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共和国軍がジェネシス世界に召還されました 2戦目

1 ::2006/02/12(日) 11:21:26 ID:???
前スレが512kを越え書きこめなくなったので

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今日の「離陸」を受けての共和国軍はどう動くのでしょうか

83 :(´・ω・`)21 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 20:46:30 ID:???
「応えてください。村のみんなは、どうしました?」
しばらくの沈黙の後、返答があった。
「・・・言ったろが。皆殺しだってよ」
バンデルは鼻でせせら笑う。
モニタに映ったその姿から、シンの疲労は一目で見て取れた。
・・・こんな弱そうなヤツにしてやられたってのか? なさけねぇ。
バンデルの顔に自嘲の笑みが浮かぶ。
「もう、騙されませんよ。・・・ここには人の姿がない」
「知るかよ」
吐き捨てたバンデルに、なぜかシンの心に浮かんだのは憐れみだった。
「どうして・・・こんなことを?」
「バカか? 盗賊が村襲うのは当然だろが」
モニタ越しに、シンとバンデルがしばし対峙する。
「・・・食うために決まってんだろが。ここにいるのはディガルドに町を奪われ
どこからも受け入れてもらえなかった連中だ。生きてくには奪うしかねぇんだよ。
・・・わかるか?その苦しみが。故郷を奪われた人間の思いがよ!」
「・・・」
それは、ガイロス帝国におけるゼネバス人の境遇に、ある意味似ているのだろうか。
そして虐げられ、抗う力がないものは、より弱いものを虐げる。
そんな連鎖は、戦争には付き物だとはいえ。
・・・僕はまだ幸せな方だったのかもしれない。だが・・・
「だからって・・・そのディガルドと同じことを繰り返してどうする?
 お前たちに村を奪われたら、この村の人たちはどうすればいいんだ?
 ・・・共存の道を探そうとは、思わないのか?」
それは、もしかすればバンデルにではなく・・・争いを繰り返す、
故郷の世界を思っての言葉だったのかもしれない。
結局のところ、シンは後方勤務の現場を知らない人間なのである。
そんな彼のよく言えば理想、悪く言えば世間知らずな言葉は、バンデルの怒りを掻き立てる。
「知ったことかっ! 奇麗事ぬかしてんじゃねぇよ・・・おい!」
先ほどの戦いの最中、密かに送りつけられていた合図を確認し、バンデルが叫んだ。
それを受けて、一体のコマンドウルフが進み出た。

84 :(´・ω・`)22 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 20:47:20 ID:???
「へへへ・・・グッドタイミングてヤツかお頭」
「おうよ、ダンカ。 貴様の土産、見せてやんな」
頭部のキャノピーが開いて、一人の男が立ち上がる。その手には・・・。
「テラ!」
「動くんじゃねぇ!このガキ殺っちまうぞ!」
ダンカがテラの首根っこをひっつかんで持ち上げる。
シンが少しでもおかしな動きを見せれば、即座に地面に叩きつけられる体勢だった。
「シン・・・」
吊り下げられたテラが、苦しげに喉に食い込む服をつかむ。
「テラ!今助けるから!」
「助けられるわけねぇだろうが」
バンデルが、倒れたエレファンダーの操縦席から這い出る。
「形成逆転ってヤツだな。・・・まぁ、見たトコてめぇもそのゾイドも、
もう動く力なんざ残ってなさそうだが・・・念のためってヤツだ。出てきやがれ」
その言葉に、シンはハッチを開けて外に出た。
少しよろめいて装甲に手をつき、身体を支える。
残った数台のゾイドの銃口が、一斉にシンに向けられた。
「・・・やってくれたじゃねぇか。オレのゾイドが使いものにならなくなった。
落とし前・・・つけてくれんだろうな?」
バンデルが口の端を歪ませる。
「・・・テラを、離してくれないか」
「黙れ若造!今てめぇに必要なのは、人の心配じゃなくててめぇ自身の心配だろが!
 けっ・・・短けぇ付き合いだったな・・・やれ」
「だめ!シン逃げて!」
テラがダンカの腕の中で暴れる。
「おっと、おめぇは後で売り飛ばすんだからよ、あんまり暴れて傷物になってくれるんじゃねぇ」
押さえつけられながらも、テラは真っ直ぐにシンの方を見た。
「シン!」
砲声が、響いた。

85 :(´・ω・`)23 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 20:49:30 ID:???
「やれやれ粋じゃねぇなっ、と!」
二条の閃光が、空を奔る。
撃ち抜かれたダンカのコマンドウルフが、体制を崩した。
「ってめぇ、サービ・・・」
傾いたコマンドウルフから、テラとダンカがこぼれ落ちた。
疾風のごとく、ワイツウルフが近づき、開いたキャノピーから腕が伸びる。

崩れ落ちたコマンドウルフの側に、落ちたダンカが倒れている様子が見えた。
・・・テラ、テラは!
「テラ!」
シンはライガーの頭上から身を乗り出して叫んだ。
「あわてんじゃねぇよ、ほれ」
走り抜けたワイツウルフのコクピット。
男の片腕がテラを抱えあげていた。
「シン!」
「テラ!無事だった・・・」
男は左目に着けたモノクルに触れ、ズレを直すと、テラをコクピットの足元に下ろした。
「サービン・・・てめぇ裏切りやがったな?」
「おいおい、やめてくれや・・・契約違反はそっちだろ?
 オレはディガルドとドンパチやるって話だったから居てやっただけさ。
 ・・・単なる盗賊の手下に成り下がった覚えはねぇよ」
やれやれとサービンは肩をすくめた。
対照的に、バンデルの顔に血が上る。
「まぁ、いい・・・前からおめぇのことは気に食わなかったんだ。
 まとめて始末ってのも、悪かねぇ」
己のゾイドと手下を失ったバンデルは、だが、余裕の笑みを浮かべている。
「時間も稼げたからな」
取り囲むように、ゾイドの群れが姿を現す。

86 :(´・ω・`)24 ◆18FD3bqUSM :2006/02/21(火) 20:50:54 ID:???
ゆっくりとその頑健な機体を進めるブラックライモス。
肩を並べて牙を剥く、コマンドウルフとセイバータイガーが数台。
ガイサックなどの小型ゾイドも含めれば、盗賊団としては大した戦力である。
「ゾロゾロとお揃いで・・・」
サービンは天を仰いだ。
乗り手の体力も含め、ライガーは既にエネルギーが尽き、戦力には数えられないと言っていいだろう。
自分はとなれば、逃げ切るだけなら簡単である。
もし彼の相棒がこの場にいたなら、この程度なら蹴散らす事も容易だっただろうか。
しかし・・・。
まぁ、オレはなんとでもなるが・・・このお嬢ちゃん連れてとなると面倒か。
いや、逃げる必要もねぇんだが。

バンデルが、倒れたエレファンダーの頭上で叫んだ。
「おい・・・そこの赤いライガーを始末した後はてめぇの番だぜ?」
動けないライガーから先に始末しようと言うのは、自分に対する見せしめか脅しか。
サービンは、しかし余裕を失わない。
「あのな。お前さんたちはやりすぎちまったんだよ。で、そろそろご退場願いたかった所でもあってな。
 同情はしねぇぜ?・・・この村を襲ってくれたのは、オレにとっては渡りに船だったよ」
サービンは拡声器を通して声を張り上げた。
「頃合いだぜ、じいさま方よ!」

「うぅぅぅりひゃぁぁぁぁぁ!」
けたたましい雄たけびとともに、黒い暴風がゾイドの群れに飛び込んだ。

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