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共和国軍がジェネシス世界に召還されました 2戦目

1 ::2006/02/12(日) 11:21:26 ID:???
前スレが512kを越え書きこめなくなったので

前スレ
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1130414749/l50

今日の「離陸」を受けての共和国軍はどう動くのでしょうか

72 :(´・ω・`)17 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 00:53:49 ID:???
意識が過去へと跳んでいた。
そこでは、数少ない友人の一人が笑みを浮かべている。
研究内容は全く違ったが、同じゼネバス系出身の技術者だったところから交流が生まれた相手だ。
「どうだ、シーン。中々のモンだろう」
「ああ・・・すごい。驚いた」
目の前で脈動する機関は、確かに膨大な量のエネルギーを発生させていた。
「まぁ、まだ試作段階だが・・・地球から伝わった技術。
 そいつを、ここまでオレ達がモノにしたっていう証明だ」
目の前の巨大な機械の塊を動かしているのは・・・タキオン、そう呼ばれる粒子だった。
超光速という、理論上にしかありえなかった筈の粒子を利用する技術。その結晶が目の前にある。
「コイツなら、ゾイドコアが無くても動くゾイドだって夢じゃあない。いやそうなるともうゾイドじゃないか?」
そう語る友人とは裏腹に、シンは全く逆のことを考えていた。
「なぁ・・・こいつからエネルギーをゾイドコアに送り込んだら・・・どうなる?」
突然の言葉に、しかし友人は首を捻りつつも予想を口にする。
「そうだな・・・普通のゾイドコアなら、負荷に耐えきれず暴走するか・・・壊れるだろな」
「それが・・・普通のコアではなくて、完全野生体の核だったとしたら・・・?」
「んー?」
友人は首をかしげながら、端末までシンを導いた。二人で理論値を重ね合わせる。
例えば・・・そう、イクスの素体となる、ゼロのコアなら?
「・・・こいつはすげぇ。野生体コアってなここまでのモンか」
計算上、また僅かな時間ではあるが、野生体コアは
タキオンの生み出す膨大なエネルギーの負荷に耐え切った。
シンは、思わずニヤリと笑みを浮かべる。
「さしずめ・・・そうだな、この高エネルギー・・・ライガーゼロ『E・N・G』ってとこかな?」
「いんや・・・ここまで来たらゼロとはもういえねぇだろ」
友人は、端末に表示される出力その他の値を再度確認し、
「E・N・Gライガー・・・エナジーライガーなんてどうだ?
 ・・・まぁ、ゾイドに乗せられるほど粒子加速器をちっこくするのは、まだ夢のまた夢だがな」
そう言って、豪快に笑った。と、突然真剣な表情になる。
「4年くれ。4年で目処をつけてみせる。こいつは・・・モノになるぜ」

73 :(´・ω・`)18 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 00:55:25 ID:???
「う・・・」
どこかにぶつけでもしたか、シンの額から一筋の血が流れ出る。
その感触に、意識が現在へと引き戻された。
まだはっきりしない視界で、近づいてくるエレファンダーを見上げる。
僕じゃ・・・だめなのか・・・。
諦めが心を支配しかけたその時。
それを跳ね除けようとするもう一つの意識もまた、そこに在ることに気づいた。
ワレハマケヌ・・・マケラレヌ。
ワガ・・・ホコリニカケテ。
あるいは、それは言葉の形ではなかったかもしれない。

エレファンダーの巨大な脚が、ライガーを押さえつけた。
「高く売れるかもしんねぇが・・・息の根止めとくか」
エレファンダーの体重に、装甲が大きく軋みをあげた。

シンは、自分が負けず嫌いであったことを、思い出していた。
ゼネバスの出身であったが故、幼いころから差別を受け続けた。
研究者の資格を手に出来たのも、見返してやりたいという意識が強かったからだ。
ゼネバス人で何が悪い。決して劣るものではないことを、証明して見せる。
技術院勤務となって、実際に研究を始めてからは次第に薄れて行ったその意識。
同じ境遇の仲間を得て、ずっと奥に引っ込んでいた、その何かに抗うという意思。
それを呼び起こしたのは・・・。
「そうか、お前かエナジー・・・」
何者にも屈することを良しとしない、究極の野生体の精神波が、シンの心に響いていく。
ダ・カツ、ダ・ツグたちや、受け入れてくれた村人たちの姿が心に浮かぶ。
そして、ナ・テアとナ・テラの二人の姿が。
「・・・負けられないよな」
操縦桿を握る手に、再び力がこもった。力を失いかけていたコクピットに、光が点っていく。
獅子の目が、再び輝く。

