゃんを見て
「すまん… 助かった… 森さんは?」
( ゚д゚)ハッ! すっかり忘れてた!
「森さん! 森さん! もう大丈夫ですよ! ここ開けてください!」
… かちゃ …
恐る恐る森さんは出てきた。「… 二人とも大丈夫ですか?」
森さんが出てきた目の前には、ぐちゃぐちゃになったおっちゃんが…
「ぐぎゃぁぁ〜!!」 ぱたん。
(;゚д゚)ァ.... 「あっ… 無理もないか…」


683 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 12:02:17 ID:1fqx18L80
「たった三人でこの様か… 話にならんな…」
西田は気を失ってしまったのが相当堪えているようだ。 生気が抜けてしまっている。
「でも、なんとかなったぜ」 (`・ω・´)シャキーン
今はオレの方がやる気ムンムンだ。
「こんな単発銃じゃ使えないな」 orz
「その前にこいつらどっかやらん? また森さんぶっ倒れるぜ」
「そうだな。 川本… ありがとな」
「な、なにを急に照れるじゃん」
オレはそそくさと台車を取りに行った。 西田はリーマンと学生を引きずって集めた。
おっちゃん達の死体を反対側の隅に集めロープで縛っておいた。 また動き出しても困るし。
見えないようにブルーシートも被せておく。
「これからどうする?」
「…出られなくなったな…」
出た先には奴らが待ちかまえている。 死にに行くようなもんだ。
「外の様子を確認しよう。 話はそれからだ」
お! 西田も元気になってきた! それでこそ西田だ!


684 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/07/18(水) 12:05:27 ID:1fqx18L80
保安室に入りモニターを確認。 正面入口には身動きできないぐらい人がいる。
人じゃないか…。 駐車場は疎らだ。 裏の搬入口付近は数はいるが正面ほどではない。
「裏からの方が少ない… か…」
ただ走って逃げるわけにはいかない。 やつらも走ってくるから逃げられるはずがない。
その為にはどうしても車が必要だ。 裏に回せるか…。
「ん… う〜ん…」
お! 森さんが目を覚ました。
「大丈夫? やつらもう居ないよ」 西田が優しく声を掛ける。
売り場から持ってきた紅茶を渡す。
「あ… あたし…」 なにが起きたか分かってない様子。 そりゃそうか。
「おっちゃん見て気絶したんだよ もう見えないように処分したから大丈夫」
「す… すいません… 邪魔ばっかりして…」
「邪魔なんてしてないよ。 森さんがシャッター下ろしてなかったらこれどころじゃ済まなかった」
「それに学生が突っ込んで来たとき、ドア開けてくれたからこそ撃退できたしね」
( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
「ま、三人力合わせて頑張りましょうよ」
「はい!」 森さんにも笑顔が戻った。


と、今日はここまでで。
また暫くあいてしまうかもしれませんがご容赦ください。
(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!

685 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/18(水) 13:34:28 ID:XrLKgKBo0
12 >>672
「全員無事にベランダに降りられたな。」 
体が思いきり重い。 命綱なしでロープをするすると降り、二階のベランダに降りた。
「64式がもっと軽量ならなァ―――――――……。」
霧島一士が蹴りで窓ガラスを蹴破り、教室内に忍び込んだ。
随分荒々しい。 まぁ鍵を銃でぶっ壊して弾を減らすよりマシか……。
教室に数体の屍が廊下から入ってくる。
「今の音を聞きつけたか?!」
僕は霧島一士と同じ様に教室に侵入し64式で撃ち始めた。
勿論セミオートで一発一発丁寧に撃つ。 一弾一殺。
だが霧島一士は何も考えずにフルオートで撃ちまくった。
数秒で屍達の頭が吹き飛んだ。
「霧島ッ! 単発で撃て! 思いっきり無駄弾撃ってるぞ!!」
金村士長がベランダから叫び、教室に入る。 殿は上田一士だ。
「何処に行きます? 特に目標がある訳ではありませんが……。」
金村士長が64式を構え直した。 今回は確かに目標は無い。 屍を粗方掃討するだけで良いのだ。
この場合、生存者が居そうな場所、屍の密度が高い場所から行った方が良い。
じゃぁ――――――――――………。
「職員室行きますか? 何か手に入るかも?」
「馬鹿言うな。 何が手に入るって言うんだ?」
霧島一士が首を回した。
だが僕は違う考えを持っていた。
「職員室に生存者が居る可能性は捨てきれない。」
「これだけ屍が居るのにどうやって篭城するんですか?」
金村士長が呟いた。 疑問はもっともだ。
「じゃぁ、何でこんな学校に数百の屍が徘徊してるんだ?
十年前の事件で人が居るところに屍が集中して集まっている光景はよく見られた。 逆に生存者が居なければオカシイんだよ。」
この学校で数ヶ月篭城できる場所は職員室程度だろう。 倉庫と繋がっていれば更に可能性は上がる。

686 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/18(水) 17:18:26 ID:XrLKgKBo0
13
下に降りるにつれて屍の密度が高くなっているのを感じる。
長年の感、とまではいかず、臭いで感じているのだ。
腐臭が強くなっている―――――――……。
最初の頃はこの臭いで何回も吐いた。 あの時の惨状を思い出してしまう。
霧島は気がはやり、すでに一つの弾倉を使い切り、二つ目の弾倉で闘っている。
「やっぱり分隊長の言った通りかもしれませんね……。」
上田一士はうんうん、と頷いているが金村士長はまだ納得していない様だ。
やはりこの学校の職員室は倉庫と繋がっている様である。
ならば篭城に一番適した場所だろう。

………
一番臭いが凄まじい所まで来ると数十の屍が一つのドアの前に集っていた。
ドアに向かって呻いている。
何も言わずに金村士長と上田一士が銃撃を加え、近くの屍の頭が吹っ飛んだ。
ヴォォーヴォー、とい呻きが止み、新たな獲物を見つけた彼等はこちらに向かってくる。
「コイツ等――――――――……!!」
霧島一士がまたもやフルオートで7.62弾を吐き出し、奴等を掃討した。
血が頭に上りすぎなのだ。 もう少し落ち着いてもらいたい。
霧島一士がそのまま屍肉を踏みつけ、ドアに向かって叫んだ。
「誰か居るか?! 開けてくれ、自衛隊だ!!」
ドアの向こうで何やら慌てた音がしてドアが開いた。
20歳前半の若い男が現れ、ほッ、と胸を撫で下ろした。
だがこの時不吉な予感がしたのは僕だけではないだろう。

687 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/18(水) 17:33:10 ID:XrLKgKBo0
14
久しぶりの休息。 とりあえず本隊が来るまでは此処を拠点にさせて貰うつもりだ。
嗜好品の類を分けて貰った。
何処の学校にもあるような職員室。 少し違うのは職員室に両開きの倉庫がある所だった。
生存者は4名。 4人とも20歳前後で最初に現れた男―――高田がリーダーらしい。
「いつ脱出するんですか? 今、日本はどうなってるんですか?!」
すぐに質問責めに逢った。 確かに数ヶ月外と隔離された生活をしていたのだから情報に飢えている筈だ。(ラジオは持っていなかったらしい)
「我等一個分隊が先鋒としてこの校舎の屍掃討を始めた。 本隊が来るにはまだかかる。 日本は東京以外何処も屍が現れていない。」
それだけの答えで相手の次々と沸き起こる質問が止まった。
『本隊が来るにはまだかかる。』 この言葉に彼等は反応した様だった。
彼等はささやかなご馳走を振舞い、倉庫の方に消えてしまった。
やはり僕の第六感は危険だ、と叫び続けている。
「分隊長。 何か妙だと思いませんか? 倉庫と繋がっているとはいえ、よくまぁ食糧尽きずに……。」
金村士長が不安げに言った。
だが霧島一士は不安や危険な空気を察していないらしい。
「どうせ向こうが何か企んでても向こうは何も出来ないでしょう。 ちょっと向こう見てきます。」
彼は僕達が止める暇なく、高田達の消えた倉庫の方の走っていった。
霧島一士が倉庫の中に消えた瞬間、叫び声がした!!
「構えろッ!!」 六感がそう叫ばせた。
64式の銃口を倉庫の方に向ける。 奴等、何をしたんだ?
倉庫から一行が現れた。 撃てない。
霧島一士が首元にナイフを突きつけられた状態で現れ、羽交い絞めにされていたからだ。 完全に盾となっている。
「し、死体が…倉庫に…!!」 霧島一士が途切れ途切れ叫んだ言葉。
『死体が倉庫に!!』

688 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/18(水) 17:49:01 ID:XrLKgKBo0
15
「何のつもりだ!!」
上田一士がガラにも無く激昂した。
こちらは64式を構えたまま引き金を引けない。
僕が考えていたのは、霧島一士の叫んだ言葉だった。 その言葉で僕はある事を悟った。
『分隊長。 何か妙だと思いませんか? 倉庫と繋がっているとはいえ、よくまぁ食糧尽きずに……。』
『死体が倉庫に!!』
金村士長の言葉と霧島一士の言葉が合体し、一つの結論を導いた。
「お前等……死肉を……死体の肉喰ってたのか!!」
そうに違いない。 コイツ等は食糧が早々と失くし―――――そして……仲間を………。
「ご名答。 どうやら自衛隊員まで口止めの為に殺す事になろうとは。」
「何の為にそこまでやる?! 結局本隊が着たらお前等は終わりだぞ。」
どうだか、と高田は鼻で笑った。
「お前等を殺して、死体を処分するさ。 そうすりゃ俺たちは善良な生存者として本隊に助けられる。」
「どうせ撃てねぇだろォ!! 銃をさっさと置け!!」
仲間の一人も便乗して叫ぶ。 だがコイツ等は甘い。
「撃って下さい、分隊長!!」
霧島一士が叫んだ。 そう自衛隊は……
「自衛隊員は入隊時、いつでも命を捨てる覚悟が出来ている…… 64式フルオートッ!用意。 頭を狙うな、苦痛を与えろ。」
僕はしてやったり、と微笑んだ。 心を冷酷にしなければ…分隊は全滅する。
そんな、馬鹿な、と奴等がうろたえる。 霧島一士も微笑、叫んだ。
「それでこそ分隊長だッ! 撃って下さいッ!!」
僕は冷酷にした心と反対に涙の粒を流し、叫んだ。
「撃てッ!!」
3銃口が火を噴き、同志もろとも奴等を肉片にした。

689 :本当にあった怖い名無し:2007/07/18(水) 19:19:29 ID:Tm5zM8Og0
無反応さん、乙です。いい展開。

でも数ヶ月も立て篭もってたら(何らかの水で時折体を拭いていても)傍に寄れない臭さなんじゃまいか。
死体に囲まれてるんだからその程度の臭いなんか気にならないか、、、
いや、死臭と体臭は別物なのかなあ、、、
大好きだった婆ちゃんが亡くなったとき、葬儀まで2,3日空いたせいかな、遺骸を動かしたはずみにプーン
「うぷっ、、、ごめん、でも、、、」
あんなにお洒落だった人がこんな臭いを発するなんて、、、心の中で詫びながらも臭いにも感慨にも耐えられなかった。
母も気がついたのか、泣きながら婆ちゃんご愛用の香水を振りまいていた。
それに比べて不潔による体臭、事情があるにせよ不愉快極まりない。憐憫の情がないだけ死臭よりたちが悪い。
腋臭、そういう体質に生まれたことにその人に責任はない、とかのマルクス・アウレリウスも言ってるし確かにその通りだが
そういう自覚なく、周りに対して配慮することなく悪臭をばら撒いてる奴には殺意を感じるね。
さっさと死んで死臭に変われ!
ああ、こんな私はゾンビワールドで生きていけるのであろうか、、、

無反応さん、その他、スレ汚しスマソ。
ゾンビ研究家として、死臭に満ち溢れ生存者も体臭がきつくなった世界で人間の嗅覚はどうなるのか、
やっぱ今いい匂いと感じるものはいい匂いと感じ取れるのか、気になったもんでww

690 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/18(水) 20:42:10 ID:XrLKgKBo0
>>688の続きから 16
「――――――助けてくれェッ!」
彼がこっちに手を伸ばし、彼の後ろの屍も手を彼に伸ばした。
そして僕はその手を―――――――――………!!
………
「魘されてましたが……?」
金村士長が起こしてくれた様だ。
「いつも十年前の夢を見る。 悪夢だ……。」
金村士長に感謝する。 あの後の展開は判り切っている。
十年前の屍襲撃事件を忘れるわけが無い。 そしてその時取った僕の行動も――――――。
数日の休暇を小隊長は呉れた。 だけれども結局前線基地から出る事は出来ないから結局朝と昼の二回飯を食い、前線基地内で様々な手伝いをこなす。
今日も昨日と同じ様に8時ぐらいに起きる。 普段では考えられない起床時間である。
薄い毛布を敷布団にして寝るので背中が痛い。
「補充要員を小隊長は融通してくれるんでしょうね?」
上田一士がのびをした。 そんな呑気な問題では無い。
「余裕が無いだろう。 補充されないまんまじゃ今までの様な働きは出来ないな。」
そう、あの高校を奪い前進陣地はさらに前進し高校を守備圏内に収めた。
それによって戦線が拡張され兵員が足りなくなっているのだ。 噂では生存者を守備隊員の一員に加えているらしい。
「でも本部はこっち方面へ二個中隊の追加派遣を決めた様ですよ。 どっちにしろ大隊長の目論見は当たったんじゃ……」
上田一士は相変わらず楽観である。
「馬鹿、二個中隊の追加じゃ二つの拠点を守りきれるとは思えない。 それに多分二個中隊といっても実際の数は一個中隊あるか無いかぐらいだろう。」
僕の意見だ。 敵は日本の内だけではない。 外だ。
東京に自衛隊の兵力を集めすぎれば、周囲の国が攻めてくる可能性がある。 本当に低い確率だが。
そういえば、と金村士長が思い出したかのように口を開いた。
「小隊長が校長室(現・前線基地指令室)に来い、って…8:30とか言ってたな……」
それを速く言え、と僕は突っ込んだ。
また第六感が叫び始めた。 何か巻き込まれそうだ。

691 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/19(木) 17:52:24 ID:tniMiU6g0
………次スレ立てどうします?
17
「君を二等陸曹から三等陸尉に昇格させる。」
校長室で椅子に座っている大隊長は一言気だるそうに言った。
は? と僕は思った。 とりあえず嬉々とする。 だが僕の第六感は未だに危険だ、と叫んでいる。
大隊長は椅子の上踏ん反り返ったまんま湯呑みの中身を飲み干し、気だるそうに更に口を開く。
「それで三個分隊からなる一個小隊の隊長に任命する!!」
うはぁ―――、と僕は心の中で溜息を付いた。 結局この人は僕に小隊を付け、死地に赴かせる為に昇格させたのだ。
有難う御座います、と僕は頭を下げた。
「とりあえず一週間後のこの時間にまたこの部屋に来い。 それまでに実戦レベルに使える様にしてくれ。」
え? 『使える様』とはまさか―――――…?
「まさかとは思いますが生存者を……?」


朝日が差し込むグラウンドで僕達古参の三人は話し合っていた。
「素人集団が小隊員とは何とも言えませんな。 まァ昇格は嬉しいですけど。」
上田一士―――いや上田三曹が首を回した。
確かに昇格は嬉しい。 僕も数年前に入隊したばかり(二士からのスタート)なのに尉官に食い込めたのは嬉しい。
だが、それは命あってのモノだ。 多分、補充要員達はろくに銃も持てやしないだろう。
「隊長、全員揃いました!!」
一人の若者が叫ぶ。 僕は腕時計を見た。
「遅い! もう少し速く来い!!」
とにかく時間が無いのだ。 とりあえず自分の身を護れる様にしなければならない。
普通体力づくりから始めるのだが、先に小銃の使い方を学ばせる。
その後小銃の重さに慣らし、小銃を担ぎ走らせる。

692 :本当にあった怖い名無し:2007/07/19(木) 18:20:07 ID:1zWMAX9S0
今437kb

693 :本当にあった怖い名無し:2007/07/20(金) 03:56:21 ID:nmRQMwOeO
そろそろ建てるか

694 :本当にあった怖い名無し:2007/07/20(金) 08:30:20 ID:SQtd5BN2O
ゾンビ犬のある日

「ワンワン(なぁ、普通の犬よ)」
「ワンワン(なんだゾンビ犬よ)」
「ワンワン(ドッグフードって美味いのか?)」
「ワンワン。ワンワン(それなりには。お前こそ人肉美味いか?)」
「ワンワン(正直さっぱり)」
「ワンワン(ならなんで食ってんだよ)」
「ワンワンワンワン(お前は飼い主に開けて貰えるかもしれんが俺は開けられんだろ、ドッグフード)」
「ワンワン(誰か通りすがりに開けてもらえば?)」
「ワンワン(そうするわ)」



「くぅ〜ん」
「・・・? 開けろって事か?」カパッ
「ワンワン!」
「・・・変なゾンビ娘が居りゃ変なゾンビ犬もいるもんだな・・・」
「バクバク」
「美味いか?」
「ワンワン!」
「そうか」

695 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/20(金) 14:52:25 ID:8bQaPNhk0
>>693 ……漏れは立てるの巧くない。
>>694 ほのぼの。 乙。

18
「うわッ! こっちにもゾンビです!!」
新隊員の一人が声を上げた。 確かに彼が指差す先には奴等が二十数体、固まってこちらに来ていた。
「馬鹿、ゾンビとかいう呼称は止めろ!!」
僕は舌を鳴らしながら、新手の十数体にミニミの銃口を向けた。
―――何故こんな目に……。
初めての小隊の戦闘はまだ安全では無いが密度の低い地域。 だが場所分相応の数の屍が現れている。
ミニミの引き金を引く。 頭を吹っ飛ばして止めを刺せなくても足止めにはなる筈だ。
―――――わざわざ病院の近くの道を通ったのが災いしたのか。
そうとしか思えない。 陣地まで後千数百メートル。
Y時道路で身を寄せ合う様に三方向から来る敵と闘う。
「最初はこちらが優勢だったんですけどね!!」
金村二曹が89式で単発銃撃を屍に加えていく。
新入隊員達は殆ど使えない。 屍が現れた瞬間、パニックになり、まともな反撃が出来ていない。
つまり実質戦力は僕を含めた古参の三人と数人の新入隊員のみ、といった所か。

「何かオカシイと思いませんか!?」
新入隊員の一人が叫んだ。 彼はやっと89式で進んでくる屍達の頭を吹き飛ばせる様になっていた。
それでやっと余裕が出来てきたのだろうか?
「自分達が一匹倒す事に数匹増援に現れているような気がするんですけど!!」
彼はヤケクソになって叫んでいた。 だが彼の言っている事は間違っていない。
奴等はどんどん集まってきている。 銃声に釣られて来ている、で説明が付いてしまうが、他に原因があるとしか思えない。
前にも五人で動いていた時、屍達に囲まれていた時があり、危ないところで奴等が退散した事があった。
まるで何かに呼ばれる様に―――――――――。

696 :本当にあった怖い名無し:2007/07/21(土) 19:38:19 ID:ow4JFZIUO
>>695
面白いよ
続きワクテカ

697 :本当にあった怖い名無し:2007/07/22(日) 22:49:28 ID:1ikcPaL9O
続きまだかな?

698 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 01:19:58 ID:dLMjbPz9O
ゾンビとゾンビ犬のある日

「お散歩だよ〜ポチ〜。あの人に会えると良いなぁ〜。ふ〜んふ〜ん♪」
「ワンワン(楽しそうだな主)」

バ〜ン!

「わわ! 銃声だよー! あの人かな・・・あの人かな・・・大丈夫かな・・・」
「ワンワン(楽しそうだな主)」

・・・

「くそっ! ピンチだな」
「うぼぁ〜」

「あ、あの人だよー! ピンチだ! どうしようどうしようどうしよう!」
「ワン、ワンワン(あ、ペットフード開けてくれた奴だ)」
「よ〜し! 私もこの前食べた女性から貰った銃撃ってみるよ〜! あ、頭かじったから大丈夫だよ〜!」
「ワンワン(異様に本当に楽しそうだな主)」

バ〜ン!