74 :(´・ω・`)19 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 00:57:47 ID:???
「なんだ? 立とうってのか?」
踏みつけたライガーが、エレファンダーの脚を跳ね除けようともがくのを感じ取り、
バンデルは操縦桿を強く押し込んだ。
何故か、心の何処かが、目の前でもがくライガーに対して警戒を強く促している。
圧倒的に有利な立場にいるハズが・・・何を恐れることがある?
その、目に見えない圧力のようなものに気づいた者は、あるいはバンデルだけだったかもしれない。
「諦めて・・・おとなしく、くたばりやがれ」
バンデルのエレファンダーが、ゆっくりとかける体重を増やして行く。

警報音と共にパネルに文字が躍る。
それは、再び立ち上がるための力が流れ込むことを告げる声だった。
押しつぶされようとしている機体が軋みの音を発する中、
最後の枷を外すための問いかけ。
「勿論」
パネルに応えて、作動シークエンスを開始する。

しつこい程のしぶとさを見せるその装甲に、苛立ちが増した。
「ちッ、かてぇな・・・。だったら・・・叩き壊すまでだ!」
その厚さに業を煮やし、エレファンダーが、大きく鼻を振り上げる。

操縦席の横に現れる、大きなレバー。
一瞬、大きくサムアップサインを送る友人の、自慢げな笑顔が心に浮かんだ。
思わず苦笑が漏れた。気持ちに余裕が生まれた、そのことが分かる。
「エナジー・・・頼む!」
一気にレバーを前に押しやる。
赤い獅子の心臓に、巨大な力が流れ込んだ。

75 :(´・ω・`)20 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 01:02:24 ID:???
いきなり強まった下からの持ち上げようとする力に、一瞬バンデルは平衡失った。
倒れそうになるエレファンダーを、振り上げた鼻をバランサーに落ち着かせる。
「なんだと?」
踏みつけられたライガーから感じる力は、先ほどとは比べ物にならない。
「この俺のエレファンダーが・・・力負けするとでも言いやがるのか!」
バンデルはさらに操縦桿を押し込み、強引に力で捻じ伏せようとする。
力に対する固執の表れ。

その咆哮は、果たしてライガーのモノであったのか、シン自身のものであったのか。

出し抜けに、ライガーの姿が消えたように、バンデルには思えた。
力の向ける先を突然失って、エレファンダーがたたらを踏む。
・・・なんだ・・・何が起こった!
一瞬だが、視界に止まる赤い機体の姿。
「・・・そこかよォっ!」
予測位置を中心に、エレファンダーの鼻を薙ぐように振り回す・・・が、
「ごめんよ・・・エレファンダー」
察知する間も有らばこそ。
エナジーウイングが展開。次の瞬間、その長い鼻と左側の脚を二本とも切り飛ばされ、
エレファンダーが地響きを立てて崩れ落ちた。
・・エナジーチャージャーが、激しく蒸気を振りまいて停止した。

「がっ、ハ・・・」
エナジーライガーのコクピットで、シンは激しく喘いだ。
エレファンダーの押してくる力を利用して、そのまま後ろに跳び退る目論見は成功した。
・・・元々が、生半のパイロットが扱える機体ではない。
先ほどのような機動を、シンのような素人に毛が生えた程度のパイロットが行えたのは奇跡に近い。
殆どライガーの本能に従ったようなものだったとはいえ、
シンが意識をとばさずに持ちこたえたのは賞賛に値するだろう。
・・・みんなの無事を・・・確かめないと。
山で待つテラの顔を思い浮かべ、シンは倒れ付したエレファンダーに通信をとばした。

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