「うぼぁ〜・・・」
「ん、誰が!? む・・・あのゾンビか・・・」

「や、やったよ! 私、やったよ! わ〜い! えへへ〜♪」
「ワンワン(マジで楽しそうだな主)」

「あのゾンビ・・・いったい・・・ってかあの連れてる犬はこの前ペットフードを開けさせてきた奴か」

699 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 01:28:31 ID:Y3Vpo3jF0
>>698
なんか上の方でゾンビ相手に真面目に戦ってる自衛隊や学生達がバカみたいだなww

乙、wktk

700 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 10:28:26 ID:9wLBa61x0
>>698
なんか紺セーラー着た女子高生ゾンビがゾンビ犬つれて電柱の影からモジモジと熱っぽく見つめてる図を想像した・・・

乙w

701 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 12:36:10 ID:dLMjbPz9O
こういうのが
ttp://imepita.jp/20070723/417820
こういう犬を
ttp://imepita.jp/20070723/415370
連れて電信柱の陰から見てると。

702 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 13:02:12 ID:9wLBa61x0
あー・・・
オレはナ牛カの巨神兵がおさげ髪で紺セーラー着てモジモジしてるイメージw

703 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/23(月) 14:37:30 ID:29/zBZ3N0
>>698 ………、乙。
19
「隊長! 何だか奴等の動きがオカシイですよ!!」
金村士長が叫んだ。 叫びつつ引き金を引き、屍一匹一匹の頭を撃ち砕いている。
そうか? と僕は首を傾げた。 89式の弾倉を交換する。
周囲を見るとそれまでこちらに歩き続けてきていた屍達が後ろに引いていき、道路の片一方の屍達が左右に分かれて行く。
「何が起こっているんでしょうか――――――――………。」
傍の新隊員が呟いた。 皆不安げに自然と射撃を止めている。
「今がチャンスだ! 銃撃はしなくても良い! 態勢を立て直せ。」
そう、好機。 非常に嫌な予感がするが好機なのだ。
弾を込め直し、奴等がずっと動かないようなフルオートで一網打尽にするだけだ。
「小隊長!!」
短い叫び声。 上田三曹が隊員達を押し退けて傍に来た。
「どうやらどうやって屍達が集まっているかとこの現象は関係あるのかもしれません。」
上田三曹が言っている事は今回ばかりは間違っていない様だ。
皆の眼は屍達が左右に退き、ぽっかりと開いた中央に釘付けになっていた。
僕のその時、眼を擦った。 中央に何かが、、、居る。
嘘だと思いたい。 遠くなのでよく判らないが2メートルほどの肉の塊がこちらに進んできている。
横幅は3メートルあるか、無いか。 まさに肉塊で、鮮血の色。 それを下地に紫色の斑点がポツ、ポツと浮かんでいる。
すぐに僕の第六感が騒いだ。
「全員、銃口をあの肉の塊に向けろ! 用心するに越した事は無い。」
肉塊がどの様なモノか、敵なのか、害を及ばさないものなのかは判らない。
だが屍達が肉塊に道を開けた…、、、確かな事は―――――――――。

「奴は確実に屍の上をいくモノだ――――――……」


704 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 16:37:54 ID:HJvojo92O
ちょw


705 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/23(月) 17:21:54 ID:29/zBZ3N0
>>704 …………。 屍のみ、、、つまらない。
20
奴は屍達が空けた道をどうどうと進む。
歩く、という表現は間違っている。 地面と接地しているひだがもぞもぞと動き、それで前進している様だ。
近づいてくるにつれて奴の姿が鮮明になってくる。
肉の塊は円筒状。 上の方が丸くなっている。 紫色の斑点はよく見ると少し隆起している。
僕達は引き金に指を当てたまま沈黙していた。
気付くと息を止めていた。 深呼吸する。
屍達に動きはある。 だが肉塊の通路を塞がず、後方に下がるかユラユラ体を揺らしているかだ。
「皆、フルオートにしろ。 命令を出したら一斉射撃を肉塊に仕掛ける!!」
もう少し様子を見た方が良い。 屍達と同様、大して動かず、刺激しない方が良い。
……
奴が現れてから何分経っただろうか? 肉塊は止まり、ずっとひだを動かしている。
イライラする。 今すぐ銃撃を命令したらどうだろうか? ―――いやそれは駄目だ。
命令するかしまいか、心の中で葛藤していた時だった。 肉の塊が動いた。
左右の屍のうち数匹の屍がユラリ、と肉塊の近くに進み出た。
「え……!!」 誰かが叫び声にも取れる声を上げた。
肉の塊が一瞬凝縮する。 数個の隆起した斑点が一瞬にして触手になり、進み出た屍を絡み取った。
そして、肉塊に切れ込みが幾つか出来、屍達は肉に飲み込まれた!!

706 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/23(月) 20:21:22 ID:29/zBZ3N0
21
「うわゎあぁぁぁぁぁぁああああ!!」
一人の隊員が叫んだ。 叫び声と銃声が被る。
「馬鹿、まだ銃撃命令は出してないぞ!」
新入隊員は思い切り叫びながらフルオートで5.56弾を肉塊にご馳走していた。
次々と弾を肉の中に食い込んでいくが、肉塊は動じない。
ただ弾が風穴を開けていくだけだ。 肉塊に開いた穴はすぐ上の肉に塞がれる。
更に数人の隊員が銃撃を加えるも肉塊は動じず、ただひだを動かしている。
数秒間、小銃弾を浴び続けていたが、止むとともに肉塊は進んできた。
「止めろ、と言っているんだ! 奴に小銃弾を喰らわせても無駄だと言う事がよく判っただろう!!」
とはいっても進んでくる肉塊に恐怖を覚えた隊員達も銃撃を加え始めた。
弾の無駄だ。 だが仕方が無いのかもしれない。
屍達はこちらも判り切っている。 だが目の前の肉塊は未知数要素が高すぎる。
それが故、恐怖を呼び起こすのだ。
「銃撃を止めろ!」「馬鹿、撃ちまくっても無駄だッ!!」
金村士長と上田三曹の声が響く。 だが銃撃は止まらない。
肉塊は順調なペースで進み、30メートルほどの距離にまで接近してきていた。
次々と穴が開き、その上に肉が被さる。 瞬間的に穴を塞いでいるのだ。
「マズイですよ―――――。」
上田三曹がわざわざ近づいてきた。 判りきったことを言う。
そんな時だった。 84ミリ無反動砲を担いだ金村二曹が先頭に躍り出た。
隊員達の銃撃が止む。 金村二曹は84ミリで奴を吹き飛ばす気なのだろう。
だが僕はまだ不安だった。 金村二曹を止めろ、と心の中で何かが叫ぶ。
金村二曹が無反動砲の照準を付け始めた時だった。
肉塊の紫色の斑点がまたもや触手となって真っ直ぐ金村二曹の腰を捉え、宙に浮かした。
「金村二曹ッ!!」 金村二曹は宙に浮きつつも無反動砲を離す事は無く、そして―――――――……引き金を引いた。

707 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 01:38:30 ID:rPD61ZAQO
ゾンビ犬の一日

「ワンワン・・・ワォ?(あ〜暇だなぁ・・・ん?)」

「え〜んえ〜ん」

「ワンワン・・・ワンワン(小さい子供だ・・・この村に居たら危ないな)」

「ワンワン」
「あ、いぬだ」
「ワン、ワンワン。ワンワン」
「ん? ついてこいっていってるのかな・・・?」

・・・

「わぁ・・・まちのそとにでれた。ありがとう!」
「ワンワン」

「ワン。ワンワン。ワンワン、ワンワン・・・(へっ。やっぱり泣いてる子は喰う気が起きねぇ。生き残れよ、坊主・・・)」

そんなゾンビ犬が逃がした少年が感染者で、町でゾンビ化して被害拡大に貢献してしまうのは虚しいものである。

708 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 01:56:46 ID:0UcgTG/B0
マケドニアファランクスはすげぇぞ。
最前列が槍の先から液で攻撃し、
5列目までが前の人のケツに槍を突き刺し援護する。

709 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 06:26:06 ID:H5BMxHFBO
アッー

710 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 10:07:45 ID:rPD61ZAQO
古典の現代訳風〜少年の一日〜

「よし! 寝袋に入って転がればゾンビに噛まれる事も無いだろう!」
少年はある日そう思い付きまして、早速家の前に出て寝袋にさっと入ったのです。
「う、うわぁ! 坂道怖ぇ〜!」家の前は急な坂道であります。速く転がらないわけがあるだろうか、いや無いだろう。そこを
「目が回ってきた」
と転がっていたのでありますが、速く転がっているところで頭を電信柱にぶつけてしまったのであります。
こうして少年は電信柱に頭を直撃し、頭蓋陥没で絶命してしまったのです。そのままゾンビ化してしまうのですが、

「うぼぁ〜」
「・・・なんだこの寝袋入りゾンビ」バキュン

と、こんな感じであっさり死ぬのだった。ほぼ無害なのは良いが、なんだか哀れであるなぁ。


711 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 13:29:25 ID:HLZDvg4q0
ちらs

712 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/24(火) 13:37:04 ID:ALr5W3Fr0
22
煙草臭い校長室。 先程までの死闘が嘘の様だ。
「良く帰れたな。 しぶといのは良い事だ。」
大隊長は素直に褒めたのか嫌味を込めたのかは判らないが。
カール・グスタフ、84ミリ無反動砲は発射時砲口から弾が発射されると共に、後ろから爆風が発せられる。
爆風によって反動が弱まるのだ。 爆風を被れば、大火傷で済めば良い方である。
普通ならば肩に担いだ状態で撃つので爆風を被る事は無い。
だが今回、金村二曹はバランスを崩した状態で引き金を引いた為、爆風をもろに被った。
肉塊には命中したものの、四分の一の肉が吹き飛んだ程度。 ひだは今だ動いていたが、ゆっくりと引いて行った。
そして屍達も共に散っていった。
………
「金村君は重度の火傷を負って、保健室だ。 かなり危ない状態らしい。」
大隊長は面倒臭そうに付け足した。 で、と話の流れを変える。
「その肉塊は小銃弾は効かなかった、と……。 隊員の一人が撮った写真が無ければ私はもっぱら信用してなかったろうが。」
大隊長は今も信用していない、といった表情である。
僕は対策案を検討させる為、材料を持ち出した。
「肉塊には小銃弾は効かず、火砲が有効な様で……」
ああ、もういいと大隊長は首を振った。 何だか怪しい。
「もう対策は施した。 今まで対屍に使えなかった対戦車ミサイルの使用を周知徹底させる。」
大隊長は面倒臭そうにまた言った。
やはり、大隊長は何か隠している―――――第六感がそう叫んだ。

713 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/24(火) 16:22:57 ID:ALr5W3Fr0
…………心配症で…………次スレ誰が立てます? 更々自分が立てる気無いですが?
……今年は夏が無い様な気分です。 ………いつもこの時期「夏だなァ」と実感するのに。
23
苦しむ金村二曹の傍らで僕はずっと思案を続けていた。
あの肉塊は何なのか? どうして屍は肉塊と共に行動するのか?
あの時、確かに肉塊は屍を触手で絡め、飲み込んだ。 だが屍達は逃げる事も無く、また抵抗する事も無かった。
「―――――――生贄?」
屍達が彼に生贄を捧げ、その代わり武装した人間達から護って貰う。
しかし知恵や社会が無く、本能のまま動いている屍達の事だ。 それは無いだろう。
ならば肉塊は一方的な捕食者か? 屍が完全な捕食者では無く、肉塊の前では獲物に過ぎないのだろうか?
だが、、、それだったら本能的に動く屍達が逃げたり、抵抗したりする筈が無い。
肉塊と屍が主従関係を結んでいるのではないか? とも思ったがどうもそういう関係ではなさそうだ。
昔から僕は推理は苦手である。 こういう時に金村二曹の明晰な頭脳が必要なのに………。
屍と肉塊の関係を考えるのは止めて、今度は肉塊の対策を考える事にした。
肉塊の武器はあの触手だけ。 紫色の隆起物が触手に変貌する。
もしも全部の隆起物が触手に変わるのであれば数十本ある。
まず触手を避けるのは殆ど不可能だ。 触手の力がどの程度かは判らないが緊縛されれば抜け出せないだろう。
触手がどの距離まで届くか判らないが多分、100メートル以上間を置いておけば大丈夫だろう。
実際、奴は30メートルほどの距離になってから触手を放った。 だから100メートル以内に入るまでに火砲で仕留めれば良い。
一番驚いたのは肉塊の生命力と自然治癒能力である。 小銃弾を幾ら喰らっても穴がすぐ塞がる。
84ミリを至近距離で喰らっても四分の一の肉が欠けただけで、肉塊は動じなかった。
もしかしたら痛覚が無いのかもしれない。
「屍と同類でもあり―――――全く違った奴………。」
今僕達に出来る事はこれまで積極的に使ってこなかった火砲の使用を前線に周知徹底させるしかない。

714 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/07/24(火) 18:34:30 ID:EYNZ45HL0
)【小説】ZOMBIE ゾンビ その20【創作】
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1185269625/

立てた


715 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/25(水) 12:04:47 ID:T/2YS1z70
(埋用短編。)
これから話すのは幼い時(今でも幼いが)に知った被りの友達から聞いた話である。
……
「日本には各地にゾンビウィルスが保管されてるんだってさ……!!」
僕は当然その話を信用せず、聞き流そうと思った。 そもそも『ゾンビ』とは何か、僕は(詳しく)知らなかった。 自らが哲学的ゾンビに近いというのに。
とにかくゾンビ、という単語で何となく震えが来たのは事実である。
「ほら、ゾンビ映画であるじゃん。 んでそれが自衛隊の災害派遣と関係があるんだって。」
僕はへぇ、とかほぉ、とか(適当に)相槌をうっていた。 確かに自衛隊は大地震とかある度、災害派遣をする。
「何しろ、日本中でゾンビウィルスを保管してる訳だから、大地震とかあったら漏れる可能性があるじゃん。
だからその警備の為に自衛隊が出動するんだって。 じゃ無かったら、別に災害派遣専門の組織を作っても良いじゃん。」
まさか、そんな筈は無いだろう。 大体、隠しきれるのだろうか?
「何でも太平洋戦争の時、同盟国がそのウィルス見つけちゃって、ガダルカナル島の戦いで使ったら日本兵がゾンビになって…
―――――味方を喰い始めたんだって、、、。」
彼は一旦間を置いて、怖そうに話し始めた。 どうせ嘘話だから怖くない。
「結局保管しきれる訳無いから敗戦国に押し付けたみたいだよ。 日本も例外じゃない。」

よく、僕はその馬鹿馬鹿しい話を思い出すが、その度に苦笑する。
でもこの前の地震………僕の近くで起きた地震の際、自衛隊が着たが、一部の人が何故か――――――――………
いや、止めておこう。 多分嘘の話なのだから気にしなくて良い。

716 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/25(水) 17:22:22 ID:T/2YS1z70
――――……すみません、、、やっぱりこちらが埋まるまで続編を投下する事にします。
24
「こちら、、、そうだ。 近場のホームセンターだが屍の山だ。  生存者が数名居る様だが……」
『判りました。 対比は数人:数百匹ぐらいですね……… 中隊長!!』
無線の向こうの士官が中隊長を呼ぶ。
僕達小隊は火砲を数門持ち歩き、拠点にした高校付近から遠征している。
近場の生存者を救出するのだ。 だが、、、先程見つけたホームセンターは凄まじかった。
数百の屍達がホームセンターの入口前に充満しており、こちらに気付かなかった。
生存者は屋上から情報を伝えてくれ、その人によると『二階に篭城して、一階は完全に屍に占拠された。』らしい。
この場合は――――――――――――――…

『こちら中隊本部。 すぐに退避をお願いします。 榴弾砲でホームセンターごと屍達を片付けます。』
「ちッ……… 判った。 皆、撤収ッ!!」
そうあまりにも生存者が少なく、その周りに屍が多数居る場合は――――――……。
小隊員達が無言で批判して来る。 『生存者を助けるのはヘリを出せば良い事。』

だが本部としては生存者も『駒』なのだ。
隊員では無い民間人数人を使って一度に数百の屍を片付けられるなら、効率が良いという考えなのだ。
自衛隊は十年前、『自殺願望者』を秘密裏に集めその願望者達を使い、屍を集め一網打尽にした。
自衛隊はそこまでして屍を片付けたいのだ。
「生存者を助ける為に出動したのに――――――………」

717 :次スレ12 :2007/07/25(水) 17:44:24 ID:SMRYvSj+0
投下乙。
回答の方も有り難うございました。

718 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/25(水) 21:09:19 ID:T/2YS1z70
>>717 …………礼には及ばない。
25
「こっちに行こう! スーパーがある筈だッ!!」
救出の為では無く、僕達は屍を片付ける為に生存者を探しているのだ。
歯痒いが、、、仕方が無い。
何回か曲がり角を曲がり、数人の屍を撃ち殺す。
そうするとすぐにスーパーが見えた。 スーパーの入口に屍が沢山集まっている。
が、入口は完全に封鎖されている状態で屍が数十匹居た。
「全員、小銃掃射用意ッ!! フルオートで吹き飛ばしてやれ。」
「いいのですか?! 本部に許可を……」
大丈夫だろう、と僕は頷いた。 やった、と隊員達が歓喜し喜び勇んで撃ちまくった。
一瞬にしてバタバタと倒れる屍達。 捕食者が獲物に転落した瞬間だった。
「上田三曹、拡声器で生存者を呼べ!!」
『私達は自衛隊一個小隊です。 皆様を助けに来ました。 入口に来て下さい。 保護します!!』
だが中でゴタゴタが起きているのか、表に出てこない。 小隊員たちの間で動揺が広がった。
数分が経った後、中で物音がして、自動ドアが抉じ開けられた。
最初に現れたのは顔色の悪い子供と女。 次に少し痩せた男が数人現れた。
皆、僕達を確認するとやった、と歓喜の声を上げた。
男がバット等の武器を持ち、暫く出てこなかったのを考えると、やはり、暴徒を警戒していたからだろう。
本当に安全な場所に篭城すると恐いのは屍では無く、暴徒になって来る。
「私が小隊長です。 そちらのリーダーと話がしたいのですが?」

719 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/26(木) 11:43:04 ID:DjDawdLE0
26
最近、二個小隊を投入して占領したマンションでリーダーと話し合った。
大分老朽化が進んでいるマンションだが、隊員の休息所としては使える。
勿論ココを防衛しきれる余裕は無いので、数百の屍が押し寄せてくれば、簡単に落ちてしまう。
兵員が居るが収容出来る建物が無い。 だが収容出来る建物を確保出来るだけの兵員の余裕は無い。
「私達は、、、東京を出て、皆で暮らします。」
リーダーの男がそう言った。 次の瞬間、後ろに居た女達の顔が曇った。
僕はピン、と来た。 多分――――――――――――…………、、、
僕は適当に飲食をさせている内に部屋を抜け出し、上田三曹を呼んだ。
「何とか探りを入れて欲しい。 
男達はあの狭い空間の中で女達をくいもの(注、『食』の方ではない)していた様だ。」
上田三曹はさり気無い探りが得意だ。 適材適所。
上田三曹は乗り気がしない様だったが引き受けてくれた。

………
「やっぱりか………。」
僕の予想は的中していた。 
上田三曹は探りを幾ら入れても無駄なので男の一人を捕まえ、何とか聞き出したらしい。(拷問とかじゃない。 銃口を突きつけただけだ!!)
やはり、くいものにしていたらしい。 無論、あの狭い空間の中で欲を抑えろ、という方がオカシイが。
「取りあえず縛り上げろ。 屍発生下の法では強姦は重罪。 死刑に等しい。 自衛隊はその罪人を好き勝手に使って良い筈だが、、、」
犯罪は犯罪なのである。 例え、どんな状況だろうと犯罪は犯罪なのだ。
犯してしまえば、屍同然の扱いを受ける事となる。 自衛隊もそこまでして屍を掃討したいのだ。
(但し、十年前の事件から屍発生時は所有者の居なくなった物は自らの所有物にしても良いという事になったりした。)
「囮に使うって事ですね。 確かに生きている人を囮にするのは(非人道的ではあるが)100丁のミニミより良い事です。」
「ああ。 とにかく89式で奴等を震え上がらせろ。 女、子供を確保し東京外へ護送。 奴等は我が小隊の所属する中隊に預けよう。」
了解です、と上田三曹と数人の隊員が動いた。
隣の部屋で叫び声がし、数発の銃声で怒号が聞こえる。
「馬鹿野郎! こっちはな屍どものせいでどん……!!」
僕はその声を聞いた事を多少、悔いた。

720 :本当にあった怖い名無し:2007/07/27(金) 22:08:22 ID:pzlXyG7tO
ワクテカ

721 :本当にあった怖い名無し:2007/07/27(金) 23:03:54 ID:gsSqLiKIO
wktk

722 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/29(日) 14:04:51 ID:mglYB8Ml0
>>720-721 ………待ち草臥れた?
27
「もう大丈夫だ。」
逆に言えば、女は自らの体を売らなければ、男達が管理する空間には居られないのかもしれない。
男達は確実に死刑か無期懲役(本当の無期)だ。 因みに屍発生時、殺人は軽犯罪と化し、強姦が一番悪い事になっている。
「本部に問い合わせた所、君達は即刻、東京の外に護送される。 護送役は我々一個小隊が付く事になった。」
女達の眼がまた曇った。 隊員達にまた……とでも思ったのだろう。
上田三曹がまさか、と微笑んだ。
「心配しないで下さい。 自衛隊もそこまで落ちぶれてませんよ。」
だが女達の眼は以前曇ったままであった。
………
「小隊長。 久しぶりの休暇ですね。」
一人の隊員が気楽そうに言った。 隊員達には安堵の表情が浮かんでいる。
一時といえど屍密度の高いところから逃れられるのだ―――――――…。 確かに休暇、といっても良い。
だが完全に安心する訳には行かない。
「気を抜くなッ! 確かに屍密度が低い地域を進んでいるが……肉塊の件がある。」
僕は声を小さくし、後ろの車両に乗っている女達に聞こえない様にした。
女達はもう二日共に自衛隊と活動し、やっと安心したらしい。 その安心を些細な事でぶち壊したくない。
「大丈夫ですよ。 何の為に89式装甲戦闘車が付いてるか判ってますか?!」
すぐ後ろの車両に乗って居る上田三曹が叫んだ。
上田三曹が乗って居る車両は89式装甲戦闘車。 35ミリの機関砲に対戦車ミサイル等を武装している。
「五月蝿い。 後ろの女達に聞こえたらどうするんだ?」
スミマセン、と上田三曹が頷いた。
これだけ対策を施しているのだ。 絶対に金村の仇は討つッ!!
(死んでいないけれども。)

723 :本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 17:38:41 ID:D03/iziwO
>>722
ワクテカ
我慢して待ってるから



724 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/30(月) 18:09:22 ID:5r09SewX0
28
進軍スピードが極端に上がった。
車載の機関銃で行く手の屍を一掃し、倒しきれなかった奴等は踏み潰す。
73式装甲車なら簡単に踏み潰していける。
「屍どもが集まって来ているッ! 重火器、火砲の準備をしろッ!」
銃声をかき消す為、拡声器を使って後ろに叫ぶ。
74式車載7.62mm機関銃が火を噴き、彼等の頭を吹き飛ばして行く。
そう、あの時も肉塊が現れる前に屍は大量に集まっていた。
「隊長ッ! 後ろと前、左右で挟撃されてますッ!!」
後方から隊員の声。 確かにどんどん屍の密度が上がってきている。
このままでは装軌車でも、、、
「後ろ左右の屍は相手にするなッ! こっちは時速50キロ近くで走ってるんだぞ!!」
そう、恐いのは前方の屍の群れと肉塊だけなのだ。
走れない屍にとって、コレほど速い獲物は居ないだろう。
まだ冷静で居られる。 肉塊が現れれば、ありとあらゆる指示を出さねばならないだろうが。
しかし、次の瞬間、遥か後方で悲鳴が聞こえた。
「どうした?!」 何が起きた?!
それを解決したのは上田三曹の拡声器の声だった。
「後方で屍…が車に飛……って!!」
「何ッ! 民間人の乗って居る車両を優先的に逃がせ!!」
それしかない。 
「護衛車両は路地に入り、民間人の乗った車両が行った後、ターンして屍達を迎撃!!」
了解、と声が聞こえる。 僕が乗った車両は後百数十メートル行ってから、適当な路地に入った。
に、しても――――――――…
時速50〜40キロ程度で疾走している車両に追い付き、更に車上に飛び移る、、、となると。。。

725 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/30(月) 18:40:32 ID:5r09SewX0
29
民間人達が乗った車両が後ろを疾走していくと共にバックで路地から出、元の車線に戻り、追ってくる屍達と対峙する格好に。
「全員下車! 積んである火器を手に車上に登り、迎撃する!!」
次々と路地からUターンで出てくる車両。
僕達が乗っている73式は兵員輸送が出来る。 だが今回は火器類を兵員の代わりに積みまくっておいた。
それらを持って、車の上に登り射撃するつもりなのだ。
「ゾ、ゾムビが走ッてえあkてあをぱあああえあw!!!!」
誰かの叫び声が拡声器が拾い、一帯に響き渡る。
僕はさっさと車上に上ってしまう。 2メートルと少しを登るのは少々堪えたが登れない事は無い。
「隊長ッ!」 隊員が下からミニミやら89式やらの火器を渡してくるのでそれを僕が受け取り、ついでに隊員の手を取り、上り易い様にする。
「上田です! 後方の二車両がやられました!!」
僕はとっさに民間人乗車の車両を抜いた車両隊列を思い浮かべた。
「上田! カールグスタフの散弾を使えッ!!」
現在、上田の車両は最後尾になった筈だ。 カールグスタフの散弾なら80〜110メートルほど離れていても1uあたり数発当たる筈。
「駄目です! 取る時間が…! 隊長だけでも行って下さい!!」
上田が悲痛な声を上げた。 それ程、屍達の動きが速いのだろう。
実際、猛烈なスピードで奴等は僕達が乗って居る車両の近くに来ていた。
「は、速い!」 傍らの隊員が叫んだ。
だがミニミのフルオートには勝てない。 飛び掛ろうともしてきたが乱射して弾幕を展開する事によって退けた。
中には走りながら腕を落す(ボトボトと肉が落ちていき、最後には骨がポト、と落ちる)屍も居る。
映画なら思わず笑ってしまうが、屍達は気にせずに突っ走り、跳躍して来るからやってられない。
「馬鹿、ちゃんと弾幕を張れ!」
一匹の屍が手を装甲の淵に掛けた。 僕はすぐに射撃をそいつに浴びせ、弾幕を張った。
「こちら上田、逃げて下さい、時間を稼ぎます!!」
ずっと向こうで大きな爆音がした。 対戦車ミサイルの炸裂音。
屍達はこちらに走ってくるのを止め、向こうに疾走を始めた。
ミニミを捨て、拡声器を取る。
「殿(しんがり)……囮にでもなるって言うのか?! 馬鹿言わせんな。」

726 :本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 19:02:00 ID:D03/iziwO
>>724
ワクテカワクテカ

727 :本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 21:36:21 ID:2tuG5q3bO
wktkwktk

728 :本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 21:43:50 ID:xN28ip9tO
WKTK

729 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 02:39:07 ID:AE9q1i5GO
ノーマルゾンビから新ドーンゾンビに進化してる…
その設定いいな、後で使おうかな。

730 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 09:31:13 ID:sQ0azpBNO
wktk

731 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/31(火) 11:07:54 ID:SZ9RCdPY0
>>726-730 ――――――……wktkほど哲学的ゾンビに判りやすい感情はない。
>>729 いや過去ログ読めば似た様なのは……一杯ある。 ……そういう意味では…『真似事』と言われても仕方が無い。
30
――――――部下は隊長の為に命を懸け、隊長は部下、、、隊員の事を思いやれ。
そう、僕は上官から言い聞かされてきた。
所詮、綺麗事だと僕は思っていたが、実戦では一番大切な事だった。
「殿(しんがり)……囮にでもなるって言うのか?! 馬鹿言わせんな。」
転換して上田の方に突っ走っていく屍の頭目掛けて乱射。
運動能力が向上したとはいえ、弱点は変わらない。 次々と頭が弾けていく屍達。
それでも奴等は僕達では無く、後方の上田達を獲物として捉えたらしい。

十年前の僕なら、上田の声と共に消え去っていただろう。
だが今の僕は違うのだ。 十年前、、、屍に肩を掴まれ助けを求める友達を見捨て、さっさと学校の外に逃げた。
あの時の過ちを繰り返すわけには行かない。
「全員降りろ! 上田の方に疾走する屍達を追撃するんだ!!」
了解、とすぐに銃器を手に隊員達が飛び降り、射撃を始めた。
次々と駆逐されていく屍達。 だがどんどん屍達は集まってきている。
走りに走り、屍達を駆逐しながらやっと上田の車両の近くまで来れた。
だが、すぐにショックを受けた。 上田の車両には数十の屍が乗っていたのだ。
それはただ一つの事実を示していた。

「糞野郎!」
傍の隊員が悪態を付き、ミニミを掲げた。
僕はさっきから後ろも気にしていた。 そして、時が来た。
「伏せろ!!」 短い言葉で全員が伏せた。
次の瞬間、後ろを対戦車ミサイルが飛翔していき、瞬く間に屍達が乗った車両に命中した。

732 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 15:10:10 ID:md7JAHkfO
先生!カールグスタフの散弾=榴弾と解釈してもよろしいでしょうか!?

733 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/07/31(火) 17:48:30 ID:SZ9RCdPY0
>>732
――――――榴弾じゃないよ。 散弾。 脳内…変換しないでほしい。
あのバズーカ砲は対戦車の榴弾だけしか撃てない訳じゃ……ないらしい。
…………、、、フレなんとか散弾というのが有り、何でも1000発ほどの銃弾が一度に発射出来る。
勿論狙いをつけるとか出来ないから前方に味方が居る時なんかは使えない。
それに―――…戦車の装甲を破る事なんか出来ないから使い勝手が少々…悪い。

734 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 18:41:02 ID:QaN+WssNO
ゾンビ!ゾンビ!
ワクテカ!ワクテカ!

735 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 20:58:56 ID:FfM9wZeuO
最近、(無反応)調子に乗ってきてるね?
何か返答する度に上からの物言いになってる!
「脳内変換はやめて欲しい」だ?
それじゃあ、脳内変換しなくていいぐらいの情景描写できるんだな?

736 :本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 22:30:58 ID:md7JAHkfO
>>733
ぐぐってみた。フレシェット散弾か。
……たしか陸自じゃつかってなかったな。米軍辺りからの拾い物かなかな?と脳内変換

737 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 00:37:19 ID:UcXKWmdC0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95_(%E7%84%A1%E5%8F%8D%E5%8B%95%E7%A0%B2)
ADM 401 フレシェット散弾(1,100発を内蔵)
有効射程:>100m,
散布密度:>距離100mにおいて1uあたり5〜10発

738 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 02:10:38 ID:VZbZxk6s0
>>735
お前みたいなゾンビは帰れ
頭吹き飛ばされるぞ?

739 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 02:18:29 ID:N7+mieLgO
荒らす気はないから、ロムるよ。
でも、(無反応)よ?
小説と言うのは大なり小なり、読み手の想像力や脳内変換に助けられなければならない事を忘れんな。


740 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 14:53:19 ID:L3y/ztbDO
>>739
自称評論家乙

741 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/01(水) 16:24:28 ID:aYW5Svz10
>>735 何とでも言え。
>>738 ………犯罪。
>>739 忠告スマソ。
31
小隊員達の煙草の煙が狭い和室に充満する。
この六畳の部屋に小隊員全員が押し込められている。 本部の酷い待遇。
小隊の兵員を磨り潰して何とか生存達を救出したが。。。
元分隊の隊員達はもう金村二曹しかいない。
「次は金村か、それとも僕か―――――――。」
今回も十年前と同じ結果になってしまった。 結局僕は生き残る。
「隊長。 奴等いきなり走り始めましたね? 跳躍もする様になったし。」
一人の隊員が呟く様に言った。
屍達の運動能力が確実に上がっている。 人間が走るスピードを遥かに超えている。
どんどん進化を遂げている。 肉塊は勿論、普通の屍まで脅威となると――――――…………。
「これからはミニミで弾幕を張って制圧するしかないな。
狭い所で奇襲を受けたら、、、、諦めるしかないと思う。」

僕はふと懐の写真を取り出した。 元の分隊の集合写真である。
僕が中央で右から金村から階級順に並んでいる。
既に二人の顔が黒マジックで消されている。
そして僕はもう一人顔を黒マジックで消した。
――――――――じゃぁな上田。
何時も何時も、この瞬間『死』というモノを実感する。
「隊長、何で顔消してるんですか?」
隊員の問いかけ。 だが僕は隊員に答えた。 といっても独り言の様で他人事の様でもあった。
「記憶から消したいんだろうよ――――――――――……………。」

742 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 16:50:39 ID:G2s9WH+VO
>>741
ワクテカ
次は泳ぐゾンビ希望

743 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 17:19:17 ID:wKm157ftO
保守

744 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 17:40:40 ID:/N8uVm080
>>742
そしてサメと死闘

745 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 19:00:56 ID:v9S++v0aO
シャークゾンビ!
シャークゾンビ!

746 :本当にあった怖い名無し:2007/08/01(水) 23:22:51 ID:L3y/ztbDO
バタリアンのぱくり

747 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 00:31:03 ID:qdU4qmCz0
オバタリアンv.s.バタリアンv.s.>>74v.s.サメ

748 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 02:09:00 ID:PpK9zv2+O
このスレの住人見てたら哀れだ……
小説をみたいがためだけに媚びを売ってる様にしかみえん。
まるで小説乞食だなww

749 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 02:49:57 ID:hoq1v51vO
ハウスオブザデッドみたいなゾンビ出しちゃえ
車運転したりキュートだぜ

750 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 06:51:50 ID:r/FXYL08O
人類と入れ替わる

751 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 10:23:17 ID:Yeo9V61tO
>>748
お前どこから迷ってきたゾンビだ?
腐り落ちる前に去れ

752 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 12:01:33 ID:hoq1v51vO
人類と入れ替わる

「で、三丁目の山田さんがね〜・・・」

バキューンッ

「きゃあ!人間が来たぁあ!」ノロノロ
「走って逃げろ〜!」ノロノロ

バキューンッバキューンッバキューンッバキューンッバキューンッ


人類、再びの逆転

753 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 13:12:39 ID:PpK9zv2+O
>>751
俺がゾンビか?
むしろ、このスレの住民がゾンビだろ?
ゾンビ小説を求めて、どんなくだらない小説でも読み漁る。
「wktk」と「GJ」しか言わない。自分の意思もないな?

754 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 13:29:31 ID:zf/DWK+GO
wktk

755 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 13:31:21 ID:hoq1v51vO
邪険にしなさんなよ、そうね。
気持ちはワカランでもないけどさ。
眼に叶う作品が無いのは仕方ないじゃないか、素人なんだから。


756 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 13:40:31 ID:jDFWyp8m0
進歩が無いな、ここの連中は。

757 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 13:58:22 ID:Yeo9V61tO
>>753
ここは2ch
表面しか見れない新参は


半年腐ってろ!

758 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 15:13:22 ID:UD8CxkPuO
皆静かにしてたのに誰かさんのレスおかげで嫌な流れになってきたな。


759 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 15:17:29 ID:UD8CxkPuO
なんか嫌な流れになってきたな。
人の自己満作品読んでるわけだから誉めるのは良いとして、口出しはしないほうが良かったな。

皆まったり行こうぜ(´ω`)

760 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 15:20:41 ID:UD8CxkPuO
・・・連投スマソorz

761 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 15:42:15 ID:PpK9zv2+O
確かに作品についちゃなにも言わんさ?
だがな、上にも書いてるが読み手の自由である脳内変換ある想像を「するな」と言っている態度が許せんな。
いかなも読ませてやってるって態度がありありと出過ぎ!
さらに言うとこいつが作品の投下し始めてから他の作家さんはおろか電車まで出てこなくなったんだぞ?

762 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 16:12:16 ID:UD8CxkPuO
>>761
まず関係ないけど758はあやまっとく。言い方が悪いと思って中止押したんだけど投稿されてたんだ、ゴメン。

確かに読み手が想像力を働かせるのが小説だし、お前がレスした内容は実際俺も思ってた。調子にのってるって言葉も含めてね。
でもさ、ここはあくまで2chなわけで別に俺らが金を払ってる読んでいるわけじゃない。
だから文句を言う立場ではないと思ったのさ。

ただ、他の作家さんや電車がこなくなったのは確かだな。我流さんもスレ立てしてくれたけどその後は見てないし。


763 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 17:31:02 ID:Yeo9V61tO
ぬるぽ

764 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 17:40:09 ID:Xcp76myW0
ガッ!

765 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/02(木) 17:57:07 ID:4FrvQ9+K0
……スマソ。
…、、、(ここだけは)脳内変換しないで欲しいという意味で、、、。
―――でも第三者の観点からなら…、『おまいら脳内変換しないでよく読め』とも……スマソ。

>さらに言うとこいつが作品の投下し始めてから他の作家さんはおろか電車まで出てこなくなったんだぞ?
これは――――言い掛かり……?
漏れが…七月の十日。 06/20が通勤電車男の最後。
――――100レスほどの差……。 さらに言えば。。。 漏れの…群文と他の人の作品が被ってた時期もあった。

……反省してないと思われるかも知れないが。。。

766 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 18:22:51 ID:Yeo9V61tO
>>765
気にするな
どうでもいいことだ、

最悪なのは誰も小説書かなくなること

スレ的には早く続きワクテカ

767 :本当にあった怖い名無し:2007/08/02(木) 18:42:15 ID:PpK9zv2+O
こちらこそスマン!
少し熱くなりすぎたな……
作品的には面白いから頑張ってほしい!
俺は消えるからさ。

768 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 22:59:28 ID:tHL/tWzm0
三枝L5発症気味


前門の虎、後門の狼。現国教師の授業が不意に思い出される。なんでこんな時にこんなにもどうでもいい言葉が浮かんでくるんだろうか。
いや、まさに状況をピタリと言い当てた諺か。虎や狼よりよほど性質(タチ)が悪いのがなんだが。
しかし何故だろう。俺は今までにないくらいに冷静なのかもしれない。あまりにもどうでもいいことを考えている。こんな逼迫した状況のなかで。
思考はクリアになっている。ランナーズハイとかいうやつか?まあいいさ、冷静なのはいいことだ、きっと。
さて、どうしようか?前にはゾンビの壁、後ろにもゾンビの群れ。この道は車2台が通れるとはいえ、車線を分ける白線なんて引かれていない、その程度の幅だ。
俺の運転技術じゃあ前からにじり寄ってくるあいつらを避けるなんて芸当はできない。
なら、できることは一つだよな。そう、突っ込んでいくしかない。当然目の前に立つ奴らは轢いていく。後ろに下がったって余計に窮地に陥るだけだろう。
ただ、前に…。前だけに…だ。
アクセルを踏み込み、車を急発進させた。1速、2速、3まで入れようとしたところで最初のゾンビに車が接触した。思った程の衝撃はなかった。


769 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 23:00:44 ID:tHL/tWzm0
へえ、こんなものなのか。案外たいしたことは…そう思った時には2体目、3体目と撥ね飛ばし、その度に速度が落ちていくのがわかった。衝撃も最初とは比較にならない。
「こ…んの野朗!!どけよ!どけ――!」
叫んでいるのは俺か?どこか別の誰かが叫んでいるみたいだ。ただ、目の前に立ち塞がっているこいつらが邪魔だ。今はそれがどうしても許せない。
どけろよお前ら、俺はここから離れたいんだ。邪魔するな…!
血しぶきがフロントガラスを覆う。倒された奴らを乗り越える感触がタイヤから車体へ伝わる。
最後の一匹を視界から葬った後は、夢中でアクセルを踏み続けた。道は真っ直ぐだ。エンジンが嫌なうなりを上げている。
『ヒイイィィィィィイィ』
まるであいつらの叫び声のようじゃないか?ギアを変えなくちゃ…あれ、手が震えてる。
なんで…。クソッ、とりあえず車を停めて…この辺りは安全だろうか?エンジンを切らなければ少しくらいは停めていても大丈夫だとおもうけど。
…おかしいな、今度はブレーキが効かない。いや…違う。俺の足が動かないんだ。ブレーキが踏み込めない。


770 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 23:03:20 ID:tHL/tWzm0
>>297←忘れてた、これからの続き


右足はアクセルペダルから離れない。何かに強制されているかのように、踏み込んだ位置から動かすことができない。
何が起きているんだろう、俺の体に。どうしても動かすことが出来ない。
ああ、そういえばさっきまであれだけうるさかったエンジン音が全く聞こえなくなっている。
おいおい、勘弁してくれよ?今度は耳までいかれたっていうのか。
一体何が起こってるんだ。どうしたっていうんだ俺は。あれ、今俺は何をしているんだっけ…?
家から逃げて…。何から?何から逃げるっていうんだ?何で車なんか運転しているんだ、俺は。
分からない。何もわからなくなってきた。何も分からないのが怖い。分からないのに怖いということが怖い、恐ろしい。
ああ、思考のループだ。誰か助けてくれ、ここから俺を出してくれ!!


771 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 23:04:23 ID:tHL/tWzm0
どれだけの時間そうなっていたのか。凄く長い時間だったような気もするし、ほんの一瞬だったような気もする。
終わりは唐突に訪れた。
俺の首に何か暖かいものが触れ、その暖かいものが今度は胸の辺りに触れて、力強く抱き締められたような感覚を覚えた。
優しいとはお世辞にも言えないくらい痛いほど締め付けられているけど、それが何だかとても心地よかった。
これは何…いや、誰だ?耳元に生暖かい風が送られてくる。静かに吹くような風ではなく、叩きつけるかのように荒々しい。
「………!……さ君!…めて!も…めて!停めて!三枝君!!」
聴こえた。はっきりと聴こえるこの声は真奈美さんの声だ。
「停めてよ!もうやめて三枝君、やめて!!」
座席の後ろから腕を廻して俺の体を締め付けている。そうか、これは真奈美さんの…。
不意に、体の自由が戻った。さっきまでの硬直は一体なんだったのか、拍子抜けするくらいにあっさりと体が動く。


772 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 23:05:25 ID:tHL/tWzm0
深呼吸をしてゆっくりと右足をアクセルペダルから浮かせていくと、車はエンジン音を徐々に下げながら道路に停車した。
俺の胸にはまだ真奈美さんの腕が廻されている。耳元では彼女がすすり泣きながらこんなことを言っていた。
「なんで…うっ…こんなの…もう見たく…なかったのに…ヒック…ウェ…エ…香奈美ぃ…」
真奈美さんの泣き声をききながら、俺はぼんやりと思った。香奈美って誰だろう。ああそうだ、真奈美さん、走っている時にシートベルト外したら危ないですよ…。
勿論そんなことは口に出さない。出せなかった。
ただ、胸に廻された真奈美さんの手をしっかりと握り締めて、泣いた。


773 :我流 ◆9lGm2pUfeQ :2007/08/02(木) 23:07:02 ID:tHL/tWzm0
俺が泣いているだって?どうして急に。最後に涙を流した記憶すら曖昧なくらい、こいつとはご無沙汰だったのに。
何故涙が出るのかなんてわからないさ。悲しみ?怒り?そんな感情すらなかった。意味もわからずに泣いた。ぼろぼろと溢れる涙を押しとどめることが出来なかったんだ。
真奈美さんは俺の手を握り返すなんてことはしなかった。だけど、俺のシャツをしっかりと握り締めて、ひたすらに涙を流し続けた。嗚咽を押し殺すこともなく。
後ろからはかすかに、大村の
「くそっ…こんなの、こんなのねえよ…」
そんな囁きが聴こえてきた。


前回より間が空いた。リアルの方がトラブっててなかなか進まないと言い訳を…
ではノシ

774 :本当にあった怖い名無し:2007/08/03(金) 01:38:35 ID:KqBZz+yqO
>我流氏
書くだけマシ。中途半端よりずっと。
しかし書き手が減ったな…まぁ、俺は何カ月前から見始めたばかりなんだけどな。

775 :本当にあった怖い名無し:2007/08/03(金) 01:49:56 ID:c+w1qK/XO
我流さん乙です。
自分もまったりと待たせていただいてますので、時間が空いた時にでもマイペースで無理をなさらない程度に今後も頑張ってください。


776 :本当にあった怖い名無し:2007/08/03(金) 09:26:49 ID:zLc5mmvWO
>>773
ワクテカ

777 :本当にあった怖い名無し:2007/08/03(金) 09:53:27 ID:sAMUTie50
そろそろほのぼの

778 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/03(金) 13:30:01 ID:N9FDUCsV0
32
「え? 自分が………?」
その通りだ、と中隊長が頷いた。(ウチの所属している中隊の長では無いが。)
『走るゾンビ』が東京全体で自衛隊に歯を向けた日から数日後の事、僕は煙ったい中隊長の部屋に呼ばれていた。
中隊長はもう一回同じ事を繰り返した。
「君には在日米軍の先鋒部隊の一部に対屍の教官になって欲しいのだ。」
名誉な事だ、と中隊長は微笑み、椅子に座わり、煙草に火をつける。
どうして、こう自衛隊員には喫煙者が多いのだろうか…… と思いながらも僕は一つの疑問を投げかけた。
(僕も良く吸うが。)
「米軍は動かない筈では無いんですか?」
十年前も今回も在日の米軍は動かなかった。 適当な理由を付けて断った。
実際、米軍としては被害が出るのが惜しかったのだろう。
十年前は数ヵ月後に中東に在日米軍が派遣される事になっていた事もある。
中隊長は複雑な表情をし、煙草を灰皿に押し付けた。
「今更になって米軍が援助を申し入れてきた。 当然米軍は屍と闘った事は無い。」
「それで対屍のコツを……」
そういう事だ、と中隊長は頷き、机の引き出しを開き煙草の箱を取り出した。 立ち上がる中隊長。
「ここだけの話……、、、左遷…かもしれない。」
――――――――……ッ!!
中隊長は僕の手に手を重ねた。 離れた時、僕の手には煙草の箱があった。
「今日限りで小隊長の任を解き、三尉から二尉に昇格。 すぐに神奈川の座間に行け。」
判りました、と僕は頷いた。 まさか前線から離れる事になるとは―――――――…………!!
「それは呉れてやる。」
『マイルドセブン』の煙草。 だが僕は紙巻煙草は吸わない。
僕は回れ右して部屋から出る事にした。 次の瞬間、中隊長が何か呟いた。
「………お前は知り過ぎたんだよ。」

779 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/03(金) 14:11:00 ID:N9FDUCsV0
33
僕の声が部屋の中に響いた。
「I cannot but fire through a head to stop movement of zombies.」
(ゾンビの動きを止めるには頭を撃ち抜くしかない。)
僕が一週間苦心して勉強した成果が現れている。
僕は数十人の米兵にひたすら話していた。 だが米の兵士達は聞く態度が悪い。
「Ha-ha!  It is it movie!」(ははは! それじゃ映画じゃないか。)
「It is the street.  Do guys approach anyway while groaning?」
(その通りだな。 どうせ奴等唸りながら迫って来るんだろ?)
私語が絶えず、中には屍の真似をする奴まで居る。
僕は聞こえない様舌打ちすると、プロジェクターを動かし、屍の写真が映し出される。
その途端、私語が止んだ。
僕も傍らに映し出された屍の説明を始める。
「This is a zombie of the women as I looked.
I take 20 several, a bullet to a whole body, but do not still stop movement.」
(これは見た通り女性のゾンビです。 全身に二十数発、銃弾を浴びていますが、それでも動きを止めていません。)
誰かが野卑な笑いを上げた。 だが誰かがすぐに止めた。
僕は皆を見回し、また口を開いた。
「This street, they cannot stop movement if they do not damage a head.」
(このとおり、彼等は頭に損傷を与えなければ動きを止める事はありません。)
プロジェクターの写真を一通り流すとまたもや私語が飛び始めた………。
これが只の授業なら良いのだが。。。 実は2、3ヶ月後に抜き打ちの対屍実戦があるらしい。
それまでにまともに戦えるレベルにしなければならないのだが…… 授業は捗らない。
……
僕は数時間授業をやって判った事は米兵達は日本人を馬鹿にしている、という事である。
今だに奴等は数十年前の戦争の勝者気分で日本に居るのだ。
僕もやってられないので愛用のパイプを吸う事にした。
米兵の間でざわめきが広がった。 だが無視。
遂には米兵達もパイプを吸い始め、教室は一変し、煙にまかれる事となった。

780 :本当にあった怖い名無し:2007/08/03(金) 16:06:43 ID:xcvc3Q4XO
>>773
乙!


781 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/03(金) 16:35:08 ID:N9FDUCsV0
This street、、、道?
34
「Ha-ha! I will show power of the pipe force!」
(ははは! パイプ軍の力見せてやろうぜ!)
一人の兵士が叫んだ。 結局、マトモな授業は一つも出来ず、実戦を迎えてしまった。
もしもこの闘いで我が隊の(奴等曰くパイプ軍)被害が出れば、米軍の上層部は援助を取り止めるだろう。
もう東京に入っている。 そろそろ屍と出会っても良い頃なのだが………。
「First Lieutenant pipe! There is not a zombie!」
(パイプ中尉! ゾンビが居ないぞ!)
中でも一番体つきの良い米兵が叫んだ。
「I should meet immediately forcedly.」(嫌でもすぐ会う筈だ。)
その筈なのである。 弾薬は腐る程持ってきた。
アメリカの小銃、M4A1も5.56弾を使う為、日本と弾薬を共有出来るのはとても良い事だ、と実感した。
その時、一人の米兵が絶叫し、小銃をフルオートでぶっ放した。
先には腐乱死体の様な屍がこっちに向かってきている。
「Is the pipe force defeated by a zombie!」
(パイプ軍がゾンビなんかに負けるかよ!)

782 :本当にあった怖い名無し:2007/08/04(土) 00:16:26 ID:OK25CzqmO
>>781
気になる終りかただな

783 :本当にあった怖い名無し:2007/08/04(土) 00:23:18 ID:KZFlSrtf0
>>781
バイブ軍弱そうだな

784 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/04(土) 09:24:46 ID:QBCJjhG30
35
「A pipe, a pipe are noisy!」(パイプ、パイプ五月蝿い!)
米兵達は何も考えずフルオートで5.56ミリの弾を叩き込んでいくだけだ。
僕は冷静にセミオートで頭を吹き飛ばした。
その途端、糸が切れた操り人形の様に崩れる。
「Did you hear a story? A weak point of the zombies is a brain. 」
(話聞いてたか? ゾンビの弱点は頭だ。)
「Did you say such a thing?」(そんな事言ったか?)
一人の米兵がけろり、とした顔で聞き返す。
コイツ等は、、、 しかも屍一体に数十発の弾を使ってしまった。
「Make it single-engine.」(単発に変えろ!)
「First Lieutenant pipe which I understood.」
(判ったぜ、パイプ中尉!)
―――――――………先が思いやられる。
……
一時間あまり歩き回り、数十の屍を片付けた。
米兵達はやっと単発で屍の頭をぶち抜くまでに成長した。 結局コイツ等は実戦で学ぶのだ。
だが僕は何か忘れている様な気がした。 大切な………
次の瞬間、後方の一人が悲鳴を上げた。 僕以下、全員が振り返る。
僕は何を忘れたか、すぐに悟った。
「Wowーーー!」(うわーーー!)
悲鳴を上げた米兵は腰の辺りを触手に絡み取られていた。
その米兵の触手を辿るとやはり数十メートル先に肉の塊がそこに鎮座していた。
そして僕の忘れ物、というのは。。。 火砲だった。。。
次の瞬間、僕が叫んだ言葉に全員が反応した。
「Escape!  I cannot win with the rifle!」
(逃げろ! 小銃じゃ勝てない!)

785 :無反応 ◆8x8z91r9YM :2007/08/04(土) 14:03:52 ID:QBCJjhG30
36
だが米兵達は聞かない。 小銃をフルオートに変えた。
「Chicken!  I cannot leave a fellow soldier in a lurch!」
(チキン野郎! 戦友を見殺しに出来るか!)
米兵達はフルオートの射撃を触手の根元に集中させた。
触手に絡み取られた仲間を助ける気らしい。 だが触手の根元には次々と穴が開くがすぐに肉が垂れ下がり、穴が塞がる。
弾痕はすぐに肉が垂れ下がり、すぐに再生する。
ならば………。。。
「There is not it as a captain and lends the hand as one human being!」
(隊長としてでは無く、一人の人間として手を貸してやる!)
僕は89式を構えた。 まだ時間はある。
触手に緊縛された米兵と肉塊との距離は少しずつ縮んでいるがすぐに体内に、とはいかない。
「I do what?」(どうすれば良いんだ?)
米兵達が苛立ちを見せ始めた。 緊縛された米兵は騒いでいるだけだ。
「Aim at a top!」(てっぺんを狙え!)
僕は思いついたのだ。 肉塊は傷の直ぐ上の肉を下げ、傷口を塞ぎ、あっという間に直してしまう。
ならば傷の上に肉が無ければどうか?
「The consent!」(了解!)
数人の米兵がフルオートで頭頂点を狙う。 すぐに効果は現れた。
触手がゆっくりと降り、力無く、米兵を解放し干からびたミミズみたいになった。
特徴のあるひだの動きが遅くなる。
「I am glad!」(やったぜ!)
一人の米兵がガッツポーズを取った。
もう米兵達はお祭り騒ぎである。 僕の背中をバンバン叩き、何だか分け判らん言葉を言いまくる。
だがすぐにそのお祭り騒ぎをかき消す金属音がした。
音源は肉塊である。 全身に切れ込みが入り、口が形成される。
さらに数十本の触手が伸びきった。
「I escape this time!」(今度こそ逃げるぞ!)

786 :本当にあった怖い名無し:2007/08/04(土) 19:36:08 ID:QLwrwbqW0
ドーン

ゾンビ「うぼぁ〜」

ドーン

ゾンビ「うぼぁ〜」

ドンドンドーン

ゾンビ「うぼぁ〜♪」



「・・・(打ち上げ花火見てすんげぇよろこんでるな・・・)」


花火大会やってるからなんとなく。



787 :本当にあった怖い名無し:2007/08/04(土) 19:52:54 ID:OK25CzqmO
手榴弾とかグレネードが
出てきてもいいと思う

788 :本当にあった怖い名無し:2007/08/05(日) 15:37:49 ID:RpI4vzhdO
何かとクロスオバーーっても良いと思う

789 :本当にあった怖い名無し:2007/08/06(月) 01:09:10 ID:BW2ucXkNO
続きにワクテカ

790 :本当にあった怖い名無し:2007/08/06(月) 03:04:53 ID:Ya0fT2PS0
やっと過去ログを読み終わりました。
今まで書き込みをなさった皆様、ありがとうございました。

791 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/08/06(月) 16:14:28 ID:bOqdxMnB0
お久しぶりです。
>684の続き

食料を中心に積み込んでいく。 災害時用の食料なので味気ないものが中心だ。
三人は黙々と作業した。 西田はドアの窓にパンチングメタルを外側からねじ止めしていた。
しかし、いつもながら器用だな西田は。 そこそこ段取りが付いたので脱出作戦を練った。
ただ単にシャッター開けただけでは突破できそうもない。
かと言って裏に回っても結果は目に見えてる…。
「これだけ固まって居ると強行突破って訳にもいかんな。 数を減らすしかない…か」 西田は呟いた。
「でもどうやって減らすんだ? いい案でもあるのか!?」 西田に食って掛かる。
「とりあえず正面入口から出てもらおう。 シャッター開けた瞬間になだれ込まれたら一巻の終わりだからな」
「でも西田よ。 出てもらうって言ってもどうやって?」
「駐車場になにか投げ込んだらどうです?」 森さんが提案してきた。
「あんまり音立てると外のを引き込んでしまう可能性もあるしな…」
「だったら車の発煙筒投げ込んだら? あれだと目立つから出てくるかもよ。 音はしないけど…」
「発煙筒か… やってみるか。 屋上から投げ込んで、出てきたところを狙撃」 西田は銃を撃つふりをする。
「じゃ今晩決行な それまで休もう。 オレ疲れたし腹減った」 オレはお腹を押さえてだら〜っとした。
「今日は久しぶりにラーメンでも食うか!」 西田も腹が減っているようだ。
その姿を見て森さんが吹き出していた。
少しの時間だけやつらの事は忘れよう… 皆が同じ思いだった。


792 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/08/06(月) 16:19:12 ID:bOqdxMnB0
しばしの休息。 三人は語らいあった。
今までの自分たちの生活の事。 仕事の愚痴。 趣味・ 週末の過ごし方。
危険を払いのけた事でなぜか打ち解けあっていた。
「そろそろ時間だな」 西田が腰を上げた。
「派手にやるか!」 伸びをしながらオレが続く。
「ば〜か 静かにだ! ひっそりやるんだよ」
ヾ(゚∀゚)ノ ハイハイ! 「分かってまんがな 西田君」
その頃店内トイレの窓に近づく影があった。 誰も知る由もない。
「森さんは休憩所に残ってください。 なにがあっても出てきちゃ駄目ですよ」
「はい 鍵掛けておくので帰ってきたら声かけてくださいね♪」
オレ達は、すばやく屋上へ上がった。 夜の風は冷たい。
店の外周に伝って正面側に移動。 奴らをねらえる位置についた。 当然風下だ。
「ここなら臭いも向こうには行かないだろう。 いくぞ」
発煙筒を正面入口から離れた場所に投げ込む。 正面入口の奴らはそれを見つけ移動を始めた。
「お! うまくいったね」

ぱす!ぱす! ぱす! ぱす!ぱす! ぱす!ぱす! ぱす!

次々と倒れていく。 やつらにはオレ達が見えないようだ。
「行けそうだな」 クレー射撃のように射抜いていく。
“殺す”という行為にオレは慣れてしまったのか、あのとき味わった罪悪感はなかった。
「西田、オレチャージ切れだ」 「お前もか、俺も切れそうだ。 補充しに一度戻ろう」
いそいそと事務所に戻った。 車の荷室に置かれた高圧ボンベから充填する。
それを何度か繰り返していた時だった。 事務所の階段を下りようとしたとき、階下で物音がした。
「おい、今音がしたぞ」 西田が眉をひそめる。
「あぁ、誰か居るな。 用心しろ。 撃てるか?」
「なんとか。 此所からだとどこから音がしたか分からんぞ 事務所から確認だ」


793 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/08/06(月) 16:21:24 ID:bOqdxMnB0
音を立てずに引き返す。 売り場からは事務所内部は見えない。
オレ達は売り場を凝視した。 少しの動きも逃さないように。
かちゃ…
「!? ドア開ける音!?」
「すぐ下か!? やばいぞ。 こっち来る!」
こつ…こつ…こつ…こつ…こつ…
階段を上る音。 踊り狂う心臓。 二人は机に隠れ様子を伺った。
かちゃ…
事務所ドアが少し開く。 なにか入ってきた。
!? 銃!? 明らかにライフル銃だ!!
オレと西田は目配せをして素早く配置に付いた。
あと30センチ中に入ったら戦闘開始。
あと20センチ。
あと10センチ。
あと5センチ。



止まった。


読まれてる?
!? ミラー!? しくじった!!


794 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/08/06(月) 16:23:15 ID:bOqdxMnB0
オレと西田は同時にそれを悟ったようだった。
銃身を掴み一気に引き入れる!
…が、それは簡単に抜けた!?
Σ(゚д゚`)ヌオッ!! オレは前のめりに転んでしまった。
それと同時に強烈な閃光が走った。 次の瞬間、オレは強烈な痛みと共に意識が薄れた。
何が…。


…何が起こったんだ… ここは…? 侵入者は…?
( ゚д゚)ハッ! 「侵入者は!?」 オレは、がばっと起きて強めの口調で西田に問いかけた。
そこにはにこやかに笑ってコーヒーを飲んでいる西田が。
「ぅえ は? えぇ?」 困惑してたオレに。
「お 川本、起きたか?」 起きたか?ってなんだよ。 オレの質問に答えろ。
「侵入者はどうしたんだ?」
「あぁ、知り合いだったよ」
「は? 知り合い? ってオレどうしてたんだ?」
「すまんすまん、サバゲ仲間の渡辺さんだ」
そこには森さんではない女性が座っていた。
「え!? あれ森さんじゃない。 森さんは? え?」 オレは何がなんだか分からなくなった。
「どういう事? オレ何してたの?」
渡辺という女性が申し訳なさそうに「すいません。 スタンガンで眠ってもらいました。 少し火傷しているかも…」
眠ってもらった? どういう事?


795 :非日常 ◆P0IfHjzAm. :2007/08/06(月) 16:25:58 ID:bOqdxMnB0
「西田、どういう事だよ!」
西田はぼりぼり頭を掻きながら説明を始めた。
「川本が銃を掴んで引き込んだだろう。 あれはダミーだったんだよ。 渡辺さんが仕掛けたトラップだったんだ」
渡辺という女性がダミーを手渡してきた。
「そして一眼レフに使うフラッシュを炊いて目眩ましした直後に川本はスタンガンで眠らされたんだ。
俺は目眩まし食らって、眼を押さえてる間に間合い詰められて倒された。
そして首筋にナイフ突き付けられて動けなかった。
そこで渡辺さんが俺って気が付いたんだよ。 まじ殺されると思った」
「まじかよ…」 女性なのに凄い…。
「ほんと申し訳ないです…」
「なんでオレ達がここに居るの分かったの?」
「私はここの向かいのマンションに住んでいるんです。 逃げようにもあの状態でしょ。
車も持ってませんでしたし。 退屈だったんでベランダからここを監視してたんですよ。
そうしたら車が一台現れて、やつらが集まりだして… もし車奪えるなら奪って逃げようかと思ってたんです」
「でもよくここまでたどり着いたな〜、さすが渡辺さんだよ」 西田は凄く嬉しそうだ。 なにかあるのか?
「だいぶ大回りをして来ました。 残弾少なかったんで無駄撃ちしたくなかったし」
「弾? 弾ってBB弾でしょ? 効果ないんじゃ…」
「射撃の競技に出てるんで… エアーライフル持ってきました」
( ゚д゚)ポカーン 「ライフル射撃ですか…」

今回はここまでで。
次は盆明けぐらいに投下出来ればなと思っております。
(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!

796 :本当にあった怖い名無し:2007/08/06(月) 19:09:08 ID:BW2ucXkNO
>>795
ワクテカしながら待ってるノシ

797 :本当にあった怖い名無し:2007/08/06(月) 23:41:23 ID:luub9HBwO


798 :序章:2007/08/08(水) 13:50:01 ID:Nd8Eofxb0
どうなってるんだろうか。
避難勧告を受けてやっと開放されたと思ったら、今度は逃げろ?
しかも、ゾンビ?ふざけてるのか?何言っているんだよ…
そう思って、どこかへ避難する人間を馬鹿にしていたけど、どうやら馬鹿は俺だったらしい。
土気色をした肌、ボロボロの身体、呻き声を上げながらおぼつかない足取り歩くその姿は…
紛れも無くゾンビそのものだった。見ているだけで吐き気を覚える。
そんな動く死者の姿に恐怖をおぼえ、家を出れなくなって二日になる。
このまま、ここにいても餓死してしまうのは明らかだ。外に出なくてはならない。
選択肢は他に残されてはいない…

はじめまして。物語を完結まで持っていけるよう頑張ります。
こういったものを書くのは初めてなので下手くそかもしれませんが、よろしくお願いします。

799 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 15:45:45 ID:F8SxBsXzO


800 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 16:31:27 ID:tvgxcUAFO
>>798
よし。まずは「小説 書き方」でググるんだ。

801 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 18:19:14 ID:YtvbeXZT0
>>798
全部完成してから出した方が上手くいく


802 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 21:13:28 ID:5JO7sJ/FO
ワクテ・・・カ・・・ワク・・・テ・・・カユ・・・ウマ・・・

803 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 21:50:35 ID:F8SxBsXzO
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
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804 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 21:52:30 ID:F8SxBsXzO
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805 :本当にあった怖い名無し:2007/08/08(水) 21:53:21 ID:F8SxBsXzO
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